「具体的な」は英語でなに?「具体的な」を表す英語を使い分けよう

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「具体的」とは感情や概念ではなく、目で見えたり、頭の中ではっきりイメージできたりすることを意味します。

例えば、「今日は楽しいことがあった」と友達が言ったとしてもなにが楽しかったのかはわかりません。

でも「今日は家族とビーチに行ったあとに、地元で有名なレストランで美味しい海鮮丼を食べて…」と説明されると情景が浮かんでどのように楽しかったのか感じることができ、「楽しい」という概念が一気に形のあるものに変わりますよね。

このように実際に起きたことを相手がイメージできる形で説明することもあれば、生産性を上げるために行う方法を目に見える形で示したり、ある人の長所について「仕事が早い」「誰にでも気さくに接する」などの特徴を並べることも全て「具体的な」ものです。

今回はこの「具体的な」を意味する英語について解説します。

「具体的な」を意味する3つの英語

「具体的な」を意味する英語でよく使われるものは、concrete、specific、particularです。まずはこの3つの表現を区別して使えるようになりましょう。

concrete「具体的な」↔︎ abstract「抽象的な」

「具体的な」をさす形容詞の代表がconcreteで、副詞はconcretelyです。誰の目にも明確で確実なこと、あるいは見たり感じたりするものとして現実に存在するものをさします。コンクリートやセメントなどの硬くて揺るがないものを想像すると使い方がイメージしやすいでしょう。

逆の意味を表す単語は「abstract(抽象的な)」です。

<concreteを使った表現例と例文>

concrete evidence 具体的証拠
concrete word 具体的な言葉
concrete plan 具体的な計画
concrete idea 具体的なアイデア
concrete figures 具体的な数字
concrete example 具体例
concrete method 具体的な方法
concrete terms 具体的な用語
concrete target 具体的目標
concrete proposal 具体的な提案

We don’t have any concrete evidence to prove he did it.
(彼がやったと証明する具体的な証拠がない)

Your idea sounds good but can you explain more concretely?
(あなたのアイデアはいいと思うけど、もっと具体的に説明してくれる?)

There is a plan to hold an event for the clients but nothing is concrete yet.
(顧客向けのイベントを開催する計画があるが、まだ具体的になっていない)

specific「特定の、明確な」↔︎ general「一般的な」

specificも「具体的な」という意味合いでよく使われる形容詞で、ある物に特別に関連した特徴の一つを表し、特定の物に言及する場合に使います。例えば、「目標」とひとことで言っても色々なものがありますが、specificをつけると数ある目標の中の一つを具体的に示すことになります。

副詞はspecificallyで、specificの逆は「general(一般的な)」です。合わせて覚えておきましょう。

<specificを使った表現例と例文>

specific content 特定のコンテンツ
specific goal 特定の目標
specific method 特定の方法
specific solution 特定の解決策
specific task 特定の課題
specific time 特定の時間
specific amount of money 特定の金額
specific procedure 特定の手順

Can you be more specific?
(もう少し具体的に教えてくれますか?)

I’ll bring some food to your party. Is there anything specific you want me to bring?
(パーティーに食べ物を持っていくよ。 具体的に持ってきてほしいものはある?)

I don’t know the specific time of this building’s founding.
(この建物の具体的な設立時期はわからない )

particular「特定の」

particularは、一人の個人または物について話していることを強調するために使われます。specificとの違いは、specificが特定の詳細で具体的なことを表すのに対し、particularはほかのものとは違う、一般的ではないものを表す場合に使われます。

例えば「スポーツが好きだけど、特にテニスが好き」という場合、数ある好きなスポーツの中からテニスという特定のスポーツを好きだと言っています。この場合はparticularを使いますが、テニスの激しさや緊張感のような、具体的な好きな理由を述べるのであればspecificを使います。

I like sports – tennis in particular. The specific reason I love it is its intensity and tense atmosphere.
(私はスポーツ、特にテニスが好き。具体的にはその激しさや緊張感のある雰囲気が好きだ。)

<particularを使った表現例と例文>

particular information 特定の情報
particular situation 特定の状況
particular interest 特定の関心
particular evidence 特定の証拠

Is there any particular restaurant you would like to go to?
(行ってみたいレストランはありますか?)

I don’t have a particular reason, but I just wanted to talk to you.
(特に具体的な理由はないけど、ちょっと話がしたくて)

その他の「具体的な」に近い意味の英語

concrete、specific、particularより使われる頻度は下がりますが、「具体的な」と似た意味を持つ単語には次のようなものがあります。

clear「明白な」

clearはわかりやすいもの、つまり見やすかったり聞きやすかったりするものや、確実で明白なものに対して使います。

<clearを使った表現例と例文>

clear explanation 明解な説明
clear instruction 明確な指示
clear answer 明確な答え
clear evidence 明確な証拠

His clear and logical explanations were sufficient to seal the deal.
(彼の明確で論理的な説明は、契約を結ぶのに十分であった)

He gave clear instructions to his subordinates regarding the project.
(彼はプロジェクトに関して部下に明確な指示を出した)

In the absence of clear evidence to prove that he was not there, we can’t say he’s innocent.
(その場にいなかったことを証明する明確な証拠がない以上、彼が無実とは言い切れない)

tangible「有形の、目に見える」↔︎ intangible「無形の、実体のない」

tangibleは現実に存在して、見せたり体験したりできるものを意味します。

<tangibleを使った表現例と例文>

tangible assets 有形資産
tangible evidence 有形の証拠
tangible benefit 現実の利益
tangible improvement 具体的な改善
tangible effect 具体的な効果
tangible progress 目に見える進展
tangible result 目に見える結果

The company offers 4 weeks of holiday, extensive trainings, competitive salary and other tangible benefits.
(会社では4週間の休暇、充実した研修、競争力のある給与など具体的な福利厚生を提供している)

We hope this project will achieve tangible results.
(このプロジェクトが具体的な成果を上げることを期待しています)

Clients can see the tangible evidence of the company’s growth.
(顧客は会社の成長の具体的な証拠を見ることができる)

quantitative「定量的な」↔︎ qualitative「定性的な」

数字や金額で示すことができる情報に関するものに対して使います。数字で表せるもの、つまり具体的なものの意味を含んでいます。

<quantitativeを使った表現例と例文>

quantitative survey 定量調査
quantitative information 定量的情報
quantitative evaluation 定量評価
quantitative analysis 定量分析
quantitative research 定量調査
quantitative basis 定量的根拠

We assess the performance of the employees on a quantitative and qualitative basis.
(我々は社員のパフォーマンスを定量的・定性的に評価しています)

My job is quantitative analysis of cost-effectiveness.
(私の仕事は費用対効果の定量的分析です)

I need quantitative data on customer satisfaction in order to determine the issue.
(課題の割り出しのために顧客満足度に関する定量的なデータが必要なのですが)

in detail「詳しく」

in detailは事細かく、詳しく具体的なものを意味するイディオムです。detailは何かの個々の特徴や要素のことです。「詳細としての情報」という意味で複数形のdetailsもよく使われますが、in detailはイディオムであり、in detailsとはならない点に注意しましょう。

また、go into detailというイディオムもありますが、これは「詳細について伝える」という意味になりますので、こちらも合わせて覚えておいてくださいね。

<in detailを使った例文>

They have not explained the next procedure in detail yet.
(次の手順については、まだ詳しく説明してもらってない)

We discussed the matter in detail .
(私たちはこのこの件について詳しく話し合った)

Sorry I didn’t return your call for a while! I won’t go into detail over the phone, but I’ve been having a few family issues recently.
(しばらく電話に出られなくてごめん!電話では詳しく話せないんだけど、最近ちょっと家庭の事情があってね)

「具体的な」の英語の使い方がわかったら

ひとことで「具体的」といっても、使うシチュエーションによって異なる表現が使われます。例文を見てなんとなくニュアンスや使われ方の違いを感じ取られるようになると、より英語の表現の幅が広がります。

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