リーディングに効果的な英語学習法とは?英会話もアップする勉強法も!

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英会話が上達するためには多くのアウトプットが必要です。しかし会話を一所懸命練習しても自分の言いたいことを自由に言えるようになるためには、単語を覚えたりたくさんのリーディングを行うなどの大量のインプットが鍵となります。

「英語を読む」となると途端に苦手意識が芽生える人も多いかもしれませんが、英会話力を上げることとリーディングは深く結びついています。

英語の記事や本を読むといっても難しいものを読む必要はありません。翻訳家を目指すのであれば専門文書が理解できる高い読解力が必要になりますが、日常会話や英語の総合力向上が目的なのであれば、楽しみながらさらっと読めるものに数多く触れ、できるだけ早く読めるようになることを目標にしましょう。

この記事ではリーディングを英語学習に取り入れるメリットや方法について解説します。

英語リーディングができない理由

英語リーディングができない理由はいくつか考えられます。まずは、なぜ英語リーディングが出来ていないかをいくつか挙げていますので、チェックしてみましょう。

単語、語彙力が足りていない

知らない単語が多いと、意味を理解するのが難しくなり、つまずいてしまいリーディングが進まなくなります。英単語を覚えられない人は、単語にまつわるイラストを描いたり、語呂合わせで覚えるなど、工夫してみましょう。
参考:「英語が苦手な方必見!楽しく楽にできる英単語の覚え方をご紹介します!

英文法を理解していない

初級者の人は、現在形・過去形・未来形をきちんと使い分けられるように練習しましょう。また、中学英文法の基礎の命令形や疑問文も使いまわせるようになれば、英語力が格段に広がります。
中級レベルでは、現在完了形も使いこなせるようになることを目標にしましょう。過去完了形や未来完了形は文章を書く時には必要となるので、覚えておきましょう。
参考:「英文法の効率的な勉強法&勉強時のコツを徹底解説!使いやすい参考書はどれ?

日本語と英語の違いを理解していない

日本語と英語は、【主語+目的語+動詞】、【主語 (S) + 動詞 (V) + 目的語 (O)】という大きく構造が異なっています。例えば、”I ate an apple.”(私はリンゴを食べました)は、誰が(主語)、どうしたのか(動詞)ですぐに理解することが出来ます。一方で、日本語は「私はリンゴを食べました」という場合は、リンゴを分けたのか、リンゴを買ったのか、リンゴを育てたのか分からず、どうしたのか(動詞)という情報は最後に出てきます。また、英語には「無生物主語」という文法もあります。

リーディングができない主な理由は、上記のような理由が挙げられます。日本語の感覚と英語の感覚を意識的に使い分けて、より効果的に英語を理解し、使えるようになりましょう。

リーディングを鍛えると英会話力アップにつながる理由

英会話力を上げるためには、まずはインプットを鍛えることが大切です。発音がどんなに正しくできても、文を組み立てることができなければ、間違って伝わってしまうなど理解してもらうのは難しいでしょう。そこで英語をたくさん読むと、英語を英語のまま瞬時に理解する力や豊富な語彙力が培われるようになります。読んで理解できない単語や文章は、話すことすらできません。多くの英語の文章に触れ、読むもののレベルを徐々に上げていくことで自然と英語の総合力が上がり、もちろん会話力の向上も期待できます。

英語のリーディングは、ポイントが3つ

リーディング練習にはどんなものを読んだらいいのか悩んでいる人は、次のポイントを参考に練習をしてみましょう。

自分の興味あるものを読む

難易度に関係なく興味ないものは苦痛なだけです。どんなに簡単な文章であっても、自分が読む気にならないものは避けましょう。

逆に自分が好きな話題であれば、多少難しく感じてもやる気を保つことができます。例えば好きなアーチストの情報やインタビュー記事、自分が関わっているビジネス、趣味に関連した内容など。英語学習は誰かに強要されて行うものではないので、楽しみながら続けることが一番大切です。

現在のレベルより少し簡単なものを選ぶ

リーディング素材には自分のレベルより少し低めのものを選ぶといいでしょう。いくらハリーポッターを原文で読みたいと思っても、いきなり分厚い本に挑戦するのは苦痛なだけです。短く易しいものから徐々にレベルアップしていきます。

まずは英文を読むことへの抵抗感をなくすことが一番なので、いくつかわからない単語があってもスラスラと短時間で読めるものがいいですね。英文を読むことに慣れ、日本語に訳さずそのまま理解できることを第一目標にします。無理なく楽しく続けましょう。

知らない単語を調べない

日本語の小説や記事でもわからない単語は出てきますが、国語辞典をひくことはまずないのでは?英語も同じです。書き言葉は話し言葉と少し異なるので、文章も練られ洗練されています。当然会話では滅多に使わない言葉もあります。その単語の意味がわからないと全体の内容が理解できないような重要なキーワードではない限り、まずは前後の内容から推測することを心がけましょう。

どうしても全ての単語を知らないと気持ち悪く感じるかもしれませんが、日本語の会話でもわからない単語は出てきます。大学の講義やビジネスなどでは必ずいくつかは知らない言葉を耳にすると思いますが、それで話についていけないことはありません。

リスニングと違ってリーディングは自分のペースで行うことができるため、辞書を引くクセがある人も多いでしょう。慣れるまでは辛く感じるかもしれませんが、TOEICなどの資格試験のスコアをあげる上でも絶対必要なスキルです。どうしても辞書を引きたいのであれば、読んだ後に内容の理解に必要な単語を調べることのみに留めましょう。

その際もできるだけ英日辞典ではなく、できるだけ英英辞典を使うようにすると、その単語やイディオムの持つ本来のニュアンスがきちんと理解できるようになります。

リーディング速度を上げるポイント

英語を読むスピードを上げるにはいくつかコツがあります。次のポイントを念頭に置いてリーディング練習を行いましょう。

精読で鍛えよう

精読とは、文法構造や表現の正確な理解することです。分からない単語や表現は、辞書や参考書を使い、発音、文法などを詳細に分析して理解を深めましょう。

何を読めばわからなかったり、特に好みがない場合は、全国全ての大学入試問題が掲載されたこちらの参考書もいいですよ。受験生でなくてもリーディング練習にとても役立ちます。私立編と国公立大編とがありますが、短く簡単なものも多い私立大編がオススメです。

2023年受験用 全国大学入試問題正解 英語(私立大編)

最初に見出しや目次を確認する

読むものが決まったら、まずさっと見出しを見ていきましょう。見出しは各章のポイントが書かれているので、それを見ることで全体のポイントを掴むことができ、ぼんやりとでも内容の把握ができます。実際に読み進める前にポイントを理解することで読むことがグッと楽になります。

特にビジネス本を読む場合などは、全ての文章を読む必要がない場合も多いですよね。その際にも見出しをまず最初に見ることで読み飛ばしてもいい部分と、きちんと読むべき部分の把握ができ効率も上がります。

あえてはじめに最初と最後の部分を読む

冒頭には筆者の言いたい結論やポイント、最後にはポイントやまとめで締めくくられていることがほとんどです。そしてその間の本文に主張の裏付けや具体例などがあります。

最初と最後をきちんと読み、途中はさっと読んでいくことを心がけるとリーディングのスピードもアップしますし、徐々にナナメ読みもできるようになってきます。

副詞に注目する

first, then, howeverなどの副詞で文やパラグラフの内容が変わっていることに注目します。

文章が長くなればなるほど混乱しやすくなりますが、副詞で「第一に、第二に…」「次に」「しかし」など示されていることに注目すれば、思考の混乱を避けることができます。また副詞の直後にそのパラグラフの重要ポイントが書かれていることが多いので、そこをしっかり読んであとはさっと流していくこともできます。

英文を早く読んだり、拾い読みできる人は無意識にこのような読み方をしている場合が多いです。実際私もこのような形で拾い読みして、「ここはきちんと読んだ方が良さそうだ」という部分をきちんと読んでいます。

書かれている内容をできるだけ早く知りたい場合や、仕事でたくさんの英文を読む必要がある場合に役立ちます。拾い読みは決して一部を読むということではありません。「書かれている情報をいかに速く処理し理解するか」ということです。

一度に処理できる情報スピード、つまりリーディングスピードが上がるとリスニングにも役立ちます。目で行うか耳で行うかの違いなので、リスニングスピードについていけないと感じている方は、ぜひ読む速度を上げる練習を行ってみましょう。

初心者向け:リーディングサイト、アプリ

手軽に始めるには、ネットやアプリが始めやすいでしょう。初心者にとっては、ネイティブの子ども向けのアプリを利用するのがお勧めです。

Time for Kids

書店で購入できる「Time Magazine」の子供向け。初心者向けです。

VOA Learning English

英語学習者には有名なサイトです。レベルはもちろん、音声まで聞けるので、発音も同時に学べて、広告もないので、おすすめです。

アプリ:iOS版    Android版

中級者向け:リーディングサイト、アプリ

中級者向けには、英語学習者向けのサイト、アプリを中心に利用してみましょう。

VOA Learning English

英語学習者には有名なサイトです。レベルはもちろん、音声まで聞けるので、発音も同時に学べて、広告もないので、おすすめです。

Polyglots

このアプリでは、最新のニュースを英語で読むことができます。記事はレベル別に分けられているので、自分のレベルに合わせた記事を選ぶことができますよ。また、便利な機能もたくさんついています。例えば、記事内で分からない単語に遭遇した場合は、単語をタップするだけで単語の意味が表示されます。そして、読むスピードをWPM(Words Per Minutes)で測定してくれます。WPM(Words Per Minutes)とは、1分間に読める単語数を示したものです。速読の練習をしたい人におすすめです。

アプリ:iOS版    Android版

Breaking News English

レベルが7段階あるので、自分のレベルに合った記事を読むことができます。広告が入ります。

上級者向け:リーディングサイト、アプリ

上級者になると、多くの英語サイトやアプリを利用することが出来ますので、英語ネイティブが利用するサイトやアプリを中心に紹介したいと思います。また上級者になると無料より有料の英語サイトやアプリを利用するのがお勧めです。

Sky News

長文の記事よりも短い記事やビデオで情報が伝えられることが多いため、初心者や中級者の英語学習者にとっては、短い時間で理解しやすい内容が多いです。他のニュースと比べて、視覚的なグラフィックを多く使用する点も特徴です。

アプリ:iOS版    Android版

BBC News

言わずと知れた知名度が高いイギリスメディアのニュースサイト。Huluでリアルタイムに視聴が出来る点も便利です。日本語同時通訳チャンネルもあるので、英語学習者はぜひ利用したいアプリ。また、「BBC Learning English」が用意されているので、英語学習者向けに多くのリソースが提供されています。他にも、リスニングのスキルを向上させるための練習問題やクイズが豊富にあります

アプリ:iOS版    Android版

The New York Times: Live News

ニューヨークタイムズは、記事の内容や書き方がレベルごとに分けられているので、初心者から上級者まで、自分のレベルに合った記事を選ぶことができます。例えば、「The Morning」や「The Learning Network(有料)」といったセクションは、特に英語学習者に優しい記事が掲載されています。

アプリ:iOS版    Android版

NHK WORLD-JAPAN

NHKのBreaking Newsを動画と英文で書かれて、最新のニュースを英語で勉強することができます。

アプリ:iOS版    Android版

英語リーディングと英会話力のポイント

英会話力のレベルアップにはアウトプットとインプットをバランスよく学ぶことが大切です。もしインプットが不足していて、今より一段階も二段階も上の英語力を目指すのであれば、大量のリーディングを行うのがおすすめです。

筆者自身は中高生の時、単語帳を暗記するのが大の苦手でしたが、ある時から単語帳を捨てて大量のリーディングをする方法に変えたところ無理なく語彙力アップをすることができました。それと同時に読むのと聞くのとが同じくらいのスピードでこなせるようになり、「相手の話すスピードが速すぎる」と感じることも減ってきました。

大量のインプットと読む速度アップは、自分が感じなくても英語力向上に大変役に立ちます。「英語ができる」と感じるようになるには総合力を上げることが大事です。これまで英語を話すことのみに重点を置いていてなかなか上達を感じられない人は、ぜひリーディングに力を入れてみてくださいね。

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