「積極的」を意味する英語はactiveだけ?単語と使い方の違いを学ぼう

公開日:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「積極的」とは、ものごとに対して自ら進んで行ったり、活発に推進していく様子を意味する言葉です。似たような意味を持つ言葉として「自発的」「能動的」「意欲的」「やる気がある」などがあります。日本語の「積極的」は、これらの言葉の意味を全て含んでいるため、使われる場面によって少し異なるイメージが思い浮かぶでしょう。

そういう意味では英語には日本語の「積極的」と全く同じ言葉はありませんが、場面によって使い分けられる似たような意味の単語があります。今回は英語で「積極的」を表現する単語にどのようなものがあるのか解説します。解説を読みながら使われる場面を想像してみると、イメージがつきやすいかもしれません。

ポジティブな「積極的」を意味する言葉

「積極的」を意味する英語にはポジティブな印象のものと、場合によってはネガティブに受け取られてしまうものがあります。まずポジティブな意味で使われる表現を学びましょう。

proactive(能動的、前向き)↔︎ reactive(受動的)

「積極的」と聞くとまずイメージするのが指示を受ける前に能動的に行動する様子が思い浮かびます。この意味を持つ言葉がproactiveです。反意語はreactiveで、受動的で何かが起こるまで待っている消極的な状態を指します。

Being proactive at work helps to get promoted.(​仕事で積極的に行動することが昇進につながる​)

We will take a more proactive approach to better serve our clients.(お客様により良いサービスを提供するために、もっと積極的に行動します)

You should be more proactive in taking care of yourself. (もっと積極的に自分を大切にした方がいい)

active(行動的)↔︎ passive(消極的)

activeは何かを忙しく行っている様子や、あることに活動中であることを意味します。類語はbusy, 反意語はpassiveで「消極的」、つまり状況を変えたり影響を与えるような行動をせず他人に身をまかせることを意味します。

英語の文法書を見る機会がある人は覚えているかもしれませんが、active voice(能動態)、passive voice (受動態)という文法用語としても使われます。

It’s important to stay active as we grow older.(年齢を重ねても活動的であることは大切なことだ)

She took an active part in the discussions at the conference.(彼女は会議で議論に積極的に参加した)

The stock market was very active today.(今日の株式市場はとても活発だった)

vigorous(精力的、活発な)

大きなエネルギーと熱意を持ってものごとを行うことを表します。feel vigorousは心身ともに活力を感じるという意味で、日常生活でもよく使われる表現なので覚えておきましょう。

Vigorous applause was given to his speech.(彼の演説には、盛んな拍手が送られた)

He takes a lot of vigorous exercises.(彼は精力的に運動をしている)

I wish I could feel more vigorous at work.(​​もっと精力的に仕事ができたらなあ)

positive(ポジティブな)↔︎ negative(否定的な)

positiveは自信や期待感を抱かせる態度やものごと、前向きな様子を指す形容詞です。反意語のnegativeは、悪い方へ考えたり否定的な様子を表し、文脈によっては「悲観的」や「消極的」と訳されることがあります。

It’s important to have a positive attitude when you face some difficulty in life.(人生で何か困難に直面したとき、前向きな姿勢を持つことは重要だ)

The company took a positive action to change the image.(会社はイメージを変えるために積極的に行動した)

He took positive steps to be more successful.(彼はより成功するために、積極的に行動した)

motivated(やる気がある)↔︎ unmotivated(やる気がない)

motivatedは熱意があり、目標に対して積極的に努力する様子を表します。逆のunmotivatedは、やる気がなく消極的で成功を望まないことを意味します。

He is hard-working and highly motivated.(彼は勤勉で、高いモチベーションを持っている)

We’re lucky to have such a motivated staff like him.(彼のようなやる気のあるスタッフがいてくれて、私たちはラッキーだ)

Surrounding yourself with positive people will keep you motivated.(ポジティブな考えの人たちに囲まれていれば、モチベーションを保つことができる)

assertive(我が強い、自信がある)

assertiveは日本語に訳されるとネガティブな印象がありますが、ポジティブな意味合いで使われることがほとんどです。相手の気持ちに配慮しながらも、自分の意見をしっかり主張することができ、自信がある人を指します。類語には自信があることを意味するconfident, self-assuredなどがあります。

アメリカの大学ではassertiveness(上手に自己主張する)に関する講義があることから、一般的には理想的な人物像としてイメージされます。逆にnon-assertive(自信に欠くこと)な人はきちんと自己主張ができず、好まない場面でも対立を避けるため甘んじてそれを受け入れてしまう消極的な人のイメージです。

You should be more assertive if you want that position.(​その地位を望むなら、もっと自己主張しないと)​

Assertive people stand up for themselves and express their thoughts and feelings without fear.(アサーティブな人は、自分のために立ち上がり、恐れずに自身の考えや感情を表現する)

Daily meditation practice helped him to be more assertive.(​​毎日の瞑想が、彼がもっと積極的になるのに役立った)

ネガティブな「積極的」を意味する言葉

積極的はポジティブな場面で使われることが多いですが、あまりに度を超した積極さはネガティブに映ります。ここではネガティブな意味での「積極的」にあたる英単語を解説します。

aggressive(攻撃的、押しが強い)

類語はviolent(暴力的), ferocious(凶暴な)などがあることがわかるように、aggressiveは否定的な意味で使われることが多い言葉です。assertiveがいい意味での自我が強いのと逆に、aggressiveな人は他人の気持ちなどおかまいなしに自分の主張をしたり、強引な態度をとります。

He hates to be criticized – he gets aggressive and starts shouting at the person who criticizes him. (彼は批判されることを嫌う。批判した相手には攻撃的になり、怒鳴り散らす)

The government adopted an aggressive policy on immigration.(政府は移民に対して積極的な政策を採用した)

They started an aggressive marketing campaign to defeat their competitors.(​彼らは競争相手を打ち負かすために積極的なマーケティングキャンペーンを始めた)​

forceful(説得力がある)

forcefulはネガティブな意味合いが強いですが、ニュートラルにもなります。manipulative(人を巧みに操る)で押しが強い積極さを指します。イメージとしては、自分の意見をはっきり言いつつ、注目を集めたり、自分の話によって人が行動することを期待している感じです。政治家や宗教団体の代表などの性格やスピーチはforcefulの代名詞にあげられます。

Her forceful personality will serve her well in politics.(彼女の強引な性格は、政治の世界でも役に立つだろう)

She objected in a forceful manner.(彼は強引なやり方で異議を唱えた)

He made a very forceful attack on the government’s economic policy in the show.(彼は番組の中で政府の経済政策に対して力強く攻撃した)

pushy(強引な、押しの強い)

強引で自己主張が強すぎると見なされる人を表現するために使用される言葉です。pushyと表現される人は、要求し続けることによって、他人に自分の望むことをさせようとしたり、同意させようとする人です。言い換えれば、物事を押し付ける人を意味します。日常会話でよく使われる言葉なので覚えておきましょう。

My parents were never pushy. Instead, they encouraged me to be more ambitious.(私の両親は決して強引ではなく、むしろ、もっと向上心を持つようにと励ましてくた)

I don’t want to be pushy but you have to decide quickly.(押しつけがましいことは言いたくないが、早く決めてくれ)

I got annoyed by the pushy bartender who kept asking me If I wanted another drink. (バーテンダーがしつこく「もう一杯いかが」と聞いてくるので、イライラしてしまった)

「積極的」を意味する英語がわかったら

日本語ではひとこと「積極的な人」「彼女は積極的だね」と言えば、使われる場面によってどのようなニュアンスなのか理解しやすいですが、英語では場面によって使われる言葉が変わります。記事の解説だけではイメージしにくいかもしれませんが、使われる場面に注意を払うと徐々に理解できるようになりますので、それぞれの言葉の持つおおよそのイメージを捉えておくといいですね。

「積極的」を意味する英語を実際に使ってみたいなら、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみましょう。

初回レッスンのレベルチェックをもとに日本人カウンセラーがあなたのためにアドバイスします。

まずはレアジョブ英会話を無料登録しよう

Please SHARE this article.

英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう

英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。

無料登録しておくとお得な情報が届きます

今すぐ無料体験する

最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結

レアジョブ英会話の学習サイクルを示す図。各ステップは現状把握、学習相談、予習、実践の4つで、矢印でつながっています レアジョブ英会話の学習サイクルを示す図。各ステップは現状把握、学習相談、予習、実践の4つで、矢印でつながっています

※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます

レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。

利用者インタビュー

無料登録~7日以内なら初月半額

今すぐ無料体験する

編集部おすすめ記事

英語に関する最新記事を
メルマガでチェックしよう!

メールマガジンを購読する