日本語で日付や時間を表すとき「○月○日に」や「○時に」のように助詞の「に」を使う一方、「今日」や「今朝」などの言葉は「に」を伴わずに使われます。さらに、「週末(に)」や「朝(に)」のような言葉は助詞の「に」を伴っても伴わなくても構いません。
このようなルールは英語で日付や時間などを表す場合にもあり、前置詞の「on」「at」「in」で違いを示します。けれども、これらの前置詞を必要としないケースもあり、使い分けに戸惑う人もいることでしょう。
そこで今回は、英語で日付や時間などを表すときに用いる前置詞について詳しく解説します。
ある一日を示すときに使うon
まず、前置詞「on」のイメージをつかみましょう。onは上下左右を問わず「なにかが接触している」ときに使われます。例えば、play on the street (通りで遊ぶ)、a spider on the ceiling (天井のクモ)、photos on the wall (壁にかかっている写真)などです。
これらは物理的に接触していますが、「That matter is always on my mind. (その問題は常に私の頭の中にある = 頭の中にピッタリくっついている)」というような比喩的表現でも使われます。
onに関する接触はすでに示したように「点」のイメージが強いかもしれませんが、「Keep on going never give up! (決してあきらめずに進み続けて!)」のように点の連続を示すこともあります。
また、「I usually sleep on my back. (私はたいてい仰向けに寝る)」のように点ではなく「面」での接触を示す場合もあるので、併せて覚えておきましょう。
英語で日付や時間を表すときのonは上記で示した「面」のイメージで、「ある一日」を示すときに使われます。また、「ある一日」を示さない慣用的な表現も見ていきましょう。
日付
ある一日を表す場合は以下のように記します。onのあとは日あるいは月になり、日を2番目に記すときには「,」(コンマ)をつけるとわかりやすいでしょう。もちろんつけなくても構いません。ちなみに、アメリカ英語では「月・日・年」、イギリス英語では「日・月・年」の順番で記します。
on the 15th of May 2022 (2022年5月15日)
on May 15th, 2022
on May 15, 2022
on 15 May 2022
↓
We will have a meeting on the 25th of August.(私たちは8月25日に会議をする)
She was born on September 12th, 1986. (彼女は1986年9月12日に生まれた)
I am moving out on June 5. (私は6月5日に引っ越す)
Our special offer closes on 30 July. (特別オファーは7月30日に終了する)
曜日
曜日も「ある一日」となるのでonが使われます。
on Sunday (日曜日に)
on Wednesdays ([毎週]水曜日に)
↓
Would you like to come for drinks on Sunday? (日曜日に飲みに来ませんか?)
I go to Yoga on Thursdays. ([毎週]木曜日にヨガに行きます)
毎週決まった曜日に決まったことをする場合は複数形にしましょう。単数形の場合は「その日のみ」という意味合いが含まれます。
特定の日
誕生日や年中行事など、特定の一日を示す場合もonが使われます。
on your birthday (あなたの誕生日に)
on Mother’s day (母の日に)
on Christmas day (クリスマスの日に)
on New Year’s day (元旦に)
↓
She always sends me a card on my birthday. (彼女はいつも私の誕生日にカードを送ってくれる)
Did you take breakfast to your mom on Mother’s Day? (母の日にお母さんに朝食を作った?)
In England, turkey is traditionally eaten on Christmas Day. (イングランドでは伝統に従って、クリスマスの日に七面鳥を食べる)
A parade was held on New Year’s Day. (元旦にパレードが行われた)
西洋では母の日にお父さんや子どもが、感謝を込めてお母さんのために朝食を作る習慣があります。
慣用的な表現
「ある一日」というには長すぎたり短すぎたりしますが、以下のように慣用的にonが使われる場合があるので併せて見ていきましょう。
on the weekend (週末に)
on Saturday mornings ([毎週]土曜日の朝に)
on Sunday afternoon (日曜日の午後に)
on Tuesday evening (火曜日の夕方に)
on Monday night (月曜日の夜に)
↓
I usually watch a movie on the weekend. (私はたいてい週末に映画を見る)
She goes shopping on Saturday mornings. (彼女は[毎週]土曜日の朝に買い物に行く)
I’d like an appointment on Friday afternoon if possible. (可能であれば火曜日の午後に予約をお願いします)
I’ve so arranged my trip that I’ll be home on Tuesday evening. (火曜日の夜に帰るように手配した)
The car accident happened on Friday night. (金曜日の深夜に自動車事故があった)
soは「そのように」という意味。
ちなみに日本語ではeveningもnightも「夜」という意味ですが、英語では少し意味が異なります。だからといってネイティブが明確に使い分けているわけではありませんが、違いを知っておくことも大切です。
eveningは夕暮れどきから寝るまでの時間、nightは夕暮れどきから翌朝の日の出までの時間です。そのため「こんばんは」を「Good evening」、「おやすみなさい」を「Good night」と表現します。
ある一点を示すときに使うat
前置詞の「at」はat home (家で)やat the office(オフィスで)のように「場所」や「活動の場」を示すイメージが強いかもしれませんね。atには次にくる名詞を場所化する役割がありますが、at disadvantage (不利な立場で)やat full length (大の字になって = 手足をぐっと伸ばして)のように状態なども表します。
一方、時間を表す場合はピンポイントで「このとき」を指し示すときに使われます。ですから「点」をイメージするとわかりやすいかもしれません。また、「ある一点」を示さない慣用的な表現も併せて見ていきます。
時間
以下のように「きっかりした時間」を表す場合にatが使われます。o’clockは「of the clock」の略です。時間を表すとき、数字ではなく英単語が使われる場合もあります
at nine o’clock (9時に)
at 3 pm (午後3時に)
at noon (正午に)
at midnight (夜の12時に)
↓
It began to rain at five o’clock. (雨は5時に降りはじめた)
The project will be down for maintenance starting today at 3 pm. (プロジェクトはメンテナンスのため、本日3時に停止される)
She’ll arrive in Tokyo at noon. (彼女は正午に東京に到着する)
The airplane is due to take off at midnight. (飛行機は夜12時に離陸する予定だ)
due toは「~する予定」や「~が原因で」という意味。
慣用的な表現
「ある一点」と表現するには少し長く感じるかもしれませんが、以下のような表現も慣例的にatが使われるので覚えておきましょう。ハロウィンやクリスマスなどの年中行事の場合は、「○○の時期に」という意味になります。
at the age of 25 (25歳で)
at dinnertime (lunchtime) (夕食のときに[昼食のときに])
at bedtime (就寝時に)
at night (夜中に)
at dawn (明け方に)
at the end of June (6月の末に)
at the same time (同時に)
at the moment (今のところ)
at Halloween (ハロウィンの時期に)
at Christmas (クリスマスの時期に)
at New Year (お正月の時期に)
↓
She became a doctor at the age of 27. (彼女は27歳で医者になった)
I’ll see you all at dinnertime. (夕食時に会おう)
Take a proper dose of the medicine at bedtime. (就寝時に適量の薬を飲みなさい)
We will transit the strait at night. (私たちは夜中に海峡を通過するだろう)
The earthquake occurred at dawn. (地震は明け方に起こった)
We’ve got friends coming at the end of August. (8月の末に友だちが来る)
You can run several applications at the same time. (複数のアプリケーションを同時に実行できる)
The weather is very changeable at the moment. (今のところ天候はとても変わりやすい)
At Halloween, nuts were used as magic charms. (ハロウィンではナッツが魔法のお守りだった)
I saw them at Christmas but haven’t heard a thing since then. (クリスマスの時期に彼らに会ったが、それ以来なんの連絡もない)
Many Japanese Children receive New Year’s gift money at New Year. (日本の子どもたちはお正月の時期にお年玉をもらう)
a dose ofは「一回分の」、properは「適切な」、transitは「通過する」、straitは「海峡」、New Year’s gift moneyは「お年玉」という意味です。
ある期間を示すときに使うin
前置詞の「in」には多くの役割がありますが、最初に思い浮かぶのはin the bag (かばんの中)やin the car (車の中)のような物理的な「空間の中」をイメージするのではないでしょうか。
その他の役割としては、in love (心を奪われて・愛している)やin good health (健康で)のように状態や状況などを表します。また、a town in Spain (スペインのある町)やan island in the Pacific (太平洋上の島)のように広い範囲の場所を表しているのも見たことがあるでしょう。
さらに、in the rain (雨の中)やin the mountains (山の中)のように空間の切れ目がはっきり区別できない場合も「空間の中」と捉えて使われます。
このように前置詞のinは「なにかの中」を表すため、時間を表すときには「時間的な流れの中」と捉えるとイメージしやすいでしょう。ですからonやatより時間的に長く、「ある期間」を表します。
では、どのようなときにinが使われるのか見ていきます。また、慣用的な表現も併せてチェックしてみてください。
季節
「時間的な(季節の)流れの中」となるので、季節は理解しやすいでしょう。
in spring (春に)
in summer(夏に)
in autumn / fall (秋に)
in winter (冬に)
in early summer / in mid-winter (初夏に / 真冬に)
↓
These birds migrate northwards in spring and southwards in fall. (これらの鳥は春に北へ移動し、秋に南に移動する)
We have breakfast on the balcony in summer. (私たちは夏にバルコニーで朝食をとる)
I don’t like long walks, especially in winter. (特に冬は長い散歩が好きではない)
In early summer, fireflies can be seen at night. (初夏の夜にはホタルが見られる)
In early winter, he was swimming in the river! (彼は初冬に川で泳いでいたよ!)
northwardは「北方へ」、southwardは「南方へ」、firefliesは「ホタル」を意味するfireflyの複数形。
年・年代
年や年代も「時間的な(年や年代の)流れの中」と捉えられるのでinが使われます。
in 2020 (2020年に)
in the 1950s (1950年代に)
↓
The coronavirus caused a pandemic in 2020. (コロナウイルスは2020年にパンデミックを引き起こした)
In Japan in the 1950s, television had a novelty value. (1950年代の日本ではテレビに目新しい価値があった)
noveltyは「目新しい」「珍しい」という意味。
一定の期間
季節、年、年代の他にも、「時間的な(一定期間の)流れの中」と捉えられる表現があります。
in the morning / afternoon / evening (朝のうちに / 昼間に / 夕方に)
in the past / in the remote past (過去に / 大昔に)
in the future / in the immediate future (将来に / ごく近い将来に)
↓
The garden looked lovely in the evening sunlight. (庭は夕方の日差しの中で素敵に見えた)
Women have become more assertive in the past decade. (過去10年間で女性はより積極的になった)
She won’t quit her job in the immediate future. (彼女は今すぐに[近い将来に]仕事を辞めないだろう)
assertiveは「積極的な・断定的な」、decadeは「10年間」、immediateは「即座の」という意味。
慣用的な表現
慣用的な表現では、「○日後」や「○時間で」という意味で使われます。
in a few minutes (数分で)
in a moment (すぐに)
in 5 days (5日後に)
in one hour (1時間後に)
↓
I’ll be back in a few minutes. (数分で戻るよ)
It all happened in a moment. (それは一瞬の出来事だった)
See you in two weeks! (2週間後に会おう!)
I learned to windsurf in three months. (3ヶ月でウインドサーフィンを学んだ)
前置詞を必要としない場合
最後に、前置詞「on」「at」「in」を必要としないケースと省略できるケースを例文ともに見ていきます。
前置詞を伴わないケース
yesterdayやtodayなどの語は前置詞を必要としません。つまり、いかなる前置詞もつけてはいけないということです。また、一定の語には前置詞「on」「at」「in」を置かないので注意しましょう。
一定の語: last / next / this (These) / every / some (any) / all / one
today / yesterday (今日 / 昨日)
last week / month / year (先週 / 先月 / 去年)
next day / week / month / year (翌日 / 来週 / 来月 / 来年)
this morning / day / week / month / year (今朝 / この日 / 今週 / 今月 / 今年)
every morning / week / summer (毎朝 / 毎週 / 毎夏)
some day (いつか)
any day (いつでも)
all day / morning / winter (一日中 / 午前中ずっと / 冬の間ずっと)
one day (ある日)
↓
I met an old school friend today. (今日は昔の友だちに会った)
He is in hospital after having a coronavirus last week. (彼は先週コロナに感染して入院している)
The national elections will be next month. (国政選挙は来月だ)
I overspent my salary this month. (今月は給料を使いすぎた)
I see a doctor every two weeks. (私は2週間ごとに診察を受ける)
Your son may become famous some day. (あなたの息子はいつか有名になるだろう)
Phone me any day next week! (来週のいつでもいいから電話して!)
The pond was covered in ice all winter. (池は冬の間ずっと氷で覆われていた)
Her dream will come true one day. (ある日、彼女の夢は実現するだろう)
前置詞を省略できるケース
正確には前置詞を伴いますが、前置詞を省略できるケースもあります。省略するとカジュアルな言い回しになるので、ビジネスシーンや目上の人には使わない方が無難です。
<曜日の前のon>
He will celebrate his birthday (on) Friday. (彼は金曜日に誕生日を祝うって。)
I start my new job (on) Monday. (月曜日に新しい仕事がはじまるんだ。)
<時間のat>
(At) What time will we meet tomorrow? (明日何時に会う?)
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