これは盲点！オンライン英会話は自己紹介のちょっとした工夫が英語力爆上げのきっかけに！

オンライン英会話にある最初のアイスブレイクやフリートークの時間は、会話力を磨く最高の機会です。なんとなく最初の挨拶を終わらせたり、フリートークの時間を使うのではなく、この時間を「意識的に」過ごすことで会話力は抜群に強化されます。そこで今回は、オンライン英会話でのアイスブレイクやフリートークで、講師と会話を楽しみながら会話力を磨く方法をご紹介したいと思います。

無意識にアイスブレイクの時間を過ごすことの弊害

オンライン英会話で教材の前に交わす「挨拶」や「アイスブレイク」の時間を皆さんはどう使っていますか？またレッスン中、教材なしでフリートークをする際も、なんとなく流れるままに会話をして、時間が経つのを過ごしていませんか？リラックスをしてそういった日を楽しむのももちろん一つの過ごし方ですが、会話力を急速に強化したい場合には、「無意識」ではなく、「意識的に」取り組むことが大切です。というのも、無意識にその時間を使ってしまうと、下記のようなネガティブな側面が生まれます。

いつも同じ「安心安全な」挨拶フレーズばかりを使ってしまう

「How are you today?（今日の調子はどう？）」と聞かれたらいつも「I’m good, thank you.（いいです、ありがとう）」と同じ答えばかり返してしまうことはないですか？それと同じように、例えば「仕事はどうだった？」と聞かれて「Busy（忙しい）」と答えるのが決まりとなっていたり、「週末は何をした？」と聞かれて「I went shopping（買い物に行った）」と毎週お馴染みの出来事をシンプルに答えることが多いという方もいるでしょう。

いつも同じ表現を使ってしまうのはある意味仕方がないことです。というのも私達にとって英語は母国語ではないので、「間違いを犯すのが怖い」という心理がどうしても働いてしまい、これまで使ったことのある「安心安全な」表現をつい使ってしまうことになるのです。しかしそれでは成長がありません。

つい自分と趣味が同じ先生といつも同じ話になる

ある程度オンライン英会話を受講し続けると、気に入った先生ができるでしょう。その中には趣味が同じ先生もいると思います。そういった共通の趣味を持つ先生とはフリートークでも趣味の話題になりがちです。最初はいいのですが、回を重ねることに新鮮な話題もなくなり、前に話した内容やフレーズで同じ会話をすることに。それでは急速な成長はありません。

「意識的に」講師と会話を楽しみ、急速に成長する方法

では講師との会話の際、どんなふうに「意識的に」取り組めばいいのでしょうか？いくつかのヒントをご紹介したいと思います。

挨拶は必ず本心で

オンライン英会話で教材を使っている方は、最初の軽い挨拶が唯一の短い「フリートーク」の時間になっているかと思います。その時間を毎回実りあるものにするため、「ルーティーン」の挨拶はやめて、「本心の挨拶」を行いましょう。
具体的に言うと、「How are you today?」と聞かれたら、「今日は本当はどんな気持ちなのか」「どんな1日だったのか」を自分に問い、その気持ちと、そうなった理由をそのまま英語で説明します。例えば、

「Oh, good, but actually bit tired. I got a rough day at work.」
（ああ、いいよ、でも実は少し疲れてるかな。仕事で大変な1日だったんだ。）

というように説明するといいでしょう。そうすることで最初の会話がいつもと違う方向へ進み、新鮮な展開が待っています。とはいえ初心者さんは上記のような英語がすぐに出てこないということもあると思います。しかしそれでもできることから挑戦しましょう！例えば「I got a rough day at work」という表現が出てこなくても、代わりに「I did a lot of job today」などと、知っている単語でなんとか言ってみます。

すると講師が「Oh, then you had a rough day at work.（まあ、じゃあ今日は仕事で大変な1日だったのね。）」とより自然な言い方に言い換えてくれ、新しい表現を教えてくれるかもしれません。その瞬間にこそ、会話力強化のポイントが隠されています。毎日惰性で挨拶に答えるのではなく、日々の小さな気持ちの変化や小さな出来事を、この挨拶の時間にしっかり伝えようとすることで、新しい言い回しが増え、確実な成長に繋がりますよ。

週末については「どうでもいい出来事」をあえて説明する

月曜日にレッスンを受けると、最初の挨拶は「How was your weekend?（週末はどうだった？）」で始まる事が多いものです。「ああ、特に何もしていない。いつもどおりスーパーに買い出しに行っただけだな」とか「いつもどおり子供と公園にいっただけだな」と思いながら毎度おなじみのフレーズで答える人は多いかもしれません。そこで、週末に関しては、「小さくてどうでもいい出来事を探して答える」よう意識してください。

例えば、「スーパーに行ったら野菜がとっても高かった。どうやら1週間前の寒波が原因で全体的に野菜の値段が上がっているようだ」だとか、「子供と公園にいったら子供の同級生が公園にいて、いつまでも外で遊んでいてなかなか帰ろうとしてくれなかったので寒かった」など、よくよく思い出すと「小さくてどうでもいいけど、いつもと違う出来事」があるはずです。それこそ会話の広がりを生む大切なネタですので、「小さいどうでもいい事」こそ、細かく説明するよう意識するのです。

同様に週末だけでなく「How was your day?（今日はどんな日だった？）」という質問に対しても、「小さくてどうでもいいこと」を探して返答しましょう。
とっさに思い出す自信がない方は、レッスン前の数分前に「今日は（週末は）どんな小さいことがあったかなあ」と思い出して準備してからレッスンを受けましょうね。

講師の趣味を確認してから指名する

講師を選ぶ際、その講師の得意とする分野や趣味を確認してから選びましょう。まず英会話の初心者さんやオンライン英会話初心者さんの場合は、「自分と同じ趣味の講師」を選びます。というのも、趣味の会話であれば「沢山話したいこと」があなたの中にあるはずなので、英語が多少出てこなくとも情熱で語り合える可能性が高いからです。そして少しでも語り合えたことや会話を楽しめたことが、次の自信に繋がります。

しかしある程度オンライン英会話に慣れてきて、「趣味の会話も沢山経験した」という英会話中級以上の方は、逆に「関心はあるけど話したことがない分野」や「自分が苦手な分野」を得意とする講師をあえて選んでもいいでしょう。

例えば「SDGsに興味はあるけど難しそうで話したことがない」という方は、環境系の分野を大学で専攻していた講師を選んでみてはいかがでしょうか。そうすることで、おそらく沢山の「使ったことがない環境系の英単語」が講師との会話の中で入ってくることになります。英会話は中級以上になると、いかに「沢山の英単語を知っているか」が上達のポイントになりますので、「意識的に」知らない分野の単語に触れていく必要があるのです。特に英検やTOEFL、IELTSなどの試験を受ける予定の方は、多くの分野の単語が必要になりますので、ぜひこの点を意識して講師を選んでみてくださいね。

講師から会話のネタを引き出す

オンライン英会話で、教材ではなく、フリートークを主に行っている方は、「何について話すか」が、会話力強化における重要な鍵になってきます。毎回同じ講師と、趣味の話やお互いの生活の話をしていると、会話に広がりが欠け、新しい英単語に出会う機会も少なくなってしまいます。「最近マンネリだな」と感じたら、思い切って話したことのない講師を選んでみましょう。そして自分から講師に質問をしてみましょう。例えば

・講師の地域の文化について
・講師の将来の夢を聞く
・講師の家族の話を聞く
・講師の好きな食べ物について

など質問を投げかけて、会話のネタを引き出しましょう。10人いれば十人十色で様々な新鮮な話が聞けるでしょう。例えば好きな食べ物を聞けば、「それってどのくらい辛い食べ物なの？」とか「私は辛い食べ物は苦手だなあ。日本でもカレー屋さんに行くと一番辛くない甘口を頼むよ」など、自分の意見も交えつつ新鮮な会話を楽しみます。そうすることで、「マンネリのフリートーク」から抜け出せ、新しいフレーズや英単語とも出会うことができますよ。

オンライン英会話で意識的に会話力を強化する方法がわかったら