英語で「もやもやする」はどう言う?5つの場面別表現と応用できるテンプレートを紹介

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「もやもやする」という言葉は、便利な日本語の一つです。例えば、心にわだかまりがあってなんとなく胸に違和感を感じたり、恋愛でも好きな人や恋人に対して不安や不満を感じたりするときなど、いろいろなシーンで使えます。

ところで、英語で「もやもやする」は何と表現するかご存じですか?日本語ではよく使うけれど、英語だとすぐには出てこない人もいるかもしれませんね。知っておくとネイティブとの会話も広がりますよ。

今回は、「もやもやする」の英語表現を解説します。5つの場面別表現と応用できるテンプレートも合わせて紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。

「もやもやする」ってどんな感情?

「もやもやする」という表現はいろいろなシーンで使われていて、改めて意味を考えると、さまざまな感情を表す言葉であることがわかります。ここでは、まず日本語での「もやもやする」の意味を考えてみましょう。辞書的な意味としては、主に以下のような意味があります。

1. 実体や原因などがはっきりしないさま。
2. 心にわだかまりがあって、さっぱりしないさま。
3. 色情がむらむらと起こるさま。

実際に使うときの意味と比べていかがでしょうか?「もやもやする」は不安なときや、腑に落ちないときなど、辞書の意味よりもさまざまな心情を乗せて使われているとは思いませんか?「もやもやする」とは、辞書の意味だけでは収まらない日本語独特の表現と言えるでしょう。そのため、英語で言い換えようと思っても、完全一致する英単語は見つけられません。

英語で表現するには、具体的にどのような感情なのかを捉えて言い換えることで、相手にニュアンスを伝えることができるでしょう。

「もやもやする」の英語表現【5つの場面別】

場面ごとのさまざまな「もやもやする」という感情に対応する英語表現を覚えておきましょう。ここからは「もやもやする」というときの、5つの場面ごとの英語表現を例文とともに紹介します。「自分が伝えたい『もやもやする』はどれだろう?」と悩んだら、以下から探してくださいね。

1. 感情の表しようがないもどかしい気分のとき

まずは、上手く表現できない、もどかしい気分のときに使える英語表現を紹介します。友人や恋人に対してだけでなく、職場の人間関係でも使えるので、覚えておくと便利ですよ。

I’m embarrassed

“embarrassed”は形容詞で「恥ずかしい、ばつの悪い、困惑して」といった意味を持つ単語です。「照れる」という意味で使うこともありますが、どちらかというと失敗して恥をかいたときなど、小っ恥ずかしいと感じるシーンで使われることが多いです。もやもやする対象を表したい場合、“about”やthat節を用いて表現できます。

I’m embarrassed about my boyfriend.(恋人に対してもやもやします。)

I’m embarrassed being told that you don’t remember me.(あなたに忘れられててもやもやします。)

I’m confused

“confused”は動詞“confuse”の過去・過去分詞形としても使いますが、形容詞でも「混乱した、意味が通じない、支離滅裂な」という意味を持つ単語です。

“I’m confused”は、知らないことやものに対して理解できなくてもどかしさを感じるときや、混乱しているときに使うといいでしょう。もどかしさを感じる対象は、直後に“about”を置いて説明することが多いです。

I’m still confused about what you are doing.(私はいまだにあなたがしていることにもやもやしています。)

Tom is confused about what you said.(トムはあなたが言ったことにもやもやしています。)

I’m frustrated

“frustrated”は形容詞で「失望した、いら立った」という意味を持つ単語です。“I’m frustrated”は悔しさを感じるときやイライラしているときに使われることが多いですが、伝えたいことが伝わらないもどかしさを表現したいときにも使えます。前置詞は“by”を使うことが多いです。

I’m frustrated by not being able to remember people’s names.(人の名前が思い出せなくてもやもやします。)

He is frustrated with not being able to do anything well.(彼は何も上手くいかなくてもやもやしています。)

2. 不安で落ち着かない気分のとき

続いて、不安で落ち着かない気分を表したいときに使う「もやもやする」の英語表現を紹介します。何か悪いことが起きそうな予感があるときなどに使えます。

I feel uneasy

“uneasy”は、「不安な、心配な」という意味を持つ形容詞です。“I feel uneasy”は、直訳すると「私は不安を感じています」という意味になりますが、意訳して「気が済まない、もやもやする」と表現することができます。何か不安なことがあって、もやもやするときに使うのがいいでしょう。

I feel uneasy about what he did yesterday.(彼が昨日したことにもやもやしています。)

You’ll feel a little uneasy about that matter.(あなたはあの問題に少しもやもやするでしょう。)

I feel gloomy

“gloomy”は、形容詞で「気持ちを暗くさせる、憂鬱にする、憂鬱な、ふさぎ込んだ」などの意味を表す単語です。天候や場所が薄暗いときにも使用します。また、「お先真っ暗だ」など、将来の展望が何も見えないときにも使えます。

“I feel gloomy”は、気持ちが落ち込んでいるときや、暗い気分のときにもやもやを感じるシーンで使うのがいいでしょう。

I feel a little gloomy when it rains.(雨が降ると少し気分がもやもやします。)

My new boyfriend won’t make me feel gloomy.(新しいボーイフレンドは私をもやもやさせることはないでしょう。)

I’m worried

“worried”は、形容詞で「心配した、当惑した、やきもきした」といった意味を表す単語です。“I’m worried”は、「心配しています」と訳すことが多いですが、意訳して「もやもやする」と表現することもあります。直後に“about”やthat節をつけて、心配する対象について説明できます。

I’m very worried about my girlfriend.(私はガールフレンドのことでとてももやもやします。)

I heard he was worried whether the job would go well.(私は、その仕事がうまくいくかどうか、彼が心配してもやもやしていると聞きました。)

3. イライラする気分のとき

イライラして、なんとなくもやもやすると感じたときは、また違った表現をすることができます。以下では、怒りを伴うもやもやを伝えたいときの英語表現を紹介します。

I’m annoyed

“annoyed”は、形容詞で「イライラした、腹を立てた」という意味を持つ単語です。怒りを伴うもやもやを伝えたいときに使うといいでしょう。

実際に使うときは、後に続く単語によって前置詞が異なるところがポイントです。人に対して使うときは“with”、動作に対して使うときはto不定詞で表現します。

I’m annoyed with my boyfriend.(私は彼氏に対してもやもやを感じています。)

Linda is annoyed to hear their conversation.(リンダは彼らの会話を聞いてもやもやしています。)

I’m upset

“upset”は、動詞や名詞としても使うことができ、いろいろな意味を持つ単語ですが、ここで紹介するのは形容詞で「動揺して、気が動転して、取り乱して」と訳すことができます。悲しみや怒りなど負の感情を表現したいときに使ってみましょう。

“I’m upset”は直訳で「落ち込んでいる、悲しんでいる、悔しい」などと言えますが、そこから「もやもやする」と訳すこともできます。

Tom is upset because she didn’t come last week.(彼女が昨日来なかったから、トムはもやもやしています。)

I’m so upset that my team lost.(自分のチームが負けたことにモヤモヤを感じています。)

4. 欲求が満たされず悶々とした気分のとき

自分の思い通りにいかないときや、意図せぬことが起きたときにも「もやもやする」は使いますよね。続いて、欲求が満たされず悶々とした気分のときに使える英語表現を紹介します。

I’m bothered

“bothered”は、「悩む、悩ます」などの意味を持つ動詞“bother”の過去・過去分詞形。botherを使って「もやもやする」と表したい場合、”I’m bothered”と受動態にして表現します。何かに困っていてもやもやするときに使うといいでしょう。

She is bothered by her husband’s thinning hair.(彼女は夫の薄毛にもやもやしています。)

I’m bothered by noisy neighbors.(私は隣人の騒音にもやもやしています。)

I’m distressed

“distressed”は、形容詞で「動揺して、苦しんで、困窮した」などの意味を持つ単語です。心身ともに苦しいときや、不快な感情のとき、財政難のときなど幅広いシーンで使えます。欲求が満たされずにもやもやするときにもぴったりでしょう。

I’m distressed about a conflict between my wife and mother.(私は妻と母の対立にもやもやを感じています。)

I think he is distressed about money problems.(彼はお金の問題でもやもやしているのだと思います。)

I’m disappointed

“disappointed”は、「がっかりした、失望した、落胆した」という意味を表す形容詞です。“I’m disappointed”は「がっかりした、失望した」と訳すことが多いですが、期待を裏切られてもやもやするときにも使えます。人に対して使うなら“in”、ものに対してなら“with”を直後に置きましょう。

I’m disappointed in my business partner.(私はビジネスパートナーに対して悶々とした気持ちがあります。)

She is disappointed with her son’s test scores.(彼女は息子のテストの点数にもやもやしています。)

5. 腑に落ちない気分のとき

仕事でもプライベートでも、どうしても納得いかないと感じるシーンはあるでしょう。そんなもどかしさを英語で伝えたいときは、以下の表現を使いましょう。

I’m suspicious

“suspicious”は、形容詞で「疑わしい、疑念を抱かせる」などを表す単語です。人とものの両方に対して使えます。“I’m suspicious”は何かに疑問を感じたり、怪しいと思ったりするときに使うことが多く、遠回しに「もやもやする」と訳すこともできます。

I’m often suspicious of my boyfriend.(私はよく、ボーイフレンドにもやもやを感じるときがあります。)

Tom is suspicious about what I said.(トムは私の言ったことにもやもやしています。)

I’m not satisfied

“satisfied”は、形容詞で「満足した、納得した」という意味を持つ単語です。つまり、“I’m not satisfied”は直訳で「私は不満です」となります。自分の期待通りにいかなかったり、納得できなかったりして、悶々とした気分を感じたときに使うといいでしょう。

I think he is not satisfied with this situation.(彼はこの状況にもやもやしていると思います。)

I’m not satisfied with the quality of the meat.(私は肉の品質に納得いきません。)

Something doesn’t sit right with me.

“sit right with”は状況や行動、考え方が「~にとって納得できる、受け入れられる」という意味を表す熟語です。“Something doesn’t sit right with me.”のように、否定文で使うことが基本です。うまく説明できないけど、納得いかない状況のときにぴったりなフレーズです。

It didn’t sit right with me.(なんとなく釈然としませんでした。)

This situation didn’t sit right with him.(この状況に彼は納得できませんでした。)

「もやもやする」英語表現の基本テンプレート

「もやもやする」は、上記で紹介した5つの表現以外にも、シーンごとの自分の感情によってさまざまな語句を使って言い表すことができます。語句さえ入れ替えれば、簡単に表現できるように、テンプレートになる表現を例文とともに紹介します。

I feel〜や受動態で表す

“I feel gloomy”や“I feel uneasy”のように、“I feel +形容詞”の形は、「もやもやする」を表現するときに便利です。不安なのかイライラなのか、その場面ごとの「もやもや」の感情を表す形容詞を入れ替えるだけで、無数に気持ちを表現できます。

また、“I’m worried”や“I’m distressed”のように、受動態にすることで気持ちを表すこともできます。“I’m 過去分詞”の受動態の表現も覚えておきましょう。

I don’t feel good about this situation.(この状況はいい気分ではありません。)

これは、“I feel +形容詞”の形を使ったもので、“good”を形容詞で使い否定系にすることで、「いい気分ではない=もやもやする」を表しています。

Because of this trouble, my boss is irritated.(この問題のせいで、上司はもやもやしています。)

“my boss is 過去分詞 ”の受動態になっています。

ものやことが主語

また、上では人を主語にした表現を紹介しましたが、ものやことを主語にして、表現することもできます。まずはよく使う表現として、“make”を使った、“もの/こと+make(s)me 形容詞/過去分詞”の言い方を覚えておきましょう。

主語になるのは、もやもやの原因となるものやことで、後に入る形容詞や過去分詞はもやもやを表す単語を持ってきます。実際の例文で覚えておくと応用もしやすいですよ。

Because this makes me uncomfortable, I want to quit my job.(これのせいでもやもやするので、仕事を辞めたいです。)

Cloudy days make me depressed.(曇りの日はもやもやを感じます。)

また、“make”を使わず、ものやことを主語にして、表現することもできます。上で受動態の表現を紹介しましたが、その表現の主語と目的語の位置を入れ替えることで言い表せます。

Something is bothering me.(なんとなくもやもやします。)

This trouble irritates my boss.(このトラブルのせいで上司がもやもやしています。)

英語で「もやもやする」を表せるようになったら

ここまでで「もやもやする」の英語表現は理解できましたね。伝えたいニュアンスによって単語を変えれば、いろいろなシーンでの「もやもやする」という気持ちをうまく言い表すことができるでしょう。テンプレートで覚えておくと、いざというときに役立ちますよ。

「もやもやする」の英語表現を理解したら、ぜひ実際の英会話で使ってみてください。普段英語を話す機会がないという人は、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみるのがおすすめです。

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