グーグルで英語の面接対策ができるって？ interview-warmupを使ってみよう

英語の面接対策をひとりで練習しなければならないとき、事前に用意したスクリプトを音読して終わりになっていませんか？あるいはオンライン英会話の講師や家族を相手に練習をする人もいるでしょうか。今回ご紹介したい場合、Googleの「interview warmup」。IT分野で働く人の就職活動を支援するためにグーグルが開発した面接対策ツールなんです。もちろん、IT分野以外の業界を志望する人も使える設計になっています。

使い方もシンプルで無料なので、様々な質問を投げかけてくれるこのツールを使って、面接前の準備に役立ててみませんか。

英語面接の練習ができるinterview-warmupの特徴

機能的な特徴は次のようになっています。

使い方が非常に簡単

サイトにアクセスすると、登録やログインの必要はなく、そのまま即利用できます。サイトの作りはとてもシンプルなので、操作を覚える必要はありませんし、ソフトのインストールもありません。また利用料も無料で誰でもすぐ使えるようになっています。

面接練習したい分野を選べる

インタビューできる分野は次の6つです。

・Data Analytics
・E-Commerce
・IT Support
・Project ManagementUX Design
・General

IT以外の分野の方やリスト以外の職種を想定する方は「General（一般）」を選んでください。

スピーキング・ライティング両方可能

分野を選ぶと5つ質問がでてきます。回答は口頭と筆記のどちらも可能なので、スピーキングに自信がない場合は、まずタイピング入力で回答してみるといいでしょう。何度か練習して慣れてきたら、メモを見たりタイプすることなく口頭で答える練習をしてみましょう。

回答の見直しができる

回答をスピーキングにする場合、最後に自分の話したことのトランスクリプトが表示されます。回答は人によって大きく異なるため、模範回答や添削などはありませんが、次のような方法で自分用に保存して見直しが可能です。

・クリップボードにコピーしてワードなどに貼り付ける
・サイトから直接プリントアウト（印刷モードがあります）

何度でも繰り返し練習できる

インタビューの質問は、ランダムに選ばれたものが5つで1セットです。何度でも繰り返し練習できるので、同じ質問セットをやり直してもいいですし、別の質問セットに変えることもできます。

interview-warmupの内容

質問は、異なる分野を選んでも同じものが出てくるときがありますが、その分野に特化した質問も出てきます。

5つのランダムな質問例

General（一般）で表示される質問セット例には次のようなものがあります。どれもよく質問されるものばかりです。各IT分野に特化した質問だけではなく、一般的な質問にも対応できるよう練習しましょう。

＜質問セット1の例＞

・What are you looking for in your next job?
（新しい仕事に求めるものは何ですか？）

・Please tell me about some of your strengths and weaknesses.
（あなたの長所と短所を教えてください）

・Tell me about a time you had to deliver on multiple competing priorities. What did you do, and what were the results?
（優先順位の高い複数の仕事をこなさなければならなかったときのことを教えてください。あなたはどう取り組み、その結果はどうでしたか？）

・Describe a situation when you disagreed with someone at work. What did you do, and what was the result?
（職場の人と意見が合わなかったときの状況を教えてください。あなたはどう行動し、その結果はどうなりましたか？）

・Tell me about a time when you had to develop a new skill. How did you approach the learning process?
（新しいスキルを身につけなければならなかったときのことを教えてください。あなたはどのように学習に取り組みましたか？）

＜質問セット2の例＞

・Please tell me why you would be a good fit for this role.
（あなたがこの職務に適任である理由を教えてください）

・Tell me about a time when you delivered results despite a challenging environment or context. What was the situation, what was your goal, and what were the results?
（困難な環境・状況下でも結果を出した時のことを教えてください。どのような状況で、どのような目標を持ち、どのような結果を出したのでしょうか？）

・Please share a time when you set a goal for yourself and achieved it. How did you go about that?
（あなたが自分で目標を設定・達成したときのことを教えてください。その際、どのような工夫をされたのでしょうか？）

・When do you try to push through and solve a problem on your own, and when do you involve others on your team?
（あなたが自分一人で問題を解決しようするのはどのような時ですか？また、チームの他の人と一緒に取り組むのはどのような時でしょうか？）

・How would you describe your working style?
（あなたの仕事の取り組み方について話してください）

＜そのほか一般的によく聞かれる質問の例＞

・Could you tell me about yourself and describe your background in brief?
（あなたについて、経歴を簡単に教えてください）

・How did you hear about this position?
（このポジションをどのようにお知りになりましたか？）

・What type of work environment do you prefer?
（どのような職場環境を好ましいと考えますか？）

・How do you deal with pressure or stressful situations?
（プレッシャーやストレスの多い状況に、どのように対処しますか？）

・Do you prefer working independently or on a team?
（独立して仕事をするのと、チームで仕事をするのと、どちらが好きですか？）

・When you’re balancing multiple projects, how do you keep yourself organized?
（複数のプロジェクトを両立させるとき、どのように整理をしますか？）

・What are your salary expectations?
（給与の希望額について教えてください）

・Are you applying for other jobs?
（他の仕事にも応募していますか？）

・Why are you looking for a change?
（なぜ転職を希望しているのですか？）

・What are your career goals?
（あなたのキャリア目標は何ですか？）

質問と回答例については次のような記事も参考にするのもおすすめです。

参考：
Harvard Business Review │ 10 Common Job Interview Questions and How to Answer Them

回答後の画面

全ての質問への回答が終わると、口頭で答えた場合には自分の回答のトランスクリプトが、タイプしたものはそのまま表示されます。自分の回答パターンやどこを改善したり内容をもっと膨らませるべきかなどを分析することができます。

さらに回答のトランスクリプト（あるいは自分でタイプした文章）は、次の3つの項目で該当部分がハイライト表示されます。ハイライトがない項目に内容を追加したり、同じ言い回しが多い場合は言い換えるなど、改善部分を一目で見ることができて便利です。

・Job-related terms（仕事に関連する用語）

仕事に関連する用語が使われている部分にハイライトされます。「See all terms（全ての用語を見る）」をクリックすると、仕事に関連する語彙リストが一覧で見れるので、インタビュー対策以外に英語学習上の語彙力強化や活用できそうです。

・Most-used words（もっともよく使用された言葉）

自分が3回以上繰り返し使った同じ言葉がハイライトされます。誰しも自分がよく使う言葉の「くせ」がありますが、それが可視化されます。

場合によって繰り返し使うことが必ずしも悪いとは限りませんが、ほかの言葉に言い換えられる場合は、できるだけ言い換えた方がいいでしょう。同じ言葉のリピートは文章が平坦でつまらなく聞こえます。

・Talking points（話のポイント）

Experience（経験）、Skills（スキル）Lessons learned（学んだこと）、Examples（例）、 Results（結果）の5つの面について、自分が語っている部分がハイライトされます。

ハイライトされない項目について、内容に追加が必要なものがないかどうか見て回答を改善していくといいですね。

interview-warmupの使い方がわかったら