英語学習の挫折の大きな理由「時間がない」を解消するタイムマネジメント法

公開日:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

英語学習に意欲があって始めてみたものの、度重なるイベントや残業、家事や育児で「時間がない」ことを理由に挫折してしまう人がたいへん多く見受けられます。せっかくやる気になっていたのに、なんとももったいないです。

1日24時間の中で睡眠や食事・お風呂などに使う時間が最低10時間だとすると、残りは14時間。さらにこのうち8時間は仕事、買い物や家事・育児だとすると、使える時間は6時間です。この残りの6時間も残業や通勤時間で大部分が占められてしまったり、飲み会や友達や家族との外食に使われることもあるでしょう。これはしかたないことかもしれません。

しかし、忙しい人ほど時間を有効に使い、「時間がない」ことを言い訳にはしません。必要な時間は作り出すもの。どんなに「時間がない」と感じていても、実は無駄に過ごしている時間は結構あります。

忙しい時に実際私が行っている学習の時間の確保の方法について解説します。英語学習以外にも応用できますので、ぜひ実行してみてください。

英語学習時間の確保

相当意志が固く、毎日のスケジュールをなにがあっても守り通す人でないと、忙しい毎日の限られた時間の中で学習時間を確保することは大変です。オンライン英会話レッスンもただ出席するだけでは身につくスピードがものすごく遅く、レッスンで学んだことを無駄にせずレベルアップするには、復習と自分の弱点エリアの学習が必須です。

その時間は戦略的に確保する必要があります。これから数日間は次の4つのポイントを行ってみてください。英語のレベルアップにはどんなに少ない時間や学習量であっても、日々の継続的な努力が大切です。計画を立てるにはそれなりに時間もとられますし、しっかり習慣化するまで数週間かかるかもしれません。「千里の道も一歩から」を心に止め、近い将来の大きな成果を夢見て、コツコツと時間をかけて積み重ねていきましょう。

時間の使い方の洗い出し

まず最初にすることは普段の時間の使い方の洗い出しです。「時間がない」と思っていても、以外に無駄に過ごしている細切れな時間がたくさんあるもの。平日及び週末の一日の平均スケジュールを15分単位くらいで書き出してみましょう。

その際には、通勤・通学中にどう過ごしているか、食事の前後の時間なども細かくチェックします。「過ごし方を書き出す」となると、変に気が入って普段と少し違った時間の過ごし方になる可能性もあり、「ありのまま」のレビューができなくなる可能性もあります。

数日から1週間の間、何か行動が終わったら書き込む、その時点から次の行動が始まるので、それが終わったところでまた何をしていたかと時間を書く、という方法がいいでしょう。

移動中でも気軽に記録できるよう、携帯電話で使えるタイマーつきの行動ログアプリを使うのもおすすめです。

使える時間を探す

一日の行動と費やす時間がわかったら、「特にしなくて困らないことをしている時間」「無駄に過ごしていると感じる時間」を調べます。例えば、次のような項目をチェックしてみてください。

・通勤通学中になんとなくアプリでゲームをしている時間
・思った以上に費やしているSNSを使っている時間
・特に興味があるとか、絶対見たい番組でもないのにTVを見てしまっている時間
・見たい番組のCMの時間
・電話やチャットに使っている時間
・スピードをあげれば半分の時間でできる支度、など

チャットやSNSに使っている時間は意外と長く、計算するとかなりの時間を費やしていてびっくりする人も多いかもしれません。

すぐに返事しないといけないことなら電話をかければ一瞬ですみますし、チャットなら30分かかるやり取りも、電話ならはるかに短時間で終わるでしょう。日本のTVはCMがとても多いので、この小刻みな時間を使えば単語1つ2つ覚えられます。

このように、小刻みに使える時間をたくさん使うと、生活スタイルを変えることなく一日合計で1時間あるいはそれ以上の時間を学習時間にあてることができます。

目標設定する

語学は長距離走です。大きな目標を立てて長い目で見つつ、無理のない短期的な目標もしっかり立てることが成功の秘訣。まずは、「数年先」→「1年先」→「3ヶ月」の3つの目標をたててみましょう。3ヶ月や半年毎など途中に資格試験などのマイルストーンがあるとモチベーションもキープできやすくなります。

目標は「具体的で実現可能なもの」が理想ですが、数年先の大きな目標は今は非現実的だと思われることでもかまいません。何もしなければそこに到達するのは不可能ですが、少しずつでも努力していれば、どんなに遠く見えるゴールもだんだんと近づいてきます。

長期の目標は「大きくてできるだけ具体的なもの」、1年先ぐらいまでの短期的目標は「具体的かつ現実的に到達可能なもの」を設定しましょう。特に短期的目標は、自分の現在地を客観的な目で理解し、そこからちょっと無理すれば到達できそうなものにします。

思ったより早く目標を達成できたり、逆にできなかった場合は、その時点でまた見直しすればいいので、自分を奮い立たせるためにも少しだけ無理を伴い、かつ到達可能ものがいいですね。

(例)

・お店での買い物もままならない状態:

「3ヶ月後には店員と会話がスムーズにできる、1年後にはトラブル対応や相手へのクレームも問題なくできる」

・取引先と通訳なしでは話ができない状態:

「3ヶ月後にはスモールトークを楽しめるようになる、1年後には会議の内容が通訳なしでおおよそ理解でいるようになる、自分の意見もある程度言えるようになる」

目標に基づいたスケジュールを立てる

無意識に無駄に過ごしていた時間を有効利用することを第一に考えます。「毎日1時間学習」などと決めてしまうと、モチベーションが高い最初はうまくいっても、まとまった時間が確保できない日が増えるにつれ先細りになります。

まずは「3ヶ月後までに初級文法のおさらいを終える」など苦手分野の集中学習に焦点をあて、目標到達のために細切れの時間で必ず毎日できることを考えてみてください。海外ではTrelloを使ったスケジュール管理がポピュラーですが、好きなアプリや紙・スケジュール帳に書いてもいいでしょう。

例えば、文法の参考書1ページを当面の課題とし、通勤通学の電車やバスの中を学習時間と決めるとします。学習する際は、ページを読んで理解するだけではなく、さらに学んだ構文を使った例文を考えることもその時間に行いましょう。こうすることで、学んだことが自分のものになるだけではなく、自然と英語で考えるクセもつき会話力アップに役立ちます。

道を歩いている時間は、「リスニング学習や構文を使った例文を頭で作る練習の続き」、あるいは「前日の英会話レッスンで習ったフレーズを使って文章を作ること」に、TVのCMの間や友達からの返信を待っている時間は「新しい単語を覚えたりニュース記事を読むこと」にあてるのもいいですね。

このようにスケジュールといってもぎっちり決めるのではなく、最低限できることをまず決めて、そこから派生的にできることを考えると、偏りなく学習できます。5分でも10分でもいいので、小さな細切れ時間をたくさん有効利用して学習できるスケジュールを立てましょう。

時間を無駄にせず集中するためには

語学学習に限らず仕事やほかの作業もそうですが、短時間で集中力を高めることで何倍にも生産性が上がります。「80/20の法則」(80-20 rule)を聞いたことがある人も多いかもしれません。端的に言えば「80%の成果は20%の要素からなる」ということ。

しかしこれは「大半の成果を出すために少しの作業・時間を使えばいい」ということではありません。英語学習についてなら「今の時点で自分にとって一番大事な学習エリアに集中し、少ない時間をいかに有効に利用するか」です。残りの80%も無視していいわけではないので、最優先のことに集中しつつも、全体を見て必要だと思われることには取り組んでいく姿勢が大切です。

ここでは集中する方法で英語学習に取り入れられるものをいくつかご紹介します。

ポモドーロ式

ポモドーロ式とはタイマーをかけ25分集中し、5分休憩を繰り返す方法です。25分の学習時間を4回繰り返した後、つまり2時間後には10分あるいは15分のもう少し長い休憩をとります。ポモドーロとはイタリア語でトマトをさしますが、ポモドーロ式発案者のフランチェスコ・チリッロがトマト型のタイマーを使っていたことが名前の由来です。

25分集中作業+5分休憩がスタンダードですが、これをそのまま行う必要はありません。まとまった時間が取れず、10分や15分などの細切れ時間を一日になんどもとって学習をする予定の人は、その時間をタイマーが切れるまでとにかく集中して学習するようにしましょう。

実はこの方法、現在IB(国際バカロレア)、IGCSE(国際中等教育修了証明)過程にいる子供達も自学習に取り入れており、毎日の学習時間は2時間程度と少なくても絶大な効果を発揮しています。「少ない時間にいかに最大限集中するか」の学習成果への貢献度は侮れません。

ポモドーロ式は英語学習以外に、仕事や家事など色々なことに簡単に使える方法ですので、ぜひ取り入れてみてください。

環境を整える

特に目移りするものが多い家で学習する場合は、英語学習の場所を決めておき、周りに集中を削ぐものをなくし整理するようにしましょう。そのほか次の点も考慮すると、より集中できる環境が整います。

・いつでもすぐに学習体制に入れるように必要なものはあらかじめセットしておく
・学習時間確保に家族に協力してもらい、必ず時間を確保できるよう学習時間をブロックする
・家族・知人に公言して挫折しない体制を整える

学習タスクの管理

タスクを整理することも、必要な学習に集中するために大切な要素です。

・チェックリストを作って学習の優先度を精査した上で、日々の学習タスクを管理する
・学習進捗状況について簡単なメモを書く(反省やできたこと、感想など)
・1週間の終わりには週全体のレビュー・翌週の予定も見直を行う(Evernoteなどを活用)

携帯の通知を切る

学習中は、メールやメッセージに集中力を削がれないようにしたいものです。通勤途中などに携帯を使って学習する場合は、メールやメッセージ、そのほか学習に必要ないアプリの通知をオフにしましょう。

直接取引先に行く、時差のある国と取引があるとかでない限り、勤務時間前に今すぐ確認・返信必要なメッセージはほとんどないと思います。「家族が事故に遭ったり病気で搬送された」「大きな取引先で大問題が発生した」などの本当に緊急な用事は、メッセージではなく電話がかかってくるはずです。

どうしても気になる場合は、「学習に15分や30分集中してから一回確認する」など自分なりのルールを決めておくといいですね。

予定通りに学習が進まない場合

無理のない目標やスケジュールをたて、細切れ時間を利用してコツコツと学習を積み上げていても、どうしても予定通りに進まずモチベーションが下がることもあるかもしれません。その場合はできなかったことを悔やむのではなく、リラックスして自分の努力を褒めてあげましょう。

翌日に予定を詰めない

前日できなかったことを翌日に詰めてもうまくいきませんし、翌日にまた思い通りに学習が進まないとさらに焦る気持ちがおきて悪循環です。

英語学習は特に期限のあるものではありません。TOEICなどの資格試験の準備も、「過去問を全部解いたから点数が劇的に上がるのか?」というとそうでもなく、結局は現在の英語の総合力が結果に影響します。

予定通りに進まない場合は、まずは翌日以降の学習計画の見直しをし、遅れ分を取り返す時間があるのか、あるとすればどこなのかを考えてみてください。あまりにも元の学習計画から遅れてしまった場合は、一から計画の見直しが必要ですが、数日あるいは1週間程度の遅れであれば、特に気にすることもありません。新たな気持ちで、焦らず日々の学習を続けていきましょう。

ストレスをためない

急な飲み会や行事などで予定が狂うのはあたりまえです。「予定通りいかなかった」と自分を責めずに、まずは「昨日はここまでできた」「今週はこれができた」と自分が「できた」ことを褒めてあげてください。

ほかの人が何気なく過ごしている時間を無駄にせず、学習を継続している、それだけですごいことです。「英語ができるようになりたいけど時間がない」と言い訳をしている人よりも、実践している時点で、すでに数歩あるいはもっとリードしているわけです。自信を持ってポジティブに捉えましょう。

英語学習のタイムマネジメント方法がわかったら

一つのことを長い間続けることは大変です。毎日少しずつでも進めていくことで大きな成果が期待できますが、楽器と同じく成長過程の成果が見えにくい語学学習は挫折しやすい分野です。

時間がないと悲観的にならず、「今日は昨日よりちょっぴりでも成長している」と信じて毎日10分でもいいので学習を継続していってくださいね。

空いた時間で英会話を練習するなら、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみましょう。

初回レッスンのレベルチェックをもとに日本人カウンセラーがあなたのためにアドバイスします。

まずはレアジョブ英会話を無料登録しよう

Please SHARE this article.

英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう

英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。

無料登録しておくとお得な情報が届きます

今すぐ無料体験する

最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結

レアジョブ英会話の新しい学習体験 レアジョブ英会話の新しい学習体験

※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます

レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。

利用者インタビュー

無料登録~7日以内なら初月半額

今すぐ無料体験する

編集部おすすめ記事

英語に関する最新記事を
メルマガでチェックしよう!

メールマガジンを購読する