相手を傷つけずに誘いを断れる?「誘う時」「誘われた時」の英会話表現

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友人や職場の同僚・上司から何かに「誘われた時」、どのように返答すればよいか自信がないというお声をよく耳にします。特に断る際などは相手の気持ちを害さないようにうまく断りたいものですよね。また逆に、こちらから相手を「誘う時」にも、スマートな英会話表現を知っておくと便利です。そこで今回は何かに「誘う時」や「誘われた時」の英会話表現についてご紹介したいと思います。

ニュアンスが違う!必ず知っておきたい「人を誘う時」の基礎英会話表現

人を食事や映画、またはイベントなどに誘う時、学校教育では「Let’s〜!」を学びますが、実際にはそれ意外にもよく使われる基本の英語フレーズがあります。これからご紹介する4つの英語表現は、それぞれニュアンスが異なるため、しっかり違いを理解しながら身につけておくと安心です。

Would you like〜?:丁寧に誘う表現

Would you like to have lunch with me?(一緒にランチでもいかがですか?)

「Would you like to 〜?」は「〜しませんか?」という表現で、「〜」には動詞の原型が入ります。丁寧な印象を与えますので、会社の上司や目上の方、初めて会った方にも使うことができる表現です。ちなみに「Would you like to 〜?」は「〜したいですか?」という意味もある表現ですよ。

Why don’t we〜?:少しかしこまった表現

Why don’t we go somewhere?(どこかに行きませんか?)

「Why don’t we〜?」は直訳すると「なぜ私達は〜しないのですか?」となりますが、そこから反語的に「〜したほうがいいですよね」→「〜しませんか?」という意味で使われるようになりました。Would you likeほどではありませんが、丁寧な表現で、家族に使うには少し堅苦しい表現です。

なお、似た表現で「Why don’t you〜?」となると「〜したらどう?」という相手への提案の意味になり、軽い命令調になってしまうことがありますので注意してください。

Do you want to〜?:軽く誘える表現

Do you want to go out to eat?(食事にいかない?)

カジュアルな表現で、友人間でよく使われる表現です。思いついたことを気軽な気持ちで誘う時に便利な英語フレーズです。「want to」は「wanna」に省略され、「Do you wanna(ドゥユワナ)」と発音されることも頻繁にあります。

また更に、「Do you」を省略した「Wanna〜?(ワナ)」を使って「Want to get a bite or something?(軽くメシでも行くか?)」のようなカジュアルな使い方もよく耳にします。

How about:相手に提案しながら誘う表現

How about going out for a walk after dinner?(夕食のあと散歩でもどう?)

「How about〜?」は「〜はどうですか?」という意味で、人を誘ったり、提案する際に使う表現です。「How about the cinema tonight?(今夜英語でもどう?)」のようにHow about の後ろにそのまま名詞をつけることもありますし、後ろに動詞をつけたい時は、動名詞にして「How about 〜ing?」と表現することもできます。

相手を傷つけない!「人に誘われた時」の英会話表現

人に誘われたら、そのお誘いを受ける場合も、断る場合も、相手に失礼のないようにしたいものですよね。そこで次に、「人に誘われた時」の返答の仕方を、「受ける時」と「断る時」に分けてご紹介したいと思います。

気持ちよく誘いを受ける時の英語フレーズ

人からなにかに誘われた時、「Yes」や「OK」だけでは素っ気なく、相手を不安な気持ちにさせてしまいます。そこで気持ちよく誘いを受ける答え方を何パターンかご紹介しましょう。

Sure:簡単だけど定番な「もちろん!」

How about going out for drinks tonight? – Sure!(今晩飲みに行くのはどう? – もちろん!)

「Sure!」は一つ返事で気持ちよく誘いを受ける言葉です。一言で簡単ですが、ポジティブな印象を与える言葉です。喜んで誘いを受けるときは、元気よく笑顔で「Sure!」と言いましょう。

I’d like that:丁寧な同意の「いいですね」

Why don’t we go for dinner tonight? – I’d like that.(今夜一緒に夕食でもいきませんか? - いいですね)

相手のお誘いに対して、丁寧に「いいですね」「ぜひ」と同意する言葉です。「I’d like」は「I would like」の省略形で、直訳すると、「誘われた内容のことをしたいです」となりますね。

I’d love to.:「ぜひ喜んで!」

Will you join us? – I’d love to!(ご一緒しませんか? – 喜んで)

「I’d like to(〜したい)」よりさらに「その誘いに魅力を感じている」という印象を与えるのが「I’d love to」です。「ぜひ〜したい」という意味の表現で、省略しない形の「I would love to」でも使われます。後ほど再度述べますが、「ぜひ〜したいけれども、予定があって残念ながらできない」と、最終的に断る際にも冒頭で使われる便利な表現です。

That’s a great idea.:いいアイデアですね

How about a beer tonight? – That’s a great idea.(今夜一杯どう? – いいアイデアですね!)

相手の提案に同意して、いいね!と答える表現です。「そのアイデアいいね!」と褒められると、アイデアを出した相手も嬉しくなるので、関係性も深まることが期待できますよね。これと似た表現で、「That’s awesome.(それすごくいいね)」や「Sounds great!(いいね!)」といったフレーズもあり、友人間でカジュアルに伝えたい時は使える表現です。

Why not?:断る理由がない

We should go out for a beer or two on Friday. – Why not?(金曜、飲みに行こうよ – もちろん!)

Why not?は直訳すると「なぜ〜しないことがあるだろうか?」となり、「断る理由がない」という意味から「もちろんだよ」と訳されます。「Sure(もちろん)」に意味合いが近いですね。ただし、気だるい雰囲気で「Why not?」というと、「断る理由もないし、まあいいよ」というニュアンスに捉えられてしまうこともありますので、かならず、笑顔で元気よく「Why not?」といいましょう。

Thank you for inviting me:お誘いありがとう

Do you want to go for a hike with us? – Sounds great! Thank you for inviting me.(私達とハイキング行かない? – いいね! 誘ってくれてありがとう。)

「Thank you for inviting me.(誘ってくれてありがとう)」という言葉はどんな返事をするにしても付け加えたい表現です。「ぜひ行きます」と誘いを受けてから、「Thank you for inviting me」と感謝を述べてもいいですし、断る時には最初に「誘ってくれてありがとう」と言ってから「but・・」とお断りの言葉を伝えるのもいいでしょう。

相手を傷つけない!誘いを断る時の英語フレーズ

誘いを受けたけれど、気乗りがしない場合や予定がある場合などで、断らなければならないこともありますよね。そういった時に使える相手を傷つけずにしっかりと断る表現をご紹介したいと思います。

I’d love to, but:すごく行きたいけど…

Let’s drive to the beach! – I’d love to, but I have another plan.(ビーチまでドライブに行こう!- すごく行きたいけど、別の予定があるのよ。)

先程誘いを受ける際に使っていた「I’d love to」ですが、うしろに「but」をつけることで、「とても行きたいけど…」と直接的に断るのを避けてくれます。こうしたクッション言葉を必ず断りの際には冒頭に入れるようにしましょう。またこの言葉を言う時には、声や顔も残念そうに言うことがポイントです。なお、例文の「I have another plan」は、誘いを断る時にかなり使える表現ですのでこれもセットで覚えておきましょう。

I wish I could, but:行けたらいいんだけど…

How about a coffee together? – I wish I could, but I have to get back to my office.(コーヒーでも一緒にどう? – 行けたらいいんだけど、オフィスに戻らなきゃならないのよ。)

「I wish I could」は「もしできたらなあと思う」という意味で、お断りする際に「本当は行ければいいんだけど」という気持ちを表現するクッション言葉です。「but」のあとに「実際にはこうしなければいけないんだよ」という旨を付け加えて断りしましょう。

Not this time, but:今回だめだけど…

Why don’t you come with us? – Not this time, but maybe next time.(一緒に来ない? – 今回はやめとくよ、次回ならね。)

「今回はだめだけど、(次回なら)」という形で断る場合によく使える定型文です。Maybe next timeも一緒に覚えておくといいでしょう。この前後に、「Thank you for inviting me(誘ってくれてありがとう)」を入れて感謝の気持ちも使えましょうね。

I’m afraid I cannot.:残念ながらできない

Would you like to have dinner with us? – I’d like to join you, but I’m afraid I cannot.(一緒に夕食でもいかがですか? – そうしたいのですが、残念ながらできないんです。)

「I’d like to 〜,but(ぜひそうしたいんですが、でも)」というクッション言葉の後も丁寧に表現するなら「I’m afraid(残念ながら)」という言葉を入れて婉曲的に断るといいでしょう。この「I’d like to join you, but I’m afraid I cannot」の形を覚えておけばビジネスシーンや目上の方への対応は安心です。

「誘ったり誘われたりした時の英会話」がわかったら

英語を話していると人を誘ったり、人に誘われるシーンは意外とよくあります。そんな時、適切な表現方法がわかっていると安心ですよね。誘う際には相手が目上の人なのか友人なのかに応じて適切な言葉を選びましょう。また誘われた時には、クッション言葉を必ずいれて、直接的に断らないように注意しましょうね。

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