第一印象が大切なのは世界共通。プロとしての自己紹介の仕方を知っていることは、ビジネス上で大きなメリットがあります。
最初にしっかりとした自己紹介をすることで、相手はあなたを自信に満ちた「できる人」だと認識します。目的が就職・転職、クライアントへの売り込み、あるいは単に仕事上の新しいつながりを作ることであっても、相手にいい印象を与え、その後の会話をよりスムーズにします。
また就職の面接やネットワーキングのイベント、日頃たくさんの営業職を相手にするクライアントには特に「相手に自分を印象づける」ことが大切になってきます。「できる人」「面白い人」「感じがよくてまた会いたい人」になれるように挨拶でしっかり覚えてもらうようにできるといいですね。
せっかくのチャンスが第一印象でうまくいかないなんてとてももったいないです。ビジネスの場において英語で自己紹介するときのポイントと方法を学びましょう。
ビジネス英語で挨拶する時のポイント
自己紹介といっても、メールでやりとりする場合と実際に相手にあう場合の2通りがありますが、ここでは対面での自己紹介について挨拶のポイントをまとめます。
握手とアイコンタクト
日本人同士ではまずお辞儀と名刺交換から始まる挨拶ですが、海外ではもっとリラックスした感じになります。
まず自分の名前を言って握手をします。相手に手を出されたら、しっかり相手の目を見て笑顔で手をしっかり握りましょう。握手の流れは通常非常にスムーズなので、お互い名前を言って手を出された人から握手すれば問題ありません。相手は地位の高い人から挨拶を先にすることがほとんどです。
注意したいのは相手が複数で男女両方がいる場合。相手が秘書やアシスタントであり上司から紹介されるまで待つ場合をのぞき、女性に最初に握手をします。その場合女性が先に手を出してくれるのを待地ましょう。
会議の最後に今後の連絡先として名刺交換をすることが多いので、最初の挨拶の時点であれば、相手から名刺を出された場合を除き名刺交換はしません。日本人とのビジネスに慣れている相手なら、最初に名刺交換をする人もいるかもしれませんが、通常は重要ではないことを覚えておきましょう。
パンデミック中は握手をせず肘や靴先を合わせたり、軽くお辞儀をする挨拶をする人も多いようです。臨機応変に相手に合わせましょう。
笑顔を忘れない
自己紹介をするとき、笑顔と相手の目をしっかり見ることはとても重要です。どんなに仕事ができても無表情な人より、初めて会った時に笑顔でまっすぐ自分を見てくれる人の方が「気持ちよく一緒に仕事ができそう」と思われて好印象です。
「外国人は仕事さえできれば、日本みたいに第一印象とか気にしないのでは?」と思うかもいるかもしれませんが、そんなことはありません。欧米人は特に成果を重視するので、もちろん仕事上の能力が最重要ですが、お互い好印象なら仕事も進めやすく「相手のために頑張ろう」という気にもなります。
スモールトーク
スモールトークは、相手にリラックスさせる効果もありとても大切です。特に人となりを大事にする人にとっては、その後のビジネスの進め方に影響してきます。
例えば就職面接。履歴書を見て興味を持って面接に呼んでいるのですから、相手もあなたの経歴上の能力はわかっています。最初の挨拶とスモールトークで一緒に働きたい人物かが見極められます。同じポジションに候補が数人いて、どの人も似た経歴と能力だとすると、やはり好印象で一緒に楽しく働けそうな人を選びますよね。
スモールトークは相手の頭の回転の速さを見るのにも適しています。ウィットのきいた洗練されたジョークで返せたりすると、「おおっ!」とあなたにさらに興味を持ってくれるでしょう。それは無理でも、オフィスの印象や訪問するまでの様子など無難なことを話題にするといいですね。
マネージャー以上は個人の部屋を持っていることも多いので、そこに呼ばれることもあります。外国人はデスクに家族や恋人、ペットなどの写真、壁には自分が受賞したトロフィーや賞状を飾っていることも多いです。そこから趣味や家族の話題などまずは相手との共通項を探してみましょう。
ビジネス英語での自己紹介の仕方
では実際にどのように挨拶をすればいいのか例を見てみます。
表現については色々なバリエーションがあるので、これが絶対正しい!というものはありません。基本的には「挨拶、自分の名前と所属、訪問の目的」について述べられれば大丈夫です。
お互い多忙な中で限られた時間を有効に使おうと思うと、挨拶は名前だけですぐに本題に入ることもあるかもしれません。その辺は臨機応変に対応しましょう。
挨拶と名前
“Hi.” “Good morning”といった挨拶と一緒に、自分の名前を名乗り握手を交わします。
Hi, my name is Ken. Nice to meet you.(こんにちは、私の名前はケンです。はじめまして)
Good morning, Mr. Wilson. My name is Ken. Pleased to meet you.
(おはようございます、ウィルソンさん。 私の名前はケンです。 お会いできて光栄です。)
通常、My name isを省いて単に名前だけを述べることも多いです。日本で「私の名前は」を省いて、単に「ケンです」とだけ言うのと同じ感覚ですね。
相手の名前をすでに知っている場合は、「おはようございます」「こんにちは」の挨拶と一緒に、相手の名前を呼びかけましょう。
所属や役職
クライアントや社内のミーティングであれば、自分の名前と合わせて所属部署と役職も伝えて立場を明確にします。それによって相手もどのような仕事が専門で、どの立場の人なのか把握でき、話もスムーズに進みます。
I work in the Marketing Department.(マーケティング部で働いています)
「I work in+部署名」を述べます。
I’m the Director of HR.(人事部長です)
役職がある人は「役職+of+部署名」を述べると、単に部署名を述べるより「ビジネス相手としてどの程度の立場の人物なのか」が相手に伝わります。
I’m a senior engineer at DC Corporation.(DCコーポレーションのシニアエンジニアです)
役職がなくてもエンジニアや会計士など職務を述べると専門家としての権威性が伝わります。「職務+at+会社名」で自己紹介します。
I’m Ken, from the Marketing Department.(マーケティング部のケンです)
名前の後に「 from+部署名」を伝えるのも一般的です。社内で異なる部署からプロジェクトに参加している場合や、クライアント先にいくつか異なる部署から訪問するなどに特に有効です。
Ken, Marketing.(マーケティング部のケンです)
シンプルに「名前+部署」だけもよく使われます。
関わっているビジネスについての説明
部署名や役職を聞いても、特に初めて会う相手はそこでどんな仕事をしているのかイメージできません。簡単に自分が担当している仕事内容について説明するといいでしょう。大手企業や数多くのプロジェクトに関わってきたことをアピールすると信用度も増します。
特にプレゼンテーションを行うときなどは、最初の挨拶で担当業務について説明すると、聴衆者が本題に入る前の心の準備ができます。どんな内容のプレゼンテーションか事前知識がない人を相手にする場合、仕事内容について簡単に説明することで本題の予想がつきます。
I have been working as an influencer marketing specialist with major companies like XYZ to help promote their products and reach out to their potential customers.(インフルエンサー・マーケティングの専門家として、XYZのような大手企業の製品を宣伝し、潜在的な顧客にアプローチする業務を行っています)
I’m in charge of the market research team. I’ve been in the industry for more than a decade and have worked on over a hundred projects to find best solutions for our clients.(市場調査チームを担当しています。この業界に入って10年以上になりますが、これまでに100以上のプロジェクトに携わり、クライアントにとって最適なソリューションを見つけてきました)
スモールトーク
自己紹介が極簡単に終わって本題に入ることもあるので、必ずしも必要というわけではありませんが、相手に親しみを感じてもらえるきっかけになります。スモールトークは挨拶のときだけに限りません。会議や面接が終わって帰り際にすることもよくあります。
話の糸口はなんでも構いません。休暇から帰った相手なら旅行の話題、外国人なら出身地の話題、出張中なら飛行機やホテル、天気、好きなスポーツや趣味など、身近な話題が無難でその後発展させやすいです。
日本語でもスモールトークが苦手な人は、英語だと余計に難しく感じるでしょう。オンライン英会話の講師と最初の数分スモールトークをするようにすると、徐々に慣れてきます。普段からアンテナをめぐらして、旬の話題に敏感になっておいたり、幅広い知識を得ておくようにしましょう。
I heard you just came back from Maldives. How was it? I’ve always wanted to go there!(モルディブから帰国されたそうですが、どうでしたか?ずっと行ってみたかったんですよね。)
You said you’re from Mexico. Which part? I have been to Mexico when I was in college.(メキシコ出身だそうですね。どの地域ですか?私も大学生の時にメキシコに行ったことがあるんです)
How was your trip? I hope you managed to sleep on the plane. Where are you staying? Oh, There is a nice restaurant called B next to your hotel. Everything there is amazing.(旅はどうでしたか?飛行機の中で眠れたといいんですけど。どこに泊まっているんですか?(ホテル名を聞いてから)ああ、あなたのホテルの隣にBという素敵なレストランがあります。 あそこは何でも素晴らしく美味しいですよ)
まとめ
英語での自己紹介は慣れてないと慌ってしまうかもしれません。普段から一人で練習してみたり、英会話レッスンも慣れている講師ではなく、たまにはレッスンを受けたことのない講師と練習してみてください。
自己紹介がうまくいくとリラックスできて、その後のミーティングや人間関係がスムーズになりますし、相手とのコミュニケーションも取りやすくなります。簡単に見えてもいざその場になると、緊張してあたふたしてしまうこともあります。
普段外国人と接することがなくても、クライアント先のチームや上司には日本語が話せない外国人がいるかもしれませんし、知人に誘われて外国人が参加するパーティに呼ばれることもあるかもしれません。突然英語で自己紹介が必要な場面でも落ち着いて対処できるよう、普段から備えておきましょう。
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