「円安」を英語で説明できる?金融関係の英語表現をまとめてご紹介!

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「円安って英語でなんて言うの?」「金融系の英語は難しくて全然分からない」なんて思ったことはありませんか?金融関係の表現はニュースなどで毎日のように耳にしますよね。私たちのくらしと切っても切れない密接な関係にあるものです。しかし、いまいちよく分からないという人も多いでしょう。

そこでこの記事では、「円安・円高」「インフレ・デフレ」「為替」など金融関係の表現をまとめてご紹介していきます。この記事を読めば、英語で金融について語れるようになりますよ。

円安を英語で説明してみよう!

ニュースなどでよく耳にする「円安・円高」。それぞれがどういう状態で、私たちのくらしにどのような影響を与えるのでしょうか。まずは日本語でおさらいをして、そのあと、例文とともに英語の説明をみてみましょう。

円安とは? 円高とは?

円安とは、他国通貨に対して円の価値が低くなることを意味します。例えば、「1ドル=100円」が「1ドル=130円」になったら、円安になったといえます。「100円を渡せば1ドルもらえるという状況」から「130円渡さないと1ドルもらえないという状況」になっています。1ドルをもらうためにより多くのお金を渡すということは、円の価値が下がっているということです。

一方円高とは、他国通貨に対して円の価値が高くなることを意味します。例えば、「1ドル=130円」が「1ドル=100円」になったら、円高になったといえます。「1ドルもらうのに130円必要という状況」から「100円あれば1ドルもらえるという状況」になるのが円高です。より少ないお金で1ドルがもらえるようになったということは、円の価値が上がったということです。

円安・円高を語る英語フレーズ

円安・円高は英語でなんというのでしょうか。

円安:depreciation of the yen / yen(‘s) depreciation
円高:appreciation of the yen / yen(‘s) appreciation

depreciationは価値の下落、appreciationは価値の上昇を意味します。

また、weak(弱い)やstrong(強い)などを使って円安・円高を表すこともできますよ。例文を見ていきましょう!

The Japanese yen is weak against the US dollar now.
(現在、円安ドル高となっている。)

円高・円安は、通常、円が何に対して強いのか・弱いのかを述べる必要があります。この「対して」というのに一般的に使われるのが「against」です。

I would like to travel in foreign countries while the yen is strong.
(円高のうちに、海外旅行をしたい。)

円高のときに使いたいフレーズです。円高になると、日本人にとってはお得に海外旅行ができますよ。

The Japanese currency is still getting weaker.
(依然、円安が進んでいる。)

be getting ~は「~になっている」という意味です。金融系の話題のみならず、日常英会話でもよく使うので、覚えておきましょう

Because of the yen’s depreciation, the price of imported items has gone up.
(円安のため、輸入品の価格が上がっている。)

「価格が上がる」という表現は、has gone up (go up)の他に、rise、increaseがよく使われます。

There was a rapid fall of the yen after the news broke.
(そのニュースが流れると、円の急落が起こった。)

「暴落」にはほかにも、sharp fall、great fall、collapse、tumbleなどの表現があります。

The yen’s appreciation accelerated the decline of the company.
(円高が、会社の業績不振を加速させた。)

accelerateは「加速させる」という意味の動詞です。車のアクセルを踏み込むイメージを持つと覚えやすいでしょう。

If the Japanese currency decreases in value, the corporations in Japan can increase their profits as the consumer price will increase.
(日本円の通貨価値が下がると、消費者価格が上昇し、日本企業の利益が上がる。)

decreaseと increaseはどちらも、自動詞・他動詞の両方の使い方ができる単語です。この文中で、decreaseは前置詞(in)を伴っているため自動詞、increaseは目的語(their profits)を伴っており他動詞として使われていることがわかります。

The weak yen boosted the number of foreign travelers.
(円安の影響により、外国人旅行者の数が増大した。)

boostは「増やす、上昇させる」という意味の動詞です。いつもincreaseばかり使っている人は、ぜひboostも使ってみましょう。

円安・円高を英語で説明

では、円安・円高の英語で説明するとどうなるでしょうか。日本語と比べながらみてみましょう。

A depreciation of the yen refers to a decrease in the value of the yen against other currencies. An appreciation of the yen, on the other hand, is a term that refers to an increase in the value of the Japanese yen against the value of currencies of other countries.
(円安とは、他国通貨に対して円の価値が低くなることを意味します。一方円高とは、他国通貨に対して円の価値が高くなることを意味します。)

Since Japan is a country largely relying on imports, there is a risk that export-related economic growth can be hampered if the yen appreciates. On the other hand, imported products will become easier to buy as prices fall.
(日本は輸出が盛んな国なので、円高が進むと、輸出に関連した経済成長は停滞してしまうリスクがあります。一方で、海外からの輸入品は価格が下がるため買いやすくなります。)

gradually(徐々に、次第に)、slowly(ゆっくりと、徐々に)、rapidly(急速に、急激に)、sharply(急激に)、dramatically(劇的に、飛躍的に)、greatly(非常に)
これらの副詞は、円高・円安が進むスピードやその程度を表現するのによく使われます。

その他の金融系の英語表現

円安・円高以外にもインフレ・デフレ・為替など金融に関する表現はたくさんあります。これらを英語で説明するための表現を見ていきましょう!

インフレ・デフレの英語表現

インフレとは、インフレーションの略語で、物価が上昇することを意味します。一方デフレは、デフレーションの略で、物価が下落することを意味します。

インフレはinflation、デフレはdeflationといいます。ハイパーインフレのhyperinflation、デフレ・スパイラルのdeflationary spiralも一緒に覚えましょう。

ここからはインフレ・デフレを語る英語フレーズを見ていきます。

Because of inflation, salaries can’t keep up with the high cost of living.
(インフレで、高騰した生活費に給料が追いつかない。)

理由を述べる際に使われるbecause of・becauseですが、because ofは前置詞で、後ろに名詞が続きます。一方becauseは接続詞で、S(主語)とV(動詞)が続きます。

The world economy was falling into deflationary depression.
(世界経済はデフレ不況に入りつつあった。)

fall intoは「~するようになる、~の状態になる。」という表現で、go intoも同じように使われますが、fall intoを使うことにより、好ましくない状況に陥るというニュアンスが伝わってきます。

The policy at that time only accelerated inflation.
(当時のその政策は、インフレを加速させるだけであった。)

at that timeは「その時、当時」を意味します。thenの言い換え表現として覚えておきましょう。

為替の英語表現

為替とは、現金で支払うかわりに、手形・小切手・証書などによって送金する手段をいいます。また、異なる通貨を交換(売買)することを外国為替といいます。

現金の代わりに、手形・小切手・証書などで決済するといった意味の「為替」は単にexchangeといい、通貨を交換するという意味の「外国為替」はforeign exchangeになります。

為替に関する英語フレーズをいくつか見ていきましょう。

Prices and foreign exchange share an inextricably linked relationship.
(物価と為替は、表裏一体の関係にある。)

share a special relationship(特殊な関係を持つ)やshare a political relationship(政治的関係を持つ)といったように、share a (形容詞) relationshipは「~な関係を有する」という意味でよく使われます。inextricably linkedは「密接につながった」という形容詞の働きをしており、share an inextricably linked relationshipで「表裏一体の関係にある」となります。

Since 1973, the exchange rate has been floating.
(1973年以降、為替レートは変動相場になっている。)

為替レートを特定の水準に固定・維持する固定相場制はfixed exchange rate system、外国為替市場の需給によって変動させる変動相場制はfloating exchange rate systemといいます。

Foreign exchange links domestic and international markets on a global scale.
(国内市場と国際市場は、為替によって地球的規模で結びついている。)

on a (形容詞) scaleは、「~な規模」でという意味です。on a large scale(大規模で)、on a small scale(小規模で)もあわせて覚えておくとよいでしょう。

金融に関する英語フレーズを練習したいなら

今回は、「円安・円高」「インフレ・デフレ」「為替」など、金融に関する英語表現について解説しました。今回ご紹介したフレーズを覚えておけば、金融系のニュースも英語で聞けるようになりますよ。

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