実は通じないパソコンやトイレなど和製英語を英語にしてみよう!87選

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日本語にはカタカナで使われるいわゆる和製英語がたくさんあります。和製英語とは外来語を組み合わせたり略したりして、英語っぽく聞こえるけれど日本独自のものである単語やフレーズを指します。当然そのまま英語っぽい発音で読んでもネイティブには通じません。

たくさんある和製英語の中でも、日常的によく使われるものをピックアップし、英語の日常会話ではどう表現されるのかを解説します。カタカナになっている単語もそのまま通じるものもありますが、中には英語では意味が全く異なるものもありますので、ここでしっかり確認しましょう。

洋服・日用品など身の回り品

特に海外から入ってきたものの多い身の回りのものは和製英語もたくさんあります。

セーターsweater(米)jumper(英)
スニーカーsneakers(米) trainers(英)
ジーンズ素材を指す場合はjean、ズボンそのものを指す場合はjeans
ズボンpants(米)、trousers(英)
英国でpantsは日本語のパンツと同じ下着を意味します。
ワイシャツshirt。
日本でワイシャツと呼ばれるのはwhite shirt(白地のワイシャツ)のwhiteが「ワイ」に聞こえたからだそうです。
トレーナーsweatshirt。
trainerというとジムやペットのトレーナーを指しますし、複数形では「運動靴」の意味になります。
パーカーhoodie。英語のparkaはフード付きコートのことです。
ワンピースdress。
上下とも切れ目のない一つの布でできていることを強調するためにone piece dressという稀に見受けられますが、そもそもdressはワンピースなので、単にdressという言い方が一般的です。
日本語で「ドレス」というとフォーマルで裾の長いものを想像しますが、英語のdressは日本でいうカジュアルなものも含めたワンピース全般を指します。
ノースリーブsleeveless。
sleeveless dress(ノースリーブドレス)、sleeveless shirt(ノースリーブシャツ)のように形容詞として使われます。
ちなみに「半袖」はshort sleeveです。
リュックサックbackpack。
backpackは幅広く背中に背負うバッグを意味しますが、rucksackはキャンプやハイキングギアとして使われるリュックサックを指します。
ビーチサンダルflip-flop。
アメリカやオーストラリアではthongsが使われますが、単数形のthongは女性の下着の一つである紐パンツを指します。
ハンカチhandkerchief
マフラーscarf。
英語では日本語のスカーフもマフラーも首に巻く布はscarfです。
mufflerは車やバイクのマフラーを意味します。
mufflerも日本語のマフラーと同じ意味がありますが、古い言い方なので通じないことが多いです。
チャックzipper(名詞)zip(動詞、チャックする)
ノートnotebook(一般的なノート)。
上部がのりで合わせられ、切り離して一枚ずつ使えるものはnotepadと呼ばれます。
ノートパソコンlaptop
ベビーカーstroller。
英国ではまだ座れない新生児向けのものはpramで、1人座りできる赤ちゃんや幼児向けのものをstrollerと呼びますが、米国ではどちらもstrollerです。
また、buggyは軽くて簡単に折りたためるもので、日本語のバギーと同じように使われます。
ホッチキスstapler
ボールペンballpoint pen。英国ではbiroとも呼ばれます。
日常会話ではpenと言えばボールペンの意味だと理解されます。
万年筆は fountain penです。
香港、インド、フィリピンでは和製英語と同じball penも使われるようです。
タッチパネルtouch screen。
touch panelはコンピュータに関わらず、電子レンジなどスクリーンでないものに対してもタッチして操作するものに使います。
コンセントsocket(英)、outlet(米)
どちらも使われますが、socketはコンセントそのもので、outletはいくつかのコンセントがある「箱」的なものをイメージする人が多いようです。
ドライヤーhair dryer。dryerだけだと、乾燥機の意味になります。
セロテープSellotape(英)Scotch tape(米)
どちらもブランドの名前からきています。
日本では英国のブランドのものが定着したようです。sticky tapeとも呼ばれます。
バンドエイドplaster(英)Band-Aid(米)
Band-Aidは米国のブランド名。米国以外では一般的にブランド関係なくplasterが使われます。
ピンセットtweezer
シールsticker
キーホルダーkey ring
フリーサイズone-size-fits-all(一つのサイズが全ての人に合う)。
バッグなど洋服以外の製品で全ての製品が同じ一つの大きさのものである場合はone size。
バックミラーrearview mirror。
サイドミラーも同様に一般的にはside view mirrorですが日本語と同じくside mirrorあるいはwing mirrorという呼ばれ方もします。

食べ物に関するもの

食べ物も外国から入ってきたものが多いので、日用品と並んで和製英語が多いです。

アイスコーヒーiced coffee
ミルクティーtea with milk
パンbread。
日本語のパンはポルトガル語からきていますが、英語でpanはフライパンを指します。
breadは食パンのようにいくつかに切り分けられるものを指し、ハンバーガー用のパンやクリームパンのように切り分けられず1人用のものはbunです。
フライドポテトfrench fries(米)chips(英)
イギリス英語圏では細いものをfrench fries、太いものをchipsと使い分ける人もいますが、米国でchipsはポテトチップスのことで、英国ではポテトチップスはcrispsと呼ばれます。
シュークリームcream puff。
シュークリームはフランス語のchou à la crèmeからきています。
ハンバーグHamburg steak(一般的)、Salisbury steak(主に米)
ハンバーガーに挟むハンバーグは米国ではpatty、英国ではburgerと呼ばれます。
カレーライスrice and curry
ピーマンgreen pepper
アメリカンドッグcorn dog / corndog
コーンミールで作られた生地から
ホットケーキpancake
デコレーションケーキparty cake / fancy cake
ノンアルコールnon-alcoholic / alcholol-free
厳密にはalcholol-free drinkは0.5%までの少量のアルコールが入っているものが含まれます。
カクテルでジュースやシロップなどで作られたノンアルコールのものはmocktailと呼ばれます。
レンジmicrowave
ポットkettle。potは鍋を意味します。
potと名のつくものものでは、teapot(きゅうす)、flower pot(植木鉢)などがあります。
ペットボトルplastic bottle
テイクアウトtakeaway(英)carry out / to go(米)
米国ではtake-outも使われますが、主にドライブスルーやスタンドなどお店に入らず窓口だけで注文・受け取りをする場合を指します。
バイキングbuffet
モーニングサービスbreakfast。
breakfast specialと名前がつくお店もあるかもしれませんが、通常はbreakfastだけです。
morning serviceは朝の礼拝を指すので、日本語のモーニングサービスとは全く意味が異なります。
オーダーストップ / ラストオーダーlast call(米)last order(英)
バーやパブでドリンクのオーダーストップを指し、レストランでは通常使われません。
ウエイターは”The kitchen is closing soon. Would you like to order something else?”(キッチンがもうすぐ閉まります。他に何かご注文はありますか?)などのように婉曲した表現を使って聞きます。

スポーツに関するもの

ここでは特にスポーツを普段見ない人もよく聞くであろう単語をご紹介します。好きなスポーツの英語の実況を聞いたり、試合に関する記事を読むことで、語彙を増やしていきましょう。

スポーツマンathelete
トップバッターleadoff hitter
デッドボールhit-by-pitch
フォアボールbase on balls / walk
ナイターnight game
キャッチボールcatch。「キャッチボールする」はplay catchあるいはplay ballと表現します。
ヘディングheader。「見事なヘディングシュート」はa fine headerと言うことができます。
ボランチdefensive midfielder(守備的MF)
セットプレーset piece(英)set play(米)
ロスタイムinjury time / stoppage time / added time
パスカットsteal。
「パスカットする」はsteal the ball。バスケットボールやラグビー、サッカーなど色々なスポーツで使われる言葉です。
名詞のstealはセールで非常に安価になった商品に対してよく使われます。
カットインpenetrate / drive
どちらも互換的に使われますが、penetrateはディフェンスを攻撃してオープンにすることであるのに対し、driveはレイアップやダンクにつながるプレーを指します。
コートチェンジchangeover / change ends / switch sides
コートが変わるのではなく人が変わるので、英語では「プレイする側を変える」となります。
グラウンドfield。
英語でgroundは地面のことを指します。
フライングfalse start。
「フライングする」はmake a false startあるいはcommit a false startと表現します。
マラソンmarathon / jogging / running。
英語のmarathonはフルマラソンを指しますので、一般的に日本語でいう数キロのマラソンはjoggingあるいはrunningが適切です。
ゴールラインfinish line
ゴールインcross the finish line
デッドヒートclose race / close game。
英語のdead heatはほぼ同時にゴールして引き分けと判断される場合を指しますので、勝負が決まる日本語のデッドヒートとは意味が変わります。

そのほかの和製英語

最後に身の回り品、食べ物、スポーツ関連以外でよく使われる和製英語をみてみましょう。

マンションflat(英)apartment(米)
英語のmansionは豪邸を指します。
日本語ではアパートは数階建ての狭い部屋のイメージがあるので、それと区別するためマンションという言葉を使いますが、英語で”I live in a mansion.”などというと、「大金持ちだ」と思われてしまいます。
パーキングcar park(英)parking lot(米)
トイレwashroom / restroom
公共のビルで一般的に使われる言葉です。bathroomは家庭にあるお風呂あるいはシャワー付きのバスルームを指します。英国ではtoiletやloo(toiletのカジュアルな言い方)もよく使われます。
フロントreception
モーニングコールwakeup call
サインsignature(書類や伝票へのサイン)/ autograph(著名人のサイン)
クレームcomplaint(名詞)/ complain(動詞、クレームをつける)
英語のclaimは「要求する、主張する」例えば権利や返還を要求したり、自分の言い分を主張する場合に使いますので、日本語の苦情を言うの意味とは全く異なります。
アルバイトpart-timer / part-time worker(名詞、アルバイトの人)/ work part-time(アルバイトをする)
フリーターpart-timer / part-time worker。
英語ではアルバイトもフリーターもパートも区別はなく、同じ言葉になります。
タレントcelebrity。
日本のタレントと同じものはないので、日本でいうタレント、つまり芸能人は英語ではセレブと呼ばれます。
スマートsmart(頭がいい)slim(痩せている)
ナイーブsensitive。
日本語のナイーブは一般的に傷つきやすく繊細な人を指しますが、英語のnaiveは世間知らずで鈍感・騙されやすい人を意味し、ネガティブな表現です。
”You’re naive.”といわれたら普通の人はバカにされていると感じますが、陰口や噂話ではたまに耳にする言葉です。
ラフcasual。casual clothes(ラフな服装)dress casual(ラフな格好をする)などと使います。
英語のroughは「粗暴な、ザラザラした」といった意味で、日本語のラフとは全く異なります。
グレードアップupgrade。名詞としても動詞としても使えます。
マナーモードsilent mode
SNSsocial media。
SNSはsocial networking serviceの略語ですが、英語ではSNSでは通じません。
アンケートquestionnaire。
ネイティブでもsurveyと混同する人が多いですが、surveyは様々なアンケートで定量的なデータをとって組み合わせ、有用なデータとする一連のプロセスのことで、質問項目自体のことをさすquestionnaireはsurveyのごく一部です。
プロモーションビデオpromotional videoあるいはpromo video。セールスのみ目的のものはvideo ads
ゴールデンアワーprime time
スキンシップpysical contact / physical touch。
スキンシップは日本と韓国だけで使われる言葉で、英語では一般的な身体的接触を意味するpysical contactは、スポーツで体の接触プレーなどに対しても使われます。
physical touchは親子などもっと親密なスキンシップに使われることが多いです。また、恋人同士の性的なスキンシップはpysical intimacy、親子や恋人同士などで愛情を持って抱きしめることを意味するならcuddle、気軽なハグはhugとなり、英語では状況に応じて色々なパターンがあります。

和製英語を英語でどう表現するかがわかったら

和製英語は一日の中で無意識に相当な数を使っていると思います。日頃から「この和製英語は英語ではなんていうんだろう?」と疑問を持つようにして調べるようにしましょう。ボキャブラリーも増えますし、自分で調べたものは頭に残りやすくなりますよ。

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