英語のalmostとmostってどう違うの?almostの意味と正しい使い方を徹底解説!

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皆さんはalmostの意味や使い方をしっかり理解できていますか?この記事では、almostの意味、品詞、使い方について例文を交えながら詳しく解説していきます。また記事の後半では、most, mostly, nearlyなど、almostと似ている単語との違いも解説していきますね。この記事を最後まで読めば、almostを使いこなせるようになるので、ぜひ参考にしてください!

almostの意味と使い方

almostは「ほとんど」「ほぼ」「もう少しで」という意味です。まずはalmostの意味と使い方を詳しく見ていきましょう。

almostの意味は「もう少しで」

ロングマン英和辞典で調べると、almostは「ほとんど」「ほぼ」「もう少しで」と説明されています。

多くの人が「almost=ほとんど」と暗記しているのではないでしょうか。それでも間違いではないのですが、almostが動詞を修飾しているときは、基本的には「almost=もう少しで」と考えた方が、自然な日本語になり、わかりやすいですよ。

またalmostは「あともう少しで完全な状態になる」というニュアンスがあります。例文で確認してみましょう。

I almost missed the flight.(もう少しで飛行機に乗り遅れるところだった)

「飛行機にほとんど乗り遅れるところだった」というよりも「もう少しで」と言った方が自然ですよね。

She was almost late for work.(彼女はもう少しで仕事に遅れるところだった)

I almost fell off the chair. (もう少しでイスから転げ落ちるところだった) 

It was so sad that he almost cried.(悲しくて彼はもう少しで泣きそうになった)

「so~that—:非常に~なので—-」という表現です。会話ではthatが省略されることもよくあります。

almostの品詞は副詞!名詞は修飾しない

almostの品詞は副詞です。副詞は、動詞、形容詞、副詞を修飾し、名詞を修飾することはできません。 それを踏まえたうえで、もう少しalmostを使った例文を見てみましょう。

I almost fell asleep during the meeting.(もう少しで会議中に寝てしまうところだった)

→almostはfell(動詞)を修飾

Their performance was almost perfect.(彼らの演技はほぼ完璧だった)

→almostはperfect(形容詞)を修飾

I go to the gym almost every day. (私はジムにほぼ毎日いきます)

→almostはevery day(副詞)を修飾

以下の例文でalmostが何を修飾しているか分かりますか?

It’s almost summer. (もう少しで夏だ/夏はすぐそこだ!)

上記のalmostは、be動詞(ここではis)を修飾しています。「いつ(夏に)なるのか⇒もう少しで(夏に)なる」という具合にbe動詞を修飾しています。

almost とall・always・every・noなどを組み合わせた使い方

almostは、allやnoの前に置いて使われることもよくあります。後ろの形容詞allやnoを修飾して「ほとんどすべての」「ほとんどゼロの」という意味になります。

all、every、alwaysなどと組み合わせると

Almost all his friends came to the party.(彼の友人のほとんど全員がパーティに来た)

He works out almost every day.(彼はほぼ毎日運動する)

Japanese trains are almost always on time.(日本の電車はほぼ常に定刻どおり走っている)

no、none、nothing、neverなどと組み合わせると

Almost no one knows about the plan. (ほとんど誰もその計画について知らない)

There was almost nothing to say.(言うことはほとんど何もなかった)

I almost never listen to the radio.(ラジオを聞くことはほとんどない)

便利な表現:「almost there」

almost thereは便利な表現で、日常会話にもよく登場します。頻繁に使われるフレーズなので、ぜひそのまま覚えてしまいましょう。

I’m almost there.(もうすぐ到着します)

「到着」というとarriveが思いつきますが、上記のようにalmostを使うとこなれた印象になりますね。

この他、almost there は、何かを目指してがんばっている人へ「あと1歩!もうすぐだよ!」というはげましの言葉としても使われます。

例えば、子どもが「まだ到着しないのか」とぐずっているときや、大きなプロジェクトの完了目前で「もうひとふんばり!」と応援する場合などに、もってこいの表現です。

We’re almost there/You’re almost there.(あともう1歩!がんばれ!)

間投詞としての使い方:「Almost!」

almostは「あともう少し!」という感じで間投詞として使うこともできます。

宿題が終わったのか親から聞かれた子どもが「Almost!」と返事をすれば、「あともう少しで終わるよ!」という意味になります。

Have you done your homework? (宿題終わったの?)
Almost!(あともう少し!)

他にも例えば、野球の試合で、ホームランかと思ったらぎりぎりファールになったという場合や、陸上選手や競泳選手があともう少しで記録更新だったのに!といった場合など、

「Oh, almost!(あ~、おしい!)」といった感じで使われます。

almostと混同しやすい単語とその使いわけ

次に、almostと混同しやすいmost, mostly, nearlyとの使いわけについて見ていきましょう!

almostとmostの違い

almostとmost はどちらも「ほとんど」という意味で使われる単語ですが、この2つには決定的な違いがあります。それは、almostが副詞であるのに対して、mostは形容詞だということです。

almostは名詞以外の動詞や形容詞、副詞を修飾し、物事の進み具合や程度などが「もう少しで~だ」「ほとんど~だ」と表現するときに使われます。

それに対して、mostは名詞を修飾するので、「ほとんどの~が」という意味で使われます。

そして、almost にallをくっつけてalmost allとすると、mostとほぼ同じように「ほとんどの~が」という意味で使うこともできます。

ただし、almost allは「ほとんどすべての(全部に近いけれどぎりぎり全部ではない)」というニュアンスになるので、mostよりも数(人数)が多いイメージです。

数(人数)が多い方から、all > almost all > mostのように表されます。

Most students in this class passed the exam. (クラスのほとんどの生徒が試験に合格した)

Almost all the students in this class passed the exam. (クラスのほぼ全員が合格した)

almost all ofとmost ofと違い

次は、これもよく似た表現のalmost all ofとmost ofの違いについてです。almost all ofとmost ofのあとには特定名詞が続きます。特定の集団の中での「ほぼすべて」という意味になります。

most ofは「~のほとんど」、almost all ofは「~のほとんど全て」と考えるとよいでしょう。

そして、almost all ofは「全部に近いけれどギリギリ全部ではない」というニュアンスになるので、most ofよりも数(人数)が多いイメージです。

She has been to most of the European countries.(彼女はヨーロッパのほとんどの国を訪れた)

She has been to almost all of the European countries. (彼女はヨーロッパのほぼすべての国を訪れた)

almostとmostlyの違い

mostlyも、almostと同じく「ほとんど」という意味の副詞です。ですが、その使い方はまったく異なります。

almostが「あともう少しで完全な状態になる(実際にはまだその状態には至っていない)」という意味であるのに対し、mostlyは「大半がその状態である」というイメージです。例文を見て比較していきましょう。

He was almost late for school.(彼はもう少しで遅刻するところだった)

He was mostly late for school.(彼はたいてい遅刻していた)

We almost lost the game.(もう少しで負けるところだった)

We mostly lost the games.(たいていが負け試合だった)

I work mostly with my computer.(ほとんどがコンピューターを使った仕事だ)

My father enjoys whiskey sometimes but mostly drinks beer.(私の父は、ウイスキーを飲むこともあるが、たいていはビールを飲む)

mostly はalmostとは全く異なる使い方で、例文を見るとalmostに置き換えることはできないことがよくわかります。

almostとnearlyの違い

最後は、almostとnearlyの違いについてです。almostとnearlyはともに「ほとんど」という意味で、同じように使うことができます。

The project is almost /nearly completed.(そのプロジェクトはもう少しで完了だ)

Nearly / Almost 100 people attended the meeting.(100人近くの人がその会議に出席した)

このようにalmostとnearlyは置き換え可能な場合が多いです。違う点を1つ挙げるとすると、almostはアメリカ英語で使われる傾向があり、nearlyはイギリス英語で使われる傾向がある点です。

almostを英会話で使ってみたい人は

今回はalmostの意味や使い方について解説しました。この記事でご紹介した例文を何度も音読してalmostを使いこなせるようになりましょう!

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