英語で「家」といえば、homeとhouseを思い浮かべるでしょう。両方とも中学で習う基本的な単語ですが、その違いは何でしょうか?
「夢のマイホーム」は日本語で「ホーム」を使いますが、英語ではmy homeではありません。また、「私の家」はmy home?my house?それとも違う表現なのでしょうか?
homeとhouseはどちらも「家」という意味ですが、明らかに異なる意味で使われます。この記事ではhomeとhouseをうまく使い分けられるように、両者の違いを詳しく解説!また、住まいに関する英語表現もご紹介します!
HomeとHouseの絶対的な違い
さっそく、homeとhouseの違いを見ていきます。両者には絶対的な違いがあるので、この機会に覚えておきましょう。
homeとhouseの意味の違い
homeとhouseはどちらも「家」と訳されますが、それぞれの意味は微妙に異なります。まずは意味の違いからです。
homeは「住居」
homeは人が住んでいる場所のこと、一言でいえば「住居」のことです。したがって、一軒家でもアパートでもフラットでもhomeと表現します。つまり、どんな形式の建物であろうと、人が生活している場所がhomeということ。
ですから、「ただいま!」を意味する英語が「I’m home!」で、「(☓)I’m house!」とは表現しないのです。また、「在宅する」ことを「stay home」と表現するのも同じ理由です。
My son left home at eighteen. (息子は18歳で家を出た)
My tire went flat on the way home. (家に帰る途中でタイヤがパンクした)
また、homeには「故郷」という意味もあります。
She left her native home in Canada and went to Spain. (彼女はカナダの故郷を離れ、スペインに行った)
I often think of my friends back home. (私はよく故郷の友達のことを考える)
さらに、homeは「同居する家族とその行動」を指すのにも使われることがあります。
We wanted to give the girl a secure and loving home. (私たちは少女に安全で愛情深い家を与えたかった)
He never had a stable home life. (彼は安定した家庭生活を送ったことがない)
houseは「一戸建ての建物」
houseは物理的な建物のこと。一般的に「一軒家」を指します。
His house is made of brick. (彼の家はレンガ造りだ)
They live in a two-family house. (彼らは二世帯住宅に住んでいる)
一般的に「一軒家」を指すと述べましたが、houseには特定の目的のために使用される建物である「劇場」「レストラン」「旅館」「議会」などの意味でも使われます。
Have you ever seen a play at the opera house? (オペラハウスで演劇を観たことがある?)
He was elected to the House of Representatives. (彼は下院議員に当選した)
homeとhouseの前置詞の違い
「家に」と表す場合、homeにはat、houseにはinを使います。意味的にも微妙に異なるので、以下の文で確認しましょう。
My son is at home. ⇒ 息子は家の中か外かに関係なく、「家で過ごしている」イメージ。
My son is in the house. ⇒ 息子は「一軒家の中」にいるイメージ。
I left my smartphone at home. (スマホを家に忘れちゃった)
She doesn’t let her dog in the house. (彼女は犬を家の中に入れない)
homeとhouseの用法の違い
homeは名詞としての用法の他に、形容詞や副詞としての用法があります。他方、houseには名詞としての用法しかありません。
形容詞としてhomeを使う場合は限定用法となります。限定用法とは名詞または代名詞を修飾するもので、例えばhome cooking(家庭料理)やhome delivery(宅配)のような使い方です。
副詞は動詞を修飾する品詞ですから、come home(帰宅する・帰国する)やdrive home(車で家に帰る)のような使い方を指します。「ただいま」を表すI’m homeも副詞用法ですね。
形容詞:
My doctor was injured during a home visit. (私の主治医は往診中に負傷した)
副詞:
Most people prefer to stay home with their kids. (ほとんどの人は子どもと一緒に家にいることを好む)
英語で「私の家」はmy homeでもmy houseでもない!
homeとhouseの違いが明確となりましたが、「明日私の家でDVDを見よう!」や「今日、私の家に寄ってかない?」のように表現するときの「私の家」は、my homeでもmy houseでもありません。また、冒頭でふれた「マイホーム」は和製英語です。
「私の家」はmy place
上記のように「私の家」と表現する場合、ネイティブはmy placeを使います。もちろん、my apartmentやmy flatのように具体的に表現することも可能です。
Let’s watch a DVD at my place tomorrow. (明日私の家でDVDを見よう)
Do you want to stop by my place today? (今日、私の家に寄ってかない?)
She ate dinner at my apartment last night. (彼女は昨夜、私の家[アパート]で夕食を食べた)
すでに述べたようにhouseは「建物」を表すので、my houseは「私の家」自体を指します。当然のことながら、他の誰かの場合でも同様です。
My house is not very big, but I have a beautiful garden. (私の家はそれほど大きくないが、美しい庭がある)
Is your house across the river? (あなたの家は川の向こう側なの?)
「○○の家」も同様に表現
具体的に「ケイトの家」や「娘の家」と表現する場合も、上記と同様に「○○’s place」と表現しましょう。
I’m going to stop by Kate’s place after work, so I don’t need dinner tonight. (仕事の後ケイトの家に寄るから、今夜の夕食はいらないよ)
My relatives are going to get together at my daughter’s place this weekend. (今週末、親戚が娘の家に集まる予定だ)
「マイホーム」はmy own home / my own house
「マイホーム」を「自分が暮らす空間」「自宅」という意味で使う場合はmy own home、「家」自体を指す場合はmy own houseで表現。one’s own houseで「○○の持ち家」となり、自分の持ち家ならmy own houseです。
I like relaxing in my own home. (私は自宅でくつろぐのが好きだ)
Our dream is to have our own house. (私たちの夢は自分の家を持つことだ)
This is my own house. (これは私の持ち家だ)
HomeとHouseに似た「住まい」に関する英語表現
日本語でも「家」「住宅」「自宅」「邸宅」など、住まいに関する語はいくつかありますよね。もちろん英語も同様なので、はhomeとhouseに似た「住まい」に関する英語表現を見ていきましょう。
「住居」を意味する英語表現
住居とは「人のすみか」、つまり人が住んでいる場所のことなので、homeと同様の意味です。
dwelling
dwellingは「人が住んでいる場所」のこと。自分の家を謙遜する場合に用いることもあります。また、dwelling houseとすると、オフィスや店舗などに対する「住宅」という意味です。
That building looks more like a doll’s house than a human dwelling. (あの建物は人間の住居というより人形の家のように見える)
The development consists of 100 dwelling houses and a number of offices. (この開発は100 戸の住宅と多数のオフィスで構成されている)
habitation
habitationはある場所に住んでいる状態を指し、「住居」の他に「居住」という意味もあります。dwellingが「人が住んでいる場所や家」であるのに対し、habitationは「ある場所に住む行為」のこと。
The house was completely unfit for human habitation. (その家は人間の居住にはまったく適していなかった)
They scoured around for any signs of habitation. (彼らは人が住んでいる形跡を探し回った)
abode
abodeは「住居」「滞在」「住所」という意味で、法律などで使われることもあります。「住所不定の人」はa person of / with no fixed abode、「居住権」はthe right of abode、「一時的な住居」はa temporary abode、「粗末な我が家」はmy humble abodeと表現しましょう。
They still live in their old abode. (彼らはまだ古い住居で暮らしている)
His only residence is a hostel for people of no fixed abode. (彼の唯一の住まいは住所不定の人々のためのホステルだ)
「住宅」を意味する英語表現
「住宅」は人が住むための「家」なので、houseでも表現可能です。ここではそれ以外の表現を見ていきます。
residence
residenceはhouseのフォーマル表現。大きな「住宅」や「邸宅」を表すため、「官邸」や「公邸」などを表すときに使われます。また、特定の場所に住んでいるような「住居」「在留」「居留」という意味で使うことも可能です。
The White House is the official residence of the President. (ホワイトハウスは大統領の官邸だ)
Please tell us your occupation and place of residence. (あなたの職業と居住地を教えてください)
He took up residence in Bali. (彼はバリ島に住み始めた)
take up residence in ~は「~に居を定める」という意味。
residential building
residential buildingは「住宅用ビル」という意味。residentialはresidenceの形容詞で、「住宅の」という意味なので、「住宅用ホテル」はa residential hotel、「住宅街」はa residential areaと表現します。
There is a residential building next to the park. (公園のとなりに住宅用ビルがある)
The station is located in a residential area. (駅は住宅街にある)
This land is currently zoned for residential use. (この土地は現在、住宅用地として区画されている)
housing
housingは「住宅」の総称。ですから、「住宅市場」はthe housing market、「住宅問題」はa housing problem、「住宅手当」はa housing allowance、「住宅事情」はhousing conditionsのように表現します。
How serious is Hong Kong’s housing shortage? (香港の住宅不足はどのくらい深刻なの?)
Low interest rates caused a housing bubble. (低金利が住宅バブルを引き起こした)
The housing situation in Japan is still very bad. (日本の住宅事情は依然として非常に悪い)
mansion
日本語で「マンション」といえば中高層集合住宅のことを指しますが、英語のmansionは「大邸宅」「お屋敷」「豪邸」という意味。ディズニーランドにあるアトラクションのホーンテッドマンションは、まさにこのmansionです。英語では「The haunted mansion(幽霊屋敷)」です。
I heard she owns a mansion with 12 bedrooms and an indoor swimming pool. (彼女は12のベッドルームと屋内プールのある大邸宅を所有していると聞いた)
If I win the lottery, I want to buy a mansion near the sea. (宝くじに当たったら、海の近くに豪邸を買いたいな)
また、日本語の「マンション」に相当するのはアメリカ英語でapartment、イギリス英語でflatです。condominium(コンドミニアム)は「分譲マンション」のことで、日常会話ではcondoと略されます。
Our condo is rented out to skiers during the winter months. (私たちのコンドミニアムは、冬の間スキーヤーに貸し出される)
Even the prices for small apartments for singles are incredibly high. (独身者向けの小さなアパートの価格でさえ信じられないほど高い)
homeとhouseをうまく使い分けられるようになりたいなら
homeとhouseはどちらも日本語で「家」と訳されるので、特に違いを考えたことがなかったかもしれませんね。両者には絶対的な違いがあるので、うまく使い分けるようにしましょう!
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