「ある程度は~」と英語で言いたいとき、どんな表現があるかご存じですか?レベルや量を断定せず、曖昧にしておきたいときに便利な表現です。また、それ以外にも自分の気持ちだったり時間や距離の話だったり、日常会話の中で「程度」について話すことはよくあるでしょう。今回の記事では、そんなときに使える「程度」を表わす表現をご紹介していきます。
「程度」自体を表わす単語
まずは「程度」を表わす単語を知っておきましょう。
degree
degreeは「程度」や「度合い」を意味する名詞です。対象物を限定せず広く使える単語で、下記のような使い方ができます。
To what degree do you like that movie? (その映画をどの程度好きなのですか?)
extent
extentも「程度」を表わすのによく使われる単語です。degreeとはほとんど意味が変わらないので、同じように使われます。
To what extent do you like that movie? (その映画をどの程度好きなのですか?)
また、「ある程度は」と言いたいときにはdegreeもしくはextentを使って下記のように表現します。
I can speak English to some extent/degree. (ある程度は英語が話せます)
level
levelと聞くと能力や技術的な意味での「程度」を思い浮かべる人もいるでしょうが、それだけでなく物理的な高さの「程度」、ある物の量や数字の「程度」を表わすこともできます。
The English level of these students is quite high. (この生徒たちの英語レベルは非常に高いです)
The water level in the river is higher than yesterday. (川の水位は昨日より上がっています)
Deflation dropped three percent from the previous level. (デフレは前回から3%低下しました)
時間や距離の「程度」を表わす英語表現
続いて、時間や距離の「程度」について言及するときに使える表現をご紹介します。
「時間がかかる」ときにはit takes~
時間を表現するときにはit takes~で表しますが、その後ろに具体的な数字を入れるとその程度が表わせます。
It takes three hours. (3時間かかります)
具体的な数字ではなく、「長いことかかる」などと言いたいときにはa long timeを入れましょう。
It takes a long time. (長いことかかります)
逆に、時間がかからないときにはよく使う定型フレーズがあります。
It shouldn’t be long. (そんなに長くはならないはずです)
「~くらいの距離」は何という?
「図書館までは3km」などと表現するときには、数字+farを使います。
The library is three kilometers far from here. (ここから図書館までは3kmです)
「〇km」と断定せず、「だいたい~くらい」と言いたいときにはaboutやroughlyといった副詞をつけましょう。
The library is roughly three kilometers far from here. (ここから図書館まではおおよそ3kmです)
「どれくらい?」と聞きたいとき
時間や距離の程度がどれくらいなのかを聞きたいときには、how~?を使うと言いたいことが表わせます。
How long will it take to finish cooking? (料理を終えるのにどれくらいかかりますか?)
How far it is from Tokyo to Osaka? (東京から大阪まではどれくらいの距離ですか?)
感情の「程度」を表す英語表現
自分の感情を表したいときには、「be動詞もしくはfeel+感情を表わす形容詞」で表すのが一般的です。そこに、下記のような副詞を加えると自分の感情の振り幅を詳細に伝えることができますよ。
「とても」を言うときはso、very
veryやsoといった強調の副詞をつけると、「とても~している」と言うことができます。
I am so excited! (とてもワクワクしています!)
She feels very tired. (彼女はとても疲れています)
somewhatをつけると「いくらかは」
それほどはっきりと感情を露わにしたいわけじゃない、そんなときにはsomewhatを使うと「いくぶんかは~」という曖昧な感覚を表現できますよ。
I feel somewhat happy with that result. (その結果にいくらかは満足している)
「ちょっとだけ」ならa bit
「ちょっと緊張している」などと言いたいときの、「ちょっと」「少し」はa bitがまさにその感覚を表現できます。
My boss is a bit nervous about the presentation. (上司はプレゼンに少し緊張しています)
「思ったより~」と言いたいとき
感情の「程度」が、自分が予期していたよりも大きかったり小さかったりすることもありますよね。そんなときには比較級を使うと「思ったより~」を表現できます。
I was happier than I expected. (思っていたよりうれしかったです)
She felt much more scared than I thought. (私が思っていたより彼女は恐怖を感じていたようです。)
量や質の「程度」を表す英語表現
量が「多い」「少ない」、クオリティが「高い」「低い」など、量や質の程度を表わす表現もあります。
量を表わす単語
「量」自体を表わす単語はamountもしくはquantityです。前者は不可算名詞、後者は可算名詞に使います。そこに量の多寡を表わす形容詞を加えると、その程度を言うことができますよ。
量が「多い」もしくは「少ない」
量の多さ、少なさを表わすにはlarge/smallを使います。
I need a small amount of water. (少量の水が必要です)
The company provides large quantities of products. (その会社は大量の商品を提供しています)
ちなみに、quantityは可算名詞に使われるので2つ以上のものを指すときには複数形になります。
「それなり」というなら
日本語で「それなり」というときには、「はっきりとどれくらいとは言えないものの、結構な量が必要である」というニュアンスがあります。それを表わすにはconsiderableが適切です。
They need a considerable amount of milk.(彼らはそれなりの/相当量の牛乳を必要としている)
質を表わす単語
「質」を表わす単語はqualityです。日本語でも「クオリティ」と言いますが、これは英語をそのままカタカナ化したものです。その良し悪しを表現するときには、qualityの前に形容詞をつけます。
質が「良い」
high quality (高品質)
good quality (良質)
excellent quality (素晴らしい質)
best quality (ベストな質)
質が「悪い」
low quality (質が低い)
bad quality (質が悪い)
質が「悪くはない」
acceptable quality (受け入れられる質)
reasonable quality (妥当な質)
まとめ
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