bestは「出し抜く」!?実は動詞になる英語の名詞・形容詞を使いこなす

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bestと言えば「一番」「最高の」という意味で覚えていると思いますが、ではHe was bested.の意味は?実はこのbestは「出し抜く、打ち負かす」という動詞で、He was bested.は「彼は出し抜かれた、打ち負かされた」という意味になるのです。

ほかにも、power(パワー)が「力を与える」、partner(パートナー)が「提携する」など、身近なところにある名詞が実は動詞としても使える例がよくあります。文の中で意味を取り違えることがないよう、動詞としての意味や品詞の見分け方を確認していきましょう。

champion(チャンピオン)も動詞になる!身近な名詞を見直そう

カタカナ語になっている英単語は、すっかりカタカナの意味で覚えてしまっていて、実は動詞としても使われることに気づかなかったりします。身近なところにある名詞をもう一度見直してみましょう。

chair(イス)は「議長を務める」

Can you chair the meeting?(会議の議長を務めてもらえますか?)

chairperson(議長)という言葉があるように、chairには「議長の座」という意味があり、chairだけで「議長を務める」という意味になります。

champion(チャンピオン)は「擁護する」

The idea was championed by many people.(その考えは多くの人に擁護された)

日本語の「チャンピオン」は「優勝者」のことですが、英語のchampionには「擁護する人」という意味であり、He is my champion.(彼は私を擁護してくれる)のように使うことができます。これを動詞にすると、「擁護する」になるのです。

package(パッケージ)は「包む」

What’s the best way to package it?(どのように包むのが一番いいでしょうか?)

packageは「包み」という名詞で使われるだけでなく、「包む」という動詞にもなります。ここはto不定詞になっているので、すぐに動詞だと気づくかと思います。

power(パワー)は「力を与える」

The car is powered by electricity.(この車は電気で動いています)

機械などが「~によって動いている」、または人や物が「~に力を与えられている」というときに動詞のpowerが使えます。-edがついて過去分詞になっていること、is poweredと受動態になっていることから、動詞として使われている例だとわかります。

partner(パートナー)は「提携する」

Our company partners with local business.(我社は地元企業と提携しています)

partnerは「提携する、協力する」という動詞になります。partnersとあると「partnerの複数形?」と思い込みがちですが、このように動詞の三人称単数の形になることもあるので、要注意です。

エクササイズ

日本語に合うよう、( )に当てはまる語を入れてください(*名詞も可)。

A: Yumi, can you (  1 ) the meeting with XYZ Company?

(ユミ、XYZ社との会議の議長を務めてくれますか?)

B: Oh, I’m not sure. We have lately (   2    ) with them, I’m not very familiar with the issues.

(ああ、どうしよう。最近提携したばかりで、問題点についてあまり詳しくないんです)

A: Don’t worry, Tim prepared all the materials for you.

(心配しないで、ティムが資料をすべてそろえてくれました)

B: Great, he’s my (  3  ).

(よかった、ティムが私を擁護してくれるんですね)

答え:1. chair(議長を務める)、2. partnered(提携した)、3. champion(擁護者*名詞)

bestやwrongは動詞でもOK!形容詞の意味を再確認

bestが「出し抜く、打ち負かす」という意味になるように、wrong(悪い)やright(正しい)といった形容詞も動詞になることがあります。使いこなせるようになると意外に便利なので、どのような場面で使えるのかを見ていきましょう。

best(最高の)は「出し抜く、負かす」

We will best them next time.(次は彼らを打ち負かします)

動詞のbestは、試合や競争などで勝ったときに使われます。bestと原形になっているとつい「最高の」と思ってしまいがちなので、注意してください。

wrong(悪い)は「誤解する、不当に扱う」

You wrong me, I didn’t say that.(誤解です、そんなこと言っていません)

動詞のwrongは「誤解する、悪く取る、不当に扱う」といった意味で、会話でよく使われます。You wrong me.は動詞が抜けているかのように見えるかもしれませんが、ぜひ、wrongが動詞にもなるということを覚えておいてください。

right(正しい)は「正す」

It’s a chance to right the mistakes.(間違いを正すチャンスです)

動詞のrightは「正す、正しい状態にする」という意味。rightは「まさに」という副詞にもなるので見分けがつきにくいこともありますが、ここではto rightという不定詞になっているところがポイントです。

implement(道具)を動詞にすると?ビジネスで使える名詞

ビジネスで使われるやや難度の高い語は、名詞の意味だけで覚えていると、動詞として使われたときにすぐに意味が理解できないかもしれません。次のような語は動詞にもなるということを覚えておきましょう。

implement(道具)は「実行する」

We will implement the new strategy.(新しい戦略を実行します)

implementは名詞としてはgardening implement(園芸道具)のように使われますが、動詞としては「実行する、実施する」としてよくビジネスの場面で登場するので、できれば動詞で使えるようになっておくといいでしょう。

function(機能)は「働く、機能する」

This is how our office functions.(私たちのオフィスはこのように機能します)

our office functionsだけ見ると「私たちのオフィスの機能」にも思えますが、前にhowがあるのでこのfunctionは動詞、「私たちのオフィスがどう機能するか」という意味であることがわかります。

privilege(特権)は「特権を与える」

We do not privilege any particular method.(特定のメソッドに特権を与えるということはしません)

privilegeは名詞だと「特権、恩恵」という意味で、動詞では「特権を与える、特別扱いする」といった意味で使えます。We’re privileged to ~.(~の恩恵に浴することができます=~できて光栄です)といったように会話で使われることがあり、ぜひ覚えておきたい単語です。

エクササイズ

日本語に合うよう、( )に当てはまる語を入れてください(*名詞/形容詞も可)。

A: I don’t think our office is (  1 ) well.

(オフィスがうまく機能していないと思うんです)

B: OK. Tell me what we can do to (  2 ) it.

(なるほど。それを正すにはどうすればいいか、話してください)

A: Our team has no (  3  ) to access the necessary information but others do.

(私たちのチームには、必要な情報にアクセスする特権がないんですが、ほかのチームにはあります)

答え:1. functioning(機能する)、2. right(正す)、3. privilege(特権*名詞)

見分け方のポイント

動詞として使われているかどうかを見分けるには、以下のようなポイントがあります。

・-edがついて過去形または過去分詞になっている。

・三人称単数の-sがついている(名詞の複数形ではない)。

・to不定詞になっている。

・howやwhatを使って「~の仕方」「~すること」という意味になっている。

うっかり名詞や形容詞の意味でとらえてしまったり、「この文には動詞がない!?」と思ってしまう前に、文の構造をしっかり見直して、名詞や形容詞として知っている語が動詞になっていないかどうか確認するようにしましょう。

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