海外からの友人や知り合いとの会話の中で、ファッションにまつわる話は意外と共通の話題です。相手のファッションを褒めたり、新しく購入した洋服について話したりなど、ファッションについての英語表現を知っていると会話が自然と流れるもの。そこで今回はファッションに関する英語表現についてご紹介したいと思います。
ドレスコードの基本 -「正装」と「カジュアル」
ファッションと一言でいっても、幅広い英語表現が存在しますが、まずは社会生活を送る上でぜひ知っておきたい「正装」や「カジュアル」などのドレスコードについて例文とともにご紹介しましょう。
dress code：ドレスコード
Do you have a dress code?（ドレスコードはありますか？）
海外の一流ホテルのレストランなどで食事をとる際にはドレスコード（服装規定）を確認する必要があります。日本語にもなっている「dress code（ドレスコード）」という英語表現を使って上記のように確認してもいいですし、それ以外にも、「What’s the level of dress?（ドレスコードはありますか？）」といった表現も可能ですよ。
formal attire：正装
Formal attire is required.（正装でお越しください。）
日本以上にドレスコードに厳しいのが西洋文化です。結婚式やパーティーなどで正装を求められることがあるでしょう。「attire」は「装い」という意味で、「formal attire」で「正装」と訳されます。その他、「full dress」も「正装」と表現することもありますよ。
また、「business formal attire」は「ビジネス上のフォーマルな服装」のことで、いわゆるスーツやネクタイのことを意味しますよ。
black tie：フォーマルな
It’ a black tie event, so those shoes aren’t suitable.（フォーマルなイベントなので、その靴はふさわしくないよ。）
「black tie」は直訳すると「黒い蝶ネクタイ」のことですが、これはタキシードとあわせて着用する「black tie（黒い蝶ネクタイ）」を示しており、フォーマルな装いを求めるイベントを形容する時などに使われます。また、「black tie」に対し、「white tie（白い蝶ネクタイ）」という表現もあり、これは更にフォーマル度が高くなって、燕尾服や白いベストにあわせる装いとなります。ノーベル賞の授賞式などでよく見かける服装ですね。
dress up：おしゃれをする、正装する
Are you going to dress up for the party？（パーティーには正装でいきますか？）
「dress up」は「ドレスアップする」という日本語にもなっていますよね。「おしゃれをする」「仮装する」という表現などもありますが、パーティーがフォーマルなものを指す場合は、「dress up」で「正装する」という意味にもなりますよ。
business casual attire：ビジネスカジュアルな服装
We are allowed to work in business casual attire.（ビジネスカジュアルな服装で働くことが許されています。）
職場でカジュアルな服装が認められているという場合、「スーツにネクタイ」を着用する必要はないが、ある程度ビジネスにも適した服装を指すことが多いため、「business casual attire」と表現するのがふさわしいでしょう。ちなみに例文の「allow」は「許す」という意味ですよ。
everyday clothes：普段着
I will go in my everyday clothes.（普段着で行くわ。）
街に出かける際などに着用する普段着のような服装は「everyday clothes（毎日着る服）」、「ordinary clothes（普通の服）」「regular clothes（いつもの服）」、「casual wear（カジュアルな服装）」などと表現します。
ファッションの形容表現
英語で相手のファッションを褒めたい時や、お店で見つけた洋服を表現したい時、より多くの英語表現を知っていると的確に伝えることができるでしょう。次に、そんな「おしゃれ」「地味な」といったファッションにまつわる形容表現をご紹介したいと思います。
fashionable：おしゃれな
He is very fashionable.（彼ってとてもおしゃれよね。）
「ファッショナブル」という英語はすでに日本でも使われていますよね。「fashionable」は特に「流行にのっている」というニュアンスがありますよ。
stylish：センスがある、粋な
You look very stylish today.（今日の君はとても粋だね）
「stylish」は流行りには関係なく、センスがあるという場合に使う表現です。似た表現でフランス語からきた「chic（シックな）」という意味があり、こちらも「粋な」「垢抜けた」という意味の英単語です。発音は日本語のような「シック」ではなく、「シーク」に近い音になります。
なお例文の「you look〜」は直訳すると「あなたは〜に見える」と表現し、相手のファッションを褒めるときにもよく使う表現ですよ。
in fashion：流行りの
This color is in fashion for this season.（この色は今シーズンの流行りです。）
「fashion」はもともと「流行」という意味で、「in fashion」で「流行の」「はやりの」という意味になります。似た表現で「in style」でも「流行っている」という意味になります。ちなみに、反対語は「out of fashion」で「時代遅れの」という意味ですよ。
classy：上品な、高級な
She has a pretty classy watch.（彼女はかなり上品な時計をしているね）
「class（身分が高い）」の派生語で、「classy」で「上品な」という意味があります。見た目が「高級そうな」というニュアンスがありますよ。なお例文の「pretty」はここでは副詞で「かなり」という意味になります。
gorgeous：豪華な
What a gorgeous coat you’re wearing!（あなたが着ているのはなんて豪華なコートなんでしょう！）
「gorgeous」は服装だけでなく、様々な場面で使われる表現ですが、「きらびやかで豪華な」という意味の英単語です。例文のように驚きとともに称賛する場合には「What a 形容詞＋名詞（+主語＋動詞）」という感嘆文を使って「なんて〜な●●だろう！」と表現することもできます。
up to date：最新の
We need to keep up to date with the latest fashions.（最新のファッションに遅れないようについていかなくちゃ）
例文の「keep up to date」は「最新であり続ける」、「with the latest fashions」は「最新のファッションで」という意味。また、「up to date」の反対は「out of date」で「時代遅れの」「旧式の」という表現ですよ。
conservative：保守的な、地味な
A conservative tie is preferable for a job interview.（就職の面接には地味なネクタイのほうが好ましい。）
日本語の「コンサバ」の元になった表現が「conservative」です。「保守的な」という意味で、「地味な」と表現したいときにも使えます。似た表現で「low-key」というスラングがあり、「控えめな」という、どちらかというと良い意味として使われます。なお例文の「preferable」は「より好ましい」という意味ですよ。
ファッションにまつわる英語がわかったら
ファッションにこだわりがある方もそうでない方も、英語圏では一定の服装に関する知識が必要ですよね。英語表現とともにこうした知識をある程度身につけておくと安心です。
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