英語の会話の上手な終わらせ方&話題を変えるテクニックを伝授!

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英語で話しているとき、相手の話についていけなかったり話題を変えたりしたいと感じたことはありませんか?けれども、話を中断させてしまうのは「失礼かも…」あるいは「残念な気持ちにさせてしまうかも…」などとためらってしまうのではないでしょうか。また、「そろそろ話を切り上げたいな」と思っても、どのように切り出せばいいのか戸惑ってしまうかもしれません。

この記事では、話題を変えるテクニックと上手な会話の終わらせ方を役立つフレーズとともに伝授します!

話題を変えるときに役立つフレーズ

日本語の会話でも話題を変えたいときには、「ところで」や「そう言えば」などと言いますよね。これは英語での会話でも同じです。まず、話題を変えるときに役立つフレーズや英単語から見ていきましょう。

ところで

「ところで」を意味する英語フレーズは1つではないので、場面を思い浮かべてニュアンスを確認してみてください。

by the way

一番よく知られているフレーズです。話題を変える「ところで」の他に、情報を付け加える「ちなみに」や「なお」という意味でも使われます。また、チャットやSNSでは「BTW」と省略して表記されるので、併せて覚えておきましょう。

I think we’ve discussed everything we need to. By the way, what time is it?
(必要なことはすべて話し合ったと思います。ところで、今何時ですか?)

Oh, by the way, my name is Rebecca.
(ああ、ちなみに、私の名前はレベッカです。)

incidentally

incidentallyにも「ところで」と話題を変える意味と、「ちなみに」「そう言えば」「付随的な」と情報を付け加える意味があります。by the wayと置き換え可能ですが、incidentallyの方がややフォーマルな表現です。

Incidentally, where were you this morning?
(ところで、今朝はどこにいましたか?)

Incidentally, she was a very popular mayor.
(ちなみに、彼女はとても人気がある市長でした。)

anyway

話題を変えたいとき、日常会話で最も使われます。カジュアルな表現のため、目上の人やビジネスシーンでは使わない方がいいでしょう。「ところで」の他に、「いずれにしても」「とにかく」という意味もあります。

Anyway, your English is very good!
(ところで、英語が上手ですね!)

It was nice to meet you anyway.
(いずれにしても、あなたにまた会えてよかったです。)

So

soには副詞の働きもあるので、多くの場面で耳にするかもしれませんね。接続詞としては「だから」という意味でよく使われますが、「ところで」という意味もあります。

So, what line of work are you in now?
(ところで、今どんな仕事をしているの?)

そう言えば

「そう言えば」を意味する英語フレーズもいくつかあります。「ところで」と同じように場面を思い浮かべながら、それぞれの違いを確認しましょう。

Speaking of which

相手の話を受けて、「そう言えば」と話題を変える場面で使います。whichの代わりに話したい単語を置き、「Speaking of ~(~と言えば)」という使い方も可能です。

Speaking of which, you are good at fishing, aren’t you?
(そう言えば、あなたは釣りが得意でしたね?)

Speaking of Jeff, I saw a friend of his last week.
(ジェフと言えば、先週彼の友達に会ったよ。)

また、SpeakingをTalkingに変えた「talking of ~」も同じ意味で使えます。

Talking of sisters, my older sister will come back from Canada tomorrow.
(姉妹と言えば、私の姉が明日カナダから帰国します。)

That reminds me

相手の話を受けて、「それで思い出した」と話題を変える場面で使います。remindは「思い出させる」という意味。

That reminds me. I must take the chicken out of the freezer!
(それで思い出した。鶏肉を冷凍庫から出さなきゃ!)

Before I forget

「忘れる前に」「忘れないうちに」という意味。伝えたいことがあるときや、急に伝えたいことを思い出したときに役立つ表現です。似た表現に「While I remember(覚えているうちに)」もあるので、併せて覚えておきましょう。

Before I forget, the elevator / lift will be stopped from 8pm to 6am due to the maintenance.
(忘れないうちに[言っておきますが]、エレベーターはメンテナンスのため午後8時から午前6時まで停止されます。)

While I remember, the elevator / lift will be stopped from 8pm to 6am due to the maintenance.
(覚えているうちに[言っておきますが]、エレベーターはメンテナンスのため午後8時から午前6時まで停止されます。)

ちなみに、「エレベーター」はアメリカ英語でelevator、イギリス英語でliftです。

come to think of it

「Now that / When I come to think of it」の省略表現で、「そう言えば」「考えてみれば」という意味。突然何かに気づいたときなどに便利な表現です。

Come to think of it, I haven’t heard from Georgia for a while.
(そう言えば、しばらくジョージアから連絡がないな。)

話は変わりますが

次いで、はっきりと話題を変えたいことを伝える英語フレーズを見ていきます。

Changing the subject

明確に「話は変わりますが」と表現したいときに便利な表現。相手が話している途中でなければ、失礼には当たりません。

また、「Let’s change the subject(話題を変えましょう)」や「Sorry to change the subject(話題を変えてすみませんが)」のように表現することもできます。

Changing the subject, does anyone know how Jennifer is doing?
(話は変わりますが、ジェニファーがどうしているか誰か知りませんか?)

Let’s change the subject. It would be better not to talk about politics, religion, and money.
(話題を変えましょう。政治、宗教、お金の話はしない方がいいからね。)

Sorry to change the subject, but I would like to talk about the new project.
(話題を変えて申し訳ありませんが、新しいプロジェクトについて話したいのですが。)

this has nothing to do with it

「話の途中ですみません」「それとは何も関係ありませんが」という意味。「have nothing to do with ~(~とは何も関係がない)」はよく使われるイディオムです。itの代わりにwhat we are talking aboutを使うと、「これまで話していたこととは全然関係ありませんが」となります。

This has nothing to do with it, but I read an article about our client this morning.
(それとは何も関係ありませんが、今朝クライアントについての記事を読みました。)

This has nothing to do with what we are talking about, but I read an article about our client this morning.
(これまで話していたこととは全然関係ありませんが、今朝クライアントについての記事を読みました。)

sorry to interrupt you, but

「話の途中で悪いけど」という意味。interruptは「~をさえぎる・中断する」という意味です。急に話題を変えても、このように表現すれば不快感を与えることはないでしょう。

Well, sorry to interrupt you, but I want to know what happened to her after that.
(ええと、話をさえぎって申し訳ありませんが、彼女のその後を知りたいのですが。)

話題を変えるテクニック

「ところで」や「話は変わりますが」を意味する英語フレーズを使えば話題を変えられますが、上手に話題を変えるコツは「相手に不快な思いをさせないこと」です。不快な思いをさせないためには、場面に適したフレーズを使う必要があります。

相手の話についていけないとき

相手の話が理解できなかったり話題についていけなかったりしたときには、話の中に出てきた単語、例えば名前や地名などを使って話題を変えましょう。適したフレーズは、Speaking of whichやThat reminds meなどです。

A: I went to London on business last week and …
(先週仕事でロンドンに行って…)
B: Speaking of London, did you see Big Ben? I would love to see it someday.
(ロンドンと言えば、ビッグ・ベンを見た?いつか見たいんだよ。)
C: That reminds me, Catherine, the wife of Britain’s Prince William, gave birth to a baby boy.
(それで思い出したけど、イギリスのウイリアム王子の妻、キャサリン妃が男の子を出産したんだって。)

ちなみに、キャサリン妃にPrincessをつける人もいますが、妻はファーストネームで呼ばれるのが一般的です。フォーマルな場面では「公爵夫人」を意味するduchessを使って「Duchess of Cambridge(ケンブリッジ公爵夫人)」と呼ばれます。ウイリアム王子はエリザベス女王から「Duke of Cambridge(ケンブリッジ公爵)」の称号を受けたため、このように呼ばれるのです。

重要なことを伝えたいとき

たわいもない雑談が始まり、重要なことを伝えるきっかけを失ってしまったときなどは、Before I forgetやWhile I rememberなどのフレーズを使いましょう。話し相手を不快にさせずに話題を変えることができます。

Before I forget, we will have a meeting this coming Thursday.
(忘れないうちに[言っておきますが]、今週の木曜日に会議をします。)

While I remember, John is in hospital.
(覚えているうちに[言っておきますが]、ジョンは入院中です。)

急に話題を変えたいとき

話している間に何かを思い出したときなどは、Changing the subjectやthis has nothing to do with itなど「話は変わりますが」を意味するフレーズが最適です。表現が直接的すぎると感じる場合は、this has nothing to do with itの前に「I know(分かっている)」を置いたり、「I just thought of something(ちょっと思ったのですが)」を使ったりするといいでしょう。

I know this is nothing to do with it, but it seems like this computer is broken.
(それとは何も関係ないと分かっていますが、このコンピューターは壊れているみたいです。)

I just thought of something, smoking is not allowed in this room.
(ちょっと思ったのですが、この部屋は禁煙ですよ。)

英会話の上手な終わらせ方

最後に、上手な話の終わらせ方について見ていきます。英語での会話を自然に終わらせるには、「話を切り上げるサイン」→「次に会う予定」→「連絡先の確認」→「最後の挨拶」という4段階で進めることです。それでは、各段階で役立つ英語フレーズとコツを見ていきましょう。

話を切り上げるサイン

「話を切り上げるサインとなるフレーズ」の後に、「話を切り上げるフレーズ」を続けて話を切り上げましょう。話を切り上げるサインを示せば、相手も察してスムーズに話を終わらせることができます。

<サインとなるフレーズ>

I’d like to stay longer, but
(もっと長くいたいのですが)

I’d love to talk more, but
(もっと話したいのですが)

I’m sorry, but
(すみませんが)

Well
(さて)

Oh, it’s almost 5!
(あら、もうすぐ5時だ!)

<話を切り上げるフレーズ>

I’ve got to get going.
(そろそろ行かなければ。)

I have to get going.
(そろそろ行かなければ。)

I should get going.
(そろそろ行かなければ。)

I have to get back to work.
(仕事に戻らなければ。)

I have something to do.
(用事があったんだ。)

There’s something I’ve got to do.
(やらなければいけないことがあったんだ。)

次に会う予定

話を切り上げるサインを示した後は、次に会う予定について話します。明確な日時を決める必要はありませんが、「またいつか会いたいね」のように次の機会について話すのが自然な流れです。

<役立つフレーズ>

We should catch up soon.
(近いうちに、つもる話をしたいね。)

We should go out for dinner sometime.
(いつか晩ごはんでも食べたいね。)

We should grab some drinks sometime.
(そのうち飲みに行きたいね。)

drinks をcoffee に変えれば「そのうちコーヒーでも飲みたいね」、lunchに変えれば「そのうちランチでもしたいね」となります。

grab a drinkは「一杯ひっかける」、grab some drinksは「飲みに行く」、grab a coffeeは「コーヒーを飲む・買う」、grab a biteは「軽い食事をする」など、「grab a / some ~」はネイティブがよく使うフレーズなので、覚えておくと実際のコミュニケーションで役立つでしょう。

また、have toやneedではなくshouldを使う理由は、強制的な印象を与えないためです。

連絡先の確認

次は、連絡先の確認です。連絡先を知らない場合は、この段階で交換します。LINE、その他のSNS、電話など、お互いが一番連絡しやすい手段を選びましょう。

<役立つフレーズ>

You have a LINE account, right? I’ll find you on LINE.
(ラインのアカウントあるよね?ラインで探すよ。)

Are you on FB / IG / LINE?
(フェイスブック / インスタグラム / ラインやってる?)

Message me on LINE.
(ラインで連絡して。)

Do you have my number?
(私の電話番号、知ってる?)

最後の挨拶

最後に別れの挨拶をします。そのときに感じた気持ちを素直に表すようにしましょう。Take it easyは「無理しないで」「気楽にね」といった意味ですが、別れ際に使うと「じゃあね」という意味になります。

<役立つフレーズ>

Take it easy! / Take care! / See you!
(じゃあね!)

See you later!
(また今度ね!)

It was nice / good / great seeing you!
(会えてよかったよ!)

It was nice / good / great talking with you!
(話せてよかったよ!)

Let’s keep / stay in touch!
(連絡を取り合おうね!)

Have a nice / good / lovely day!
(素敵な1日を!)

Please be careful on the roads!
(運転に気をつけてくださいね!)

Say “Hi” to Daniel for me!
(ダニエルによろしく!)

まとめ

慣れないうちは話を切り上げたり終わらせたりするのに戸惑うかもしれませんが、慣れるためには英語を使うしかありません。いろいろな場面に出くわして経験を重ねることが習得の近道です。慣れないと「日本語 → 英語」という思考になりがちですが、単語やフレーズの意味を機械的に覚えるよりも、場面ごとに覚えていく方が記憶に残りやすいかもしれません。自分が遭遇しそうな場面を想像して、必要性が高そうなフレーズをピックアップしておきましょう!

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