英語で「手前」はなんて言う?シーンごとに使い方や例文を紹介!

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英会話で意外とつまづきがちなのが、物や場所の「位置関係」を説明する表現です。「あのカフェの手前に新しいお店ができたよ」「手前側のノートを取ってくれない?」などと言いたいとき、どう表現すれば良いのか分からず言葉に詰まったことはありませんか?

今回は、日常会話で使うことの多い「手前」の英語表現について徹底解説。さりげない英語表現を身に付けて、会話力アップを狙ってみましょう。

シーンに応じた「手前」の使い方

まずは、「手前」という表現がどんな場面で使われるのかを解説します。実際の場所や位置だけでなく、覚えておくと便利な比喩表現もあるので、参考にしてみてください。

場所や位置を表す「手前」の表現

まずは、場所や位置で「手前」と表現したい場合から解説します。

「手前」を表す英語には、just beforeやright before、in frontなどがあります。日常のさまざまなシチュエーションで使う表現なので、この機会に覚えておきましょう。以下の例文のように使います。

My house is just before that convenience store. (私の家はあのコンビニの手前にある。)

Please park your car right before the museum. (車は博物館の手前で停めてください。)

Give me the chocolate cake in front of the tart. (タルトの手前にあるチョコケーキちょうだい。)

Mom, can you pass me the soy sauce in front? (お母さん、手前のお醤油取ってくれる?)

体裁や体面としての「手前」の表現

「子どもがいる手前〜」や「世間の手前〜」など、体裁を表すときにも「手前」を使います。英語における同じような表現は、in front of~(~の前で)やfor the sake of~(~のために)、out of regard for~(~に配慮して)などがあります。

また、もっと簡単な表現なら、原因や理由を意味するsinceもおすすめです。それぞれの例文を見てみましょう。

I can’t be weak in front of my children. (子どもの手前、弱音を吐くわけにはいかない。)

For the sake of the people, he had to take action. (人々の手前、彼は行動しなければならなかった。)

I didn’t tell John the truth out of regard for his feelings. I know that the truth would hurt him.(彼の気持ちを気遣って本当のことをジョンに言いませんでした。その真実が彼を傷つけるって知っているから。)

Since I’ve promised my daughter, I have to buy the dress. (娘と約束をした手前、ドレスを買わないわけにはいかない。)

自分を謙遜した呼び方として使う「手前」の表現

「手前どもは〜」や「手前は〜」など、やや古風な日本語では、自分を「手前」と呼ぶこともありますよね。これらは、英語ではI, my, me, myselfなどに置き換えられます。日本語では「私」「僕」「俺」「わし」など、一人称の種類がたくさんありますが、英語の一人称は1種類のみなのです。

「手前」に該当するような言葉はないものの 、英語にも謙譲語のようなニュアンスはあります。丁寧さを出したいなら、一人称以外の表現に気を配ってみましょう。

With all due respect, that bag seems too old to me. (失礼ながら、私にはそのバッグは古すぎるように思われます。)

 It does not seem to be something for me to meddle in. (私が口出しすることではないように思われます。)

何かを成し遂げる直前を表す「手前」の表現

「何かを成し遂げる直前」を表すとき、日本語では「一歩手前」という言葉を使いますね。「完成の一歩手前」「犯罪の一歩手前」「パワハラの一歩手前」など、ポジティブ・ネガティブ両方のニュアンスがありますが、英語ではready toやone step short of、one notch aboveといった表現を使います。

After two years of work, the project is finally ready to completion. (2年かけて、ようやく完成間近になりました。)

That’s one step short of crime, brother. (犯罪の一歩手前だな、兄弟よ。)

That boss’s words are  one notch above sexual harassment. (あの上司の言葉はセクハラの一歩手前だよね。)

動作を表す「手前」の表現

「手前に引く」「手前に置く」など、「手前」は動作の表現にも使われる言葉です。

「~を手前に引く」に該当する英語は、pull ~ toward you。towardには、「~に向かって」という意味があります。これをyouと組み合わせると、「あなたに向かって」というニュアンスになるのです。

また、「手前に倒す」と言いたいときにも、同様にtoward youが使えます。使う機会の多い便利な表現なので、ぜひ覚えておきましょう。

Pull that lever toward you now! (そのレバーを今すぐ手前に引くんだ!)

When a customer goes to take a seat, pull the chair toward you. (お客様が座ろうとしたら、椅子を引いてください。)

You can’t fold up that table without pulling the top toward you once. (あのテーブルは、一度天板を手前に引っ張らないと畳めないんだよ。)

「手前から○番目」の表現

「手前」にある何かを具体的に指したいとき、日本語では「手前から○番目」と表現しますよね。英語では、from the front(手前から)の直前に「何番目か」と「対象」を置きます。

例えば、「手前から2番目の人」ならsecond person from the front.
「手前から7番目の本」ならseventh book from frontです。

1~10番目までの表現は、以下の通りです。

first
second
third
fourth
fifth
sixth
seventh
eighth
ninth
tenth

The third bag from the front on that shelf, I’ll buy that one! (その棚の手前から3番目のバッグ、それ買います!)

The person sitting fifth from the front in the audience, do you know him? (客席の手前から5番目に座ってる人、あなたの知り合い?)

「手前まで」の表現

「手前まで」という表現は、日本語では非常によく使いますね。また、実在する物を説明する表現から、比喩表現までさまざまなケースがあります。

例えば、「駅の手前まで案内してくれた」「柵の手前まで進める」は実際の場所や位置を指します。対して、「アルコール依存症の手前までいった」という表現は、「アルコール依存症に限りなく近い状態になった」という比喩です。

日本語で考えると難しくなりますが、英語では「before」「until」「near」などを使った、簡単な表現が可能です。

He was near insomniac. (彼は不眠症の手前までいった。)

I’m extremely busy until just before December. (12月手前まで、ものすごく忙しいんだ。)

A kind old lady guided us near the temple. (親切な老婦人が、お寺の近くまで案内してくれた。)

「奥」はなんて言う?

「手前」の反対を表すのは「奥」という言葉です。しかし、奥と一口に言ってもたくさん使い方があります。表現によって意味も異なるので、同じ「奥」を訳しても、英語では違った表現になることも。

いくつか例を挙げてみましょう。

Strange noises are coming from a room at the back of the house. (家の奥の方の部屋から奇妙な物音がする)

The restroom at the far end of the restaurant is out of order. (店の一番奥にあるトイレは故障中だよ。)

The one sitting in the foreground of the photo is the younger sister, and the one standing in the background is the older sister. (写真の手前に座っているのが妹で、奥に立っているのが姉です。)

He laughed, but deep down inside he was probably very angry. (彼は笑っていたけれど、心の奥底ではすごく怒っていたでしょう。)

「手前」の英語について理解できたら

日本語の「手前」は、物の位置や場所から、話し手自身との距離感、人の状態など、実にさまざまな意味を持つ言葉です。英語の直訳が通じるものもあれば、別の表現に言い換える必要があるものも少なくありません。

しかし、難しい表現ばかりではなく、簡単な単語で言い表せてしまうものもたくさんあります。初歩的な英単語の意外な使い道を、ぜひ探してみましょう。

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