「口から英語がスラスラ出てくるようになりたい」と、日々英語の勉強に励んでいる方は多いと思います。英会話力をつけるために、「瞬時に英作文をする」という学習法はとても有効です。
瞬間的に日本語を英語に変える瞬間英作文はやり方によって効果も異なるもの。今回はそんな瞬間英作文の作り方やメリットをご紹介したいと思います。
英作文には2通りある
皆さんの中には、普段の英語学習の中で、あまり「英作文」を取り入れたことがないという方もいらっしゃると思います。とくに英会話力を伸ばしたい場合には、「作文=書く」という行為が遠回りに感じてしまうようにも思われるかと思います。
しかし英作文にも2通りの方法があります。一つは「ノートなどに書いて文字を残す場合」、そしてもう一つは「瞬時に作文を行って発話する場合」です。どちらも良い面がありますので、各々の方法をお伝えしていきたいと思います。
ノートに書いていく英作文の方法とメリット
まずは学生時代から行ってきた「ノートに英作文を書いていく英語学習法」について、効果的な方法とそのメリットをご紹介しましょう。
ノートに書く英作文の効果的な方法
(1)まずはじめに、英文にするための日本語文を用意します。特に初心者の方は、中学生の英語の教科書や問題集、また中学生の英作文用の問題集などを用意するといいでしょう。英文を見ると簡単なものでも、とっさに日本語を英文にするとなると難易度は一気に上がります。
(2)なるべく短く簡単な単文から始めます。
例:「週末は映画館に行きました。」
(3)日本語を見て、まずは「主語はなにか?」をすぐに考えます。日本語には主語が明示されていない場合がありますので、かならず主語を決めましょう。
(4)主語が決まったら、とりあえずノートに「I」と書き出します。日本語を見てから「I」と書き出し始めるまで、なるべく5秒以内に行います。
例:「週末は映画館に行きました。」だから主語は「私=I」
(5)次に時制は何かを考えましょう。時制が決まったら、動詞を書いていきます。
例:週末のことだから過去。「行く」の過去だから「went」と書く。
(6)続きを書いていきます。分からない単語があれば、かわりにその場所に日本語を書いておきます。書きながらできれば声に出して発話しましょう。
例:I went to the movie 館 on the weekend.
(7)1問解いたらすぐに答えを見ます。正解が「I went to the movie theater on the weekend.」であれば、自分の回答の「館」の下にtheaterと書き足して、正しい全文章を発音します。
ノートに書く英作文のメリット
英作文をノートに書いていくというやり方のメリットは大きく2つあります。
まず、英語学習に慣れていない初心者さんの場合、書くことのほうが、口で発話するより余裕が生まれやすいというメリットです。5秒以内に書き始めるというルールはあったとしても、書いている間に考える時間ができるので、ある程度これまでの学生時代にやってきた英語学習のやり方が生きる方法であると言えます。初心者さんにとっては始めやすい学習方法といえるでしょう。
また、ノートに自分の書いた英文が「残る」ので、後で見直しや間違いなおしがしやすいというメリットもあります。はじめのうちは、英語のスペル(綴り)も怪しいでしょうし、前置詞や三単現のsなどの抜けがないかなども、書いておくことで一目瞭然です。
瞬時に文を作って発話する英作文の方法とメリット
次に「瞬時に文を作って発話する英作文の学習法」についてご紹介しましょう。ノートに書く場合と基本的に始め方は同じですが、若干異なる点にポイントを絞ってご紹介しましょう。
瞬時に文を作って発話する英作文のポイント
(1)「週末は映画館に行きました。」の日本語を見て、まずは「主語はなにか?」をすぐに考えるところは同じです。
発話する英作文では、主語が決まったら、すぐに「I」と声に出しましょう。次に何を言うか決まっていなくても、主語を言ってしまいます。言いながら次の単語を考えるという具合です。日本語を見てから「I」と発話し始めるまで、5秒以内に行います。
(2)「I」と声に出している間に、時制は何かを考えます。時制が決まったら、動詞をすぐに発話します。
例:週末のことだから過去。「行く」の過去だから「went」と発話する。
(3)「went」の続きを発話していきます。途中、分からない単語があれば、かわりにその場所に日本語を置いて発話します。
はじめのうちは次の単語が出てこず、間があいてしまうでしょう。しかし練習を繰り返すと、だんだん次の単語が出てくるスピードは早くなっていきます。
例:I went to the 映画館 on the weekend.
(4)全文の英作文を発話し終わったら、答えを確認します。冠詞の抜けや、三単現のsなど、自分が気づいていなかった細かなミスがないかを確認します。最後に正しい文章を声に出して発話しましょう。
口から瞬時に文を作って発話する英作文のメリット
目で見た日本語を瞬時に英語に変えていく英作文は、難しくはありますが、たくさんのメリットがあります。
まず、英作文でありながら、スピーキングの練習になるということ。それも瞬間的に思ったことを英語にする練習ができます。5秒以内に何かを声に出すというのは、ネイティブとの会話では必要不可欠な能力です。考え込んで黙ってしまうと円滑なコミュニケーションができません。とにかく何かを言うというスピーキングの練習にはもってこいの学習法です。
また、まず主語、次に時制と考える癖がつくことで、英語で発話する際の回路が育ちます。日本語は主語がなかったり、時制は最後に言えばいいという回路であるため、英語を話す際にはかなりのハンデになっていると言えます。そのハンデを克服し、英語回路を手に入れるために、瞬間発話英作文はとても有効です。
瞬間英作文のコツ
5秒以内に瞬時に英作文をするという勉強法がスムーズに運ぶコツを最後に2つご紹介しましょう。
簡単な動詞で乗り切る
英作文をしていてわからない動詞に出会ったら、先程やり方をお伝えしたように「日本語」をその場所に置いて続けます。しかし、もしかして簡単な動詞で乗り切れるかもしれないと思ったら、チャレンジしてみましょう。
例えば、
・昨日洋服を購入した
という日本語を見て、「購入した(bought)」が瞬時に出てこないとき、簡単な単語の「get」が使えないかを考えてください。
・I got clothes yesterday.
もちろん「購入した」と書いてあるので、「I bought clothes yesterday.」のほうが正確なのですが、getの過去形gotを代用しても通用しなくはありません。
実際のネイティブとの会話では、なにか適当な他の単語を使ってなんとか伝えなければなりませんので、こうした簡単な単語の代用の練習はしておいて損はありませんよ。
また、get以外にも、have, takeなどは代用として使える優秀な基礎動詞ですので覚えておきましょう。
文法の単元ごとにすすめていく
英作文につかう日本語文を選ぶ際、文法の単元ごとに進めていくと文法の総復習にもなって便利です。
例えば、「今日は完了形の単元の英作文をしよう」とか、「今日は三単現のSの単元をしよう」などその日に行う英作文の文法を単元ごとに進めていくと、その日のうちに三単現のSや完了形の文章作成に慣れ、その文法を使った文章を発話できるようになってきます。
かなり英語のレベルが高くなれば文法に関係なく行っていくことも大切ですが、TOEIC600くらいまでの方であれば、まずは文法の復習とともに英作文を行うと効果的ですよ。
瞬時に英作文をする方法がわかったら
英作文は瞬時に行う練習を続けることで英会話力の強化に繋がります。初心者さんはまず書く方から初めて、次に発話型に切り替えるといいでしょう。発話する際のコツやマインドに気をつけながら集中して行えば、英語回路が身につきますよ。
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