英語講師になるための資格TESOLとは?必要な英語力と取得方法を解説!

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みなさんはTESOLという言葉を聞いたことがありますか?英語講師として働いている人や英語講師を志している人は聞いたことがあるかもしれません。TESOLは英語教授法といって、英語を教えるための資格のことを指します。そのため、TOEICやIELTSのような英語力を測る資格とは異なります。TESOLはもともと海外の資格ですが、最近は日本でもTESOLの注目度が上がっています。オンライン英会話のホームページやSNSのプロフィール欄でTESOLという文字を見たことがある人もいるのではないでしょうか。この記事ではTESOLのメリットや取得方法などを詳しく解説していきたいと思います。TESOLに興味がある人はぜひ参考にしてくださいね。

TESOLはどんな資格?

TESOLとは、Teaching English to Speakers of Other Languagesの略語で、英語教授法という学問領域のことを指します。主に英語を母語としない人に向けた英語教授法を学んでいきます。TESOLは日本だけでなく、世界中で名前が知られている資格であり、世界各国の学習機関にTESOLを学べるコースが用意されています。

TESOLを取得することで、高い英語力および英語指導力を証明することができます。英語講師を採用する際にTESOLを必須事項にしている英語学校や英会話スクールもあります。そのため英語講師としてのアピール材料が欲しい人は、TESOLの取得を検討するといいでしょう。

ちなみに、TESOLの呼び方には何種類かあり、「テソル」「テソール」「ティソル」などと呼ばれています。

TESOLの学習内容

プログラムや教育機関によって学習内容に多少の差はありますが、TESOLでは主にこういったことを学んでいきます。

・英単語・英文法・発音の教授法
・英語4技能の教授法
・異文化理解
・教材の見つけ方・使い方
・第二言語習得理論
・プレゼンテーション方法
・教育実習
・成果評価方法

TESOLでは英語教授法だけでなく、第二言語習得理論などを通して英語講師として必要な知識を身に着けていきます。科学的な観点から言語習得について学ぶことで、最も効率的な英語学習方法を理解することができるでしょう。また座学だけでなく、プレゼンテーション方法や教育実習など実践的な内容もプログラムに組み込まれています。

TESOLを取得する方法

TESOLに興味があるけど、どうやったら取得できるの?と考えている人もいるでしょう。ここからはTESOLを取得できる場所や取得する際の費用について解説していきます。

どこで取得できる?

TESOLは大学や大学院で取得することができます。TESOLプログラムが用意されている大学・大学院は以下の通りです。

・神田外語大学(言語科学研究科)
・テンプル大学(大学院教育学研究科)
・上智大学大学院(外国語学研究科)
・立命館大学大学院(言語教育情報研究科)
・立教大学大学院(異文化コミュニケーション研究科)

またTESOLは海外の語学学校でも取得することができます。実際、海外留学やワーキングホリデーをした際にTESOLを取得して日本に帰ってくる人はたくさんいます。TESOLが取得できる国は以下の通りです。

・カナダ
・イギリス
・フィリピン
・オーストラリア
・ニュージーランド

取得にかかる費用は?

TESOLを取得する際の費用は、国や教育機関によって大きく異なります。例えば、日本の大学であれば、入学金25~30万+授業料70~90万円(1年間)かかります。海外だと国の物価によって大きく費用が異なります。オーストラリア、イギリス、カナダ、ニュージーランドなど物価の高い国だと授業料が高くなります。一方でフィリピンは物価が安いので、授業料も安く済みます。フィリピンの語学学校だと、4週間のコースで約24~30万円になります。そのため、費用を抑えてTESOLを取得したい人はフィリピンを検討してみるといいでしょう。

必要な英語力は?

TESOLは誰でも取得できるわけではありません。TESOLのプログラムを受講するにはある一定の英語力を保持している必要があります。英語力の基準に関しては教育機関やプログラムにより多少のばらつきがありますが、おおよそ英語中上級レベル(TOEIC 800点以上・英検準1級レベル)が目安となります。このレベルに達していない人は、TESOLのプログラムを受ける前に、英語力を上げることに専念していきましょう。

TESOLを取得するメリット

TESOLを取得するとどういったメリットがあるのでしょうか。ここからはTESOLのメリットについて解説していきます。

英語の教え方を体系的に学ぶことができる

一番のメリットは英語の教え方を学習できる点です。英語自体を学ぶことはあっても、英語の教え方を学ぶ機会はなかなかありません。自分の教え方はベストなのだろうか?もっといい方法があるのではないだろうか?と考えている人はTESOLにチャレンジしてみましょう。英語教授法を基礎から学ぶことで、こんな教え方があるのか!これは自分でも取り入れてみよう!といった気づきがあるはずです。

TESOLは世界で通用する資格

TESOLは日本だけでなく、世界中で認められている資格です。つまりTESOLを取得すれば、世界中で英語を教えることができるということです。また世界基準の英語教授法を学ぶことで、日本の英語教育を客観的に見ることができるでしょう。日本だと読み書きが英語教育の中心であり、アウトプットには重きが置かれていません。TESOLを通して世界基準の英語教育に触れることで、指導の幅が広がっていくでしょう。

英語講師としてのアピール材料になる

TESOLを保有することで、能力の高い英語講師であることを示すことができます。また、実際に学んだことを実務に生かすことにより、より質の高いレッスンを提供することができるでしょう。TESOLはこれから英語講師として働きたいと考えている人はもちろんのこと、現役英語講師にも役立つ資格です。

TESOL以外の英語教授法に関する資格

英語講師向けの資格にはTESOL以外にもCELTA、DELTAといったものがあります。ここからはこれらの資格の違いについて解説していきます。

TEFL、TESL

TESOLは、TEFLとTESLの2つに分類されます。TEFLは、Teaching English as a Foreign Languageの略語であり、非英語圏における英語教授法のことを指します。TESLは、Teaching English as a Second Languageの略語であり、英語が公用語として使われている国における第二言語としての英語教授法のことを意味します。つまり、TEFLとTESLは英語を母国語としない人に英語を教えるという点では同じですが、教える場所が異なるということです。

CELTA

CELTAとはCertificate in English Language Teaching to Adultsの略語で、イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構が認定する英語教授法の資格です。CELTAはTESOLより国際的評価が高く、取得の難易度に関してもCELTAの方が高いと言われています。

DELTA

DELTAはDiploma in English Language Teaching to Adultsの略語で、CELTAと同様イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構が認定する英語教授法の資格です。DELTAを取得するには、最低2年以上の英語講師としての実務経験が必要であり、CELTAよりも取得の難易度が高いです。

TESOLについて理解したら

TESOLは、英語を武器に仕事をしたいというひとに役立つということがわかりましたね。

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