英語の同音異義語を知っていますか?例えばsun(太陽)とson(息子)のように、発音が同じで意味とスペルが違う単語のことです。中学校で習う基本的な英単語だけでも、同音異義語は意外とたくさんあるため、スペルを見れば違いがわかっても、耳だけで聞くと混乱してしまうことも。
そこで本記事では中学英語レベルの同音異義語を発音や例文付きで一挙に紹介します。同音異義語を使った英語のジョークも紹介するので、この記事を読んで楽しくマスターしましょう。
英語の同音異義語とは
同音異義語は英語でhomophoneと呼ばれ、発音は同じでもスペルと意味が異なる単語のことを指します。同じ発音でもスペルは異なるので、文章を読んでいるときは問題なく理解できるかもしれません。
しかしリスニングの場合は発音が同じであるため、前後の文脈から判断する必要があります。英語力が上がれば話の流れから理解できるようになりますが、慣れないうちは意味を取り違えてしまうことも多く、日本人の英語学習者がミスしやすいポイントだといえます。
文脈から判断できるようリスニング力を高めることも必要ですが、短期間で改善するのは難しいでしょう。そこで、同音異義語の種類をある程度把握してしまえば、会話の中で瞬時に気づけるようになります。
例えば、英語で会話しているときに「サン」と聞こえて、sunもしくはsonの可能性があるとわかっていれば、
Which sun is it?
(どっちのサンですか?)
と尋ねて相手に確認できますよね。
または、
How do you spell sun?
(サンのスペルはどう書きますか?)
のようにスペルを尋ねることで疑問を解消できます。
本記事では中学英語レベルの同音異義語をまとめて紹介するので、どのような組み合わせがあるか把握しておきましょう。
中学英語の同音異義語23選を一覧で紹介
ではここからは、中学校で習う基本単語の中から以下23種類の同音異義語を発音・例文つきで紹介します。
ant(アリ) | aunt(叔母) |
be(いる・ある) | bee(ハチ) |
bear(クマ) | bare(裸の・むき出しの) |
break(壊す) | brake(ブレーキ) |
cell(細胞・独房) | sell(~を売る) |
dear(親愛なる・大切な) | deer(シカ) |
eye(目) | I(私) |
for(〜のために) | four(4) |
flower(花) | flour(小麦粉) |
hear(聞く) | here(ここ) |
heel(かかと) | heal(~を癒す) |
knight(騎士) | night(夜) |
meet(会う) | meat(肉) |
one(1) | won(勝った) |
our(私たちの) | hour(時) |
plane(飛行機) | plain(平らな・簡素な) |
right(正しい・右) | write(書く) |
see(~を見る) | sea(海) |
sun(太陽) | son(息子) |
tail(しっぽ) | tale(物語) |
two(2) | too(〜も・〜すぎる) |
wait(待つ) | weight(重さ) |
weak(弱い) | week(週) |
antとaunt
ant:アリ
aunt:叔母
発音:/ænt/
「アリ」のantと「叔母」のauntは、アメリカ英語では同じ/ænt/という発音です。ただしイギリス英語の場合、auntは/ɑːnt/と発音するので注意が必要です。
叔母はauntですが、親しみを込めて呼ぶときはauntieというのであわせて覚えておきましょう。
My aunt found an ant colony.(叔母がアリの巣を見つけた。)
beとbee
be:いる・ある
bee:ハチ
発音:/biː/, /bi/
アメリカ英語・イギリス英語ともに「いる・ある」の意味を持つbeを弱く発音するときは/bi/、強く発音するときは/biː/です。ミツバチの意味を持つbeeは、アメリカ英語・イギリス英語ともに/biː/であり、beを強く発音するときと同じです。
ハチは種類によって呼び方が異なり、honey bee(ミツバチ)、wasp(スズメバチやジガバチ)、horner(オオスズメバチ)などと使い分けます。
Bee stings can be painful.(ハチに刺された傷は痛いだろう。)
bearとbare
bear:クマ
bare:裸の・むき出しの
発音:/ber/, /beə(r)/
「クマ」のbearと「裸の・むき出しの」のbareは、アメリカ英語では/ber/、イギリス英語では/beə(r)/と発音します。
barefootは「裸足」、bare handは「素手」、bare roomは「ガランとした部屋」という意味になります。
She gave a stuffed bear to my kid.(彼女は私の子どもにクマのぬいぐるみをくれた。)
The trees will be bare soon.(木々はもうすぐ葉が落ちるだろう。)
breakとbrake
break:壊す
brake:ブレーキ
発音:/breɪk/
「壊す」のbreakと「(車などの)ブレーキ」のbrakeは、アメリカ英語・イギリス英語ともに/breɪk/と発音します。
「ブレーキをかける」はapply the brakesやstep on the brakesなどと表現されます。
During the summer break, I want to repair my car’s brakes.(夏休みの間に車のブレーキを修理したい。)
cellとsell
cell:細胞・独房
sell:~を売る
発音:/sel/
「細胞・独房」のcellと「~を売る」のsellは、アメリカ英語・イギリス英語ともに/sel/と発音します。
アメリカでは携帯電話のことをcell phoneと呼びます。発音は同じですが、このcellは「ネットワークの多孔性」という意味のcellularを略したものです。
She was put in a cell.(彼女は独房に入れられた。)
Do you sell dictionaries?(辞書を売っていますか?)
dearとdeer
dear:親愛なる・大切な
deer:シカ
発音:/dɪr/, /dɪə(r)/
「親愛なる・大切な」のdearと「シカ」のdeerはアメリカ英語では/dɪr/、 イギリス英語では/dɪə(r)/と発音します。
手紙の書き出しの「Dear~」は親しい間柄に使うイメージを持ちますが、実はビジネスなどで面識がない相手に対しても使用する表現です。
シカは年齢や性別で呼び方が変わり、オスジカはbuckやstag、メスジカはdoe、子鹿はfawnやbambiとなります。
She is one of my dear friends.(彼女は大切な友人の一人です。)
They hunted deer.(彼らはシカを狩った。)
eyeとI
eye:目
I:私
発音:/aɪ/
「目」のeyeと「私」のIは、アメリカ英語・イギリス英語ともに/aɪ/と発音する同音異義語です。
日本語では両目で見る場合でも「目で見る」といいますが、英語で両目を意味するときは必ず複数形にする必要があるので注意しましょう。
I got something in my eye.(目に何か入った。)
forとfour
for:〜のために
four:4
発音:/fər/, /fɔːr/, /fə/, /fɔː/
「〜のために」のforはアメリカ英語で弱く発音するときは/fər/、強く発音するときは/fɔːr/、イギリス英語で弱く発音するときは/fə(r)/、強く発音するときは/fɔː(r)/です。一方「4」の意味のfourはアメリカ英語では/fɔːr/、イギリス英語では/fɔː(r)/です。
アメリカ英語・イギリス英語どちらも、forを強く発音するときはfourと同じ発音になります。
I bought four donuts for my family.(私は家族に4つのドーナツを買いました。)
flowerとflour
flower:花
flour:小麦粉
発音:/ˈflaʊər/, /ˈflaʊə(r)/
「花」のflowerと「小麦粉」のflourの発音は、アメリカ英語では/ˈflaʊər/、イギリス英語では/ˈflaʊə(r)/です。全く異なる「花」と「小麦粉」ですが、語源となったのはラテン語で「花」という意味を持つ一つの言葉だったという説があります。
I baked flower-shaped cookies made with flour, eggs, butter, and milk.(小麦粉と卵とバターとミルクを使って花の形のクッキーを焼きました。)
hearとhere
hear:~を聞く
here:ここ
発音:/hɪr/, /hɪə(r)/
「~を聞く」のhearと「ここ」のhereはアメリカ英語では/hɪr/、イギリス英語では/hɪə(r)/と発音します。hearは「聞こえる」という意味もあり、「私の声が聞こえますか?」という意味のCan you hear me?は電話でよく使うので覚えておきたいフレーズです。
I’m so happy to hear that you will visit here.(あなたがここを訪れると聞いてとても嬉しいです。)
heelとheal
heel:かかと
heal:~を癒す
発音:/hiːl/
「かかと」のheelと「~を癒す」のhealは、アメリカ英語・イギリス英語ともに/hiːl/と発音します。
日本語でかかとの高い靴をハイヒールと呼びますが、英語ではhigh-heelsと複数形になるので注意しましょう。かかとの高い靴はstilettoesとも呼ばれます。
I got a hole in the heel of my sock.(靴下のかかとに穴が開きました。)
I want to go on a trip to heal my fatigue.(疲れを癒すために旅行に行きたいです。)
knightとnight
knight:騎士
night:夜
発音:/naɪt/
「騎士」のknightと「夜」のnightはどちらも発音が/naɪt/で、スペルも似ています。knightのkはknifeやknowと同様、発音しません。nightは「夜」と訳されますが、正確には日没から日の出までの時間のことを指しています。
That night, the knight finally showed up.(あの夜、ついに騎士が現れました。)
meetとmeat
meet:会う
meat:肉
発音:/miːt/
「会う」のmeetと「肉」のmeatの発音は、アメリカ英語・イギリス英語ともに/miːt/です。日本語でミートというと牛肉などをイメージするかもしれませんが、英語では「魚肉」をfish meat、「カニの身」をcrab meatと表現するなど、幅広く使えます。
I often meet my old friends at that meat market.(私はよくあのお肉屋さんで昔の知り合いに会います。)
oneとwon
one:1
won:勝った
発音:/wʌn/
「1」のoneと「勝った」のwonは、アメリカ英語・イギリス英語ともに/wʌn/と発音します。wonはwinの過去形・過去分詞形です。
He won the one hundred-meter race.(彼はその100メートル走で勝った。)
ourとhour
our:私たちの
hour:1時間
発音:/ɑːr/, /ˈaʊər/, /ɑː(r)/, /ˈaʊə(r)/
「私たちの」のourはアメリカ英語で弱く発音するときは/ɑːr/、強く発音するときは/ˈaʊər/、イギリス英語で弱く発音するときは/ɑː(r)/、強く発音するときは/ˈaʊə(r)/です。一方、「1時間」のhourの発音は、アメリカ英語では/ˈaʊər/、イギリス英語では/ˈaʊə(r)/です。
アメリカ英語・イギリス英語どちらも強く発音するourとhourが同じ音になります。
Our train was an hour late because of the heavy rain.(私たちの電車は大雨のため1時間遅れた。)
planeとplain
plane:飛行機
plain:平らな・簡素な・平野
発音:/pleɪn/
「飛行機」のplaneと「平らな・簡素な・平野」のplainは、アメリカ英語・イギリス英語ともに/pleɪn/と発音します。日本語でシンプルなものを「プレーンな」と表現しますが、plainも同じように使えます。
You’ll see the Kanto plain when you get on a plane.(飛行機に乗ったら、関東平野が見えるでしょう。)
rightとwrite
right:正しい・右
write:書く
発音:/raɪt/
「正しい・右」のrightと「書く」のwriteはアメリカ英語・イギリス英語ともに/raɪt/と発音します。
rightはright behind me(ちょうど真後ろ)、right there(ちょうどそのあたり)のように特定の場所や時間を強調するときにも使われる単語です。
You should write to her right away.(あなたはすぐ彼女に手紙を書くべきです。)
seeとsea
see:見る
sea:海
発音:/siː/
「見る」のseeと「海」のseaは、アメリカ英語・イギリス英語ともに/siː/と発音します。
seaと同じ「海」を意味する単語にはoceanもありますが、seaは比較的狭い範囲の海、oceanは広々とした海を指すことが多いです。太平洋はthe Pacific Oceanと訳されます。
I drove 3 hours to see the beautiful sea.(私は美しい海を見るために3時間ドライブした。)
sunとson
sun:太陽
son:息子
発音:/sʌn/
「太陽」のsunと「息子」のsonは、どちらも/sʌn/と発音します。
太陽は一つしかないので、冠詞のtheがつくのが一般的です。太陽以外の意味では、衛星を持つ「恒星」という意味もあります。
My son is looking up at the sun.(息子が太陽を見上げている。)
tailとtale
tail:しっぽ
tale:物語
発音:/teɪl/
「しっぽ」のtailと「物語」のtaleの発音は、アメリカ英語・イギリス英語ともに/teɪl/です。tailはしっぽ以外にもシャツなどの服の「裾」を意味します。子どもに読み聞かせる「おとぎ話」は、fairy taleです。
I have a picture book called A tale of a Tail.(私は「しっぽの物語」という絵本を持っています。)
twoとtoo
two:2
too:〜も・〜すぎる
発音:/tuː/
「2」のtwoと「〜も・〜すぎる」のtooの発音は、アメリカ英語・イギリス英語ともに/tuː/です。tooを「〜すぎる」の意味で使うときは、tooの後に形容詞か副詞が入ります。
ちなみに「〜へ」を意味する前置詞toは、アメリカ英語・イギリス英語ともに弱く発音するときは/tə/ですが、強く発音するときはtwoやtooと同じ/tuː/になります。
Two hours is too long to wait.(2時間は長すぎて待てません。)
waitとweight
wait:待つ
weight:重さ
発音:/weɪt/
「待つ」のwaitと「重さ」のweightは、アメリカ英語・イギリス英語ともに/weɪt/と発音します。体重を表す際には、何の重さかがわかるようbody weightを使いましょう。またweightは「重さを加える」「重くする」という動詞としても使えます。
I can only wait.(待つしかありません。)
I’ll lose weight in 3 months.(3ヶ月以内に痩せます。)
weakとweek
weak:弱い
week:週
発音:/wiːk/
「弱い」のweakと「週」のweekは、アメリカ英語・イギリス英語ともに/wiːk/と発音します。weakは「薄い」という意味もあり、アルコールや味が薄いときにも使える単語です。week dayは「平日」という意味になります。
I worked so hard last week, so I feel weak.(先週かなりハードに仕事をしたから、体が弱っているように感じる。)
同音異義語を使った英語のジョーク5選
違う意味なのに同じ音を持つおもしろさから、英語の同音異義語を使ったダジャレやジョークはたくさんあります。
ネイティブの子ども向けの授業では、同音異義語を覚えるためにダジャレやジョークが取り入れられます。5つ紹介しますので、英単語の面白さに触れてみましょう。
noneとnunを使ったジョーク
noneは「どれも〜ない」という意味の単語で、none of your businessは「あなたには関係ない」という意味になります。nunは「修道女」という意味があり、noneの同音異義語にあたります。
What do you call a holy woman who works with you?(あなたと一緒に働いている聖女はなんて呼ばれているの?)
Nun of your business.(あなたに関係ないでしょ。)
None of your businessとするところを、聖女=修道女とかけています。
cellとsellを使ったジョーク
同音異義語で紹介したcellとsellを使ったジョークです。cellは「細胞」以外に「独房」「監房」という意味があることから、このジョークが生まれました。
What did the prisoner say to the guard?(囚人は警備員になんと言いましたか?)
Sell my cell.(私の独房を売って。)
囚人が「独房から出たい」ということを警備員に訴えているというジョークです。
musselとmuscleを使ったジョーク
musselは「ムール貝」、muscleは「筋肉」という意味で、どちらも/ˈmʌsl/という発音になります。
What is the strongest creature in the sea?(一番強い海の生き物は?)
A muscle.(ムール貝。)
「一番強い=筋肉がある」という点をかけています。
pairとpearを使ったジョーク
「ひと組・一対」のpairと「梨」のpairは、アメリカ英語で/per/、イギリス英語で/peə(r)/と発音します。
What do you call two pears?(2つの梨はなんて言う?)
A pair!(ペア。)
「2つの梨=一組のペア」というジョークです。
pawsとpauseを使ったジョーク
pawsは「(動物などの)手・足」を意味するpawの複数形、pauseは「一時停止・ちょっと止まる」を意味する単語で、どちらも/pɔːz/と発音します。
What kind of buttons do dogs press?(犬はどのボタンを押しますか?)
Paws.(一時停止。)
「犬の手=paws」で押すからpauseというジョークです。
英語の同音異義語を覚えたら
日本語と同様、英語にもたくさんの同音異義語があります。どのような同音異義語があるかを知っていれば、会話で出てきた際に気づきやすくなるでしょう。
しかし、同音異義語に惑わされないためには、文脈から判断するためのリスニング力も必要です。日頃から英会話に慣れていれば、基本的な同音異義語に混乱することは少なくなるでしょう。英会話を試してみたいと思った方は、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみてください。
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