英語の動詞でつまづいたら…英語学習者なら絶対おさえておきたい【動詞】が丸わかり!

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英語の読み書きや会話において、必ずと言っていいほど登場する“動詞”。

動作を表す重要な品詞ですが「be動詞と一般動詞の違いは?」や「時制によってどのように変化するの?」など、基本を理解していない方も少なくありません。

そこで本記事では、英語学習者なら絶対に押さえておきたい動詞の基本をまとめました。動詞の種類や使い方について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも英語の動詞って何?役割は?

動詞は英語で“Verb”と言い、動作や状態を表す品詞のことを指します。具体的に、下記の例文で確認してみましょう。

I play the piano. (私はピアノを弾きます)

She loves her family. (彼女は家族を愛しています)

1つ目は動作を表すplay(弾く)、2つ目は状態を表すloves(愛している)が動詞です。

また、上記のような物事を客観的に述べる文章を平叙文といいますが、平叙文において動詞はIやSheなど主語の後ろに位置するのが基本です。

【基礎編】まずはこれだけおさえて!動詞の基礎を覚えよう

動詞の具体的な使い方について学ぶ前に、絶対に押さえておきたい基礎を覚えましょう。

動詞は大きく分けて2種類!

動詞は大きく分けると2種類あり、1つ目は6語しかない「be動詞」、2つ目はbe動詞以外の全てを指す「一般動詞」です。

be動詞:6語しかない

最初に紹介するbe動詞は、am、is、are、was、were、beの6つを指します。

be動詞は日本語にすると「~です」や「~ある/いる」を意味し、主語ともう一つの語をイコールで結ぶ役割を果たします。

具体的に、下記の例文で確認してみましょう。

I am Yuka. (私はユカです)

上記の例文におけるbe動詞はamで、主語のIとYukaをイコールで結んでいます。

また、どのbe動詞を文中で使うかは、下記の通り主語や時制によって決まります。

主語be動詞
I (私)am(過去形の場合はwas)
単数形のもの(He、She、This、Itなど)is(過去形の場合はwas)
You、We、They、そのほか複数形のものare(過去形の場合はwere)

上記の表にはありませんが、am、is、areの原型であるbeもbe動詞の一つです。

原型のbeは、“Be quiet (静かにしなさい)”のような命令文で使われたり、“You must be here. (あなたはここにいなければいけません)”のように助動詞の後ろに置いて使われたりします。

一般動詞:6語以外のすべての動詞

6語あるbe動詞に対して、一般動詞はbe動詞以外の全ての動詞を指します。

日本語にすると「~する」を意味し、make(~を作る)やtake(~を取る)など動作を表します。

またlike(~が好き)やlove(~を愛している)など、状態を表すものも一般動詞として扱われるため、あわせて覚えておきましょう。

be動詞と同様に一般動詞も、下記の通り主語や時制によって形が変わるのが特徴です。

I play the guitar. (私はギターを弾きます)

He plays the guitar. (彼はギターを弾きます)

We played the guitar. (私たちはギターを弾きました)

後ほど詳しく解説しますが、主語がHeやItなど単数形の場合は一般動詞の後ろにsが付き、時制が過去の場合はdまたはedが付くなど、一般動詞の変化にはルールが存在します。

英語の動詞は時制によって形が変わる!

それでは具体的に、先ほどのbe動詞や一般動詞が時制によってどのように形が変わるのか見ていきましょう。

be動詞の時制による変化

こちらでは、はじめにbe動詞の現在形、過去形、未来形、そして現在完了形・過去完了形の時制による変化を解説します。

現在形のam/is/are

現在形のbe動詞には、am、is、areがあります。実際に、下記の例文で使い方を確認してみましょう。

I am beautiful. (私は美しい)

It is a sunny day. (今日は晴れた天気だ)

You are an English teacher. (あなたは英語の先生です)

上記は全て肯定文ですが、例えば3番目の文章を否定文にするなら“You are not an English teacher.” と、be動詞の後ろにnotを付け足すだけでOKです。

疑問文として使うなら、“Are you an English teacher?”と、文頭へbe動詞を置きます。また先ほど説明した通り、am、is、areのどれを使うかは主語によって決まります。

現在進行形において、Iに使えるbe動詞はamのみ。HeやSheなどの単数形にはis、YouとWe、複数形に使えるのはareとなるため、忘れず覚えておきましょう。

過去形のwas/were

過去形の場合は、wasまたはwereを使います。

下記の例文で、現在形と過去形を比較しながら使い方を確認してみましょう。

We are students. (私たちは生徒です)
→We were students. (私たちは生徒でした)

He is here. (彼はここにいます)
→He was not here. (彼はここにいませんでした)
→Was he here? (彼はここにいますか)

否定文にしたい場合は、現在形と同様にwasまたはwereの後ろにnotを置くだけ。疑問文にしたい場合は、Was he here?というようにbe動詞の過去形を文頭に置けばOKです。

wasとwereの使い分けとしては、amとisの過去形がwas、areの過去形がwereだと覚えておくと間違いないでしょう。

未来形のwill+be

be動詞の原型であるbeは、未来のことについて説明したいときに使います。その際はbe単体で使うのではなく、will+beで「〜だろう」という意味を表します。

I will be a doctor. (私は医者になるだろう)

It will be rainy tomorrow . (明日は雨が降るだろう)

We will be good friends. (私たちは良い友人になれるでしょう)

上記3つの例文は全て、未来を予測した内容となっています。なお、現在形や過去形と違い、未来形の場合は主語が何であっても形は変わらず「will+be」になるのが特徴です。

否定文や疑問文を作りたい場合は、下記のような語順になります。

It will not be rainy. (雨は降らないだろう)

Will you be a doctor? (あなたは医者になりますか)

否定文の場合はwillの後ろにnotを置き、疑問文の場合はWillのみが文頭に出てきます。

現在完了形・過去完了形のbeen

過去から今にかけて継続していることを示すのが現在完了形、そして過去のある時点から継続して終了していることを示すのが過去完了形です。

現在完了形と過去完了形は、主語が何であろうと下記の例文のようにbeenを使います。

I have been to China. (私は中国へ行ったことがある)

I had never been to China before I was 20 years old. (私は20歳まで中国へ行ったことがなかった)

1つ目の例文はhave+beenの形ですが、主語がIではなくHeやsheなど単数形の場合はhas+beenとなります。

否定文と疑問文では、下記のような語順となるため位置を覚えておきましょう。

I have not been to China. (私は中国へ行ったことがない)

Have you been to China? (中国に行ったことがありますか)

否定文の場合はnotをhave/hasの後ろに置き、疑問文の場合はHave/Hasを文頭に置きます。

一般動詞の時制による変化

一般動詞も、be動詞と同様に時制によって形が変わります。こちらでは、それぞれどのような形になるのかを解説していきます。

現在形には原形を使用。三単現の”s”に注意

現在形の場合、下記の通り動詞の原形を使うのが基本です。

I study English. (私は英語を勉強します)

He plays soccer. (彼はサッカーをします)

ただし気をつけなければいけないのが、主語がHeやSheなど三人称単数の場合は動詞にsが付くということ。2番目の例文のように、最後にsを付け足すだけで良いものもあれば、esやiesなどに変化するものもあります。

現在形現在形の変化形
watch、gowatches、goes(語尾がss、x、sh、ch、o、zの場合、esを付ける)
try、studytries、studies(語尾が子音字+yの場合、yをiに変えてesにする)
havehas(haveは不規則に変化する)

なお、否定文と疑問文では下記の通りdoやdoesが使われます。

I do not study English. (私は英語を勉強しません)

Dose he play soccer? (彼はサッカーをします)

doseは主語が三人称単数のときに使われますが、その際は動詞のsを付けないよう気をつけましょう。

過去形は語尾に”ed”を。一部不規則なものに注意

過去形の場合は、一般動詞の後ろにedを付けるだけでOKです。

I visited your company. (私はあなたの会社へ訪れた)

You watched the movie. (あなたは映画を観た)

ただし、なかには下記の通りdやiedに変化するものもあります。

現在形過去形
used、bakeなどused、baked(語尾がeの場合、dを付ける)
study、crystudied、cried(語尾が子音字+yの場合、yをiに変えてedにする)
plan、stopplanned、stopped(語尾が、母音字(1文字)+子音字(1文字)の場合、語尾の子音字を重ねてedを付ける)

またmakeがmadeに変わったり、goがwentに変わったりなど、上記に当てはまらず不規則に変化する一般動詞も少なくありません。不規則に変化する動詞に関しては、個別で覚える必要があります。

なお、否定文と疑問文の場合は下記の通りdidが使われます。

I did not visit your company. (私はあなたの会社へ訪れなかった)

Did you watch the movie? (あなたは映画を観ましたか)

didを使う際は、動詞の後ろに付いたedが取れることを覚えておきましょう。

未来形にはwillをセットで使用

未来形の場合は、「will+動詞の原型」の形になります。主語が何であろうと全てこの形になるため、現在形や過去形と比べて覚えやすいかもしれません。

My friend will help me. (友人は私を助けてくれるだろう)

We will meet at the station. (私たちは駅で会うでしょう)

I will buy a new car. (私は新しい車を買うだろう)

否定文と疑問文の場合は、下記の語順となります。

We will not meet at the station. (私たちは駅で会わないだろう)

Will you buy a new car? (あなたは新しい車を買うつもりですか)

否定文ではnotがwillの後ろに、疑問文ではWillのみ文頭に出てくるのがポイントです。

現在完了形・過去完了形にはhave+過去分詞を

下記の例文の通り、現在完了形はhave/has+過去分詞の形、過去完了形はhad+過去分詞の形になります。

I have stayed at this hotel. (私はこのホテルに泊まったことがある)

You had never played the piano before 17 years old. (あなたは17歳までピアノを弾いたことがなかった)

また、下記の通り現在形と過去分詞ではそれぞれ動詞のスペルが異なるものもあれば同じものもあるため、参考に覚えておきましょう。

現在形現在完了形/過去完了形
buyhave bought / had bought
keephave kept / had kept
meethave met / had met
becomehave become / had become

なお、否定文と疑問文の場合は下記の語順となります。

I have not stayed at this hotel. (私はこのホテルに泊まったことがない)

Have you stayed at this hotel? (あなたはこのホテルに泊まったことがありますか)

【応用編】一般動詞についてより詳しく知ろう!

be動詞よりも多様なルールが存在する一般動詞について、こちらではさらに深掘りした内容を見ていきます。

自動詞と他動詞って何?わかりやすく解説!

一般動詞には自動詞と他動詞の2つがあり、それぞれ適切に使い分けられるよう理解を深めることが求められます。

自動詞:主語と動詞だけで意味が成り立つもの

はじめに自動詞とは、目的語を取らず主語と単語だけで成り立つ動詞のことを指します。

I cry. (私は泣く)

She runs at the park everyday. (彼女は公園を毎日走る)

上記の文章では、cry(泣く)とruns(走る)が自動詞にあたります。動詞の後ろに「~を」や「~に」にあたる目的語を置かなくても、文章が違和感なく完成していることが分かるはずです。

また、2番目の例文はat以降が目的語のようにも見えますが、前置詞+名詞の形を取っていることから目的語ではなく修飾語だとみなします。

下記には自動詞の代表例をまとめているので、押さえておきましょう。

単語意味
arrive到着する
cry泣く
depart出発する
die死ぬ
exist存在する
happen起こる
laugh笑う
occur起こる
rise上がる
sleep寝る
speak話す
swim泳ぐ
work働く

他動詞:目的語がないと意味が成り立たないもの

自動詞に対して他動詞は、下記のように後ろに目的語を取ることで意味を成す動詞のことを指します。

I send an e-mail. (私はメールを送る)

She gave me a present. (彼女は私にプレゼントをくれた)

We discussed this problem. (私たちはこの問題を話し合った)

上記の例文において、他動詞はsend(送る)とgave(あげた)、discussed(議論した)です。それぞれの動詞の後ろに、“何を”送ったのかや、“何を”あげたのかを表す目的語があります。

下記には他動詞の代表例をまとめているので、押さえておきましょう。

単語意味
avoid避ける
build建てる
buy買う
carry運ぶ
create創る
cut切る
discuss話し合う
enjoy楽しむ
find見つける
get手に入れる
give与える
have持つ
know知っている
make作る
raise上げる
remember覚えている
use使う

他動詞にも自動詞にもなる動詞もある!

さらに、一つの同じ動詞のなかでも、自動詞と他動詞の両方の意味を持つものもあります。

I moved yesterday. (私は昨日引っ越した)

I moved this chair to the garden. (私はこの椅子を庭まで動かした)

どちらもmoveという動詞が使われていますが、1つ目は「引っ越す」という自動詞、2番目は「動かす」という他動詞です。

1つ目は主語と動詞だけで文章が完結していることから自動詞、2番目は動詞の後ろにthis chairという目的語があることから他動詞だと分かります。

下記には自動詞と他動詞の両方の意味を持つ動詞をまとめているので、押さえておきましょう。

単語意味
attend自動詞:注意する
他動詞:出席する
grow自動詞:成長する
他動詞:育てる
move自動詞:引っ越す
他動詞:動かす
open自動詞:開く
他動詞:開ける
run自動詞:走る
他動詞:経営する
stand自動詞:立つ
他動詞:我慢する
stop自動詞:立ち止まる
他動詞:止める
wake自動詞:起きる
他動詞:起こす

動作動詞と状態動詞って何?わかりやすく解説!

次は行為や動作を表す「動作動詞」、感情や状態を表す「状態動詞」、そして「知覚動詞」との違いを押さえ、それぞれの使い方を覚えましょう。

動作動詞:行為や動作を表すもの

動作動詞とは、名前の通り動作を表す動詞です。eat(食べる)やwalk(歩く)など、行動の内容を具体的に示す語が当てはまります。

I eat chicken curry. (私はチキンカレーを食べる)

She did not write a letter. (彼女は手紙を書かなかった)

上記の例文ではeatとwriteが動作動詞にあたり、主語がどのような行動を起こしているのか具体的に表しているのが特徴です。

また動作動詞の特徴として、be動詞+~ingで現在進行形の形にできることが挙げられます。

I am studying English. (私は英語を勉強しているところです)

動作動詞の例としては、下記が挙げられます。

単語意味
ask尋ねる
come来る
eat食べる
give与える
go行く
talk話す
tell言う
walk歩く

状態動詞:感情や状態、ありさまを表すもの

状態動詞とは、一定期間継続している状態を表す動詞のこと。動作動詞のように行動を表す動詞ではないため、イメージしにくく感じるかもしれません。

I know his address. (私は彼女の連絡先を知っている)

He loves music. (彼は音楽を愛している)

know(知っている)とloves(愛している)は、行動ではなく主語の状況や状態を示しています。動作動詞とは違い、I am knowing his address.とbe動詞+~ingでは表せないため、注意しましょう。

状態動詞の代表例としては、下記が挙げられます。

単語意味
believe信じる
belong所属している
cost お金がかかる
exist存在している
hope望んでいる
know知っている
like好んでいる
love愛している
own所有している
remember覚えている
understand理解している

知覚動詞って何?わかりやすく解説!

知覚動詞とは、見ることや聞くこと、感じることなど、五感に関する事柄を表す動詞です。具体的にはsee(見る)やhear(聞く)、feel(感じる)などが挙げられます。

I heard a beautiful voice. (私は美しい声を聞いた)

She saw me crossing the street. (彼女は私が道を渡るのを見た)

例えば1つ目は「どこからか美しい声が耳に入ってきた」状態、2つ目は「道を渡る瞬間をたまたま見かけた」状態が近いでしょう。

知覚動詞の代表例としては、下記が挙げられます。

単語意味
feel感じる
hear聞く
listen to聞く
look at見る
see見る
watch見る
notice気づく
smell匂いがする
taste味がする

会話の幅が広がる!よく使う重要動詞を一覧で紹介

それでは最後に、頻出度の高い動詞を一覧で紹介します。「いつも同じ単語しか思い浮かばない」という方は、下記の一覧を参考に会話の幅を広げるよう意識してみてください。

動詞意味
arrive到着する
becomeなる
begin始まる
bring持ってくる
build建てる
cut切る
come来る
cross渡る
decide決める
eat食べる
enjoy楽しむ
feel感じる
finish終える
get手に入れる
go行く
grow育てる
have持つ
hear聞く
jump飛ぶ
know知っている
learn学ぶ
like好んでいる
listen(to)聞く
love愛している
make作る
meet会う
notice気づく
put置く
smell匂いがする
speak話す
stay滞在する
stop止める
study勉強する
talk話す
tell言う
think考える
try試す
use使う
visit訪れる
wantほしい
watch見る
write書く

まとめ

動詞は英語の基礎とも言える品詞で、相手に伝わる英語を話すためには欠かせない重要な要素です。

動詞を勉強する際に「何から始めれば良いのか分からない」という方は、まずは主語と動詞の関係性を理解すること、そして時制ごとの使い方を覚えることから始めましょう。

また、会話のバリエーションを増やしたい方は、記事の最後で紹介した頻出度の高い動詞の一覧を覚え、ぜひ積極的に活用してみてください。

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