【2023年最新トレンド】最近使われているNEW英語フレーズや最旬スラング48選

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言葉は生き物で、時代とともに変わっていきます。同じ言葉でも時間がたつと違う意味で使われたり、少し前まで使われていた言葉が死語になったりということは、どの言語でも起こります。

今回は英語の最新トレンドワードやスラング、新しくできた言葉の中で、私もよく目にしたり、子供達が使っているものをみていきます。新しい言葉は辞書に英日辞書は当然のこと、英英辞書にも追加されていないものがたくさんありますが、知識として知っていると海外のSNSやブログを見るときに便利です。

社会 に関する英語フレーズ

社会の変化によって新しい言葉が続々と生まれています。特に最近よく見られる言葉をみてみましょう。

jabbed / vaxxed

「ワクチンを受けた」を意味する言葉で、パンデミック中に日常会話で普通に使われるようになり、SNSでもよく見かける言葉です。jabは「突き刺す、注射する」という意味ですが、”I got jabbed.” I got vaxxed.”というとどのワクチンかを言わなくてもコロナワクチンを指すという暗黙の了解があります。

tripledemic

パンデミックの次はトリプルデミックが囁かれています。Covid-19に加えて、flu(インフルエンザ)とRSV(呼吸器障害を起こすRSウィルス)が流行っていることから、3つ=トリプルとパンデミックを合わせた造語が生まれてました。

Mpox

サル痘が世界のあちこちで発生し、各国政府が注意喚起を促していますが、Mpoxはサル痘の英語「Monkeypox」を略したものです。

shrinkflation

shrink(縮む)とinflation(インフレーション)が合わさった新しい言葉で、シュリンクフレーションとは、商品の価格を維持したままサイズを小さくすることです。例えば液体洗剤やチョコレートの価格は同じでも内容量を減らし、見かけは同じでも消費者からはあまりわからないような形で実質的に価格がを上げてることを意味します。

churn rate

解約率。attrition rate(減少率)とも呼ばれ、顧客がある企業との取引を停止する割合のことで、一般的には、ある期間内に契約を打ち切ったサービス加入者の割合で表されます。また、従業員が一定期間内に離職する割合のことを指し、最近はこちらの意味で使われることが多いです。

greenwashing

グリーンウォッシュとは、企業の環境に関する信用を誇張すること、つまりマーケティング・コミュニケーションによって、企業活動が実際よりも環境に良いように印象付けることで、消費者からはネガティブな意味合いで使われます。ほかにwashingを使った新しい言葉に次のようなものがあります。

・sportswashing(スポーツが、社会問題や環境問題から注意をそらすために利用されること)
・localwashing(全国的に展開する企業や地元以外の企業が、地元で経営されているかのように見せかけようとすること)
・rainbow-washing(企業がLGBTQ+コミュニティへの支持を示すために、ロゴ、製品、ウェブサイトなどにレインボーカラーを使用すること)
・femwashing(自社製品の消費が何らかの形でフェミニストであることを伝えること)

woke

アメリカ左翼の思想の略語で、特に人種的・社会的正義の問題)に気づき、積極的に気を配るというポジティブな意味で使われていましたが、BLMの過激なパフォーマンスから保守派からはネガティブな連想を持つ攻撃的な言葉として皮肉的な意味合いで使われています。

quiet quitting

「静かに辞める」とは、文字通り仕事を辞めることではなく、仕事内容に明示されていない仕事を避けるなどして、仕事に割く労力を減らすことを指します。

nepo baby

nepotism(自分の権力や影響力を使って、自分の家族のために良い仕事や不当な利点を得る行為)とbaby(その子供)から、実力や努力もない親の七光りのみのセレブを指します。

旅行に関する最新英語フレーズ

最近見かけたり聞くようになった旅行に関する言葉をご紹介します。

Trip stacking

stackは「重ねる」という意味で、「旅行を重ねる」つまり複数の別々のバケーションをまとめて予約するために使われる戦略のことです。頻繁に旅行する人の間で流行しているもので、複数の旅行やアクティビティを1つにまとめて慎重に計画することで、時間とお金を節約する利点があります。例えば出張と家族旅行を組み合わせたり、1つの旅程で複数の目的地を訪れたりするなど、複数の旅行をまとめて行うことを意味します。

place lag

時差ぼけはjetlagですが、「場所ぼけ」つまり、ある場所から別の場所に移動した後、新しい場所での生活に完全に適応できない感覚を表すために使用される用語です。パンデミックによる閉鎖の後、人々の旅行や世界に対する見方が劇的に変化したときに流行した現象です。

vacation shaming

休暇を取ることに罪悪感や恥ずかしさを感じさせることを意味する新しい言葉です。主に仕事を抜けることへの罪悪感を感じさせることを指しますが、「環境的ではない」といった理由で罪悪感を感じさせたり、パンデミック中はステイホームが推奨されている中、旅行している人への批判も含まれ、vacation shamingやtravel shamingという言葉が頻繁に使われるようになりました。

SNS・テクノロジーに関する英語フレーズ

ここではSNSでよく使われている新しい言葉をご紹介します。

tech neck

パソコンや携帯などの電子機器を長時間見下ろした結果生じる首の痛みのこと

nomophobia

no(ない) + mobile(携帯) + phobia(恐怖症)を合成した言葉。携帯電話がない状態に対する恐怖心

sharent

share(シェアする)とparent(親)が合成された言葉。子供の写真や動画をSNSで頻繁にシェアすること(動詞)、シェアしている親自体(名詞)

finfluencer

financial(金融の)とinfluencer(インフルエンサー)が合わさった言葉で、金融に関するトピック(株式市場取引、投資信託などの個人投資、保険など)について、SNS上で投資家に情報やアドバイスを提供する人

copypasta

ネット上でコピー&ペースト(copy and paste)されたデータやテキストを英語で「コピーパスタ」と呼び、コピペ記事・動画を投稿することはpost copypastaと表現されます。TwitterやRedditでよく使われている言葉です。

deplatform

ある個人や組織が、ソーシャルメディアなど、意見を表明できるプラットフォームから排除するプロセスのこと。ヘイトスピーチや過激派と戦うために使われるケースもありますが、政治的なあらゆる側面からの意見を抑制するために使われることもあります。 

stan

stalker(ストーカー) と fan(ファン)を組み合わせた言葉で、人気セレブの熱狂的なファンを意味し、動詞としても使われます。

weird flex but ok

TikTokで使われるスラングで、flexは、何か良いものを自慢することを意味します。”Weird flex but ok.”は、舌が長いとかの大したことでもない自慢話に対しての返答として「変な自慢話だけど、まあいいよ」といった意味合いで使われます。

do ‘at’

「at」は、@記号に由来しており、共有したコンテンツにユーザーをタグ付けすることです。タグ付けされたくなければ、”Don’t do ‘at’ me!”(タグしないで)といいましょう。

ICYMI

”In case you missed it.”の略で、「見てないかもしれないから、念のために」という意味です。

IKYKY

”If you know, you know.”(わかる人にはわかる)の略で、内輪ネタや一部の人だけがわかることへの言及であることを示す方法として、文章や何らかのコンテンツの後に使用されます。ハッシュタグとして使われることも多いです。

JOMO

”joy of missing out”の略で、最新のトレンドや話題などについていけない喜びを表す新しい言葉。トレンドや話題、イベントを逃す恐怖を表すFOMO(fear of missing out)とは対照的に、自分のための個人的な時間を優先して楽しむ嬉しさを表しています。

Karen

通常ブロンドで、自分が他人より優れていると考えている中年の女性を象徴する言葉で、侮蔑的なスラングです。差別的だったり偽善的な人を指すことが多く、TwitterでのやりとりやTikTok、YouTubeなどでよく見かける言葉です。

phubbing

一緒にいる人を無視して、携帯電話に集中する行為。動詞はphub。”I went to see my friend for a catchup but she phubbed me for half an hour.”(近況報告をしに友達に会いに行ったんだけど、30分も無視されたよ)のような使い方をします。

恋愛関係に関する英語フレーズ

恋愛関連でもいくつか新しい言葉が出ています。主にインスタグラムなどのSNSで使われます。

situationship

友達でもなく、かといって本当に付き合っているわけでもない、曖昧な恋愛関係のこと。例えば、数回デートをし始めたばかりで、その関係にラベルを貼るには早すぎる場合や、互いに恋愛感情やそれに近いものは持っていても恋人として認識していない場合を指します。似た言葉でfriends-with-benefits relationship(セフレ関係)がありますが、これは割り切った大人の付き合いであり、シチュエーションシップとは異なります。

private but not secret

特にSNSで、秘密ではないけれども親密でプライベート時間を過ごしているカップル写真に使われることの多いフレーズです。例えば、食卓で手をつないだだけの写真や、携帯電話で相手の顔を隠している自撮り写真など、二人の関係や相手の詳細は公にしなくても、秘密にはしてないようなものを指し、日本語でいうところの「匂わせ」に近いです。”She’s private not secreting him.”(彼女は秘密にしているけど彼を隠してはいない)のように、動詞として使用することもできます。

the ick

嫌悪感。最近ではTikTokやデート場面でよく使われており、ある人(通常はデート相手)に対して感じる突然の嫌悪感や反感を意味します。服装や匂い、態度など、さまざまな要素が “ick “を引き起こす原因に。日本でも大ヒットした90年代のTVドラマ『アリーmy love』(Ally McBeal)のアリーの台詞として有名になった言葉ですが、若い世代はLove Islandで使われている方が記憶にある人が多いのではないでしょうか。

rizz

潜在的な恋愛相手を魅了したり誘惑したりするスキルのことを指すスラングで、2021年にSNSで使われ始めた言葉。非常に魅力的で、他人を魅了する特別なコツを持つ人はカリスマ性を備えていることから、charisma(カリスマ)の短縮形と考えられています。

goals

人間関係や人の成功など、自分の憧れや目標とする対象を見たときに、若い女性やティーンがよく使う言葉。特に仲良しで素敵なカップルや憧れのインフルエンサーに対してなどに用いられることが多いです。日本語ではぴったり合う言葉がありませんが、例えば老夫婦が手を繋いでいるところを見たら”Aww, that is so goals!”(わぁ、可愛い!)、憧れの人の素敵な写真に対して “Goals!”(ステキ!)のような感じで使用されます。インスタグラムでは「#relationshipgoals」というハッシュタグも頻繁に使われているので、どのようなものか見るとわかりやすいでしょう。

そのほかの最新英語フレーズやスラング

low-key

密かに望んでいることや感じていることを表す時に副詞として使われるスラングで、元々の意味は「控えめ」の形容詞。こっそり何かをしたい、ある感情を持っているときに、”多少恥ずかしい気持ちも含んで使われます。例えば、”I’m low-key obsessed with watching reality shows.”((人にはあまり言いたくないけれど)リアリティショーにハマっている)“I low-key want to eat a whole bar of chocolate.”((ダイエット中だけど)こっそりチョコレート丸ごと一つ食べたい)のように、動詞の前に置いて使用します。 

moonlighting

会社や上司に内緒で別の仕事をしていること。副業が禁止されている企業に勤めている場合は発覚すると問題になります。特にIT企業は競合への転職も禁じている会社も多いので、moonlightingを違法としているところも多いようです。

goblin mode

ゲームに由来する言葉で、堕落的で貪欲なゴブリンのように、清潔や健康的、魅力的であろうとするなどの他人の目を気にした行動をせず、好きなことをしたり食べたりする行動。SNSのキラキラした投稿とは逆に、ありのまま好きなように振る舞うことを指します。デリバリーを頼んでパジャマのまま食べたりといった、いわゆる「だらしない」行動をパンデミック中にしていた人も多く、そういった行動が「ゴブリン・モード」と呼ばれ、2022年オックスフォード辞典の名言として選ばれました。

level up

より高い水準に到達することを意味し、通常、人物や特定のスキルを指します。ゲームに由来する言葉で、ゲームでユーザーはレベルアップするにつれて新しいレベルのを解除することから転用されています。”I want to level up my wardrobe with some new clothes.”(新しい洋服でワードローブをもっとよくしたい) “I’ve been doing this job for more than 3 years.  It’s time to level up.”(この仕事を3年以上やっている。 そろそろキャリアアップしたい)などのように使います。

hard pass

何かを断ったり、申し出を断ったりするときに、しっかりと「ノー」と言うこと。パンデミック時に、特に「ゴブリン・モード」であった場合に誘いを強く断る傾向が強かったことから流行した言葉です。使い方は、誘いを受けた時にひとこと”Hard pass.”(絶対ノー)と言います。

cringe

形容詞として「とても恥ずかしいこと」「恥ずかしくて見ていられない」という意味で使われるカジュアルな言葉。例:”Everything she posts on social media is so cringe.”(彼女の投稿はどれもめっちゃ恥ずい)

adorkable

adorable(可愛らしい)+ dork(間抜け、ダサい)の合成語で、ちょっとバカなところがあったりダサくて変わっていても愛らしい人を指します。

era

rent-free

人やもの、特定の状況など何かについて執拗に考えるのをやめられないときに、心の中に家賃なしで住んでいることを意味します。”I can’t stop thinking about him. He lives in my head rent-free.”(彼のことが頭から離れない。彼は家賃なしで私の頭に住んでるの)といった使い方をします。

It’s giving

何かの見え方、発している雰囲気などを説明するときに使われる言葉で、look(〜に見える)に近い意味で使われます。例えば”It’s giving 80’s rock star..”(80年代のロックスターみたい)というように使われますが、元は”It’s giving me 80’s rock star vibe.”のmeとvibeを省いたもの、と考えるとわかりやすいかもしれません。

drip

非常にファッショナブルでスタイリッシュな服装を意味するファッションスラングです。

sus

suspicious(怪しい、疑わしい)の略語で、”He’s acting sus today.”(彼は今日なんか変だ)のような形でティーンがよく使う言葉です。特にオンラインゲームで犯人や敵ではないかと感じる相手に対して「あいつは怪しい」という意味で非常によく使われています。

bussin’

食べ物が最高に美味しいこと。例:”Your mom’s food is bussin.”(君のお母さんの料理は最高だね)

Spill the tea

”Tell me what happened”(何が起こったか教えて)をZ世代(10〜20代)が言い換えて使っているフレーズです。

extra

大げさなことで、行動と服装両方に使えます。例:“Stop being so extra. It‘s not a big deal.”(そんなに騒がないで。大したことじゃないでしょ)“She is so extra!”(彼女はマジ、ドラマクイーンだ)

Facts.

議論の余地のない真実のことを意味するスラング。2通りの使い方があり、誰かが言ったことに対して”Facts.”とひとこと返すなら「同意」という意味ですが、自分の意見の最後につけるのであれば「誰がなんと言おうと自分が正しい」という少し反抗的な使われ方になります。TwitterやInstagramでも頻繁に目にする言葉です。

totes

totally(全く、とても)の略語のスラングで、totallyの代わりに使われます。例:”I totes need a new dress.”(絶対新しいワンピース買わないと)“The season finale of Stranger Things was totes the best one!”(『ストレンジャー・シングス』のマジ最高だった!)

トレンドの新しい英語表現がわかったら

自分で積極的に使うことはないかもしれませんが、海外のブログや投稿で目にすることもあるでしょう。そのときはこの記事を参考にしてくださいね。まだまだたくさんのトレンドワードやスラング、新しい言葉があります。辞書で調べてた意味がなんかおかしく感じる場合や、検索してもわからない場合は、そういったものである可能性が強いです。メモしておいて、英会話レッスンの話題にしたり質問するのもいいでしょう。

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