英語学習が成功する計画の立て方とは？スケジュール通りに勉強するだけで目標達成！

英語学習を成功させるためには、効率的に学べる計画を立てて日々のスケジュール通りに学習を進めることが大切です。なぜなら、闇雲に学習していると時間ばかりが過ぎて挫折しやすい上、学習効果が判別できないから。例えるなら、大海原でいくら漕いでもどこへもたどり着けず、どちらへ進めばいいのわからなくなってしまうようなものです。けれどもしっかりと学習計画を立てれば、あとはスケジュール通りに勉強するだけで目標達成も夢ではありません。

そこで今回は、迷うことなく学習目標に到達できるように、英語習得を成功へ導く学習計画の立て方を解説します。新年度が始まった今、新たな計画を立てて効率的に英語学習を進めましょう。

英語学習で計画を立てる重要性

何事においても計画がしっかりしていなければ、なかなか成功へはつながりません。これまで英語学習で挫折やつまずきがあった人は、学習計画がなかったり計画に無理があったりしたからかもしれません。まず、学習計画を立てる重要性から見ていきましょう。

学習計画を立てるメリット

まず、学習計画を立てるメリットから重要性を探っていきます。

学習を進めやすい

後述しますが、学習計画はアウトラインを細分化して日々のスケジュールを決めていきます。したがって必要な学習を細かくタスクにしっかり落とし込んでおけば、当然のことながら学習を進めやすくなります。もちろん、「今日何を勉強しよう？」などといちいち考える必要もないので、時間も効率的に使えるでしょう。

進み具合がわかりやすい

過去の学習を振り返ったり見直したりすることで、学習の進み具合を確認できます。さらに、これまでの習得度合いや自分の弱み、問題点なども見えてくるので、その後の学習計画に盛り込むことも可能になるでしょう。

モチベーションが上がる

英語の上達を目指して計画を立てているため、計画が具体的かつ可視化されれば学習のモチベーションも自然と上がります。「頑張ろう！」という目標を持つことは、やる気につながるはずです。

自分のペースで進められる

誰かが立てた計画にしたがうのではなく自分のために計画を立てるので、自分のペースで学習を進められるのもメリットの1つです。

学習の習慣化がしやすい

自分の生活リズムに合わせた学習計画なので、学習がルーティンに組み込まれて習慣化しやすくなります。当然、学習が習慣化されれば上達も期待できるでしょう。

達成感を得られる

モチベーションが上がることにもつながりますが、日々のスケジュールをこなしていけば達成感を得られます。また達成感は成功体験にもなるので、自信も持てるようになるでしょう。

学習計画に必要なもの

学習計画を立てる上で絶対的に必要となるのが「学習目標」です。なぜなら、計画とは「目標に向けた方法や手順などのロードマップを作り上げる」ことだから。目標を設定しないまま学習を始めれば「何をすればいいのか」がわからないので、ムダに時間ばかりが過ぎてしまいます。一方、学習目標を明確に設定すれば必要な学習が自然と明らかになり、効率的な学習が実現します。

では、英語学習における目標とは、どのようなものなのでしょうか？

英語学習の目標は、自分の学習のゴール、つまり「いつまでに何を達成したいのか」を明らかにすることです。学習計画はその目標を達成する過程で、何を学ぶのかを決めていくことです。

学習計画を立てる準備

すでに述べたように学習計画には目標の設定が必須ですが、無理な計画ではスケジュール通りに進まない可能性があります。計画を立てる前にすべきことを見ていきましょう。

学習目標を明確にする

まず、「なぜ英語学習をしたいのか」を今一度考え、目標を明らかにします。仕事や留学、試験合格などのほか、外国人と話せるようになりたいという人もいるかもしれませんね。

可能であれば数値やレベル等、目に見える具体的な目標を設定しましょう。例えば、期間を決めて「英検1級合格」や「TOEICスコア200点アップ」など。もちろん、「海外で○○として働きたい」というものでもいいでしょう。具体的な目標を設定する理由は、その方が達成しやすいからです。

目標と自己レベルの差を確認する

目標が明確になったあとは、目標と自分の英語レベルの差を確認しましょう。目標と自己レベルの差がわかれば、「やるべきこと」が明らかになるからです。

仕事でプレゼン等をする英語レベルを求めるなら、ビジネスで使われる表現や単語は必須となるので、現時点でどれくらい知っているのか、どれくらい使いこなしているのか等を自問自答するといいでしょう。

また海外留学を考えているなら、現在のIELTSバンドスコアと入学条件となるバンドスコアを比較し、バンドスコアを上げるために必要な文法や語彙をどれくらい習得しているのかを確認します。

なかには「流暢に英語が話せるようになりたい」という漠然とした目標を設定している人もいるかも知れませんね。このような場合は自己レベルを判別しにくいので、オンライン英会話を活用してプロの講師にレベルチェックしてもらうといいでしょう。チェックの結果から、きっと具体的な目標が見つかるはずです。

学習時間を確保する

自分の生活を振り返って、1日あるいは1週間にどのくらい学習時間を確保できるのかチェックします。

例えば、残業や飲み会に費やす時間、他の習い事や趣味等に費やす時間、家族との時間などをチェックし、1日に学習できる時間と週末に学習できる時間を明らかにします。まったく時間が確保できないという人は、テレビや動画の視聴時間、通勤・通学の時間なども視野に入れてもう一度チェックしてみましょう。

使える学習ツールをチェックする

学習を進める上で、自分が使えるツールや素材をあらかじめチェックしておきましょう。参考書、パソコン、スマホ、アプリ、動画、映画、ポッドキャスト、オンライン英会話など、さまざまなツールや素材があります。インターネットを利用する場合は、自宅のインターネットの通信容量や、自宅以外でインターネットが使える学習場所のチェックも必要です。

どのツールや素材が使えるのかを明らかにしておけば、学習プランを立てる上で役立つので事前にチェックしておくことをおすすめします。

学習計画の立て方

計画の準備が整ったら、次は具体的にプランを立てていきます。

計画のアウトラインを決める

計画の準備で明らかになった項目をもとに、計画のアウトラインを決めます。「いつまでに何を習得するか」を基本に、ゴールからさかのぼって計画を立てましょう。

目標達成期間にもよりますが、3ヶ月毎の目標を設定し、その目標をどのように達成してくかという月毎の目標を設定します。さらに、月毎の目標を週毎の目標に落とし込み、全体のアウトラインを決めましょう。

その際、学習内容だけでなく事前準備で確認したツールや確保できる時間なども考慮する必要があります。

アウトラインを細分化する

アウトラインが決まったら、それぞれの目標を達成するために必要な学習を細分化していきます。英語学習で伸ばしたいスキルは基本の4技能（リスニング・スピーキング・ライティング・リーディング）のほか、語彙・フレーズ・文法強化、瞬発力、理解力、処理能力、試験への慣れなどがあります。どの分野のどのようなスキルを上達させたいのかを目標と照らし合わせて考えましょう。

例えば、学習目標を「3ヶ月でTOEIC850点」と設定したとしましょう。現在のスコアが650点だとしたら、3ヶ月で200点のアップが必要です。まず、650点の結果を見直して「850点を取れなかった理由」を探ります。さらに理由を具体化すれば、自分に必要な学習が明らかになるでしょう。

理由：リスニングができず、長文読解に時間がかかった
↓
理由の具体化：語彙力・処理能力不足、英語の音に慣れていない
↓
必要な学習：語彙力・処理能力・リスニング力の強化
必要な学習が明らかになったら、月毎の学習目標をおおまかに設定します。

1ヶ月目：語彙力強化
2ヶ月目：処理能力・リスニング強化
3ヶ月目：TOEICの練習問題を繰り返して仕上げ

具体的な学習スケジュールを立てる

目標と自己レベルの差、確保できる学習時間、使えるツール等により、具体的なスケジュールはより生活に密着したものになります。

月毎の学習目標を週毎の目標に落とし込んだら、さらに週毎の目標に合った1日のスケジュールを具体的に立てましょう。

1ヶ月目は「語力強化」と決めたので、そのための学習プランを立てます。

1週目：知らない単語の暗記・復習
2週目：知らないフレーズの暗記・復習
3週目：覚えた単語・フレーズを使って作文
4週目：覚えた単語・フレーズを使った作文を読む・録音する・聞くを繰り返す

まず1週目の学習プランに合わせて、1日に覚える単語数を具体的に決めます。覚えなければならない単語数と確保できる時間にもよりますが、1日30単語と決めたら、前日の30単語を復習してから次の30単語の暗記に進むようにして、1週目はそれを繰り返します。

2～4週目も同じように1日毎のスケジュールを具体的に立て、3ヶ月分の計画を立てましょう。学習を始めたあとは定期的に計画を見直し、必要があれば変更します。頻繁に計画を変更するのはおすすめできませんが、臨機応変に対応することも大切です。

プラン通りに進めるコツ

計画を立ててもその通りに進めなければ目標は達成されないため、プラン通りに進めるコツを示しておきます。

実現できる目標を設定する

英語初心者なのに「TOEIC900点」といった目標を立てれば、自己レベルとの差が大きすぎて目標までの道のりが長すぎるために、達成する前に挫折してしまう可能性があります。実現するのに時間を要するような高すぎる目標は避け、実現可能な現実に即した目標を設定することが成功のコツです。もし高い目標があるなら、段階を経て達成してくといいでしょう。

自分の性格に合ったスケジュールを組む

具体的なスケジュールを組む際、余裕を持った方がいいのかぎゅうぎゅうに詰め込んだ方がいいのか迷うかもしれませんが、どちらかが正しいということはありません。大切なことは、どちらが自分の性格に合っているのかです。これは個人の性格によるところが大きいので、スケジュールを組む前に自問自答して自分のスタイルを見極めておきましょう。

決まった時間に学習して習慣化する

生活のリズムは人それぞれ異なりますが、なるべく決まった時間に学習するようにすると自然と習慣化できます。「通勤時」や「寝る前30分」などと“学習時間”を決めたり、「朝出かける支度をしながら英語のポッドキャストを聞いて、寝る前にシャドーイングをする」といったように“やること”を決めたりすると習慣化しやすいです。どちらにしても、自分の生活スタイルに合った時間を確保して習慣化しましよう。

スケジュール管理ツールを活用する

しっかりとしたスケジュール管理が成功への近道となるので、スケジュール管理ができるツールを活用するのがおすすめ。学習の進み具合も楽に確認できるので便利です。オリジナル手帳やGoogleカレンダーなどがカスタマイズしやすいツールですが、学習目標や習慣化をサポートしてくれるアプリ「Studyplus」を活用してもいいでしょう。どれを使うにしても、自分が使いやすいツールを選ぶのが一番です。

Studyplus
https://www.studyplus.jp/

まとめ