その英語は失礼かも!日本人が間違えやすい表現と適した言い方

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学校やテキストブックで習った英語をそのまま使うと、ネイティブに失礼に聞こえてしまう場合があります。悪気がなくても相手を不快にさせたり、イラッとさせたりしてしまう可能性があるので注意が必要です。

そこで今回は、日本人が間違えやすく「失礼になる可能性がある」英語表現を厳選!また、適した言い換え表現も併せてご紹介します。さらに、「日本人が間違えやすい表現」もいくつかピックアップ!ぜひ参考にしてみてください!

文法的に正しくても失礼に聞こえる英語表現

学校やテキストブックで習った英語が失礼に聞こえてしまうと、どうすればいいのか戸惑ってしまうかもしれませんね。文法的な誤りは一切ありませんが、ここでご紹介する表現の使用には注意が必要です。「これも失礼なの?」と感じる表現もあるかもしれませんが、この機会に適した表現を覚えましょう。

No, thank you.

何かを断るときに使う「No, thank you」は、thank you(ありがとう)が入っているので特に失礼だと感じない人が多いのではないでしょうか。

「いいえ、結構です」「大丈夫です、ありがとう」のような意味で使われますが、言い方や声のトーンによってはそっけなく聞こえてしまいます。例えるなら、日本語でちょっと怒った感じで、「結構です!」「もういいです!」と言うような感じです。以下に示す適した表現で断るようにしましょう。

A:Would you like another cup of tea? (お茶をもう一杯いかがですか?)
B:No, thank you. (いいえ、結構です[怒]) ← ☓
C:I’m OK. Thanks. (結構です。ありがとう) ← ○

<適した表現>

I’m OK. Thanks.

I think I’m OK. Thanks.

I’m good. Thanks.

I’m alright. Thanks.

I don’t know.

「I don’t know」も「分かりません」「知りません」という意味で使われる表現です。何かを質問されたときの返事として使っていませんか?これも言い方の問題ですが、そっけなく「I don’t know」と返事をすると、ネイティブには「そんなの知らないよ!」のように冷たく聞こえます。

もちろん友達同士なら構いませんが、目上の人や知らない人に使う場合は、「えーと」を意味する「Well…」や「Hmm…」を前につけて少しソフトにしましょう。適した表現は以下の通りです。

A:Where are the best places to see cherry blossoms near Tokyo? (東京近郊の桜の名所はどこですか?)
B:I don’t know. (そんなの知らないよ) ← ☓
C:Well…, I don’t know. (えーと、知らないな~) ← △
D:I’m not sure. (知りません) ← ○

<適した表現>

I’m not sure. (分かりません。)

sureは「確か」「自信を持って」という意味の形容詞で、否定形にすることで「確かではない = 分からない」となります。

I know.

I don’t knowの肯定形である「I know(分かる・知っている)」も失礼な表現。特に、「I know. I know.」のように2回続けると、失礼さが増してしまいます。ですから、日本語の「あっ、知ってる、知ってる」というニュアンスにはならず、「知ってる、知ってるってば(そんなの)」という感じになるので注意が必要です。適した表現は以下の通り。

A:Today’s meeting at 3:00 pm has been postponed until tomorrow. (今日の午後3時の会議は明日に延期になったよ)
B:I know.(知ってるってば[そんなの]) ← ☓
C:I heard that. (あっ、それ聞いたよ)← ○

<適した表現>

I heard that. (それ、聞きました)

Do you understand?

誰かに何かを説明したり自分が英語で話したりした後に、内容が伝わったか確認するために「分かりましたか?」「理解できましたか?」という意味で「Do you understand?」と言っていませんか?

このような状況で「Do you understand?」を使うのは失礼。「今の分かったか?」「理解してるの、お前?」のように相手をバカにした感じに聞こえます。なぜなら、「Do you understand?」は親や先生が子どもを注意したり怒ったりするときによく使われ、高圧的なニュアンスが含まれるからです。

親が子どもを注意:

Finish your dinner first, then you may eat the ice-cream. Do you understand? (先に夕食を食べてから、アイスクリームを食べるんだよ。分かった?)

何かを説明した後:

This is because “Do you understand?” is often used when parents or teachers warn or get angry with their children, and has a heavy-handed nuance. Does it make sense? (「Do you understand?」は親や先生が子どもを注意したり怒ったりするときによく使われ、高圧的なニュアンスがあるからです。分かりましたか?)

<適した表現>

Does it make sense? (分かりましたか?)

make senseは「意味をなす」「道理にかなう」という意味で、「Does it make sense?」で「それで意味が分かりますか?」「理解できそうですか?」という意味。

What?

相手が言ったことが聞こえなかったり聞き取れなかったりしたとき、日本語では「何?」と言うので、このような状況のときに「What?」と聞き返す人がいます。けれども、この表現はとても無愛想に聞こえます。不機嫌に「何?」と言っているように受け取られるので、以下の適した表現を使うようにしましょう。

<適した表現>

Sorry? (何ですか?)

Pardon (me)?(何と言われましたか?)

What did you say? (何と言いましたか?)

Could you repeat it? (もう一度言っていただけますか?)

Sit down, please.

「Sit down, please」は、中学英語でも初期に習う表現です。pleaseがついているから丁寧な表現だと思っているかもしれませんが、sit down という言葉には乱暴で圧をかけるようなニュアンスがあるので、pleaseをつけて「Sit down, please」としても、「座れ」「座りなさい」のように命令的に聞こえます。

pleaseを文頭にして「Please sit down」とすると多少ソフトになりますが、そもそもsit downは「どうぞ座ってください」と表現するのに適していません。このような場合は、以下のように表現しましょう。どちらも同じ意味です。

<適した表現>

Have a seat. (お座りください)

Take a seat.

それぞれの文頭にPleaseをつければ、さらに丁寧な表現になります。

That’s fine.

「それ、いいね!」のように何かを褒めるときに「That’s fine」を使うと、相手を不快にさせてしまいます。なぜなら、That’s fineは「いいんじゃない」「そんなもんでしょ」というニュアンスだから。fineは決してネガティブな意味合いが強い単語ではありませんが、相手を褒めるときに向きません。

That’s fineは約束をキャンセルした友人に言えば、「構わないよ」「大丈夫だよ」という意味になります。

また、「Thank you.(ありがとう)」に対して、「どういたしまして」の意味で「That’s fine」と返す人がいますが、これも失礼です。適した表現を確認しましょう。

<適した表現>

褒めるとき:

That’s great. (それ、いいね)

That’s amazing. (それ、すごいね)

That’s awesome. (それ、素晴らしいね)

「ありがとう」に対する「どういたしまして」:

That’s OK.

(It’s)  my pleasure.

You’re welcome.

Not at all.

my pleasureは「私の喜び」、Not at allは「お気になさらずに」という意味。

Why did you come to ~?

Why did you come to ~?は「来た理由を聞きたいときの定番フレーズ」と認識しているかもしれませんね。そのため日本国内にいる外国人に「どうして日本に来ましたか?」という意味で、「Why did you come to Japan?」と尋ねているのを耳にします。

しかし、この表現だと「何で日本に来たの?」「何の用事があって日本に来たの?」のように聞こえます。つまり、「何しに来たの?」「何の用があるの?」という感じで、相手に「え?来ちゃダメなの?」と思わせてしまうということ。適した表現を見ていきましょう。

<適した表現>

What brought you to Japan? (どうして日本に来ましたか?)

What brings you to Japan?  ← 現在形でもOK

What brings you here? (どうしてここに来ましたか?)

What brings you to this restaurant? (どうしてこのレストランに来ましたか?)

What brought you to ~?は直訳すれば、「何があなたを~に連れてきたんですか?」という意味。なかなか日本人の発想では出て来ない言い回しですよね。これがさらっと言えるとカッコイイかも!!

Can you ~?

日本語の「~はできますか?」の意味でCan you ~?を使うと、異なった意味で伝わる可能性があります。なぜなら、Can you ~?やCould you ~?は「可能かどうか」を尋ねる表現だから。

訪日中の外国人に「Can you eat raw fish?(生魚を食べられますか?)」と尋ね、相手が「I can.(可能です)」と言えば、「じゃあ注文しよう」となりますよね。けれども相手は可能であることを示しただけで、「食べられるけど好きではない」という可能もあるのです。

また、「床に座れますか?」「箸が使えますか?」「布団で寝られますか?」と日本独特の文化に対して抵抗がないか確認するときに、「Can you ~?」と尋ねると不快感を与えてしまうおそれがあります。なぜならCan you ~?を使うと、「私たち日本人は床に座れるけど、あなたはできるの?」と上から目線の発言にとられてしまう可能性があるからです。

ちなみに、Can you ~?は家族や友人など親しい間柄であればまったく問題ありません。適した表現は以下の通り。

<適した表現>

Can you sit on the floor? (床に座れますか?[座ることは可能ですか?])

Don’t you mind if we sit on the floor? (床に座るけど、構いませんか?)
I hope you don’t mind if we sit on the floor. (床に座っても[あなたが]大丈夫だといいのですが)

Can you eat eel? (うなぎを食べられますか?[食べることは可能ですか?])

Do you like eel? (うなぎが好きですか)
Would you like to (try to) eat eel? (うなぎを食べてみますか?)
Have you ever eaten eel? (うなぎを食べたことがありますか?)

Can you use chopsticks? (お箸を使えますか?[使うことは可能ですか?])

Do you prefer using a fork and knife? (フォークとナイフの方がいいですか?)

Can you speak Japanese? (日本語を話せますか?[話すことは可能ですか?])

Do you speak Japanese? (日本語を話しますか?)

You had better

had betterは「~した方がいい」と習うのでソフトな表現だと認識しているかもしれませんが、実際には「~すべき」と習うshouldより強い表現で強制力があります。そのため、You had better ~は「あなたは~した方がいいよ」という意味ではなく、「あなたは~しないと困ったことになるぞ」という警告に近い意味です。

「~した方がいい」と表現したいときには、shouldを使います。多くの人が、had betterとshouldを逆に理解しているようなので、この機会に情報をアップデートしましょう。適した表現を見ていきます。

<適した表現>

You had better see a doctor. (医者に診てもらわないと困ったことになるぞ)

You should see a doctor. (医者に診てもらった方がいいよ)

You had better drink more water. (もっと水を飲まないと大変なことになるぞ)

You should drink more water. (もっと水を飲んだ方がいいよ)

You had better apologize for your rudeness. (無礼を謝らないとマズイことになるぞ)

You should apologize for your rudeness. (無礼を謝った方がいいよ)

You had better hurry to catch the last train. (終電に間に合うように急いだ方が身のためだぞ)

You should better hurry to catch the last train. (終電に間に合うように急いだ方がいいよ)

日本人が間違えやすい英語表現

他の記事で「間違えやすい英語表現」をいくつかご紹介しましたが、今回も日本人が間違えやすいものをピックアップしました。間違えて使っていたら、正しい表現をしっかり頭にたたき込んでくださいね!

日本語をベースに考えて間違えるケース

日本人ですから日本語をベースに英語を考えてしまうのは、仕方がないことかもしれません。どんな言語でも母語や母国の文化が、第2言語習得の過程で影響を与えるのは自然なことです。ここでは、日本語から英語に直訳することで間違えるケースを見ていきます。

どう思う?

相手の意見を尋ねるときに日本語では「どう思う?」と表現するため、「どう = how」としてしまう誤りが見受けられます。この場合はwhatを使いましょう。

How do you think? (どんな方法で考える?) ← ☓
What do you think? (どう思う?)← ○

また、スキーで骨折した人に「どうしたの?」と尋ねるときにもwhatを使います。howで尋ねると意味が変わるので要注意。

A:I’ve broken my leg. (足を骨折しちゃった)
B:How (did you break your leg) ? (どんなふうに[足を骨折したの]?)
C:What happened? (どうしたの?)

お酒に強い・弱い

strong in ~で「~に強い」、weak in ~で「~に弱い」という意味なので、以下のように表現しがち。けれども、この表現では理解してもらえません。

She is strong in alcohol. (彼女はお酒に強い) ← ?
She is weak in alcohol. (彼女はお酒に弱い) ← ?

<適した表現>

お酒に強い:

She is a heavy drinker.

She is a hard drinker.

She can drink a lot.

She is a heavyweight.

お酒に弱い:

She is a light drinker.

She can’t drink much.

She gets drunk easily.

She is a lightweight.

ちなみにお酒の強さ(アルコール度数の高さ)は、「Vodka is very strong. (ウォッカはとても強い)」のようにstrongで表現します。

どうもありがとう

「Thank you very much.(どうもありがとう)」を間違えるのは少数派かもしれませんが、実際に「Very thank you(☓)」と言っているのを聞いたことがあります。おそらく日本語の「どうもありがとう」をそのまま当てはめたのでしょう。

紛らわしいのは「どうもすみません」が「I’m very sorry」と日本語の語順と同じように「very sorry」となっている点です。それも「Very thank you(☓)」と誤って表現してしまう要因の一つかもしれません。

<適した表現>

Thank you very much.

Thank you so much.

I appreciate that.

似た意味の単語なので間違えるケース

次は、似た意味で間違えやすいケースです。

dirtyとmessy

dirtyとmessyにはともに「汚い」という意味があるので紛らわしいのですが、両者は「汚れ」の種類が異なります。dirtyは「汚れやホコリなどがついて汚い」、messyは「物が散らかって汚い」こと。以下のように両者は微妙に意味が違うので、使用の際には注意しましょう。

His room is always dirty. (彼の部屋はいつも[ホコリだらけで]汚い)

His room is always messy. (彼の部屋はいつも[散らかっていて]汚い)

jobとwork

jobとworkも「仕事」と訳されるので、使い分けに戸惑うかもしれません。

jobは可算(数えられる)名詞で、定期的かつ公式な活動を指し、その活動により報酬を受け取るもの。また活動に加え、職業や職種も指します。ですから以下のように使われ、workに置き換えることはできません。

仕事を探すto look for a job
仕事を探すことjob hunt / job search
常勤の仕事a full-time job
パートの仕事a part‐time job

I had a job interview yesterday. (昨日、採用面接を受けた)

What is your job? (お仕事は何ですか?)

一方、workには動詞と名詞の用法があり、目標を達成するために行う一般的な努力と活動を指します。そのため報酬がない仕事や業務に対しても使用可能です。また、workは雇用場所も指します。ちなみに、不可算(数えられない)名詞であるため、「a work」や「works」のようになることはありません。

I work at a newspaper company. (私は新聞社で働いている) ← 動詞

I have to start work early in the morning. (私は朝早くに仕事を始めなければならない)← 名詞:なんらかの活動

I go to work by car. (車で仕事に行く) ← 名詞:雇用場所

不定冠詞の有無で意味が変わるケース

冠詞とは「a / an / the」のことで、不定冠詞は「a / an」です。この不定冠詞がつくかつかないかで意味が大きく異なる場合があるので、以下にいくつか例を示します。

I’ve had a dog before. (私は以前犬を飼ったことがある)
I’ve had dog before. (私は以前犬を食べたことがある)

Have you ever had a snake? (ヘビを飼ったことがある?)
Have you ever had snake? (ヘビを食べたことがある?)

I like chickens. (鶏が好きだ)
I like chicken. (鶏肉が好きだ)

このように動物は不定冠詞をつけない、あるいは複数形にしないと「動物の肉」を表します。冠詞は日本語にない概念なので、どうしても抜けがちになるので注意しましょう。

失礼な英語表現が分かったら

何気なく使っていた英語表現が認識とは異なり、不自然で失礼に聞こえてしまうと知って驚いた人もいるかもしれませんね。失礼に聞こえる英語表現を使っていたら、すぐに適した表現に変えることをおすすめします。

失礼な英語表現が分かったら、実際に使う機会を設けるのが定着のコツです。ぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみましょう。

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