”like”6品詞の意味・使い方・例文|似た意味の英単語とはどう使い分ける?

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”like”はさまざまな意味や表現を持つ英単語です。「好き・好む」以外の意味で、likeが使えるようになると、英語のレベルが格段に向上します。

本記事では、likeを使いこなしたい人向けに、品詞を見分けるポイント、似た意味を持つ英単語との使い分けについて解説します。頻出単語であるlikeをしっかりと身に着けることで、英語表現に関する知識を深めていきましょう。

likeの基本的な意味・使い方

likeといえば、動詞の「〜が好き」という意味を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。likeの意味はかなり幅広く、下記のように複数の品詞があります。

動詞~が好き・~を望む
前置詞~のような・~に似ている・~と同様に・(たとえば)~のような・~らしい(特徴を示す)
接続詞~のように
副詞まあ
形容詞同様の・似た
名詞同類

ここからは、それぞれの使い方と例文について紹介します。

動詞のlike

動詞のlike には「〜が好き」「〜を望む」の2つの意味があります。

~が好き

「〜が好き」は、likeのもっとも基本的な意味です。過去形はliked、過去分詞はliked、現在分詞はlikingですが、状態を表す動詞となるため、現在進行形で用いられることは、ほとんどありません。

生き物の場合、I like ~という表現を使う場合は、cats・dogsなど複数形を用いることで、特定の個体ではなく、その生き物全体が好きであることを示せます。

I like cats. (私は猫が好きです)

I like to play tennis. (私はテニスをするのが好きです)

She likes playing tennis. (彼女はテニスをするのが好きです)

~を望む

「〜を望む」は、would like toという表現で用いられることが一般的です。同じ「~したい」という意味である、I want to ~より、I would like to〜のほうが丁寧な表現だといわれています。I would like to ~は、ネイティブの日常会話でもよく使われる表現です。

日常会話では、省略形であるI’d like to+動詞の原形を用いて、「〜したいです」と要望を伝えます。

I would like to speak English fluently. (英語を流ちょうに話せるようになりたいです)

What would you like to drink? (何を飲みますか?)

I’d like to have a cup of coffee. (コーヒーをください)

前置詞のlike

前置詞とは、to・for・in のように名詞の前に置かれる品詞です。likeは、前置詞としても多用される英単語です。

~のような

「~のような」は、ネイティブとの会話で耳にすることの多い、直接的な比喩表現です。前置詞として用いられるlikeは、「like+名詞」の形となり、直前の名詞や動詞などを修飾する役割があります。

He slept like a log. (彼は丸太のように眠った)

They fought like cats and dogs.  (彼らは猫と犬のように戦った/彼らは犬猿の仲だった)

~に似ている

「~に似ている」は、likeを用いた類似性を示す表現です。例文では、likeの後ろにyour motherやher sisterが続きますが、これらは前置詞likeの目的語となります。

You speak like your mother. (あなたはお母さんに似た話し方をします)

She looks just like her sister. (彼女はお姉さんに似ています) 

~と同様に

「~と同様に」は、「似ている」よりさらに類似性が高い場合に使います。「like+名詞」は「句」という単位で表すことができ、名詞を修飾するものは「形容詞句」、動詞を修飾するものは「副詞句」と呼びます。

Do it like that. (その通りにしなさい) 

He plays the piano like a pro. (彼はプロと同様にピアノを弾きます)

(たとえば)~のような

「(たとえば)〜のような」は、何らかの具体的な例を挙げる表現です。前置詞の目的語は、修飾語のなかの1つの種類となります。以下の例文では、修飾語:sweets、前置詞の目的語:cakes となっており、ケーキはスイーツのなかに含まれます。

I like to eat sweets like cakes. (私はケーキのような甘いものを食べるのが好きです)

I am interested in animals like lions. (私はライオンのような動物に興味があります)

~らしい,特徴を示す

「(特徴を示す)〜らしい」は、外見的な特徴を指し示すときに使います。以下の例文では、疑問詞のWhatが文頭にきているので少しややこしいですが、動詞:lookを 副詞句:like what (前置詞+名詞)で修飾しています。

What does he look like?  (彼にはどんな特徴がありますか?)

His long hair is like a woman’s hair. (彼の長い髪は女性らしさがあります)

接続詞のlike:~のように

接続詞とは、and・but・orのように単語や文をつなぎ合わせる品詞です。likeの場合、後ろに節が続く場合は、接続詞として考えることができます。

I can’t do it like you do. (私はあなたのようにはできません)

You should behave like your brother did last year. (去年、お兄さんがしたようにふるまうべきです)

副詞のlike:まあ

副詞とは、名詞以外の品詞を修飾する言葉で、always・very・onlyなどがあります。副詞は置かれている位置によって意味が異なることがありますが、likeの場合、カジュアルな会話のつなぎ言葉として用いられるのが一般的です。

I mean, like, I was fired yesterday. (私が言いたいのは、まあ、昨日解雇されたってこと)

Like, you know, ~ (まあ、えっと、~)

形容詞のlike:同様の,似た

形容詞とは、big・beautiful・hotなどのように、名詞を修飾する品詞です。形容詞には、「限定用法」「叙述用法」の2つがありますが、形容詞のlikeは名詞の前に配置されることの多い、限定用法で使われます。以下の例文では、two peas「ふたつの豆」を、like「似た」という形容詞で修飾することで、意味が限定的になっています。

John and Sam are like two peas in a pod.(ジョンとサムは、よく似たふたつの豆みたいです/ジョンとサムは瓜二つです)

Like mother, like son.(同様の母親、同様の息子/あの親にしてこの子あり)

名詞のlike:同類

likeは単独で名詞としても使えます。名詞の場合は、「同類」「同様の人」「似たもの」などの意味を持ちます。複数形のlikesになると、「好み」「好きなもの」を意味することもあります。

I bought tomatoes, carrots, potatoes and the likes. (トマト、人参、じゃがいも、他にも同類のものを買いました)

like attracts like. (同類は同類を好む/類は友を呼ぶ)

likeの品詞の見分け方

複数の品詞があると、likeの意味を読み解くのに混乱することもあるでしょう。見分けるためには、まず前置詞かどうかを確認しましょう。

He likes dogs. (彼は犬が好きです)

It looks like a dog. (それはまるで犬のように見えます)

動詞と前置詞の見分け方は文脈で判断することになりますが、主語+動詞+like+名詞で成り立っている場合は、基本的に前置詞のlikeです。では、次に前置詞と接続詞の違いを見ていきましょう。

I can’t do it like you. (私はあなたのようにはできません)

I can’t do it like you do. (私はあなたのようにはできません)

同じ意味の文章ですが、上段のlike youは前置詞+名詞、下段のlike you doは接続詞+節となります。前置詞like の後ろは名詞、接続詞like の後ろは主語+動詞からなる節が続いているところが見分けるポイントです。

likeと似た意味を持つ英単語との使い分け

つづいて、likeと似た意味を持つ英単語、as・such・alikeについて、違いと使い分けの方法を紹介します。

likeとasの違い

asは、「〜するとき」「〜なので」「〜にしたがって」など、さまざまな意味を持ちます。「〜のように」と表現したいときに、likeとどちらを使用するか迷いやすい英単語です。基本的には、名詞(今回の場合は代名詞)の前はlike、節の前はas が使われます。

Nobody can play the piano like her. (誰も彼女のようにピアノを演奏することはできません)

Nobody can play the piano as she does. (誰も彼女のようにピアノを演奏することはできません) 

likeとsuchの違い

suchは、「こんな」「このような」「非常に」などの意味を持ちます。「〜のような」と表現したいときにlikeと迷いやすい英単語です。

I want to be a great person like my father. (私は父のような偉大な人になりたいです)

I have never seen such a big castle. (このような大きなお城は、いままで見たことがありません)

例文を見ると、like・suchともに、後ろに名詞が続いていますが、上段のlikeは、personの具体例としてmy fatherを示すための前置詞として使われています。下段は、どのようなa big castleなのかを修飾する形容詞です。日本語にすると意味は似ていますが、使い方や意味するところが異なります。

likeとalikeの違い

alikeは、「同様に」「同じような」「よく似ている」などの意味を持ちます。「似ている」と表現したいときにlikeと迷いやすい英単語です。likeは後ろに目的語を取りますが、alikeは目的語を取らずに使われます。

He is like his father. (彼は彼の父親に似ています)

He and his father are alike.(彼と彼の父親は似ています)

likeは「彼は」「あなたは」などの個人を主語にすることができます。一方、alikeは必ず「彼と彼の父親は」「私たちは」などの複数を主語とする必要があります。

その他のlikeを含む英語表現の使い方

その他、likeにはよく使われる英語表現やスラングなどがあります。最後は、5つの例文をピックアップして紹介します。

英語表現:It’s like ~
まるで~のよう
It’s like a dream.
まるで夢のようです
英語表現:It looks like ~
~のように見える
It looks like it’s going to be a long day.
長い一日になりそうです
英語表現:would like ~
~したい
I would like to visit your country someday.
いつかあなたの国に行ってみたいです
スラング:強調のlike
すごく
This movie was, like, really exciting.
この映画は本当にすごく興奮したよ
スラング:引用のbe like
言う
He was like “Whatever.”
彼は「なんでもいい」って言ってたよ

このようにlikeにはさまざまな使い方があります。使いこなせるようになれば、表現の幅を大きく広げることができるでしょう。ただし、スラングは非常にカジュアルな英語表現となるので、ビジネスや教育の場では適していません。親しい友人や家族間での会話でのみ使いましょう。

likeの使い方を理解できたら

likeの使い方が理解できたら、実戦練習をすることで、使える英語が身に着きます。まずは、例文を声に出して、さまざまな種類のlikeを覚えていきましょう。

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