英語会議で司会者に抜擢されたら?司会進行や会議参加に使える英語フレーズ

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オンラインによるビジネスの発達により、ビジネスもますますボーダーレス化している中、海外との取引で英語を使う機会が増えている人も多いでしょう。海外の取引先も参加する会議で司会進行を任されても焦ることのないように、事前準備はしておきたいですね。

この記事では基本的な会議の流れに沿い、通常の会議やセミナーの司会進行に使える英語フレーズとあわせて、参加者としても役立つ英語フレーズもご紹介します。

会議開始の時に使える英語フレーズ

会議の本題に入る前に、まず最初に参加者へのお礼を伝えるのは日本語も英語も同じです。社内で見知った仲の会議であれば自己紹介は特に必要ありませんが、大きめの会議や初めて顔を合わせる人が多い場合は司会者自身やプレゼンテーションを行う人の紹介をします。

参加の謝辞

「Good morning」「Good afternoon」といった挨拶のあと、次のような表現を使って開始宣言と参加へのお礼を述べましょう。

Good afternoon everyone. Thank you all for coming today.
(皆さん、こんにちは。本日はお集まりいただきありがとうございます。)

Since everyone is here, let’s get started. First, I’d like to welcome you all.
(皆さんお揃いですので、さっそく始めましょう。本日はお集まりいただきありがとうございます。)

同じメンバーで何度も会議を行っていてよく知った仲であればもっとカジュアルで簡単な表現を使ってもいいでしょう。

Is everyone here? OK, let’s begin!
(皆さんお集まりでしょうか?では、始めましょう!)

会議開催が直前に決まった場合には、ひとこと加えます。

Thank you all for coming today at such short notice.
(皆さん、本日は急なお願いにもかかわらず、お集まりいただきありがとうございます。)

司会やゲストスピーカーの自己紹介

司会者の紹介は状況を見て必要であれば行います。参加者が異なる部署からなる場合や、社外の人が参加する場合は、部署名や会社名を入れてもいいでしょう。

I’m Yoshiaki Tanaka, Marketing Manager of ABC Corporation.
(ABC株式会社マーケティングマネージャーの田中義明です。)

I’m Yoshiaki Tanaka. I know you all are busy so I’ll keep this meeting brief.
(田中義明です。 皆さんお忙しいと思いますので、この会議は手短に済ませたいと思います。)

会議を主催した自分の簡単な経歴が必要な場合などは、もう少し改まった表現を使うのもいいですね。

I’d like to take a moment to introduce myself. I’m Yoshiaki Tanaka, Marketing Manager of ABC Corporation. I have 10 years of experience in digital marketing and qualitative research. I have worked with established brands such as AAA, BBB and CCC.
(この場をお借りして、自己紹介をさせていただきます。 ABC株式会社マーケティングマネージャーの田中義明です。デジタルマーケティングと定性調査の分野で10年の経験があります。これまで、AAA、BBB、CCCといった老舗ブランドと仕事をしてきました。)

すでに何度か行われている会議に初めて参加する人もあわせて紹介します。自己紹介を促すこともできます。

I’d like to take a moment to introduce Ms. Suzuki.
(それでは、鈴木さんをご紹介します。)

Ms. Suzuki, would you like to introduce yourself, please?
(鈴木さん、自己紹介をお願いします。)

セミナーなどでのゲストスピーカーも会議の最初に紹介します。経歴などの自己紹介は基本的に本人がプレゼンテーション中に行いますので、ごく簡単な紹介にとどめます。

We have a special guest today. Please join me in welcoming Mr. Smith.
(本日は特別ゲストをお招きしています。 スミスさんをお迎えしましょう。 )

欠席者の紹介

大きな会議では出欠確認をすることはないかもしれませんが、数人程度の会議で欠席者がいる場合は、参加者が待たずに会議に入れるようその連絡も行います。

Unfortunately Mr. Yamazaki cannot join us today due to an urgent appointment.
(山崎さんは急な予定が入ってしまい、残念ながら今日は参加できません。)

Ms. Otani is taking a leave today but Ms. Suzuki is joining us instead.
(大谷さんは本日お休みですが、代わりに鈴木さんが参加します。 )

会議中に使える英語フレーズ

挨拶が終わったら、まずは会議の目的やアジェンダの説明を行ってから本題に入ります。司会者は会議参加者の発言や時間の管理も大切な役割です。英語の会議では時間内に終わらないということが嫌われるので、時間管理は非常に重要です。

会議の目的やアジェンダの説明

会議の目的を見失わないよう、本題に入る前にアジェンダについて簡単に説明します。前回の続きであれば、前の会議で話し合われた内容を簡単にまとめた上で今回の会議の目的について話します。

We’re here today to discuss….
(今日は……について話し合います。)

I’ve called this meeting in order to talk about….
(……について話し合うために、この会議を招集しました。)

As you can see on the agenda, first we’ll discuss A, after that B, followed by C.
(アジェンダにあるように、まずAについて、その後にBについて、そしてCについて話し合います)

意見や質問を求める時

会議の途中やプレゼンテーションの最後に意見や質問がないか随時確認し、促すことも会議のスムーズな進行に必要です。

Are there any questions?
(何か質問はありますか?)

Any thoughts about this?
(この件に関して何かご意見は?)

Are there any objections?
(異論はありませんか?)

トピックから外れた時

議論していると本来の会議の目的が見失われ、その場で必要ないトピックが持ち出されることもあります。その時には注意を元の話題に戻すように促しましょう。

We’ve gone a bit off topic, so let’s get back to…
(ちょっと話がそれたので、…に話を戻しましょう。)

I’m afraid that’s not on today’s agenda. Let’s save it for another time.
(残念ながらそれは今日の議題ではありません。 またの機会に話し合いましょう。)

Why don’t we go back to where we were?
(先ほどの話に戻りましょうか。)

Let’s stick to the task at hand.
(目の前の課題に集中しましょう。)

終了時刻が迫ってきた時

一つの話題にあまりに時間をかけすぎると会議が時間内に終わりません。そのような場合は適当なところで次の話題にうつるよう促します。

I think we’ve spent enough time on this, so let’s move on.
(この件にはもう十分時間をかけたと思うので、次の議題に行きましょう。)

We’re running short on time, so let’s leave it for now.
(時間がないので、その件はひとまず置いておきましょう。)

時間内に決定ができなかったり、全ての議題がカバーできなくても、会議は時間で切り上げる必要があります。その場合は、終了時刻が迫っていることを告げ、別途時間を設けることを提案します。

We have 15 minutes left, so let’s start voting.
(残り15分となりましたので、投票を開始します。)

I’m afraid we’re running out of time but we haven’t covered everything. Shall we set up another meeting?
(時間が迫ってきましたが、すべてを網羅したわけではありません。別途会議を設定しましょうか。)

会議終了時に使える英語フレーズ

会議の終了時刻間近になったら締めの挨拶をします。参加者の中には、すぐ次の会議がある人がいるかもしれません。終了の挨拶は終了5分前くらいを目安にしましょう。

締めの挨拶

I guess that will be all for today. Thank you all for your time.
(本日は以上とさせていただきます。皆さん、お忙しい中ありがとうございました。)

Any comments? Anyone? If nobody has anything else to add, we’ll wrap this up. Thank you for taking time to be here today.
(何かコメントはありますか?どなたか?コメントがないようでしたら以上とさせていただきます。本日はお時間をいただきましてありがとうございました。)

We still have 10 minutes but I guess we’ve covered everything, so let’s finish here. Thank you for your attendance.
(​​まだ10分ありますが、一通りお話が終わったようですので、ここで終了とさせていただきます。ご出席ありがとうございました。 )

一言付け加える時

言い忘れたこと、次回のミーティングのリマインダーや提案などがあれば最後にひとこと付け加えます。

Before you leave, please make sure to…
(お帰りになる前に、必ず…してくださいますようお願いいたします。)

I almost forgot to mention that…
(…をお伝えするのを、忘れるところでした。)

Please remember to…
(…をするのをお忘れにならないよう、よろしくお願いします。)

Please mark your calendar – Next meeting will be at 10 am, on 12 March. We’ll discuss the items we couldn’t cover today.
(次回のミーティングは3月12日午前10時です。今日カバーできなかった項目について話し合いましょう。)

会議参加に役立つ英語フレーズ

最後に、司会者としてではなく、一参加として会議に参加する場合に覚えておくと便利な英語フレーズをご紹介します。

会議に遅れた時

Excuse me for being late. I had another meeting.
(遅れて失礼しました。 別の会議があったので。)

I’m sorry for being late. I just came back to the office.
(遅れて申し訳ありません。 たった今オフィスに戻ったところです。)

誰かの発言中に言葉を挟む時

Excuse me for interrupting but can I just say something?
(口を挟んですみませんが、一言だけいいですか?)

Sorry, but just to clarify your point, you think…
(​​申し訳ありませんが、あなたがおっしゃったことを明確にすると、あなたは… とお考えということですね?)

That’s a very good point Mr. Tanaka but what about…?
(田中さん、それはもっともなご意見ですが、…はどうでしょうか?

発言中に誰かが意見を言おうとするのを止める場合は、次のようなフレーズを使うといいでしょう。海外の会議では意外と口を途中で挟まれて静止する機会が多いので、覚えておくと便利です。

Can I just finish making my point?
(最後まで話をさせていただきたいのですが)

Can we come back to that later? Let me just finish what I was saying.
(その話は後にしていただけますか? 私の話はまだ終わっていません。最後まで聞いてください。)

質問する時

Can I ask a question?
(​質問していいですか?​)

Could you explain how/why…?
(どのように/なぜ…を説明してもらえますか?)

I don’t fully understand what you mean. Could you give me an example?
(おっしゃることがよくわかりません。 具体例を挙げていただけますか?)

I’m confused. Could you repeat that in a more simplified way?
(ちょっと混乱したので、もう少し簡略化してもう一度お話していただけますか?)

別の提案を促したい時

How about this as an alternative?
(代替案として、こんなのはどうでしょう?)

I hear what you are saying but I think…
(​仰ることは分かりますが、私は…​と思います。)

I agree with you but how about…?
(​私もそう思いますが、…はどうでしょう?​)

会議を早退したい時

I’m sorry I’ll have to leave now. I have an overlapping meeting.
(​申し訳ありませんが、そろそろ失礼します。 会議が重なりましたので。​)

Excuse me, I have to leave early. I have a meeting with a client.
(すみません、早退させていただきます。 クライアントとのミーティングがあるので。)

司会進行や会議参加に使える英語フレーズがわかったら

会議の規模やメンバー、種類によって、司会役に徹する場合と、進行をしつつ参加者としてディスカッションに参加する場合とがあるでしょう。会議で自分がよく使うであろう英語表現を覚えておき、さっと使えるように練習しておくといざという時に困りません。

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