ビジネスパーソン必見!ビジネス交渉に関してよく使われる英語フレーズ20選

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ビジネス英語には、いろいろなシーンを想定したものがありますが、その中でも交渉に関する英語は使用頻度が高いと思います。「提案するときはこんなフレーズを使う」「相手の意見に同調するときはこう」といったフレーズを学ぶ機会は多いと思いますが、交渉の状態を誰かに説明するときに使う表現を学ぶ機会は少ない印象です。

今回は例えば上司や同僚に交渉の状態を説明するとき、あるいは交渉中によくネイティブが使う言葉を解説します。特に普段、英語で仕事をしている方は覚えておくといいですね。

代案を提示する

代案を提示することに関連する主な語彙には次のようなものがあります。

alternative「代替案」

提案された案や予定されている計画・方法とは別の案のことです。

Let’s consider the alternatives before deciding on selling the company.
(会社の売却を決める前に、別の選択肢を考えてみよう)

One of the alternatives open to you is moving to another department.
(選択肢のひとつに、他部署への異動がある)

counteroffer「対案」

counter-proposalとも呼ばれます。相手側の提案に対し出される別の提案を意味します。

In their counteroffer, they demanded 10 million dollars.
(彼らは対案で、1千万ドルを要求した)

We regret to tell you that we have to turn down your counteroffer. The price is too low to accept.
(残念ながら御社の対案は承諾しかねます。価格が低すぎてお受けできません)

highball offer / lowball offer「極端に高い・低いオファー」

動詞としても使われます。この場合のオファーが高いか低いかは、交渉対象の価値によって決まります。例えばあるサービスの取引金額交渉をするときに、最初は極端に高い金額の提示(ハイボール)から始まり、相手は逆に低い金額(ローボール)を提示します。そこでだんだんと市場価値に近い金額に落ち着くことが多いですが、交渉下手の人だと適正価格より高い金額を受け入れてしまう場合もあるでしょう。

We were clear that we wouldn’t make any lowball offers.
(我々はローボールオファーはしないと明言した)

They started the negotiation by highballing the price.
(彼らは高値を提示することで交渉を始めた)

bargain「交渉する・値切る」

価格に限らず色々なことについて自分に有利に働くように交渉することを意味します。

He bargained with his boss for a better salary.
(彼は給料を上げるために上司と交渉した)

We failed to bargain with them.
(我々は交渉に失敗した)

sweeten the deal「条件に色をつける」

取引や見込みのある契約を、以前に提案されたものよりも良く見せることを指します。

We will sweeten the deal by offering a 20% discount.
(さらに20%の割引でどうでしょう)

They sweetened the deal and gave me exactly what we asked for.
(彼らは取引に色をつけて我々が要求した通りのものを提示してきた)

counterattack「反撃」

競合他社による自分に対する行動を阻止する、あるいは対抗するための行動のことです。

We will launch a counterattack against our rival.
(我々はこれからライバル企業に反撃を仕掛ける)

We set up a strategy as a counterattack using the media.
(メディアを使った反撃として戦略を立てた)

交渉が難航する

交渉が難航するときに使われる表現について、よく使われるものです。

deadlock「行き詰まり」

どちらも要求を変えない、あるいは相手の要求を一切受け入れないため、議論が合意に達しない状況を指します。

There is a deadlock on some issues in the contract.
(契約のいくつかの問題で行き詰まりがある)

The negotiation has ended in a deadlock.
(交渉は暗礁に乗り上げた)

dealbreaker「交渉を中断させる可能性のある項目または問題」

交渉中に解決されなければ、一方の当事者が取引に同意せず離脱する障害となるものを指します。

We like your new product, but the dealbreaker is the installation cost.
(御社の新製品は気に入っていますが、導入コストがネックです)

The only problem with this office is that it’s a 15-minute walk from the station. Considering the price, it might not be a deal-breaker.
(このオフィスの唯一の問題は、駅から徒歩15分ということです。価格を考えれば、ネックにはならないでしょう)

sticking point「同意の行き詰まりになる点」

交渉を中断させたり、前進を阻んだりする問題や課題のこと。stickは張り付くという意味の動詞です。あることがくっついて離れないものをイメージすると覚えやすいと思います。

The sudden resignation of the management team is a sticking point in our negotiation.
(経営陣の突然の辞任が交渉のネックとなっている)

How we divide the profits is the main sticking point.
(利益をどのように分配するかが最大の難点だ)

bottom line「最終値・最終結果」

交渉がそれ以上進まないポイント。ボトムラインは、最終提示額(final offer)やウォーク・アウェイ・ポイント(walk away point)と呼ばれることもあります。

$50000 is our bottom line.
(50000ドルが底値です)

A 30% discount is our bottom-line offer.
(30%割引が最終オファーです)

back to the drawing board / back to square one「最初から仕切り直す」

交渉やプロジェクトなどがうまくいかず、最初に戻ること。drawing board(画板)に戻る、つまり何も描かれていない状態に戻ることを意味します。

They rejected our proposal, so it’s back to the drawing board.
(私たちの提案が却下され、振り出しに戻った)

The cost is too high. We have to go back to the drawing board and find a way to reduce it.
(コストが高すぎる。 初心に戻って、コストを下げる方法を見つけなければならない)

drive a hard bargain「激しい駆け引きをする」

有利な合意を得るために懸命に努力すること。つまり自分が支払う、または行うことと引き換えに多くのことを期待することを意味します。

They’re driving a hard bargain and have refused to compromise on any of the terms.
(彼らは強硬な交渉に乗り出し、どの条件についても妥協を拒んでいる)

They drove a hard bargain, but we were able to come to an agreement in the contract.
(彼らは厳しい駆け引きをしたが、我々は契約の合意に達することができた)

not going to fly「うまくいかない」

直訳すると「飛ばない」ですが、flyにはカジュアルな表現で「成功する」「通用する」という意味もあります。

This project is not going to fly.
(このプロジェクトはうまくいかないよ)

You can try to negotiate the salary raise, but I think it’s not going to fly with your boss.
(昇給の交渉してもみたらいいけど、君の上司には通用しないと思う)

meet halfway「歩み寄る・譲歩する」

直訳すると「中間地点で会う」と意味ですが、ビジネスでは相手が手に入れたいと思っているものの一部を譲る、あるいは妥協することを意味します。

We decided to meet them halfway and give them a 20% discount.
(我々は譲歩し、20%の割引をすることにした)

To conclude the transaction, we have to meet halfway.
(取引を成立するために、互いに譲歩しなければならない)

交渉が成立する

最後に交渉が無事成立するときに関係する表現を学びましょう。

reach a consensus「合意に達する」

コンセンサスとは意見の一致や総意です。コンセンサスに達する、つまり全員の意見が一致して交渉が成立することを意味します。

It was a hard negotiation, but we finally reached a consensus.
(難しい交渉だったが、最終的に合意に達した)

We hope to reach a consensus on the two pending items of the deal.
(契約の2つの懸案事項について合意に達することを願っています)

close a deal「取引を成立させる」

close a deal=取引を閉じるとは、途中で終わらせることではなく、最後までやりきって閉じること、つまり取引を成功させるという意味で使われます。

Let’s toast! We closed a deal with a tech giant.
(乾杯しましょう!巨大ハイテク企業との取引が成立しました)

It took several months to close the deal.
(取引成立までに数ヶ月かかった)

compromise「妥協する」

解決策を見つけるために、自分の考えや条件を少し変えることです。

We hope to reach a compromise at the next meeting.
(次回の会議で妥協点を見出せればと思います)

We compromised by splitting up the initial cost.
(初期費用を折半することで妥協した)

concede「譲歩する」

取引をしようとするときにあきらめて、自分の意思にそぐわない相手の言い分を受け入れることです。つまりこの場合は、取引に負けたとも言えます。

We’re willing to concede on the price and offer you $50 per piece instead of $60.
(価格について譲歩し、60ドルの代わりに1個50ドルで提供しましょう)

We had to concede to close the deal before the end of the fiscal year.
(年度末までに取引を終えるためには譲歩しなければならなかった)

hammer out「苦心の末、合意や解決する」

多くの議論や話し合いの末、合意や解決に達すること。ハンマーで叩いて出すことを思い浮かべると、苦心の末に解決策を練りだす様子が想像できますね。

We managed to hammer out a solution.
(何とか解決策を打ち出すことができた)

After the verbal agreement, we had to hammer out the details for the written contract.
(口頭で合意した後、契約書の詳細を詰めなければならなかった)

come to terms「折り合いをつける」

合意に向けて徐々に前進することです。また、苦難や問題が生じて悪いことが起きた時に、それを受け入れるという意味もあります。

After long hard negotiations, we have come to terms with the cost of the new system.
(長い間の厳しい交渉の末、我々は新システムの費用について折り合いをつけた)

We will have to come to terms with our loss of a potential big client.
(潜在的な大口顧客を失ったことについては、折り合いをつけなければならないだろう)

ビジネス交渉で頻出の英語がわかったら

ここに出てきた単語やフレーズは少し難しいものもあるかもしれませんが、わりとよく使われるものなので、徐々に覚えるようにしましょう。

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