海外の人とオンラインミーティングをする機会が増えてきたという人もいるかもしれませんが、開始時間が「5 pm PST」と言われて、「午後5時」だと思ってしまってはいけません。これはPST(=Pacific Standard Time、米国太平表標準時)の「午後5時」で、日本時間では次の日の午前10時なのです。このような世界の異なる時間帯をtime zone(タイムゾーン)と呼びます。うっかり日付や時間を間違えることがないよう、タイムゾーンに関する正しい知識を身につけておきましょう。
「タイムゾーン」の基礎知識を押さえよう
時差があるということをなんとなく理解してはいても、「日本が朝だと、ニューヨークは夜?」といった程度にしか意識していないのではないでしょうか。オンラインミーティングでは、日本、アメリカ、ヨーロッパの人が同時に参加することもあり、時間を正確に記すことが大変重要です。タイムゾーンをしっかり理解できるようになっておきましょう。
そもそもなぜ「タイムゾーン」が必要なのか
ご存じのように、世界の都市の間にはtime difference(時差)があり、東京とニューヨーク、ロンドンでは時間が異なります。しかも、アメリカのように東西に広い国では国の中で時差があり、ニューヨークとロサンゼルスでは時間が違うのです。そこで、次のようなタイムゾーン記号を使って、お互いに時間を間違えることがないようにします。
ニューヨークの時間:EST
(=Eastern Standard Time、米国東部標準時)
ロサンゼルスの時間:PST
(=Pacific Standard Time、米国太平洋標準時)
ロンドンの時間:GMT
(=Greenwich Mean Time、グリニッジ標準時)
なお、ヨーロッパでは以下のように複数の国をまとめて表します。
フランスやドイツの時間:CET
(=Central European Time、中央ヨーロッパ時間)
「UTC」(協定世界時)との時差も使う
「UTC -0800」といった表記を見たことがあるのではないでしょうか。昔学校で習ったように、世界の時間は経度0度にあるイギリスのグリニッジ天文台の時間「GMT」を基準としていて、現在はこのGMTに代わり、UTCという記号を使うようになっています(イギリスでは今もGMTを使います)。UTCは他の記号と併記して時差を表すこともあれば、単独で使われることもあります。
UTC
(=Coordinated Universal Time、協定世界時)
5 pm PST (UTC -0800)
(太平洋標準時午後5時、協定世界時から-8時間)
16:00 UTC
(協定世界時16時)*GMTと同じ時間です。
サマータイムにご用心!
海外では国ごとにDaylight Saving Time(サマータイム)があり、その間は使用するタイムゾーン記号が異なります。時間が1時間早くなり、日本との時差は1時間短くなります。
EST(米国東部標準時)⇒EDT
(=Eastern Daylight Time、米国東部標準時夏時間)
PST(米国太平洋標準時)⇒PDT
(=Pacific Daylight Time、米国太平洋標準時夏時間)
*夏時間表記を入れず、ET(米国東部時間)、PT(米国太平洋時間)とすることもあります。
日本時間で言うと、何時?
ひどく複雑な仕組みのように思えるかもしれませんが、「海外時間」と「日本時間」を正しく変換する方法を知っておけば、比較的ラクに使いこなせるようになります。便利な方法をいくつかお知らせしましょう。
日本時間を知る用法
日本ではもちろん国内時差はありませんが、日本時間のタイムゾーンは次のように言います。
JST
(=Japanese Standard Time、日本標準時)
「5 pm PST」のように言われた場合、以下のウェブサイト で検索すると、日本では何日の何時になるかわかります。
時差計算
例えば「2021年9月15日17時00分」の「PDT」を「JST」に変換します。
検索結果はこのように表示されました。
「PDT 米国太平洋標準時夏時間 UTC-0700の2021年09月15日(水)17:00 は
JST 日本標準時 UTC+0900の2021年09月16日(木)09:00 です」
外国が今何時かを知る方法
逆に、海外では今何時かを知るには、Googleで以下のように検索すると、そのタイムゾーンでの日時を自動的に表示してくれます。
PST time (米国太平洋標準時の時間)
検索結果:
17:00
Wednesday, September 15, 2021
Pacific Time (PT)
(米国太平洋標準時で2021年9月15日水曜日17:00)
Googleは夏時間を自動的に表示に反映させてくれます。都市名を使って「LA time」(ロサンゼルス時間)のように検索しても大丈夫です。
日時をお知らせするための英語フレーズ
海外の人にミーティングや締め切りの日時を伝えるときには、タイムゾーン記号を考慮しつつ、以下のようにお知らせしてあげてください。
開始時間を伝える
The next team meeting is at 9 am October 12, JST.(次のチームミーティングは、日本標準時10月12日午前9時です)
The conference will start at 1 pm of January 14, 2022, PST (UTC -0800).(カンファレンスは米国太平洋標準時2022年1月14日午後1時、UTC-8時間に開始します)
期限を伝える
Could you please send it to me by Thursday 5 pm JST?(日本標準時の木曜日午後5時までに送っていただけますか?)
The submission is due 12 pm November 2, CET.(提出期限は中央ヨーロッパ時間11月2日正午です)
*12 amは「深夜0時」、12 pmは「正午」を指します。
海外の人とやりとりするときには、常に時差を意識する必要があります。オンライン英会話レアジョブのレッスンで、時間について話す練習をしてみましょう。フィリピンで使用しているのはPHT(=Philippine Time、フィリピン標準時)、UTC +0800(UTCとの時差+8時間)で、日本より1時間早い計算になります。
Is it 8 pm in your place?(そちらでは午後8時ですか?)、We have 1 hour time difference.(時差が1時間ありますね)などが、ちょっとしたフリートークの練習に使えます。It’s already late at night.(もう夜遅いですね)といったように話を続けながら、実際に海外の人とオンラインでやりとりをする際の感覚をつかみましょう。
まとめ
国内で時差がなく夏時間もない日本人としては、タイムゾーンのことでうっかりミスをしてしまうことがあるかもしれません。ぜひ、以下のようなことを習慣としてください。
・日時の表記に、PSTやCETといったタイムゾーンの表記がないかどうか確認。
・タイムゾーン表記がある場合、「時差計算」やGoogleで日本時間をチェック。
・ミーティングや提出期限を日本時間で設定する場合は、相手国の日時を考慮。
これを繰り返していると、「イギリスではそろそろオフィスが始まる時間だな」といったように、時差が感覚的につかめるようになりますよ。
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