「今日は比較的涼しい」の「比較的」ってどう表現する?日本人が使いやすい英語表現

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日本語で話すときに「比較的大きい」「比較的温かい」「比較的空いてる」など、「比較的」という言葉を使うことは多いと思います。物事を断言せず、控えめに主張してくれる「比較的」という言葉は日本人には使いやすい便利な言葉なのかもしれません。この便利な「比較的」という言葉を英語で表現するとどうなるのでしょうか?

今回はすぐに使えて自分のものになる「比較的」の英単語や、知っておいて損はない「比較的」の英語フレーズをたくさんの例文とともにご紹介したいと思います。

「比較的」なら「relatively」から使ってみよう

「比較的」という言葉を使いたいと思ったら、もっともよく使われていて、かつ「使いやすい英単語である「relatively」をまずは極めてみましょう。

「relatively」は「比較上の」「相対的な」という意味の形容詞「relative」から派生した副詞で、「なにかと比較してAだ」「予想に反してAだ」「予想していた以上にAだ」などと言いたいときに使えます。

relativelyを使った例文

It is relatively cool today.(今日は、比較的涼しい。)

She speaks relatively fast.(彼女は、比較的早口です。)

The train was relatively empty.(電車は比較的すいていました。)

he lives in a relatively convenient location.(彼は比較的便利なところに住んでいる。)

上記の例文のように、「予想していた暑さに比べて涼しい」だったり、「一般的な基準とくらべて早口」だったり、「いつもと比べて空いている」など、なにかと比べての感想を述べています。このように、言葉には出していませんが、なにかと比べて判断し、「比較的Aだ」と言いたいときに「relatively」は便利な言葉です。

「比較的Aだ」と言いたいとき、「A」の前に「relatively」をつけて「relatively A」と発言すると簡単に表現できますよ。

また、relativelyを使った言葉でよく見るフレーズが下記の例文です。

Relatively speaking, she is beautiful.(どちらかといえば、彼女はきれいなほうです。)

この例文のように「Relatively speaking(どちらかといえば)」という前置きの英語フレーズはよく耳にします。「これは一般の基準から比べれば比較的」という意味で、転じて「relatively speaking=どちらかといえば」と訳したりします。

Relatively以外で「比較的」を表現する英語フレーズ

Relatively以外でも「比較的」と訳される英語フレーズは存在します。代表的なものをご紹介しましょう。

comparatively:文語でよく使われる「比較的」

comparativelyは「compare(比較する)」から派生した副詞です。使い方はrelativelyとかなり似ていますが、どちらかというとビジネス文書や研究書などの書き言葉で使われる単語です。

They are comparatively quiet.(彼らは割とおとなしいです。)

That is comparatively strong against dryness.(それは比較的乾燥に強いです。)

The task is comparatively easy.(その仕事は比較的簡単です。)

似た副詞で「comparably」という副詞がありますが、こちらは「同等の」という意味で、「比較的」とは訳せませんので、注意しましょう。

なお例文の「quiet」は「しずかな」という意味、「against 〜」は「〜に対して」と訳す英単語です。

fairly, rather:「結構」という意味の「比較的」

fairlyやratherは「かなり」「結構」と訳される英単語です。日本語でも「結構」という言葉は「想像していた以上に」「予想以上に」という意味合いで使う言葉です。つまり「想像していたものと比較して、比較的」というニュアンスの言葉として「fairly」「rather」が使われることがあります。

I am fairly happy.(私は比較的幸せだ。)

It‘s fairly warm today.(今日は比較的暖かい。)

That’s fairly reasonable.(比較的手頃な値段ですね。)

「fairly」は「比較的」「まあまあ」「かなり」といったように訳されますが、話の意味や内容が話者にとって好ましいときに使われる単語です。つまり上記の例文では、「happy(幸せな)」「warm(暖かい)」「reasonable(理にかなった)」はどれも話し手にとって好ましい状態であるということになります。

一方のratherを見てみましょう。

It’s rather warm today.(今日はかなり暖かい。)

This soup is rather hot.(このスープはかなり熱い。)

He looks rather old.(彼はちょっと年取って見えるね。)

ratherも「かなり」「比較的」「ちょっと」のように訳されますが、こちらは「fairly」と違って、話の意味や内容が好ましくないときに使われる単語です。上記3つの例文では、「warm(暖かい)」「hot(熱い)」「old(古い)」はどれも話し手にとって好ましい状態ではないということが言えます。下記のような同じ日本語訳の例文でも、

It‘s fairly warm today.(今日は比較的暖かい。)

It’s rather warm today.(今日はかなり暖かい。)

fairlyの方は話者が暖かいことを好ましいと感じているのに対し、ratherの方は暖かいのを不快に感じているということがわかるわけです。

(※ただし、ratherでも「clever(賢い)」や「good(よい)」といった特定の単語を修飾する際には、「好ましくない」というニュアンスではなく、「very(とても)」という意味の強調語に変わります。)

compared to:「〜と比べて」という意味の「比較的」

「relatively」という英単語は覚えておくと便利ですが、とっさに口から出てこないこともあるかもしれません。「relatively」がとっさに口から出てこないときには、「compare to」という英語フレーズを覚えておけば、似た表現に言い換えることもできます。

例えば、

It is relatively hot today.(今日は比較的暑い。)

という表現を言い換えると、

It is hot today compared to usual.(通常と比べて今日は暑い≒今日は比較的暑い)

となります。このように、「compared to〜」は、比較対象を明示しながら、比較表現をすることができます。ただし注意点として、比較対象があるからといって、「hot」を「hotter」のような比較級の形にする必要はありません。compared toですでに比較の要素が含まれているため、「hot」は原級のままで用いることが正しい用法です。

比較級の形にする必要もないので、「compared to」はとても使いやすい英語フレーズではないでしょうか。

compared toを使ったその他の例文を見てみましょう。

He is tall compared to other kids.(彼は他の子供に比べて背が高い≒彼は比較的背が高い)

It is cold today compared to usual.(今日は通常より寒い≒今日は比較的寒い)

America is big compared to other countries.(アメリカは他の国に比べて大きい≒アメリカは比較的大きい)

「compared to usual」は「通常と比べて」という意味で、セットで覚えておけば「比較的」を表現したいときに便利です。compared toを用いるときは、必ず比較対象を後ろにつける必要があるため、「誰と比べて」「何と比べて」なのかを考えながら話しましょう。

「比較的」の英語表現がわかったら

「比較的便利なんです」「比較的新しいんです」といった表現は、言葉のニュアンスを柔らかくしてくれる印象があり、使いやすい単語のように思います。そんな「比較的」を英語でもばっちり使いこなしていきましょう。

まずは「relatively」を覚えつつ、「fairly」「rather」などネイティブが使う表現も知っていて損はありません。

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