「二刀流」を英語で言うと?大リーグ野球観戦のための英語

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大谷翔平選手やダルビッシュ有選手など多くの選手が大活躍し、優勝を手にすることのできたWorld Baseball Classic (略称:WBC)。この優勝を機に大リーグにはまる日本人が増えてきているようです。しかし英語が分からないと楽しみも半減。専門用語も多く、難しいように思われますが、一度覚えてしまえば試合を何倍も楽しく観戦することができます。もっと気軽に海外の中継を見ることもできるし、英語のニュースで試合結果をいち早くキャッチすることもできます。

ここでは、野球にまつわる基本の用語や、大谷選手の活躍を理解するためのルールと英語表現などをご紹介します。

大リーグを理解するための基本の英語表現

英語では「野球」のことをbaseballだけでなくball gameとも呼ぶなど、当たり前のように思っていることが、実はいろいろ違ってきたりします。大リーグの試合が英語で理解できるよう、基本の用語を押さえておきましょう。英語とカタカナ語で異なるものを中心に取り上げます。

「大リーグ」を英語にすると

Major Leagues(大リーグ、メジャーリーグ)

Major League Baseballが日本で言う「プロ野球」で、これを略したMLBという言い方も、英語ではよく使われています。

「野球場」にまつわる英語

stadium、ball park(野球場)

stands(スタンド、観客席)

field(グラウンド)

home plate、home base(ホーム)

first base(一塁)、second base(二塁)、third base(三塁)

スポーツの試合をする「グラウンド」は、英語ではfieldと言います。

「選手」を表現するための英語

player(選手)

pitcher(投手)

batter、hitter(打者)

catcher(捕手)

infielder(内野手)

first baseman(一塁手)、second baseman(二塁手)、third baseman(三塁手)

outfielder(外野手)

shortstop(ショート、遊撃手)

right fielder(ライト、右翼手)

coach(コーチ)

manager(監督)

「守備」はfielding、守っている「選手」はfielderと呼びますが、「ショート、遊撃手」だけ「短く止める人」という意味合いでshortstopと呼びます。

「攻撃」「守備」の英語の基本を押さえよう

日本語で使われる「ストレート」「デッドボール」など、実は通じない和製英語が野球用語にはたくさんあります。勘違いしてしまわないよう、攻撃や守備にまつわる主な英語表現を整理しておきましょう。

「攻撃」のときに使う英語

offense(攻撃)

hit(ヒット、打つ)

single(一塁打)、double(二塁打)、triple(三塁打)

home run、homer(ホームラン)

foul(ファウル)

steal(盗塁)

strikeout(三振)

base on balls(フォアボール)

hit by a pitch、HBP(死球)

「フォアボール」はfour ballsではなく、「ボールで出塁」といった意味でbase on ballsと言います。「死球」は英語でdead ballとは言いません。

「投球」のときに使う英語

pitch(投球、投げる)

starter(先発投手)

reliver(リリーフ投手)

fastball(直球、ストレート)

breaking ball(変化球)

pickoff(けん制)

intentional walk(敬遠)

pick offは「つみ取る、ねらい撃ちする」といった言い方。intentionalは「意図的な」で、intentional walkは「意図的に歩かせる」ということです。

「守備」のときに使う英語

defense、fielding(守備)

throw(送球、送球する)

grounder(ゴロ)

putout、PO(刺殺、アウトにする)

tag out(タッチアウト)

relay(中継)

hole(三遊間)

muff(落球、落球する)

put outは普段「明かりを消す」ときに使われます。tagは「鬼ごっこで鬼がさわる」ときに使われ、「さわってアウトにする」ことからtag out。muffは「しくじる、へま」という意味。

大谷選手の活躍を英語で理解するには

pitcherとしてもbatterとしても活躍している大谷選手は、大リーグでも特異な存在。例えば以下のようなことを知っておくと、どれだけすごいかということが、英語で実感できます。

DH(指名打者)とは?

DHはdesignated hitter(指定された打者)の略。投手の代わりに、DHが打席に着きます。普通は、打撃力の弱い投手に代わり、打つときだけバッティング力の高いDHを使うという制度。日本では現在、パ・リーグでのみ採用されています。

Shohei Ohtani Rule(大谷ルール)とは?

大谷選手はstarter(先発投手)として出場すると、leave the mound(マウンドを降りる)際に、原則batter’s box(打席)にも立てないことになっていました。そこで、大リーグのルールが改正され、大谷選手は「starter兼DH」として出場、pitching change(投手交代)後もDHとして打席に立てるようになりました(守備にはつかない)。

他にこのルールを必要とするような選手がいないことから、通称Shohei Ohtani Rule(大谷ルール)と呼ばれています。

「二刀流」を英語にすると?

日本語の「二刀流」は独特の言い方で、英語では「投手も打者も二つこなす」という意味で、two-way playerと呼んでいます。

野球解説で使われる英語フレーズ

英語で野球中継を見たりスポーツニュースを読んだりしているときに遭遇するようなフレーズをご紹介します。これまで見てきた単語が身についていると、だいぶ理解できるようになってくるはずです。

投げるときの解説

Here comes a pitch.(ピッチャー、投げます)

Two out, the bases loaded.(ツーアウト満塁です)

loadedはここでは「ふさがっていっぱいになっている」ということ。

It’s a high breaking ball.(高めの変化球です)

The pitcher struck out.(ピッチャー、三振に打ち取りました)

strikeoutが「三振」で、strike outで「三振に打ち取る」となります。struckはstrikeの過去形。

打つときの解説

Otani is at bat.(大谷が打席に入りました)

be at batで「打席に着いている」

It’s a swing and a miss.(空振りです)

swing(振る)+miss(逃す)で「空振り」となります。

He hit the low fastball.(低めの直球を打ちました)

It’s going to the right. Gone!(ライトに向かって伸びる。入った!)

goneは「行ってしまった」、つまり「スタンドに入ってしまった」ということ。

大リーグの野球解説を実際に英語で聞いてみたいという人は、You TubeのMLBのチャンネルを見てみましょう。「CC」ボタンをクリックすると、英語字幕を参照することができます。

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