TOEIC Part5で知っておくべき3つの問題傾向と解き方!おすすめ参考書も紹介

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TOEICは全部で7つのパートからなるテストで、5~7のパートがリーディングセクションになっています。長文読解や文法、語彙の問題で構成されており、その問題数の多さに苦戦している人も多いのではないでしょうか。

特にPart5はそれだけで30問あり、テキパキと答えていかないとなかなか高得点が難しくなっています。

今回の記事では、そんな難敵ともいえるPart5の傾向と対策について詳しく解説していきます。

TOEIC Part5は短文穴埋め30問

TOEICのリーディングセクションは短文の穴埋め問題と長文の穴埋め、そして長文読解があります。そのうち、Part5は短文の穴埋め問題で、問題数は全部で30問です。空欄に入る適切な答えを、ABCDの4つの選択肢の中から選びます。

問題の題材はビジネスからアカデミックなものまでさまざまです。しかし、問題の種類としては語彙問題、品詞問題、文法問題の3つに大別できます。品詞問題など、空欄の前後を確認するだけで答えられる問題も中にはあります。

TOEIC Part5は15分以内で解こう

リーディングセクションは75分間で100問を解きます。高得点のためには、長文問題であるPart6、Part7にどれだけ時間を残せるか、がポイントになってきます。しっかり時間を確保するためにも、Part5は10~15分ほどで終わらせるべきでしょう。1問に使える時間は20~30秒ですので、すぐに答えられない問題なら思い切って飛ばすなどの工夫が必要です。最初の説明も、事前に参考書などを読んでいれば知っている内容ですので、読まずにすぐ問題を解き始めましょう。

TOEIC Part5の問題は3種類

先述の通り、Part5の問題は大きく3つに分けられます。問題を一目見たときにどの種類の問題かをすぐに把握し、何が問題を解くヒントになるのかを見極めることが時間節約の鍵です。それぞれ、例題を見ながら特徴や傾向を確認していきましょう。

語彙問題の傾向

語彙問題ではさまざまな問題が出ますが、特に多いのは似た意味の異なる単語が並ぶ問題です。例題を見てみましょう。

<例題>
All clothing sold in Develyn’s Boutique is made from natural materials and contains no ——- dyes.
(Develyn’s Boutiqueで販売されている全ての服は、自然素材で作られていて、——-な染料を使っていません。)

(A) immediate(ただちに)
(B) synthetic(人工的な)
(C) reasonable(手ごろな)
(D) assumed(想定上の)

<解答>
(B) synthetic

出典:サンプル問題|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

選択肢はいずれも形容詞です。そのため、品詞から答えを絞ることはできません。空欄の前後、あるいは文章全体を読んで適切な意味の単語を選ぶ必要があります。この問題のように、同じ品詞が選択肢に並ぶという問題も多いので、意味を知らないと答えられないという点が難しいポイントです。

他にも選択肢としては、熟語やイディオムが出されることもあるため、単語の意味を覚えるだけでなく「どういう使い方をするのか」も合わせて覚えておく必要があります。特に「動詞+前置詞」や「動詞+副詞」の組み合わせで、2語以上で1つの意味をなす句動詞を問う問題は頻出ですので、1つ1つ丁寧に覚えるようにしましょう。

品詞問題の傾向

品詞問題は、語幹が同じで語尾が異なる4つの単語の中から、空欄にあてはまる適切な品詞の単語を選ぶ問題です。

<例題>
Gyeon Corporation’s continuing education policy states that ——- learning new skills
enhances creativity and focus.
(Gyeon コーポレーションが継続している教育理念では、——-に新たなスキルを学ぶことは創造性と集中力を高めると明言している。)

(A) regular(規則的な)
(B) regularity(規則正しさ)
(C) regulate(規制する)
(D) regularly(定期的に)

<解答>
(D) regularly

出典:サンプル問題|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

この問題では”regula-”から始まる単語が4つ並んでいます。それぞれ上から形容詞、名詞、動詞、副詞です。英文法の中には、「前置詞の後ろは必ず名詞」などといった品詞にまつわるルールがたくさんあります。そういったルールをしっかり身につけるのと同時に、英単語を勉強する際には品詞も覚える必要があります。

文法問題の傾向

文法問題では、動詞の活用や時制、比較表現など実にさまざまな問題が出ます。語彙問題、品詞問題のどちらにも分類されないものが文法問題ということもできるでしょう。

<例題>
Jamal Nawzad has received top performance reviews ——- he joined the sales department two years ago.
(Jamal Nawzad氏は、2年前に営業部門に入ってからずっとトップの業績評価を受けている。)

(A) despite(にも関わらず)
(B) except(を除いて)
(C) since(した時からずっと)
(D) during(の間ずっと)

<解答>
(C) since

出典:サンプル問題|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

上記のように、選択肢には同じような意味や役割を持つ単語が並ぶことが多いです。文章全体の流れとしてふさわしいもので、文法的に正しいものを選ばなくてはなりません。そのため、単語の意味を覚えているだけではなく、正確に文法のルールを理解していないと解けない問題が多数あります。

TOEIC Part5を解くコツと対策

Part5を効率よくサクサク解いていくためには、文法知識や語彙力を身につけるのと同時に、問題のパターンごとに解き方のコツを学ぶことが重要です。ここからは、3つの問題パターンについてそれぞれ解くコツを解説していきます。

語彙問題の解き方

語彙問題はいかに単語を知っているかが問われる問題です。例えば先ほどの問題をもう1度見てみましょう。

<例題>
All clothing sold in Develyn’s Boutique is made from natural materials and contains no ——- dyes.
(Develyn’s Boutiqueで販売されている全ての服は、自然素材で作られていて、——-な染料を使っていません。)

(A) immediate(ただちに)
(B) synthetic(人工的な)
(C) reasonable(手ごろな)
(D) assumed(想定上の)

<解答>
(B) synthetic

出典:サンプル問題|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

問題文を読むと、”dyes”(染料)の前が空欄になっています。一方、選択肢に並ぶのはいずれも形容詞です。つまり、「~な染料」というフレーズを作ることがわかります。ここまでわかったら、あとは問題文と選択肢をよく読んで適切なものを選ぶだけです。しかし、もし選択肢の単語の意味を知らなければ、正解を導き出すのが途端に難しくなります。

語彙問題はこういった問題が次々と出てきます。そのため、「知っている単語数を増やすこと」が1番の対策です。単語帳やフレーズ集を使って、1つ1つ丁寧に覚えていきましょう。

学習の際には、必ずTOEIC用の参考書を使うことをおすすめします。TOEICの問題では「TOEICによく出る単語」というものが多数あります。語彙数をただ闇雲に増やすよりも、TOEICに特化したボキャブラリーを増やすことで高得点が目指せます。

品詞問題の解き方

品詞問題を解くときには、まず空欄の前後をしっかり確認して何の品詞が入るのかを判断する必要があります。さきほどの例題をもう1度みてみましょう。

<例題>
Gyeon Corporation’s continuing education policy states that ——- learning new skills enhances creativity and focus.
(Gyeon コーポレーションが継続している教育理念では、——-に新たなスキルを学ぶことは創造性と集中力を高めることを明言している。)

(A) regular(規則的な)
(B) regularity(規則正しさ)
(C) regulate(規制する)
(D) regularly(定期的に)

<解答>
(D) regularly

出典:サンプル問題|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

この文章中ではthat節の中に空欄があり、that節の中の主語は「——- learning new skills」で動詞は「enhances」です。空欄は、 new skills(新しい技術を学ぶこと)という動名詞句を修飾する単語が入ることがわかります。動名詞句を修飾できるのは副詞なので、答えは副詞である(D) regularly(定期的に)とすぐに判断できます。

このように、品詞問題は文章全体を読まなくても解ける問題です。解答の選択肢に似たような単語が並んでいたら品詞問題だと考えられるので、問題文は全て読まずに空欄の前後を読むようにしましょう。すばやく解けばその分他の問題の解答時間が増え、得点アップが目指せますよ。

文法問題の解き方

文法問題では問題文の中に正解を導き出すヒントがいろいろと隠れています。それを敏感に察知し、文法ルールにのっとった答えを導き出す能力が求められます。先ほどの問題で解き方を確認してみましょう。

<例題>
Jamal Nawzad has received top performance reviews ——- he joined the sales department two years ago.
(Jamal Nawzad氏は、2年前に営業部門に入ってからずっとトップの業績評価を受けている。)

(A) despite(にも関わらず)
(B) except(を除いて)
(C) since(した時からずっと)
(D) during(の間ずっと)

<解答>
(C) since

出典:サンプル問題|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

問題文を読むと、主語(Jamal Nawzad)のすぐうしろに”has receieved”が置かれています。全体の文としては、そのため現在完了の文章であることがわかります。選択肢の品詞に着目すると、接続詞か前置詞が並んでいますが、現在完了で頻繁に使用されるものは”since”と”during”です。そして、空欄の後ろには主語と動詞の文章があるため空欄に入るのは接続詞であり、(C)sinceであると答えが導き出せます。

このように、文法問題は「どの文法ルールが問われているのか?」に気づけると適切な回答を導きやすくなります。基本的な文法力をつけつつ、過去問でたくさんの問題に触れ、「気づき力」も同時に鍛えていきましょう。

TOEIC Part5対策におすすめの参考書

TOEICはパートごとに学べる参考書や問題集が多数あります。Part5に特化した参考書でとことん勉強することで、解ける問題が増えていくでしょう。ここでは、Part5対策に特におすすめの参考書をご紹介します。

英文法が苦手なら

TOEIC(R) L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル

英文法をしっかり学び、基礎力をつけたい人におすすめの参考書です。頻出の英文法問題について、文法だけでなく解き方のテクニックも丁寧に解説しています。ページが進むにつれ徐々に難易度が上がっていく構成になっているので、現スコアが300点前後の初級者でも挫折せず進めていけるでしょう。反対に、700点以上の高得点を狙う人は、少し物足りないかもしれないので、この次以降におすすめする書籍から始めるのがいいですよ。

無駄のない良問集

1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急

70万部を超えるベストセラーを記録した参考書で、一問一答式のためスキマ時間にも勉強しやすく、まとまった学習時間がなかなか取れない人でも着実に問題数をこなしていけます。解説も充実しているので、文法事項の確認をしながら進めていきたい人におすすめです。実際に使った人のクチコミの中にはTOEIC学習者のバイブルという声もあるほどで、TOEIC対策の強い味方です。

量をこなすなら

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

文法も語彙力もある程度身についてきて、とにかく量をこなしたい人におすすめなのがこの問題集です。問題数はなんと1049問、Part5で出されるあらゆる種類の問題をカバーしています。数をこなす中で、自分の苦手な問題の傾向や足りない語彙が明らかになっていくでしょう。解説も的確で丁寧なので、解いたらじっくり復習することが大切です。

TOEIC Part5の対策がわかったら

TOEICのPart5は問題の傾向や解くコツを知ることで、高得点が目指せるパートです。参考書や問題集を参考にしながら、日々の勉強を積み重ねていきましょう。

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