TOEFL60点は難しい?レベルや勉強法について徹底解説!

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英語圏の大学や、大学院へ進学する人を対象に実施される英語試験TOEFL。海外での進学を目指す人にとっては最初の関門ともいえる試験です。

本記事では、TOEFL60点を目指している人の「TOEFL60点のレベルは?」「TOEFL60点を取得するために必要な勉強時間は?」などの疑問を一挙に解決!効果的な学習方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

TOEFLは60点の難易度やレベルはどのくらい?

他の英語試験と比較してみることで、TOEFLのおおよそのレベル感を把握できます。まずは以下の表をご覧ください。

TOEFL60点
TOEIC750点程度
英検準1級程度
IELTS5.0程度

よりなじみのあるTOEICに換算すると750点程度、英検では準1級程度に相当するため、比較的難易度は高いといえます。ただし、TOEICで満点に近い900点を取得している人でも、ライティングやスピーキングが苦手だとTOEFLのスコアが伸びず、TOEFL60点程度となることも。特にTOEICとの換算は個人差があるため、あくまで参考程度に捉えておきましょう。

TOEFL60点を目指す場合、各セクションで平均的にスコアを取ると想定すると、それぞれ15点の配分となります。以下では、各セクションで15点を取得する場合のレベル感について解説します。

リーディングはアカデミックな文章を限定的に理解できるレベル

リーディング15点は、中級レベルとされています。基本的な文法は身についていて、まとまった文章を読むことができるレベルです。ただし、複雑な文法構造がある文章だと理解するのが難しいかもしれません。

大学などで扱うアカデミックな文章を完全に理解することは困難ですが、限定的には理解できるレベルです。難しい専門用語の意味を調べたり、文脈から分からない単語を推測したりして、文章の大まかな意味を掴むことができます。

リスニングは講義の要点をキャッチできるレベル

リスニング15点も、中級レベルといえます。大学の講義では、専門用語や複雑な文法なども登場するため、全体を完璧に把握するのは難しい印象です。

ただし、詳しい説明や例が示されれば、大まかに要点をキャッチできるはず。英語圏の大学では授業のスピードがとても速いので、ボイスレコーダーやスマホの録音機能などをうまく利用することをおすすめします。

話す相手のイントネーションやボディランゲージなどを通して、賛成なのか反対なのか、驚いているのかなどを汲み取ることができます。友人たちとの日常会話では、ゆっくりと話してもらえたら理解できるレベルです。

スピーキングは身近なトピックの情報を限定的に伝えられるレベル

スピーキング15点は、初級者レベルです。限定された身近なトピックであれば、ある程度のコミュニケーションは図れるでしょう。簡単な単語やフレーズ、文法などを使い、自分自身のことについてゆっくり話すことができます。

初対面の相手に自己紹介をする場面でも問題ないレベルですが、文章をつなげる際にandなどの簡単な接続詞を使うことが多く、少し稚拙な印象を与えてしまう可能性も。

また、発音がうまくできず、相手から理解してもらえない場面もあります。言いたいことが咄嗟に出てこず、無言になることも少なくありません。大学の授業におけるディスカッションに参加するのは難しく、自分の意見を伝えるためには訓練が必要になります。

ライティングは不十分ながらもアイデアをいくつか表現できるレベル

ライティング15点は、中級レベルです。大学の講義などでは、出された課題に対して自分のアイデアをいくつか表現することができます。

ただし、十分に説明できるレベルではないので、スラスラ書くのは難しいでしょう。たくさんある情報の中から大切な部分を要約することも可能ですが、難しい単語を使いこなすことはできない印象です。

TOEFL60点を取るために必要な勉強時間は?

中学生レベルの人がTOEFL60点を目指す場合、必要な勉強時間は1000時間程度です。毎日3時間勉強すると、約1年かかる計算になります。

ちなみに、高校生レベルの人であれば300時間程度の学習時間が必要とされるため、1日3時間の勉強で3ヶ月あれば到達できるのが目安です。英語は継続して勉強することが大切なので、週末にまとめて10時間行うよりも、毎日平均3時間の学習時間を確保するほうが効果的と言えます。

仕事や学校で忙しい人だと、なかなかまとまった時間を取ることは難しいので、移動や休憩時間などのスキマ時間もうまく活用しましょう。あまりにも長期的な目標を立てるとモチベーションが下がる可能性もあるため、ある程度期間を決めて勉強に取り組むことをおすすめします。

TOEFL60点が必要になるシーンは?

TOEFL60点を求められるのは、以下のようなシーンです。

・アメリカのコミュニティカレッジへ進学
・ファウンデーションコースへ進学
・アジアの大学へ進学

アメリカの4年制大学への進学にはTOEFL80点程度が必要ですが、2年制のコミュニティカレッジであればTOEFL60点程度で出願が可能です。また、オーストラリアやニュージーランド、イギリスなどで見られる、大学進学準備のためのファウンデーションコースへの出願もできます。

ファウンデーションコースを終了すると高い確率で学部に正規留学ができるため、難易度の高い大学も視野に入れることができるでしょう。また、TOEFL60点があれば、英語圏ではないアジアの大学学部への進学も狙うことが可能です。

TOEFL60点を取るために必要なスキルは?

ここでは、TOEFL60点を取るために必要なスキルについて解説しましょう。

単語の使われ方、発音まで理解していること

TOEFLは、海外の大学へ進学を目指す人の英語力を測る試験なので、難易度の高いアカデミックな専門用語なども登場します。

高い語彙力が求められる上、リーディング・リスニングのみのTOEICとは異なり、TOEFLではスピーキング・ライティングの試験も行われます。話す・書くとなると、単語の意味をただ丸暗記しているだけでは通用しません。

その場しのぎではなく、単語の使われ方や発音までしっかりとマスターしておく必要があります。1つの単語でもさまざまな意味を持つものがあるので、単体で暗記するよりも文章の中でどのように使われているかを理解することが大切です。

英文の要点を読み取って理解できること

TOEFLの中で、リーディングは比較的点数が取りやすいセクションです。とはいえ、英文をある程度正確に理解しながら読み進めないと、文章の要点を掴み取ることは難しいでしょう。

たくさんの英文に触れることで読解力は養えますが、まずは文章の内容や状況を具体的にイメージする力が必要です。イメージ力があると、わからない単語があっても前後の内容から意味を推測できます。

英文の要点を読み取れることができれば、文章のどの辺りで解答に繋がる情報が出たかを思い出すことも可能に。制限時間があるため、試験中に一文一文を分解するように細かく読むことはできません。全体の流れや要点を読み取ることで、時間をムダにすることなく問題に取り組めます。

会話の要点を聞き取って理解できること

TOEFLのリスニング問題は、1題あたり約3分以上と長めなのが特徴です。リスニングそのものが苦手な人にとっては、集中力を維持するだけでも大変でしょう。

英文の読み上げは1回のみでスピードも速いので、細部まですべてを聞き取るのは難しいレベルです。日本語に変換する時間はないので、英語を英語のまま理解する力も必要と言えます。

点数を取るためには、英文の全体像や流れ、要点を掴むことを意識しましょう。どのようなトピックか、話がどのように展開したか、5W1H(誰がいつどこで何をしたかなど)を聞き取ることが必要です。これらを押さえることで、読まれた英文の内容が記憶に残りやすくなります。

英語を話すことに抵抗がなく自分の意見がたくさん話せること

英検二次試験のような会話形式ではなく、TOEFLのスピーキングはマイクに向かって喋るスピーチ形式の試験です。自分の意見を論理的にきちんと説明できるスキルが求められます。

設問は、自分の好みや考えなどに関するものがほとんどで、15秒の準備時間に続き45秒の回答時間が与えられます。

1人で45秒間話し続けるのは、想像以上に難しいもの。英語を話すことに抵抗がなく、自分の意見をたくさん話せる力が必要です。発音やイントネーション、淀みなく話せるかなども採点対象ですが、自分の意見を英語でしっかりと表現できることがより重要視されます。

身近なトピックについて意見を英語で書き出せること

TOEFLのライティングは、大学レベルの文章が書けるかを試す試験です。300語程度のエッセイを書く設問も出題されます。

しかし、TOEFL60点レベルでは、身近なトピックであればある程度自分の意見を書くことができますが、いきなり専門性の高い文章を書くのは難しいもの。まずは、明快でシンプルな英文を書くよう意識することが大切です。

日頃から、自分の意見や身の回りのできごとなどを英文で書く練習をしておくとよいでしょう。また、英文の「型」を覚えるのもおすすめです。型に沿って文章のアウトラインを作ることで、言いたいことがきちんと伝わる論理的な文章を書くことができます。

TOEFL60点を取得するために必要な勉強法を解説!

効率よくスコアアップするためには、勉強法を見直すことも大切です。ここでは、TOEFL60点を取得するために必要な勉強法について解説します。

TOEFL専用の単語帳で発音も一緒に覚える

TOEFLの試験にはアカデミックな単語が多く出てくるので、TOEFL対策に特化した単語帳を用意することをおすすめします。

単語帳を使った学習では、単語の意味を暗記するだけでなく、文章の中でどのように使われるか、また発音なども一緒にマスターしましょう。実際に音を耳で聞き、声に出して発音することで、スピーキングやリスニング、ライティングのセクションでも役立つ力が身につきます。

例文や発音の音源付きのものを選び、1冊の単語帳を繰り返し何度も学習することがポイントです。数冊に手を出すとどれも中途半端になりやすいので、自分にとって使いやすく、じっくりと付き合えそうな1冊を見つけてください。

リスニングと音読を併用する

日本人が苦手なリスニングの学習では、音読を併用することをおすすめします。ただ音を聞き流すよりも、口を使って実際に発音することでより英語が定着しやすくなるのです。口を動かす運動によって脳が刺激され、音が記憶に残りやすいといわれています。読む・聞くなどのインプット学習を行なっている人は多く見られますが、英語力アップには話す・書くなどのアウトプット学習も欠かせません。

まずは、スピードの速いリスニングセクションの音源ではなく、リーディングやスピーキングなどの短めの文章の音源を利用して音読の練習をしましょう。慣れてきたら、長めの音源にも挑戦します。メモを取りながら音を聞き取り、可能であれば自分の言葉で内容を要約しましょう。書いたものを口に出して読むことでスピーキングの練習にもなります。

精読で読解力を鍛える

TOEFL60点を取得するためには、文章を読んで要点を掴み取ることが必要です。一文一文を丁寧に読むことで、確実に点が取れるようになります。

読解力をつけるためには、精読がおすすめです。精読とは、1つの文章を分解するようにじっくりと読むこと。単語や文法、文の構造などに目を向け、わからない箇所がなくなるまで読み解いていく方法です。

精読の方法は、まず辞書や参考書などを使わずに、自力で一通り英文を読みます。次に、わからない箇所の単語や文法などを丁寧に調べましょう。意味の区切りごとにスラッシュ(/)を入れながら読むのも効果的です。

再度同じ文章を読むと、スラスラと読み進められるようになっているはずです。精読で重要なのは復習。2回目を読んでも自信がない箇所は、理解できるまで何度もこの作業を繰り返しましょう。

英文をたくさん書く

リーディングやリスニングの勉強でインプット系の基礎知識が身についた状態であれば、ライティングではとにかくたくさん書くことでスキルの向上が可能です。英語初心者の人は10分で100文字程度、それに慣れてきたら20分で200文字、30分で300文字と段階的に増やしていくのがおすすめです。

自分のことや身の回りのできごとなど、まずは身近なトピックについて簡単な単語やフレーズ、文法などを使って文章にしてみましょう。

英語日記は、ライティング力をアップする訓練として効果的です。ライティング時に使える表現の幅が広がる、文章を構造的に書く力が身につけられる、日常生活で使える語彙が身につくなどのメリットがあります。

オンライン英会話などを利用して話すことに慣れる

ライティング同様、スピーキングもリーディングやリスニングで培ったベースのスキルを活用して、ひたすらアウトプットする練習を行いましょう。

頭では言いたいことがあっても、実際に口に出そうとするとスラスラと出てこないもの。人前で話すことに抵抗がある状態では、いつまでたっても話せるようにはなりません。

英語を話す自信をつけるためには、オンライン英会話がおすすめです。経験豊富な講師と会話の練習ができるため、1人ではなかなかできないアウトプットが効果的に行えます。

発音や文法を間違った場合は、その場ですぐに訂正してもらえるのもうれしいポイントです。また、画面を通じての会話なので、対面では緊張してしまうという人も比較的リラックスして話す練習ができるでしょう。

演習問題をやり込む

一通り各セクションの勉強を行い、スキルが伸びてきたら、あとはひたすら演習問題をやり込みましょう。TOEFLの出題形式に慣れるためにも、問題をたくさん解くことをおすすめします。

自分に合った問題集を1冊用意し、その1冊を間違う箇所がなくなるまで繰り返し解きます。TOEFLの実施団体ETSが制作する公式テキストや、問題集を利用するのもよいですね。

TOEFLの出題傾向を把握することで、対策方法もわかります。間違った箇所は、自分の弱点を知れるチャンスです。自己採点を行なって弱点を洗い出し、しっかりと復習することでスコアアップが狙えます。

まとめ

アメリカのコミュニティカレッジや、英語圏の大学のファウンデーションコースなどへ進学を考えている人に必要となるTOEFL60点。TOEFLでは、英語4技能が満遍なく試されるため、スコアアップを狙うためには、バランスよく学習することが必要です。

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