TOEIC勉強なにから始めればいい？ TOEIC満点を取った著者がおすすめの学び方を分かりやすく解説

就職、転職、昇給、昇格など、あらゆるシーンで重要となるTOEIC。高スコアを目指して勉強している人も多いのではないでしょうか。しかし、「なにから手を付ければいいのか分からない」「勉強を始めてみたけど、思うようにスコアが伸びない」と悩んでいる人もいるかと思います。そこでこの記事では、TOEIC満点を2回取得している筆者が、TOEIC初心者に向けて、TOEICの学習方法を分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、最短ルートで目標スコアを取得することができますよ。

TOEIC初心者が目指すべきスコアとは？

初めてTOEICを受ける人の中には、何点を目指すべきなんだろう？と考えている人もいるでしょう。TOEIC初心者の場合、最初の目標は600点に設定することをおすすめします。なぜなら、600点を取っておけば、ある程度の英語力があると判断してもらえるからです。履歴書に書いてアピールとなるスコアも600点ぐらいからです。400点台、500点台だと、履歴書に書いてもプラス評価に繋がらないことが多いでしょう。今回の記事で紹介する勉強方法を実践すれば、独学でも600点を取得することが可能ですよ。

TOEIC初心者がまずやるべきこと

TOEICの勉強を始めるにあたって、やっておくべきことが3つあります。この3つを実践することによって、その後の勉強をスムーズに進めることができますよ。

出題内容や出題形式を把握する

TOEICを攻略するためには、出題内容や出題形式を事前に把握しておく必要があります。英語の資格試験には、英検やTOEFLなどいろんな種類がありますが、試験によって出題内容や出題形式が大きく異なります。そのため、センター試験の英語で高得点を取った人が対策なしでTOEICを受けた結果、たいしたスコアが取れなかった、なんてこともよくあります。つまり高得点を取得するためには、英語力だけでなく、TOEICの出題内容や出題形式を確認したうえで、TOEICに特化した対策を取ることが重要ということです。ちなみにTOEICでは、ビジネスを題材にした問題が多く出題されます。また、2時間の解答時間の中で、リスニング100問、リーディング100問、合計200問と大量の問題を解くテストとなっています。

自分のレベルを把握する

勉強の初期段階で自分のレベルを把握しておくことも大切です。まずは公式問題集を一度解いて、現在のスコアを算出してみてください。一度模試を解くことにより、自分の苦手な部分と得意な部分が見えてくるでしょう。例えば語彙力が足りないと感じたら、単語を徹底的に強化するなど、自分の弱点を補うトレーニングをすることで、効率的にスコアアップを狙えます。また現在のレベルを知ることによって、目標スコアも設定しやすくなるでしょう。

目標スコアを決めて、勉強のスケジュールを立てる

自分のレベルを把握した後は、目標スコアを決めましょう。目標スコアを決めるときは、無理のない実現可能な目標にすると挫折しにくくなります。例えば、現在のスコアが500点だったら、「3か月以内に600点獲得！」といった目標を立てるといいでしょう。目標スコアが決まったら、勉強のスケジュールも立てましょう。例えば、朝起きたら単語学習、お昼休みにリスニング、仕事の後に長文問題など、事前に決めておくと、学習を継続しやすくなりますよ。

TOEICのスコアがアップする勉強方法

TOEICは闇雲に学習してもなかなかスコアが上がっていきません。ここからはTOEICの正しい勉強方法を具体的に解説していきますね。

まずは語彙力を上げる

TOEICの勉強でまずやるべきことが単語の暗記です。なぜなら、語彙力がないと、英語を聞くことも読むこともできないからです。逆に語彙力さえ付ければ、リスニングでもリーディングでも高得点が期待できます。TOEICには、streamline（合理化する）、specification（仕様書）など、中学・高校では習わないビジネスよりの英単語がよく出題されます。そのため、後ほどご紹介するTOEICに特化した単語帳を使って、ビジネス英単語を積極的に覚えていきましょう。また、単語を覚えるときは、単語の発音もチェックするようにしてください。単語の暗記とリスニング対策を同時に行うことができます。

文法の基礎を固める

TOEICにおいて単語と同じぐらい大切なのが文法です。文法を勉強することで、文法問題の対策になるのはもちろんのこと、長文を速く正確に読めるようになりますし、リスニングも聞きやすくなります。まずは中学レベルの英文法を完璧に習得することを目標にしましょう。中学レベルの英文法で大丈夫？と思うかもしれませんが、TOEICでは難解な構文や文法は出題されません。中学レベルの英文法がマスターできていれば、600点を十分狙えるでしょう。800点、900点といった高得点を獲得したい人は、高校レベルの英文法まで勉強するようにしましょう。

パート別の対策を行う

英語力の基礎である単語と文法を勉強したら、パート別に対策を行っていきましょう。TOEICは、リスニング4パート、リーディング4パート、合計7パートで構成されています。それぞれのパートで問題形式や特徴が異なるため、各パートの解き方やコツを習得する必要があります。例えば、パート2では「最初の疑問詞を聞き逃さない」、パート3，4では、「設問と選択肢の先読みをする」といった攻略法があります。そういったコツや攻略法を知っているだけで、問題が解きやすくなり、飛躍的にスコアがアップする可能性があります。パート1～7まで満遍なく対策をして、苦手なパートをなくしていきましょう。

TOEIC初心者におすすめの参考書

TOEICの参考書は種類が多くてどれがいいのか分からない！という人も多いかと思います。ここからはTOEIC初心者におすすめの参考書をご紹介していきます。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ

TOEICの単語帳と言えば、金のフレーズというぐらい定番の単語帳です。「金フレ」という通称で多くのTOEIC学習者に愛用されています。この単語帳にはTOEICによく出題される単語のみが掲載されているので、効率的に単語を覚えていくことが可能です。フレーズの中で単語を覚えていけるので、記憶に残りやすい点がメリットです。600点レベル、730点レベル、860点レベル、990点レベルとレベル分けされているので、自分のレベルに合った単語を覚えることができますよ。 

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ

TOEIC L&Rテストでる1000問

文法力を強化したい人にはこちらの参考書がおすすめです。この参考書はTOEIC満点を100回以上獲得しているTEX加藤氏によって書かれた文法に特化した参考書です。1049問もの問題が収録されているので、大量の問題演習をこなすことができます。この1冊を仕上げれば、パート5、パート6の文法問題は怖くありません。解説も丁寧で、不正解の選択肢が不正解である理由も記載されているので、納得しながら学習を進めることができます。

TOEIC L&Rテストでる1000問

はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト 全パート完全攻略

TOEICのパート別対策はこちらの参考書を使って行いましょう。この参考書では、各パートの解き方、コツ、攻略方が分かりやすく解説されています。また、TOEICスコアがアップする勉強法や練習法もあわせて紹介されています。この1冊で全パートの対策を行うことができるので、初めてTOEICを受ける人におすすめです。

はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト 全パート完全攻略

公式TOEIC Listening & Reading 問題集

公式問題集は、本番のテストと全く同じプロセスで作成されているので、問題のクオリティが本番と同じです。また、本番と同じナレーターを採用しているので、本番と同じ環境でリスニングを鍛えることができます。TOEICは2時間と長丁場の試験です。公式問題集を使って2時間集中力を保つトレーニングをしておきましょう。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集

TOEIC満点を取得した人のおすすめ勉強法を理解できたら