いつでもどこでも、好きな時に受験できる英語のスピーキングテスト・PROGOS®をご存知でしょうか?PROGOS®は、CEFRに準拠して開発された精度の高いスピーキングテストで、日本を初め世界中から高く評価されています。
そこで今回は、筆者が実際にPROGOS®を受けてみました。PROGOS®が難しいかどうか、受ける前に知っておきたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
また、下記の記事ではPROGOS®の概要について紹介しています。ぜひ併せて目を通してみてください。
「PROGOS®とは?AIを活用したビジネス英語スピーキングテストで英語力を測ろう!」
PROGOS®の難易度は高かった!
今回、筆者は初めてPROGOS®を受験しました。ちなみに、筆者はアメリカで4年半生活し、TOEIC930点を取得しているため、英語には自信があります。そのため、特別な対策をせずに受験しましたが、「難易度は高い」というのが正直な感想です。
ちなみに、PROGOS®について口コミを検索してみたところ、下記のような意見を見つけました。
対策をしなかったネイティブの方でも、B1 High(英語検定では2級~準1級ほど)という結果になっているので、英語に自信がある人でも対策をしたりコツを掴んだりすることが大切なのかなと思いました。ほとんどの設問がビジネス英語に特化しているため、意見を論理的に伝えたり、事実やデータを説明するといったビジネスコミュニケーションを意識する必要があります。
それでは次に、各パートの感想を詳しくご紹介します。
インタビュー:普通
インタビューは日常会話のような質問からスタートし、途中からビジネスやキャリアに関する質問に変わっていきます。簡単な質問から徐々に難しくなるイメージです。また、5W1Hを使った質問なので、何を聞かれているかをしっかり聞き取って正確に答える必要があります。
回答時間は20秒。無音の時間は評価されないので、なるべくたくさん話さなくてはなりません。筆者はゆっくりはっきり話し、回答時間を最後まで使うように意識しました。単に質問に答えるだけでなく、自分の答えに対する補足説明ができているかどうかも評価されるようです。
ビジネス関連の質問なので、実際に仕事でビジネス英語を使っているかどうか、または勉強しているかどうかで難易度の感じ方は変わってくると思います。。例えば、自分ならこうするなど仮定の状況を事前に考えておくなど、工夫が必要だと感じました。
似たような意見を持っている人は、他にもいるみたいです。
音読:簡単
Part 2の音読では画面上に英文が表示され、アクセントやイントネーション、文章の区切りや強調する単語を意識して発話します。質問の数は全部で8問。準備時間はありません。
このパートは、日頃から英文を読む習慣と発話する習慣があり、英単語の繋がりやアクセントやイントネーションを理解していれば比較的簡単です。文章自体は長くないですが、準備時間がないので、表示された瞬間にいかに早く全文に目を通せるかがポイントだと感じました。
単語自体を知らないと正しい発音ができないため、語彙力を磨くことが大切です。比較的簡単な単語が登場しますが、その単語の正しい発音やアクセント、文章になったときにどこを強調して読むのかなどを理解する必要があります。
また、ネイティブスピーカーになりきって喋るのもポイントです。普段から発音やアクセント、強弱に気をつけて音読やシャドーイングをし、英語の発音に慣れておくと良いかもしれません。
プレゼンテーション:難しい
設問内容自体はそこまで難しくないので、日頃から授業やビジネスでプレゼンテーションをしている方であれば、比較的簡単にできるパートです。筆者はしばらく英語でプレゼンテーションをする機会がなかったので、かなり苦戦してしまいました。
筆者が受験した時は、質問された項目が現在の働き方には該当しないため、想像力を膨らませながら文章を論理的に組み立てました。これが思いの外、難しかったです。文法を意識しながら、さまざまな単語を使ってプレゼンテーションをするには、対策が必要だと感じました。
このパートもインタビューのパート同様、仕事をしていない場合は全てシチュエーションを創作していく必要があるので、人によって難易度は変わってくるかもしれません。回答時間は60秒あるので、ただ設問のポイントについて話すのではなく、具体的なエピソードを交えて話すことが大切です。
プレゼンテーションで苦戦しているのは、筆者だけではないようです。
グラフ・図を用いたプレゼンテーション:難しい
画面上に表示されるグラフや図を用いて、プレゼンテーションを行います。
このパートで高く評価されるためには、グラフや図の説明に慣れている必要があります。40秒間の準備時間がありますが、日頃からグラフを見慣れていないと、何が重要なポイントなのかを把握するだけで精一杯です。結果的に、グラフを理解するだけで準備時間が終わってしまい、文法や語彙を整理する暇がありませんでした。
グラフや図に関するプレゼンテーションをする時は、数字を英語で正しく読めるかどうかも重要です。また、バリエーション豊富な表現で、事実を正確に伝える力も必要でしょう。
ロールプレイ:やや難しい
プレゼンテーションとグラフ・図を用いたプレゼンテーションの後のパートなので、この2つに比べれば難易度はそこまで高くないと感じました。ただ、全体を通して見ると、インタビューや音読よりは難しいです。
会話が始まる前に、テーマや求められている会話内容が表示されます。40秒で設問を把握し、自分なりの答えを用意する必要があります。
このパートでは、話し相手がいることをしっかりイメージし、発話することが大切です。話すべき内容は2つありますが、最初の質問で全て話す必要はありません。自然に会話をしながら、それぞれ最適な質問をされた時に設問にある内容を話しましょう。
相手の質問に対して、自分の意見だけでなく、理由も説明します。ここでも、時間いっぱいに話すことが大切です。
PROGOS®でスコアアップするための勉強のコツ
PROGOS®は難しいパートが比較的多い印象です。「こうすれば良かった」と思った点がいくつかあったので、ここでは筆者なりのスコアアップのための勉強のコツをご紹介します。
質問の答え+αのスピーキング力を身につける
ネイティブと話す機会がある人は、質問に対してYesやNoで答えてはいませんか?
PROGOS®では、ただ質問に対して簡単に答えるだけでは無言の時間が長くなるため、評価が下がってしまいます。質問形式はパートごとに異なりますが、説明や補足をしながらなるべくたくさん話し、無言の時間をなくすことがスコアアップをするためのポイントです。
普段から意見をいう時、「なぜ」の部分までしっかり伝えられるように意識しましょう。また、質問に対して自分の意見を文章に落とし込むのもおすすめです。そうすれば、文法を見直すことができ、語彙や表現も増えていきます。
弱点を強化していく
PROGOS®のテスト結果では、細かいフィードバックがもらえます。現時点で何ができているのか、何ができていないかが書かれているので、テストが終わったら自分の弱点を強化するように勉強しましょう。
結果では、総合でのCEFRレベルに加えて以下の6つの項目ごとのCEFRレベルも表示されます。
・表現の幅 / Range:使える文法・構文・語彙・フレーズの量
・正確さ / Accuracy:どの程度正しい文法・語法を使えるか
・流暢さ / Fluency:どの程度スムーズ英語が話せるか
・やりとり / Interaction:どの程度意思表示できるか
・一貫性 / Coherence:筋道の通った話の順序と言語選択ができるか
・音韻 / Phonology:どの程度正しく発音・イントネーション・抑揚ができるか
CEFRレベルが他よりも低い項目を重点的に学習すれば、必然的にスコアアップするはずです。また、各項目で学習アドバイスがもらえるので、どのような学習をすればいいのかの参考にもなります。弱点を一つずつなくす意識を持って学習に取り組んでみてください。
(コツ③)自分に合ったレベルの教材で学習する
PROGOS®は難易度が高いテストなので、受験してみて「もっと高いレベルの英語を勉強しなくては!」と思う方もいるでしょう。
しかし、一気にレベルを上げようとしてもレベルアップはできません。大切なのは、実践で使える英語を徐々に学ぶことです。今のレベルに合った教材で少しずつステップアップすれば、着実に英語力が身に付き、PROGOS®のスコアも良くなります。
PROGOS®を活用しながらレベルに合った英語を学習しましょう。テスト結果は良いモチベーションになるはずです。
PROGOS®の難易度は高い!結果を生かして勉強しよう
日頃英語でコミュニケーションが取れている筆者にとっても、PROGOS®の難易度は高いと感じました。特に普段ビジネスシーンで英語を使う機会がないと、思うように発話ができず、苦戦してしまう可能性もあります。
しかし、PROGOS®では詳しいフィードバックがもらえるので、「ただ受験して終り」ではないメリットがあります。繰り返しテストを受け、弱点をなくしていけば、少しずつスピーキング力がアップします。
PROGOS®難易度の高いテストですが、実践的に使える英語をしっかり身につけるための素晴らしいツールだと感じました。
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