「see」「hear」「feel」など、知覚動詞は3種類の文章で簡単にマスターできる!

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中学校の英語の授業などで「知覚動詞」「使役動詞」といった言葉を聞いたことがある方は多いと思います。動詞によって特徴があり、その特徴に応じて名前をつけているわけですが、名前がついていると難しく感じてしまいますよね。しかし実際はパターンさえ覚えれば簡単。

今回は特によく耳にする「知覚動詞」について、その特徴や使い方をご紹介し、気軽に使えるお手伝いができればと思います。

知覚動詞とは

「知覚動詞」とはその言葉の通り、「見る」「聞く」「におう」「感じる」「味わう」など、五感を使った動詞のことを示します。「感覚動詞」ともいわれます。「知覚動詞」とされる動詞はいくつかあり、下記がよく使われる知覚動詞の一覧です。

知覚動詞一覧

知覚動詞 意味
hear 聞く
listen to 聞く
overhear 耳にする
see 見る
look at 見る
observe 見る
watch 見る
feel 感じる
notice 気付く
perceive 気付く
smell 匂いを感じる
taste 味わう

知覚動詞が作る3つの文の形

知覚動詞が他の動詞と異なる点は、その動詞を使う際の文章の形にあります。「文の形」と聞くと嫌な文法の記憶が蘇る方もいらっしゃるかもしれませんが、意外とシンプルですので安心してください。

知覚動詞が作る文章の形は3通りあります。

1.知覚動詞+人モノ+原形不定詞(動詞の原形)
2.知覚動詞+人モノ+現在分詞(動詞ing)
3.知覚動詞+人モノ+過去分詞(受動態)

上記の3種類の文の形を、例文とともに詳しく見ていきましょう。

「知覚動詞+人モノ+原形不定詞(動詞の原形)」の場合

まず知覚動詞の後ろに原型不定詞を伴う形の場合です。下記の例文を見てください。

例1:I saw him cross the hall.(私は彼がホールを横切るのを見た。)

ここでは「saw」、つまり「see」が知覚動詞「見る」に当てはまります。

そして「him」が「人モノ」の部分。

「cross」が「横切る」という動詞の原型(原形不定詞)です。

このように「人モノが〜するのを見る」という表現の場合、「人モノ」の後ろには「原形不定詞(動詞の原形)」がくっつきます。

訳す際のポイントとして覚えておきたいのは、この「him」とその後ろの「cross」は隠れた「主語と動詞」の関係になっているということです。つまり「彼が(主語)横切る(動詞)」という「隠れ主語+動詞」があり、それを「私が見た(知覚動詞)」という風に訳すわけですね。

「see(見る)」以外にも下記のような知覚動詞の例文があります。

例2:I heard someone shout.(私は誰かが叫ぶのを聞いた。)

この場合は、「heard」、つまり「聞く(hear)」が知覚動詞。

そして「someone(誰か)」が「人モノ」の部分。

「shout」が「叫ぶ」という動詞の原型(原形不定詞)です。

この例文でもsomeoneとshoutは「誰かが叫ぶ」という隠れた主語と動詞の関係にあります。

例3:The teacher didn’t notice Kate raise her hand.(先生はケイトが手を上げたのに気づかなかった。)

この例文の場合は、「notice(気づく)」が知覚動詞。

「Kate」が「人モノ」の部分。

「raise」が「上げる」という動詞の原形(原形不定詞)です。

この場合は「Kate」と「raise her hand」が隠れた主語と動詞の関係にありますね。

まとめ1

「人モノ」が〜するのを「見る、聞く、気づく、等(知覚動詞)」は、「知覚動詞+人モノ+原形不定詞(動詞の原形)」の形をとる。

「知覚動詞+人モノ+現在分詞(動詞ing)」の場合

次に知覚動詞の後ろに現在分詞(動詞ing)を伴う形の場合です。下記の例文を見てください。

例4:I saw him crossing the hall.(私は彼がホールを横切っているのを見た。)

ここでは「saw」、つまり「see(見る)」が知覚動詞です。

そして「him」が「人モノ」の部分。

「crossing」が「横切っている」という現在分詞(動詞ing)です。

このように「人モノが〜しているのを見る」という表現の場合、「人モノ」の後ろには「現在分詞(動詞ing)」がくっつきます。

現在分詞の場合も同様に、「him」と「crossing」は隠れた主語と動詞の関係にあります。「彼が横切っている」のを、私が「見た(知覚動詞)」ということですね。

原形不定詞と現在分詞の使い分けポイント

ここでよく混乱するのが、例1と例4の違い、つまりcross(原形不定詞)とcrossing(現在分詞)の使い分けをどうすればよいのか、という点ですよね。使い分けのポイントは下記です。

・原形不定詞は「全部動作」に対して使われます。

例1:I saw him cross the hall.(私は彼がホールを横切るのを見た。)

→この場合、彼がホールを横切り始めて横切り終わる、全ての動作を一部始終見ていたということを表します。

・現在分詞は「一部動作」に対して使われます。

例4:I saw him crossing the hall.(私は彼がホールを横切っているのを見た。)

→この場合、彼がちょうどホールを横切っているところを見たということを表します。つまり横切るという動作の一部を見た場合に使われます。全部見たかどうかはわかりません。

現在分詞を伴う知覚動詞の例を他にもあげていきましょう。

例5:I heard someone shouting.(私は誰かが叫んでいるのを聞いた。)

この場合は、heard、つまり「hear(聞く)」が知覚動詞。

そして「someone(誰か)」が「人モノ」の部分。

「shouting」が「shout(叫ぶ)」という意味の現在分詞(動詞ing)で、「叫んでいる」と表されています。

例6:He felt his interest in her fading.(彼は彼女への関心が薄れていくのを感じた。)

この場合は「felt」、つまり「感じる(feel)」が知覚動詞。

そして「his interest in her(彼女に対する彼の関心」が「人モノ」の部分。

「fading」が「fade(薄れる)」という意味の現在分詞(動詞ing)で、「薄れていく」と表現されています。

まとめ2

「人モノ」が〜しているのを「見る、聞く、気づく、等(知覚動詞)」は、「知覚動詞+人モノ+現在分詞(動詞ing)」の形をとる。

「知覚動詞+人モノ+過去分詞(受動態)」の場合

最後は、知覚動詞の後ろに過去分詞(受動態)を伴う形の場合です。下記の例文を見てください。

例7:I saw my team beaten.(私は自分のチームが負かされるのを見た。)

ここでは「saw」、つまり「see(見る)」が知覚動詞です。

そして「my team」が「人モノ」の部分。

「beaten」が「beat(打ち負かす)」という動詞の過去分詞で、「打ち負かされる」という意味になります。

このように人モノが〜されるのを見るという受け身の表現の場合、「人モノ」の後ろには「過去分詞(受動態)」がくっつきます。

過去分詞の場合も同様に、「my team」と「beaten」は「my team (was) beaten(私のチームは打ち負かされた)」という隠れた主語と動詞の関係があります。

もしこの過去分詞「beaten」を原形不定詞「beat」に変えてしまうと、「私は自分のチーム打ち負かすのを見た」となってしまい、意味が変わってしまうわけです。

他の例文もみてみましょう。

例8:I heard my name called.(私は自分の名前が呼ばれるのを聞いた。)

ここでは「heard」、つまり「hear(聞く)」が知覚動詞です。

そして「my name」が「人モノ」の部分。

「called」が「call(呼ぶ)」という動詞の過去分詞で、「呼ばれる」という意味になります。

例9:I felt her disappointed.(私は彼女ががっかりしているのを感じた。)

ここでは「felt」、つまり「feel」が知覚動詞「感じる」に当てはまります。

そして「her」が「人モノ」の部分。

「disappointed」が「disappoint(がっかりさせる)」という動詞の過去分詞で、「がっかりさせられる=がっかりする」という意味になります。

「her」と「disappointed」には、「she (was) disappointed(彼女はがっかりした)」という隠れた主語、動詞の関係がありますね。

まとめ3

「人モノ」が〜されるのを「見る、聞く、気づく、等(知覚動詞)」は、「知覚動詞+人モノ+過去分詞(受動態)」の形をとる。

注意点:原形不定詞を伴った知覚動詞の受動態

知覚動詞を伴った文章の中で、1点注意しなければならないことがあります。それは「知覚動詞+人モノ+原形不定詞(動詞の原形)」の形の文章が、受動態になった場合です。

例えば一番最初の例文、

例1:I saw him cross the hall.(私は彼がホールを横切るのを見た。)

これを受動態の文章にする際、

→He was seen to cross the hall.(彼がホールを横切るのが目撃された。)

となり、原形不定詞(動詞の原形)だったものがto不定詞に変化します。これが現在分詞や過去分詞を伴う知覚動詞の受動態では、そのままの形が維持されます。あくまで原形不定詞だけがto不定詞に変化する点を覚えておいてくださいね。

まとめ4

「知覚動詞+人モノ+原形不定詞(動詞の原形)」の受動態では、原形不定詞がto不定詞に変わる。

知覚動詞の使い方がわかったら

知覚動詞という名前がついているだけで難しく感じそうですが、実際は3パターンの形を覚えれば簡単です。それぞれ「人モノ」とその後ろの動詞がどのような関係にあるのかを見極めて、「原形不定詞」「現在分詞」「過去分詞」を使い分けてくださいね。

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