”like”はさまざまな意味や表現を持つ英単語です。「好き・好む」以外の意味で、likeが使えるようになると、英語のレベルが格段に向上します。
本記事では、likeを使いこなしたい人向けに、品詞を見分けるポイント、似た意味を持つ英単語との使い分けについて解説します。頻出単語であるlikeをしっかりと身に着けることで、英語表現に関する知識を深めていきましょう。
likeの基本的な意味・使い方
likeといえば、動詞の「〜が好き」という意味を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。likeの意味はかなり幅広く、下記のように複数の品詞があります。
動詞 | ~が好き・~を望む |
---|---|
前置詞 | ~のような・~に似ている・~と同様に・(たとえば)~のような・~らしい(特徴を示す) |
接続詞 | ~のように |
副詞 | まあ |
形容詞 | 同様の・似た |
名詞 | 同類 |
ここからは、それぞれの使い方と例文について紹介します。
動詞のlike
動詞のlike には「〜が好き」「〜を望む」の2つの意味があります。
~が好き
「〜が好き」は、likeのもっとも基本的な意味です。過去形はliked、過去分詞はliked、現在分詞はlikingですが、状態を表す動詞となるため、現在進行形で用いられることは、ほとんどありません。
生き物の場合、I like ~という表現を使う場合は、cats・dogsなど複数形を用いることで、特定の個体ではなく、その生き物全体が好きであることを示せます。
I like cats. (私は猫が好きです)
I like to play tennis. (私はテニスをするのが好きです)
She likes playing tennis. (彼女はテニスをするのが好きです)
~を望む
「〜を望む」は、would like toという表現で用いられることが一般的です。同じ「~したい」という意味である、I want to ~より、I would like to〜のほうが丁寧な表現だといわれています。I would like to ~は、ネイティブの日常会話でもよく使われる表現です。
日常会話では、省略形であるI’d like to+動詞の原形を用いて、「〜したいです」と要望を伝えます。
I would like to speak English fluently. (英語を流ちょうに話せるようになりたいです)
What would you like to drink? (何を飲みますか?)
I’d like to have a cup of coffee. (コーヒーをください)
前置詞のlike
前置詞とは、to・for・in のように名詞の前に置かれる品詞です。likeは、前置詞としても多用される英単語です。
~のような
「~のような」は、ネイティブとの会話で耳にすることの多い、直接的な比喩表現です。前置詞として用いられるlikeは、「like+名詞」の形となり、直前の名詞や動詞などを修飾する役割があります。
He slept like a log. (彼は丸太のように眠った)
They fought like cats and dogs. (彼らは猫と犬のように戦った/彼らは犬猿の仲だった)
~に似ている
「~に似ている」は、likeを用いた類似性を示す表現です。例文では、likeの後ろにyour motherやher sisterが続きますが、これらは前置詞likeの目的語となります。
You speak like your mother. (あなたはお母さんに似た話し方をします)
She looks just like her sister. (彼女はお姉さんに似ています)
~と同様に
「~と同様に」は、「似ている」よりさらに類似性が高い場合に使います。「like+名詞」は「句」という単位で表すことができ、名詞を修飾するものは「形容詞句」、動詞を修飾するものは「副詞句」と呼びます。
Do it like that. (その通りにしなさい)
He plays the piano like a pro. (彼はプロと同様にピアノを弾きます)
(たとえば)~のような
「(たとえば)〜のような」は、何らかの具体的な例を挙げる表現です。前置詞の目的語は、修飾語のなかの1つの種類となります。以下の例文では、修飾語:sweets、前置詞の目的語:cakes となっており、ケーキはスイーツのなかに含まれます。
I like to eat sweets like cakes. (私はケーキのような甘いものを食べるのが好きです)
I am interested in animals like lions. (私はライオンのような動物に興味があります)
~らしい,特徴を示す
「(特徴を示す)〜らしい」は、外見的な特徴を指し示すときに使います。以下の例文では、疑問詞のWhatが文頭にきているので少しややこしいですが、動詞:lookを 副詞句:like what (前置詞+名詞)で修飾しています。
What does he look like? (彼にはどんな特徴がありますか?)
His long hair is like a woman’s hair. (彼の長い髪は女性らしさがあります)
接続詞のlike:~のように
接続詞とは、and・but・orのように単語や文をつなぎ合わせる品詞です。likeの場合、後ろに節が続く場合は、接続詞として考えることができます。
I can’t do it like you do. (私はあなたのようにはできません)
You should behave like your brother did last year. (去年、お兄さんがしたようにふるまうべきです)
副詞のlike:まあ
副詞とは、名詞以外の品詞を修飾する言葉で、always・very・onlyなどがあります。副詞は置かれている位置によって意味が異なることがありますが、likeの場合、カジュアルな会話のつなぎ言葉として用いられるのが一般的です。
I mean, like, I was fired yesterday. (私が言いたいのは、まあ、昨日解雇されたってこと)
Like, you know, ~ (まあ、えっと、~)
形容詞のlike:同様の,似た
形容詞とは、big・beautiful・hotなどのように、名詞を修飾する品詞です。形容詞には、「限定用法」「叙述用法」の2つがありますが、形容詞のlikeは名詞の前に配置されることの多い、限定用法で使われます。以下の例文では、two peas「ふたつの豆」を、like「似た」という形容詞で修飾することで、意味が限定的になっています。
John and Sam are like two peas in a pod.(ジョンとサムは、よく似たふたつの豆みたいです/ジョンとサムは瓜二つです)
Like mother, like son.(同様の母親、同様の息子/あの親にしてこの子あり)
名詞のlike:同類
likeは単独で名詞としても使えます。名詞の場合は、「同類」「同様の人」「似たもの」などの意味を持ちます。複数形のlikesになると、「好み」「好きなもの」を意味することもあります。
I bought tomatoes, carrots, potatoes and the likes. (トマト、人参、じゃがいも、他にも同類のものを買いました)
like attracts like. (同類は同類を好む/類は友を呼ぶ)
likeの品詞の見分け方
複数の品詞があると、likeの意味を読み解くのに混乱することもあるでしょう。見分けるためには、まず前置詞かどうかを確認しましょう。
He likes dogs. (彼は犬が好きです)
It looks like a dog. (それはまるで犬のように見えます)
動詞と前置詞の見分け方は文脈で判断することになりますが、主語+動詞+like+名詞で成り立っている場合は、基本的に前置詞のlikeです。では、次に前置詞と接続詞の違いを見ていきましょう。
I can’t do it like you. (私はあなたのようにはできません)
I can’t do it like you do. (私はあなたのようにはできません)
同じ意味の文章ですが、上段のlike youは前置詞+名詞、下段のlike you doは接続詞+節となります。前置詞like の後ろは名詞、接続詞like の後ろは主語+動詞からなる節が続いているところが見分けるポイントです。
likeと似た意味を持つ英単語との使い分け
つづいて、likeと似た意味を持つ英単語、as・such・alikeについて、違いと使い分けの方法を紹介します。
likeとasの違い
asは、「〜するとき」「〜なので」「〜にしたがって」など、さまざまな意味を持ちます。「〜のように」と表現したいときに、likeとどちらを使用するか迷いやすい英単語です。基本的には、名詞(今回の場合は代名詞)の前はlike、節の前はas が使われます。
Nobody can play the piano like her. (誰も彼女のようにピアノを演奏することはできません)
Nobody can play the piano as she does. (誰も彼女のようにピアノを演奏することはできません)
likeとsuchの違い
suchは、「こんな」「このような」「非常に」などの意味を持ちます。「〜のような」と表現したいときにlikeと迷いやすい英単語です。
I want to be a great person like my father. (私は父のような偉大な人になりたいです)
I have never seen such a big castle. (このような大きなお城は、いままで見たことがありません)
例文を見ると、like・suchともに、後ろに名詞が続いていますが、上段のlikeは、personの具体例としてmy fatherを示すための前置詞として使われています。下段は、どのようなa big castleなのかを修飾する形容詞です。日本語にすると意味は似ていますが、使い方や意味するところが異なります。
likeとalikeの違い
alikeは、「同様に」「同じような」「よく似ている」などの意味を持ちます。「似ている」と表現したいときにlikeと迷いやすい英単語です。likeは後ろに目的語を取りますが、alikeは目的語を取らずに使われます。
He is like his father. (彼は彼の父親に似ています)
He and his father are alike.(彼と彼の父親は似ています)
likeは「彼は」「あなたは」などの個人を主語にすることができます。一方、alikeは必ず「彼と彼の父親は」「私たちは」などの複数を主語とする必要があります。
その他のlikeを含む英語表現の使い方
その他、likeにはよく使われる英語表現やスラングなどがあります。最後は、5つの例文をピックアップして紹介します。
英語表現:It’s like ~ まるで~のよう | It’s like a dream. まるで夢のようです |
英語表現:It looks like ~ ~のように見える | It looks like it’s going to be a long day. 長い一日になりそうです |
英語表現:would like ~ ~したい | I would like to visit your country someday. いつかあなたの国に行ってみたいです |
スラング:強調のlike すごく | This movie was, like, really exciting. この映画は本当にすごく興奮したよ |
スラング:引用のbe like 言う | He was like “Whatever.” 彼は「なんでもいい」って言ってたよ |
このようにlikeにはさまざまな使い方があります。使いこなせるようになれば、表現の幅を大きく広げることができるでしょう。ただし、スラングは非常にカジュアルな英語表現となるので、ビジネスや教育の場では適していません。親しい友人や家族間での会話でのみ使いましょう。
likeの使い方を理解できたら
likeの使い方が理解できたら、実戦練習をすることで、使える英語が身に着きます。まずは、例文を声に出して、さまざまな種類のlikeを覚えていきましょう。
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