「最近、TOEICのスコアが伸びなくなった…」「スコアを100点アップするためにはどれくらいの勉強時間が必要?」こんな悩みを抱えている人は多いでしょう。自分ではしっかり勉強をしているつもりでも、スコアが伸びないのであれば何らかの原因があるのかもしれません。
こちらの記事では、TOEICスコアが伸びない原因や対処法、学習のモチベーションを保つ方法などについて解説します。
TOEICスコアが伸びない原因
TOEICスコアの伸び悩みには何らかの原因があるはずです。ここでは、その理由について見ていきましょう。
勉強時間が足りていない
TOEICのスコアが伸びない原因として挙げられるのが勉強時間不足です。仕事や学校の授業などで忙しいと、なかなかまとまった勉強時間を確保するのは難しいもの。しかし、ある程度の時間を確保しないとスコアは伸びにくいといえます。以下は、OXFORD UNIVERSITY PRESSによる、現在のスコアから目標とするスコアへ到達するために必要とされる学習時間の目安です。
例えば、現在TOEIC450点の人が650点を目指す場合は450時間、現在550点の人が650点を目指す場合は225時間の学習時間が必要とされています。450時間の場合、毎日3時間勉強したとしても150日、つまり5ヶ月かかることになるのです。目標とするスコアから必要となる学習時間を計算し、毎日継続して学習することをおすすめします。
TOEICに特化していない教材を使っている
TOEICに特化していない教材を使っている場合もスコアが伸びにくい傾向にあります。TOEICには出題傾向・パターンがあり、それらを押さえるだけでスコアがアップしやすくなります。もちろん、テクニックだけでスコアを伸ばそうとするのはあまりおすすめできませんが、傾向・パターンを知ることで対策を練ることができます。
大学入試対策や英会話、英語ニュースなど多くの教材がありますが、すぐにでもスコアアップしたいならTOEICに特化した教材を選びましょう。また、教材をつくっている著者自身がTOEICを何度も受検している場合は、よりポイントを押さえた内容となっているはず。口コミなども参考に、信頼できる著者の教材を選ぶのがおすすめです。
インプットとアウトプットを繰り返していない
英語の勉強というと、文法書や単語帳などから知識を吸収するというイメージを持っている人が多いかもしれません。これは、知識を取り入れる、つまり「インプット」の学習です。効率よくTOEICのスコアを伸ばすためには、インプットだけでなく「アウトプット」も欠かせません。アウトプットとは、外へ出すこと。例えば、耳で聞いたリスニングの音源を、正しく発音できるよう何度も口に出して練習したり、英語で日記を書くなどもアプトプットです。
耳から入ってきた音を真似して追いかけるように発音する「シャドーイング」や、音を書き取る「ディクテーション」などもとても効果的な学習法です。1人ではなかなかアウトプットができないという場合は、オンライン英会話がおすすめ。レアジョブ英会話では講師との会話を通じてインプットとアウトプットを効率よく行えます。
TOEICスコアが伸びない時の対処法
ここでは、TOEICのスコアが伸びない時の対処法について解説します。
まずは自分の強みと弱みを把握する
スコアが伸び悩んでいる時は、まず自分の強みと弱みを把握しましょう。ただやみくもに学習するのは効率が良いとはいえません。自分の強みをさらに伸ばす、弱みを克服するなどでスコアアップが期待できます。過去にTOEICを受検したことがあれば、スコア表をチェックしてみてください。リーディングではそこそこ点が取れているけれど、リスニングの点が低いという場合は、課題がリスニングにあることがわかります。
そのようなケースでは、リーディングのスコアは現状を維持し、苦手なリスニングを強化すればスコアの底上げができるでしょう。
現在の学習方法と学習時間を見直す
スコアアップを狙うためには、勉強の質と量、両方が重要です。まずは、現在の学習方法と学習時間を見直してみましょう。学習方法については、リーディングやリスニング、単語、文法など、分野別に分けてチェックします。分野別にばらつきがないか、苦手な分野を把握し対策が取れているか、直前の模試対策が行えているかなどもチェックしたいポイント。市販の単語帳では成果がでないという場合はオリジナルの単語帳を作ったり、TOEICに特化したアプリを利用したりなどもおすすめです。
学習時間については先ほど紹介したように、ある程度まとまった時間の確保が必要になります。現在の学習時間を1日単位で洗い出し、週間・月間の時間を算出してみましょう。学習時間を確保しているにもかかわらずスコアが伸びないというケースでは、学習方法に問題がある可能性が高くなります。
目標と計画を立てる
学習を進めていくうえで欠かせないのが具体的な目標と学習計画です。まずは、どれくらいのスコアを狙いたいのかを決めましょう。目標のスコアが決まったら現状のスコアとの距離を把握し、スコアアップに必要な学習時間を洗い出します。ここで注意したいのが、現実的に実現可能な目標を立てることです。あまりにも高い目標スコアを設定してしまうと、途中で挫折してしまう可能性が高くなります。
短期目標をクリアしながら、最終目標スコアに到達することを目指しましょう。また、いつまでに目標をクリアするかも設定しておく必要があります。無理なく学習できる期間としては2~3ヶ月程度がおすすめ。あまりにも長期間になると、モチベーションを保つのが難しくなります。ただし、目標や計画はあくまで予定なので、途中で軌道修正を行いながら学習を進めましょう。
TOEICを勉強する時のモチベーションの保ち方
英語学習は単発でなく、継続することが大切です。ここでは、勉強する際にモチベーションを保つ方法を紹介します。
勉強する環境を整える
勉強のモチベーションを保つためには、勉強しやすい環境を整えることが大切です。まず取り組みたいのが、机の上の整理。机の上が雑然としていて参考書がどこにあるかわからない状態では、モノを探すために不要な時間がかかり、勉強する意欲も湧いてきませんね。勉強に関係のない雑誌や漫画などが机の上にあると、集中力も続きにくくなります。
学習環境をすっきりと整えることでストレスが減り、勉強に集中しやすくなります。また、スマホのアプリなども使いやすく整理することで、時間を効率よく使うことができますよ。
無理して勉強しない
学習を継続するためには、無理をしないことも必要です。「今日は気分が乗らない…」という日もあるでしょう。そんな日に無理して勉強しようとしても集中力を保てず、結局だらだらと時間を過ごしてしまうことになりかねません。毎日完璧にやろうとすると、できなかった時に落ち込むことになります。「気分が乗らない日は無理しない」と決めておくことで、精神的なハードルが下がりますね。
ただし、何日も気分が乗らないのは問題です。もしかしたら、学習方法が間違っている、学習環境が整っていないなどが原因かもしれません。勉強のやる気ができる環境づくりを意識し、必要があれば学習内容なども見直しましょう。
時には勉強する場所を変えてみる
勉強がマンネリ化してきていると感じたら、時には勉強場所を変えてみることもおすすめです。いつも自宅で勉強しているのであれば、カフェや図書館へ足を運ぶことで気持ちを切り替えることができます。リスニング学習の場合は、散歩しながら音源を聴くのも良いでしょう。
外出が難しい場合は、自分の部屋ではなくダイニングテーブルに移動する、半身浴をしながら単語を暗記するなど、気分を変えることを意識してみてください。いつもの場所を変えるだけで、集中力がアップするように感じるはずです。
まとめ
TOEICスコアの伸び悩みを感じたら、まずはその原因を突き止め、適切な対策を取るようにしましょう。学習方法や学習時間、使用する教材などを見直すことも大切です。また、モチベーションを保って学習するためには、学習する環境を意識することも必要になります。スコアの伸び悩みはほとんどの人が経験すること。必要以上に落ち込む必要はないので、ぜひこちらの記事を参考に解決策を探ってみてください。
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