英語学習者なら誰もが実現したい、スピーキングの上達。方法はいろいろありますが、その1つが英会話ノートの活用です。英会話ノートを活用すれば、英会話が上達するかもしれません。
本記事では、英会話ノートを作るメリット、効果的な英会話ノートの作成方法、活用方法をポイント別に解説していきます。この世に一冊しかないあなただけのオリジナル英会話ノートを作り、英会話の達人になっちゃいましょう!
英会話ノートを作るメリット
まずは、英会話ノートを持つことで得られるメリットを確認しましょう。ポイント別に解説していきます。
情報が整理しやすくなる
英会話ノートづくりで得られる第一のメリットは、情報が整理しやすくなることです。頭の中で情報を整理することもできますが、時間が経てば忘れてしまいます。また、整理できているつもりでも、実際には頭の中でバラバラに記憶されている可能性があります。
ノートの作成過程では、新しい情報を自然と整理できます。そのため、情報を正しく記憶でき、頭の中もよりすっきりします。また、実際のコミュニケーションで表現が思い出せない時には、ノートをさっと取り出せるのもメリットです。
この1点だけでも、英会話ノート作りがどれだけ英語学習の効果アップにつながるかがよくわかりますよね。
学んだことが脳に定着する
英会話ノート作りの第2のメリットは、学習内容が脳に定着しやすくなることです。学習を通じて目や耳から入ってきた情報をノートに文字化することで、聴覚だけでなく視覚情報としても脳に定着します。
また、手書きという行為は、パソコンのタイピングやスマホでの文字入力より記憶に残りやすいメリットがあります。文字を思い出しながら書くため集中力が増し、必要な情報とそうでない情報を選択するため思考力もアップします。脳が刺激されると、記憶の維持と定着に繋がります。
一度脳に定着した情報は、なるべく早いうちに何度も反復することで、より強固なものとなります。
予習がしやすくなる
英会話ノートで情報を整理する癖がつくと、学習後の反復だけでなく、学習前の予習にも役立てられます。
たとえば英会話教室のレッスンで、仲間や講師と長い会話をする機会があるとします。事前に話したいトピックや押さえたいポイント、大まかなアウトラインなどを英会話ノートに書き留めて整理しておきましょう。
先日見た映画の話がしたいなら、大まかなテーマ、あらすじ、監督や役者の名前、心に残ったセリフ、感想などを箇条書きで構わないのでリストアップしておきます。そうすれば、レッスン前の時間が有効活用できるうえ、本番の会話でもあわてて内容を組み立てる必要がありません。余裕を持ってスムーズに進行できるので、さらなる自信につながります。
復習がしやすくなる
英会話ノート作りの最後のメリットは、復習がしやすくなることです。実は、最大のメリットでもあります。
学んだ情報をノートに整理してまとめておけば、内容を反復したい、理解を深めたい、あるいは忘れてしまったから確認したいときなど、必要に応じて見返すことができます。また、ノートに記載された単語、熟語、フレーズなどを読み返した際に、最初に学習した際の状況も一緒に再現できるので、適切なシチュエーションや文脈を意識しやすくなります。
英会話ノートは、自分のニーズに合わせて思いのままに情報を整理できるので、自分にとって本当に振り返る必要がある情報、あるいは重要な意味を持つ情報が集積されます。ある意味、自分との関連性が薄い情報が多く含まれる市販の単語帳やテキストよりも、遥かに効率的な学習が可能なオリジナル参考書といえるのです。
学習や成長の記録ができる
英会話ノートを作るということは、そのつど学習内容の記録を残すことを意味します。そのため、あとで内容を見返した際、当時の自分はどこまで理解できていたのかを思い出せます。これまでの学習の軌跡を振り返り、成長度合いを確認するよい機会となるでしょう。
どれだけ自分が上達したかがわかれば、新たな自信につながり、学習意欲もモチベーションもさらにアップするので一石二鳥です。
英会話ノートに単語をまとめるコツ
多くのメリットが得られる英会話ノート作り。活用の仕方はいろいろありますが、その1つが学習した単語のまとめです。習得した単語の数が多ければ多いほど、英会話だけでなく英検やTOEIC受験、ビジネスコミュニケーションなど、英語が必要とされるあらゆるシーンで共通する基礎力がより強固になります。単語を効率的に習得するためにも、英会話ノートに単語をまとめる際のコツを、ポイント別に解説します。
新しく覚えた単語をリストアップする
単語の習得に役立つ教材が単語帳ですが、英会話ノートはオリジナルの単語帳としての役割も果たします。新しく覚えた単語は、その都度ノートにリストアップしましょう。
単語を書き留める際は、単なる意味や発音記号だけでなく、使用シーンや自分なりの暗記のコツなども記しておきましょう。市販の単語帳には載っていない情報や項目も必要に応じて増やせるのが、英会話ノートで単語を整理する最大のメリットです。
英会話ノートは、自分の手で一からまとめた情報ソースなので、愛着も湧きます。工夫して内容を拡充した分だけ、自発的な英語学習が促進されます。
分からない単語があったらすぐに書き留める
英会話ノートは、新しく覚えた単語だけでなく、分からない単語を書き留めて整理するにも役立ちます。発音が難しい、覚えづらいなど、苦手な単語が出たらすぐに英会話ノートに記録することを習慣化しておきましょう。
わからない単語がまとまって整理されているので、あとで振り返って重点的に反復することで正しい理解が進み、脳に定着します。効率よく苦手な項目を克服できるので、学習効果がアップします。いつでも知識として取り出せる状態なら、実際のコミュニケーションでも活用しやすくなるでしょう。
単語だけではなく例文も一緒に記載する
自分の英会話ノートには、単語だけでなく例文も一緒に書き留められます。もちろん、市販の単語帳にも例文は掲載されていますが、自由に記載が可能な英会話ノートなら、より自分との関連度が高い表現を例文として記載する、他の類語とセットでまとめるなどで、単語がより覚えやすくなるメリットがあります。
たとえば、同じ「予定」を表す助動詞として、will や be going to、mayやmightがあります。これらを1つのグループとしてノートにまとめ、それぞれの微妙な意味や使い方などの違いがわかる例文も記載しておけば、1つのつながりのなかで複数の単語をまとめて覚えられるうえに、脳への定着率も高まります。何より、それぞれの正しい使い分け方が理解できるので、個別で暗記するよりも、より総合的な運用能力が身につきます。
英会話ノートにフレーズをまとめるコツ
英会話ノートを利用して、単語だけでなくフレーズも整理してまとめましょう。フレーズの暗記は、英語力の基礎のさらなる強化につながります。フレーズなら、どういう文法が用いられるか、どのようなシーンや文脈で使われるのかなどが一緒に身につくメリットがあります。
以下に、英会話ノートを使ったフレーズのまとめ方のコツを、2つのポイントでご紹介します。
英会話でつまずいたフレーズを書く
フレーズの暗記に英会話ノートを活用する際、会話の中で使いたいのになかなか言えずにつまずいたフレーズをピックアップして書き留めておくのがおすすめです。不明単語と同じで、苦手な項目を優先して読み返して復習することで、「あのときはどうしても出てこなかったけど、こういう意味合いとして使えばいいんだ」と、適切な意味や使い方が理解でき、効率的に弱点を克服できるからです。
フレーズを書き留める際、いくつかの例文も合わせて記載しておきましょう。例文ごとに適切な利用シーンや文脈をつかめるので、正しい応用の仕方が身につき、使い道の幅も広がります。
映画やドラマで聞いたフレーズをノートに残す
フレーズは、自分との関連性が深い用途や文脈に沿って暗記すれば、記憶として定着しやすくなります。そのため、洋画や海外ドラマは最高の教材です。洋画や海外ドラマを視聴する中で心に残ったフレーズを英会話ノートに書き留めて、学習に活用しましょう。
印象に残ったのは、それだけ自分が好きで使ってみたいフレーズだから。もしかしたら洋画やドラマだけでなく、好きな洋楽の歌詞の中にも、使ってみたいフレーズが見つかるかもしれません。
たとえば、ドラマの中の好きな俳優が演じるキャラクターが What’s up? (どうしたの?)を使っていたとします。「この “What’s up?” ってフレーズ、日常英会話でけっこう使えそうだな」と思ったら、即ノートに書き留めます。そのフレーズが使用された映画やドラマのシーンを思い描きながら覚えられるので、適切な文脈を理解して運用の幅も広がり、学習効率がさらにアップします。
英会話ノートを作るポイント3つ
英会話ノートを活用すれば、ただ学習した内容の整理に役立つだけでなく、分かりづらい単語やフレーズなども書き留めておくことで、重点的に効率よくマスターできるなどのメリットが理解できました。
次に、英会話ノートを作る際に意識したいポイントを3つ、以下にご紹介します。ぜひ参考にして、使いやすく魅力的な見栄えの英会話ノートづくりに役立ててください。
持ち運びやすいノートを選ぶ
英会話ノート作りの第一歩は、ノート選びです。まずは、どのようなシーンで英会話ノートを利用することが多いかを想像してみましょう。たとえば、自宅で予習した内容をポイントでまとめ、英会話教室のレッスン中に確認する。あるいは、朝の通勤電車内で広げて、苦手な単語やフレーズを反復して学習するなど、いくつかの利用シーンが浮かんできます。
ノート選びでの次なる検討項目は、使い勝手です。たとえば、自宅での使用だけでなく、頻繁に携帯することが多いなら、どのサイズのノートが適しているのか?普段使っているカバンに入りやすい大きさか?手に持った際に重すぎないか?罫線は文字を書き込みやすい幅で配置されているか?書き心地や触り心地などの質感はどうか?マーカーでハイライトしても裏ににじまないか?など、気になるポイントごとに吟味して、自分に最適な一冊を選びましょう。
色分けをして見やすくする
ノートが決まったら、次に留意したいのが、いかに英会話ノートの中身を見やすくまとめていくかです。その方法の1つが、色の使い分けです。ペンやマーカーなどを使用して、必要な単語や熟語、文章などに色を塗って目立たせることで、そのページに目を通すとき、最も注目すべき情報に素早く視線を動かせます。その分、情報探しの時間が短縮でき、学習効率も高まります。
色分けで注意すべき点は「色の運用の仕方」です。場当たり的に好きな色を使うのではなく、一定のルールを設けてノート全体で適用しましょう。例えば「黄色は分かりづらい単語」「ピンクは分かりづらい熟語」などと決めて使用すれば、ノート全体でさらに統一された情報整理が促進されるとともに、各情報の視認性も高まります。
箇条書きで書く
長い文章で情報を記録しようとすると、まとめる作業自体に時間がかかるうえに、あとで確認したい項目が出てきた際、探す手間がかかります。その点、箇条書きなら情報整理しやすい上に、あとで必要な情報を見つけやすくなります。
前述のとおり、英会話ノート作りの最大の目的は「復習」です。復習しやすいノートを目指して中身の情報を整理し続けることで、オリジナルの参考書・単語帳としての有用性がますます高まります。箇条書きは、そのようなノートを作るための工夫の一つです。
余白を設けながら書く
英会話ノートのページを埋める際は、外側部分に余白を設けることがおすすめです。あとで記載内容を読み返していて、新たな気づきがあったときや情報を追加したいと思ったときに、ページが外側までぎっしり埋まっていると、必要な情報が書き込めず困ってしまいます。最初から十分な余白を空けて個々のページを作成しておけば、後で追加の書き込みが生じた際にも対応しやすいです。
英会話ノートを活用してスピーキング力をアップさせる方法
ここまで、英会話ノート作成のメリットと、使いやすいノートに仕上げるのに役立つポイントをご紹介しました。最後に、作成した英会話ノートを活用して、スピーキング力をアップさせる方法を解説します。
とにかく繰り返し復習をする
繰り返しになりますが、英会話ノートを作成する主な目的は、学習内容の復習にあります。ノートに整理されても読み返さないかぎり、その情報は全く役に立ちません。新しい単語や表現を覚えたら、すぐにノートに書き込み、できるだけ早いタイミングで何度も復習を繰り返しましょう。そうすれば、情報が脳に定着しやすくなります。
また、復習を繰り返せば繰り返すほど、知識として蓄積されやすくなります。蓄積された知識は、実際の英会話で必要なシーンが出てきた際に取り出して使えるので、より実践的なコミュニケーション能力が培われます。
英語のフレーズを声に出して読む
英語ノートに記された単語やフレーズなどを読み返す際は、目で文字を追うと同時に、声に出して読んでみましょう。そうすることで、視覚と聴覚の両面で記憶が強化され、脳への定着率が高まり、理解が促進されます。
実際に、その単語やフレーズが使われるシーンをイメージしながら声に出して読むと、学習効果が高まります。特に、好きな映画やテレビドラマの中で印象に残って書き留めてある会話フレーズは、そのシーンを思い出しながら感情を込めて声に出して読んでみましょう。
また、自分の声を録音するのもおすすめです。録音して置けば、自分の発音を客観的に確認できるだけでなく、リスニングの練習にも使えます。ただしこの場合も、録音しただけで満足するのは避けたいところ。何度も繰り返し聞くことで、発音を上達させることができるでしょう。
まとめ
英会話の学習にノートを活用することで、学んだ内容に関する情報が整理されて脳への定着率が高まります。正しい理解が深まるだけでなく、復習や予習もしやすくなるなどのメリットがあることを覚えておきましょう。
英会話ノートには、学習した単語やフレーズをリストアップし、例文なども一緒に書き込むことで、オリジナル単語帳として活用の幅が広がります。記載された情報は復習を繰り返し、声に出して読むことで、より強固な記憶として定着します。
ぜひ本記事で得たポイントを参考に、魅力的な英会話ノートを作成・活用して、スピーキング力アップにチャレンジしてみてください!
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