朝ドラで人気!ラジオ英会話のよさを見直そう

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NHK連続テレビ小説、通称「朝ドラ」の『カムカムエヴリバディ』には、戦前から放送されているNHKのラジオ英会話が登場します。ラジオから流れる英語フレーズを聞きながら主人公が一生懸命リピーティングしている姿を見て、ラジオ英会話のよさに改めて気づいた人もいるのではないでしょうか。そこで、ラジオ英会話で英語学習することのメリットと、日ごろの学習に上手に取り入れる方法をご紹介します。

ラジオ英会話が英語学習に役立つ理由

1925年から放送されている、NHKのラジオ英会話番組。戦争で一時中断があったとはいえ、90年以上愛されているのには、やはり理由があります。NHKラジオ英会話にはどのようなよさがあるのか、それがどう英語学習に役立つのかを見ていきましょう。

NHKラジオ英会話とは?

「基礎英語」「ラジオ英会話」など英語のレベルや内容別に複数の番組があります。1回10~15分程度で、月曜から金曜まで毎日、1日数回同じ内容が放送されています。リアルタイムで聞くことができなくても、「NHKゴガク」のアプリやウェブサイトに聞き逃し配信があります。

「NHKゴガク」アプリ
「NHKゴガク」英語ウェブサイト

クオリティの高いリアルな会話例

ラジオ英会話には、日常のひとコマを描いたストーリー性のある会話例(スキット)が登場します。Do you have a pen? / Yes, I do.(ペンを持っていますか?/はい、持っています)のような文の形を知るための例文ではなく、友達とけんかしたり同僚と食事をしたり、普段の生活に近い状況で会話が進みます。学習者は、自分の日常を英語でどう表現すればいいかがわかるのです。

しかも、スキットは現在の英語圏で標準的に使われる、きれいでナチュラルな英語で書かれています。番組に登場する表現は、いつでも安心して使うことができます。

キーワード、キーフレーズを応用する

番組では、スキットに登場したキーワードやキーフレーズをピックアップし、その詳しい意味や別の例文での応用方法を教えてくれます。会話の内容を丸ごと覚えるのが難しくても、そのキーワードやキーフレーズを身に付けることで、1回聞くごとに何かしら成長が得られます。

ネイティブのトークも楽しめる

番組の冒頭や途中で、ネイティブスピーカーの出演者たちが、最近あったことなどを英語で気軽にしゃべることがあります。内容を全部聞き取ることができなくても、「ネイティブは普段こんなふうに英語をしゃべるのか」「自分もいつかこういうふうに英語を話すことができたら」と、モチベーションアップにつながります。

テレビではなくラジオで学ぶことの魅力

ラジオは、朝ごはんを食べながら、通勤電車の中など、いつでも気軽に聞くことができます。しかも、テレビと違って音だけなので、自然と「聞く」ことに集中します。毎日同じ出演者たちが語りかけてくれると次第に親しみがわいてきて、「今日も〇〇先生の声を聞こう」と楽しみにするようになります。テレビでも本でもなく「ラジオ」であることに意味があるのです。

ラジオ英会話を普段の学習に取り入れる方法

ラジオ英会話は、テキストを買う以外に費用はかからず、いつも気軽に始めることができます。それでは、具体的にどのように日々の学習に取り入れればよいかをご紹介しましょう。

毎日聞く番組を選ぶ

初級から中級の大人の学習者に適した英会話番組としては、以下のようなものがあります。アプリやウェブで試しにいくつか聞いてみて、自分に合った、好きな講師の番組を選びましょう。

ラジオ英会話

日常の場面で使われる英語を幅広く身につける番組。会話に役立つ文法項目をわかりやすく解説してくれます。

中学生の基礎英語 レベル2

中学生レベルの英語でも自然な会話ができることがわかる番組。やさしいのでラクに続けられるメリットも。

ラジオビジネス英語

スキットがビジネスシーンに特化したものになっているので、仕事で使える英語を身につけたい人におススメ。

聞く時間を固定する

「朝起きたらラジオをつける」「通勤電車の中でアプリの配信を聞く」など、ラジオ英会話を聞く時間を決め、毎日の生活の中に組み入れましょう。「勉強しよう」と意識しなくても、自然に英語を聞く機会を持つようになります。

音読する

ラジオで聞いたことを復習するつもりで、できればテキストを買って音読します。解説を読みながらわかりづらかったところを確認しつつ、Can you ~?(~してくれますか?)/Sure.(いいですよ)など、ネイティブの自然な会話の流れをつかむようにしましょう。

リピーティングする

朝ドラの主人公がやっていたように、ラジオの音声の後に続けて、口の中でブツブツと英語フレーズをつぶやきます。周りに人がいるときは、頭の中で繰り返すようにしましょう。フレーズを丸ごと覚えたら、お風呂の中、ベッドの中などで、口に出して言ってみます。これを繰り返すうちに、頭の中で作文しなくても、口からスッと英語のフレーズが出てくるようになります。

ロールプレイする

1週間のうち何度か時間を取って、聞き逃し配信を使ってスキットのロールプレイ練習をします。Aさん、Bさんの会話だったら、Aさんのセリフを聞いたらいったん止めてBさんのセリフを言う、といった具合です。相手が言ったことに続けてすぐに話をするための瞬発力がつきます。

キーワード、キーフレーズを使って自分で例文を作る

It must be ~(~に違いない)がキーフレーズだったら、It must be hard for you.(それはあなたにとって大変に違いない)、It must be heaven.(それは天国のようであるに違いない)など、自分で例文を作ってメモしたり、スマホで音声録音したりしておきましょう。後から読み返したり聞き直したりできる、自分だけのフレーズ集になります。

ラジオ英会話で身につけたフレーズは、オンライン英会話レアジョブのレッスンで使ってみましょう。I’m sure.(本当にそう思います)、I wish I could.(そうできたらよかったんですけれど)など、会話でよく使われる表現をスムーズに話すための練習になります。

オンラインレッスンでは、先生に質問したり、フィードバックを受けたりすることもできます。番組の中でわからなかったことを尋ねたり、自分の作った例文をチェックしてもらったりしましょう。番組を聞きながら「ここはレアジョブの先生に聞いてみよう」「このフレーズ、今度レッスンで使おう」といったようにチェックしていると、レッスンにもラジオ英会話にも、さらにやる気が出てくるはずです。

まとめ

「私はラジオ英会話で英語を身につけました」と言う人がいます。「ラジオを聞くだけで英語が話せるようになるなんて、本当に?」と思ってしまうかもしれませんが、成功のヒケツは、例えば以下の点にあります。

ナチュラルな英語表現が身につく

頭の中で作文せず、ネイティブにそのまま通じる自然な英語で話せるようになります。

会話に使える表現が増やせる

番組で応用例文を聞き、自分でも例文を作ってみることで、使える表現がどんどん増えていきます。

英語が身近な存在になる

毎日聞いているうち、講師や出演者がまるで知っている人のように思えてきて、英語は「知り合いの人が普通に使っている言葉」となり、耳にしたときの抵抗感がなくなってきます。

「そういえば子どものころに聞いていた」という人も、まだこれからの人も、ぜひ一度、今のラジオ英会話の世界に触れてみてください。

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