共通の知り合いについて説明したいけど、名前をとっさに忘れてしまった…そんなときに外見について言及することもありますよね。「背が高い」、「目が青い」、「物腰柔らか」など、人の見た目や雰囲気を表わす英語表現がパっと出てくると、スムーズに会話も進むでしょう。 今回はそんなときに役立つ、人の見た目を表わす単語やフレーズをご紹介します。
「見た目」は英語でAppearance/Look
まずは「見た目」を英語で何というのか、確認しておきましょう。
Appearance
最も頻繁に使われるのは”appearance”です。これは動詞”appear”(出現する)が名詞化したもので、「見た目」以外にも「出現」「出演」などの意味もあります。他にも書物の「出版」など多数の意味を持ちますが、主語や文脈から何を指すかは判断できるでしょう。ちなみに、人の「見た目」を指すときには下記のように”one’s appearance”と使うことが多いです。
She is always worried about her appearance. (彼女はいつも見た目を気にしている)
Look
“look”は名詞として使われる場合には”appearance”と同じように「見た目」という意味があります。「見た目」という意味で使う場合にはsをつけて複数形で使うのが一般的です。
He doesn’t care about his looks.(彼は自分の見た目に気を使わない)
一方、動詞として使う場合には「~のように見える」という意味で使います。同じような意味で”seem”という単語もありますが、lookが単純に外見を見て「~のように見える」というのに対し、seemは見た目だけでなく状況や文脈などから判断、推察して「~のように思える(見える)」という自分の意見を伝えるときに使うという違いがあります。なお、動詞ですので主語が三人称単数の場合にはsをつけましょう。
You look so young.(あなたはとても若く見えます)
He looks polite.(彼は礼儀正しく見えます)
AppearanceとLookの違い
両者は同じ意味で使っても差し支えないですが、厳密にいうと少し違いがあります。Appearanceが服装や髪形、あるいは振る舞いといった後天的に自分でコントロールできるものであるのに対し、looksは顔の造形そのもの(整形しないと変えられない部分)を指します。
人の外見を表す英語表現
では実際に、人の見た目を伝えるときにはどんな表現をするのか、具体例を交えながら見ていきましょう。
印象を伝えるなら
「~そうな人」という、その人のまとう雰囲気を言いたい場合には、上述の”look”が使えます。”look”の後ろに形容詞もしくは名詞をつければ、「~のように見える」=「~そう」を表現できますよ。
優しそう
「優しい」を意味する代表的な単語は”kind”です。他にも”nice”や”good”で表すこともできますが、こちらは文脈によっては「良い人そう」と捉えることもできるので、「優しい」に限らずポジティブな印象を伝えたい場合に広く使えます。
She looks kind.(彼女は優しそうです)
He looks so good.(彼はとても良い人そうだ/優しそうだ)
まじめそう
「まじめ」と聞いたときに”serious”を思い浮かべる人は多いでしょうが、この単語は少々ネガティブな意味を含んでいます。日本語で言えば「堅物」「お堅い」といったような、「まじめすぎて面白みがない」ことを表わす単語です。ポジティブな意味で「まじめそう」と言いたいなら、”hard-working”や”honest”の方が適切でしょう。
Susan looks hard-working.(スーザンはまじめそうだ)
He doesn’t look honest.(彼はまじめそうには見えない)
その他
“look”のうしろにはさまざまな形容詞、名詞を入れることができます。例えば”cheerful”(陽気な)を入れれば「明るそう(陽気そう)」といえますし、”easy-going”(のんきな)を入れれば「のんきそう」といえます。自分の言いたい内容に合わせた形容詞を探せば、いろいろな表現ができますよ。
身体的な特徴を伝えるなら
雰囲気や空気感だけでなく、その人の持つ身体的特徴を言うときにもいろいろな言い方があります。多くはbe動詞+形容詞、もしくはhaveを使って表現するので、その言い方に慣れておきましょう。
背の高さ
背が高い、低いというときにはそれぞれ”tall”と”short”を使います。
Kevin is tall.(ケビンは背が高い)
Amber is short.(アンバーは背が低い)
また、比較級(er+than)を使えば「~より背が低い、高い」を表現できるので、より詳しい説明ができます。
He is taller than me.(彼は私より背が高い)
ヘアスタイル
髪型について言及するときには基本的に”have ~hair”を使います。「~な髪型を持っている」=「~な髪型をしている」というイメージです。髪型を表わす単語はいろいろあります。長さを表わすlong(長い)、short(短い)、medium(中間)、色を表わすblond(金髪)、brown(茶色)、grey(白髪交じり)などの単語を組み合わせれば、うまくその人の髪形を表現できるでしょう。
She has black, short, and curly hair.(彼女は髪が黒く、短く、そしてカールしている)
Rogan has blond, short hair.(ローガンは金髪で、髪が短い)
目の色
目の色を表現するときも、”have~eyes”と言います。blue eyes(碧眼)、green eyes(緑色の目)、brown eyes(茶色い目)など、色を表わす単語を一緒に使います。ただし、「黒い目」というときに”black eyes”と言わないように注意しましょう。これは打撲した際などに目の周りに現れる青タンを表わす単語です。日本人のような黒い瞳を表現するには、”dark brown eyes”が適切です。
まとめ
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