疑問文は、英語を学ぶ際、最初につまずきやすい箇所です。「中学校で習ったはずだけど、すっかり忘れてしまった」という人も多いことでしょう。疑問文には複数の種類がありますが、使う単語は決まっています。また、構文の作り方にはパターンがあるため、それらを覚えれば疑問文を作るようになります。
疑問文を自由自在に作ることができるようになれば、英語でできる表現が一気に広がります。この記事では、英語の疑問文の作り方と答え方をカテゴリー別に例文をつけて、1つずつ丁寧に解説していきます。
疑問文の作り方がわからない人や、疑問文の種類が頭の中で整理ができていない人は、ぜひご一読ください。
英語の一般疑問文
英語の疑問文は、一般疑問文、疑問詞を用いた疑問文、付加疑問文と大きく分けられます。
さらに、一般疑問文は、細かく分けると以下のような種類があります。
① 一般動詞の疑問文
② 一般動詞の過去形の疑問文
③ be動詞の疑問文
④ 進行形の疑問文
⑤ 未来形の疑問文
⑥ 助動詞の疑問文
⑦ 否定疑問文
7種類もある、と思うかもしれませんが、パターンを覚えれば作成は、そう難しいものではありません。もう一度おさらいするために、1つずつ確認していきましょう。
① 一般動詞の疑問文
一般動詞の疑問文は、主語の前にDo、もしくはDoesをつけて最後に?マークを付けます。主語が1人称の場合はDo、3人称の場合はDoesをつけます。中学1年生のレベルなので学校で習った記憶があるという人も多いことでしょう。
一般文:You play the piano. (あなたはピアノを弾きます)
疑問文:Do you play the piano?(あなたはピアノを弾きますか?)
答え:Yes, I do. (はい、弾きます)
No, I do not/don’t. (いいえ、弾きません)
yes.noで答えられます。noの場合は、do notを略してdon’t.となります。
一般文:He plays soccer. (彼はサッカーをプレイしますか)
疑問文:Does he play soccer? (彼はサッカーをプレイしますか?)
答え:Yes, he does. (はい、彼はプレイします)
No, he does not/doesn’t. (いいえ、彼はプレイしません)
今度は、三人称になりました。そのため疑問文にすると、冒頭はDoではなく、Doesが付きます。このように、一般動詞の疑問文はDoとDoesを間違えないように注意しましょう。
② 一般動詞の過去形の疑問文
一般動詞の過去形の疑問部文は冒頭に過去形の場合はDidを付けます。
Did you like playing soccer? (あなたはsoccerをするのが好きでしたか?)
答え:Yes, I did. (はい、好きでした)
No, I did not/didn’t. (いいえ、好きではありませんでした)
Did she go to the concert yesterday? (彼女は昨日そのコンサートに行きましたか?)
答え:Yes, she did. (はい、彼女は行きました)
No, she did not/didn’t. (いいえ、彼女は行きませんでした)
過去形の場合は、1人称も3人称もdidとなります。DoとDoesの使い分けがない分、現在系より使いやすいと感じる人もいるでしょう。
③ be動詞を使った疑問文
be動詞には、現在形のam, are, isの3種類、過去形のwas, wereの2種類あります。be動詞が使われている文を疑問文に作り替える場合は、be動詞を1番前に持ってきて、最後に「?」を付ければ完成です。
現在:Is he a student? (彼は学生ですか?)
答え:Yes,he is. (はい、彼は学生です)
No,he is not/he’s not. (いいえ、彼は学生ではありません)
過去:Were you sick last week? (あなたは先週病気だったのですか?)
答え:Yes, I am. (はい、病気でした)
No, I am not/I’m not. (いいえ、病気ではありませんでした)
答えでは、時制(現在・過去)に応じたbe動詞を末尾に付けるのを忘れないようにしましょう。三人称が主語の場合は、be動詞を冒頭に持ってくるだけなので、パターンを覚えてしまえば疑問文を作るのも簡単です。
④ 未来形の疑問文
未来系の疑問文の場合は、未来形で使われるwill、またはbe動詞を冒頭に持っていって作ります。
willを使った疑問文:Will you read the book? (あなたは本を読むつもりですか)
答え:Yes, I will. (はい、読むつもりです)
No, I will not/won’t. (いいえ、読まないつもりです)
willの否定形を短縮するときは、won’tと形が変わるので要注意です。
be going toを使った疑問文:Is it going to rain tomorrow?(明日は雨が降りますか?)
答え:Yes, it is. (はい、雨です/雨の予報です)
No, it is not/it isn’t. (いいえ、雨ではありません/雨の予報ではありません)
willとbe going toの違いについて。willは、その場で決まった「~するつもりだ」や、話し手の意思に関係のない単純な事実の「~するだろう」という意味を持ちます。反対に、be going toは、根拠があって未来が予測できるときの「~にする予定/~するつもり」や、話し手の意思で「~するつもりだ」という内容を指します。
⑤ 進行形の疑問文
進行形には、現在進行形の過去進行形があります。現在進行形も過去進行形も、一般動詞のing形をすることが基本です。
現在進行形の疑問文:Are you drinking tea? (あなたはお茶を飲んでいますか?)
答え:Yes, I am. (はい、飲んでいます)
No, I am not/ I’m not. (いいえ、飲んでいません)
過去進行形の疑問文:Was he reading a mathematics textbook? (彼は数学の教科書を読んでいましたか?)
答え:Yes, he was. (はい、彼は読んでいました)
No, he was not/wasn’t. (いいえ、彼は読んでいませんでした)
過去形の疑問文は、be動詞を過去形にして、一般動詞をing形にして疑問文を作ります。
進行形の文を疑問形にするのは主語とbe動詞をひっくり返せばいいのですが、一般文を「現在進行形に直しましょう」という問題の場合は、動詞をing形にするのを忘れないようにしましょう。
⑥ 助動詞の疑問文
助動詞とはその名のとおり動詞を助ける品詞で、can, will, shouldなどが該当します。助動詞が使われた一般文を疑問文にするには、助動詞を文頭に移動させ、文末に「?」マークを付けます。
一般文:You can swim. (あなたは泳げます)
疑問文:Can you swim? (あなたは泳げますか?)
答え:Yes, I can. (はい、泳げます)
No, I can not/can’t. (いいえ、泳げません)
どの助動詞でも、基本的な作り方は例文と一緒です。
助動詞で使う疑問詞の一覧は以下のとおりです。まずはこの6つを覚えましょう。
疑問詞 | 疑問文での意味 |
---|---|
Can | ~できますか? |
Could | ~できますか?(丁寧に、可能か聞く・許可を取る) |
Should | ~すべきですか? |
May | 〜してもいいですか?(丁寧に許可を取る) |
Shall | 〜しましょう! |
Would | 〜しませんか?(丁寧に、依頼する・提案する・許可を取る) |
⑦ 否定疑問文
否定疑問文とは、「〜ではないのですか?」といった問いかけに使える疑問文です。これまでご紹介してきた疑問形は「肯定疑問文」と呼ばれ、「~ですか」と問いかけるのに対し、否定形を用いて作成します。否定で答えるときは注意が必要です。 否定疑問文の答えには、これまでの疑問文と同様に、yes,noが使えますが、「yes」は疑問に対して否定となります。
一般動詞の否定疑問文:Don’t you have a class at 1 PM? (午後1時に授業はなかったのですか?)
答え:Yes, I do. (いいえ、あります。)
No, I don’t. (はい、ありません。)
Be動詞の否定疑問文:Aren’t you supposed to wear a dress? (あなたはドレスを着ることになっていませんか?)
答え:Yes, I am. (いいえ、着ることになっています。)
No, I’m not (はい、着る必要はありません。)
助動詞の否定疑問文:Can’t you play the guitar? (ギターが弾けないのですか?)
答え:Yes, I can. (いいえ、弾けます。)
No, I can’t. (はい、弾けません。)
否定疑問文については、【【Don’t you like it?】ややこしい否定疑問文への返答に混乱しないための、たった一つのポイント。】で紹介していますので、参考にしてくださいね。
疑問詞を使う疑問文(who, what, whichなど)
疑問詞とは、「あれ」「何」「どれ」などを意味を持つ疑問文に使う品詞です。疑問詞を用いた疑問文を作る場合、疑問詞は文頭に置きます。また、読むときは普通の疑問文と異なり語尾を上げません。
Who are you? (あなたはだれ?)
答え:I’m a teacher.(私は先生です)
What are you doing now? (いま何をしているの?)
答え:We’re playing baseball. (野球をしています)
Which one do you choose? (どっちを選ぶの?)
答え:Take the left side, please.(左側をください)
How do you want to do it?(どのようにすればいいですか?)
答え:Please do this.(こうしてください)
疑問詞を使った疑問文の答えも、yes,noでは答えられません。かならず対応する疑問詞に沿った答えをします。
疑問詞一覧
覚えておきたい疑問詞の一覧を確認しておきましょう。上から6つの疑問詞は5w1hという表現で表され、とくによく使われます。
疑問詞(意味) | 意味 |
---|---|
who(だれが) | Who was in the classroom?It’s him. |
What(何を) | What did you eat? I ate sweets. |
Where (どこに) | Where’s the bus stop?There is a bus stop in front of the intersection. |
Which (どちらを) | Which do you prefer? To the right. |
When (いつ) | When will you be here?They’ll be here soon. |
how(どのように) | How to makeWe’ll make it like this |
Whyなぜ | Why is that? |
whom(だれを) | Whom do you want me to call?※かなり堅苦しい表現。whoに言い換えられることが多い |
Whose (だれの) | Whose car is this?It’s mine. |
選択疑問文
選択疑問文とは、2つ以上の答えのなかからどれかを選択するときに使う疑問文です。選択疑問文の場合、yes,noでは答えられません。「AとBどちらが好きですか?」という問いなので、「Aです」「Bです」という答えになります。
Which do you like better, coffee or tea? (紅茶とコーヒー、どちらが好きですか?)
答え:I like tea better. (紅茶が好きです)
どちらか選択できない場合は、以下のような答え方ができます。
Did you come by foot or by train? (歩きと電車、どちらできましたか?)
答え:Neither by foot nor by train.(歩きと電車、どちらでもありません)
選択疑問文の場合は、問いをよく読んで答えを考えることが必要です。また、この表現を覚えれば、会話の幅がぐっと広がります。
なお、選択疑問文を発音するときは、最初の問いを上げて発音し、次の問いを下げて発音するのが特徴です。両方とも上げ、もしくは下げて発音すると異なった意味に取られてしまいます。
このほかに、間接疑問文もあります。詳しくは、「【例文あり】英語の間接疑問文とは?語順や使い方をわかりやすくご紹介」を参考にしてください。
付加疑問文
付加疑問文とは、「〜ですよね」と訳すことができる疑問文です。念押しや同意を求める際に使います。作り方は、肯定する文章+否定文、否定する文章+肯定文の形です。
肯定する文章+否定文の例文:You can eat, can’t you? (あなたは食べられますよね?)
答え:Yes, I can. (はい、食べられます)
No,I can not/can’t. (いいえ、食べられません)
否定する文章+肯定文の形:You don’t drink wine, do you? (あなたはワイン飲めませんよね?)
答え:Yes, I do (はい、飲めます)
No, I do not/don’t. (いいえ、飲めません)
付加疑問文では、答え方に要注意。日本語では、「飲めませんよね?」と聞かれたら、飲める場合No(いいえ)、飲めない場合Yes(はい)と答えます。しかし、英語では事実に沿った回答をする必要があり、飲める場合Yes(はい)、飲めない場合No(いいえ)と答えます。
命令文やLet’sの疑問文
命令文の後に、“will you”をつけて、上げて言うと、柔らかいニュアンスになります。ほかにも、won’t you?, would you?, can you?, can’t you?, could you?, などがあります。
Have a seat, will you?(着席してくださいませんか?)
Don’t touch the painting, will you? (その絵に触らないでくださいね。)
また、”Let’s” で始まる文を疑問形にする場合、文末に “shall we?” を付け加えます。そうすることで提案に対する同意や承認を求める柔らかいニュアンスが表現できます。
Let’s go to the concert, shall we? (コンサートに行ってみましょうか)
Let’s start the meeting, shall we?(会議を始めましょう、いいですか?)
その他の疑問文
その他の疑問文には、修辞疑問文や口頭で使われる疑問文などがあげられます。
Didn’t I say so?(そういわなかったかしら(そういったでしょう))
修辞疑問文は、日本語では「反語」にあたり、言いたいことの反対語を疑問形の形にして言うことにより、言いたいことを強調する言い方です。たとえば「そんなことある?(あるわけない)」といった意味で使います。皮肉や嫌みとして使うこともあるでしょう。発音するときは一般の疑問文のように語尾を上げません。そのニュアンスで聞き手は修辞疑問文と判断します。
You believe it? (あなたは信じますか?)
一般文のまま「?」を付けて、語尾を上げて読むことで疑問文にすることもあります。口頭で用いられるのが一般的です。
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今回は、疑問文の作り方について例文を交えて詳しく解説しました。疑問文が自由自在に作れるようになると表現の幅が広がるのが、よくわかったのではないでしょうか。
疑問文は、構文としてパターンで覚えるだけでなく発音も一緒に覚えておくことが大切です。疑問文は発音の仕方で意味が異なって捕えられてしまいます。オンライン英会話で顧客満足度No.1の「レアジョブ英会話」では、自分の好きな時間にオンラインでレッスンを受けられます。疑問文の理解度を深められ、種類による発音の違いもしっかりと身に着けることができます。生きた英語を身に着けたい人は、ぜひ利用してみましょう。
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