失礼にならない「苦手」の伝え方は? 丁寧な伝え方を学ぼう

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日本語の「苦手」は、「あまり得意ではない」という以外に、「あまり好きじゃない」「自分に合わない」など、いろいろ便利に使える言葉。でもそのすべてが英語のI’m not good at ~(私は~が得意ではない)で表現できるのでしょうか?

ここでは、さまざまな「苦手」を英語で上手に表す方法と、I hate ~(~は大嫌い)とはっきり言ってしまっていいかどうかといったことをご紹介します。

「~は得意じゃない」を英語にするには

「~が得意」にはよくgood at ~が使われるので、「~が得意じゃない、苦手」にはnot good at ~を使えばいいのでは?と思うかもしれませんが、good at ~は何かのスキルや能力について使うため、「好きじゃない」と言うのには使えません。まずは「~のスキルがない、得意じゃない、苦手」というための表現を見ていきましょう。

「~するのが上手じゃない」のnot good at

I’m not good at speaking English.(私は英語を話すのが苦手です)

good atの後にはよく、「~すること」という意味を表す言葉が入ります。I’m not good at English.だけだと、「学校の勉強で英語が苦手」という印象になります。なお、「好きじゃない」という意味は入らないので、×I’m not good at carrots.(私はニンジンが苦手)というようには使えません。

「~の扱いが上手じゃない」のnot good with

I’m not good with computers.(私はコンピューターが苦手です)

not good with ~とwithを使うと、「~を扱うのが苦手」という意味になります。not good with children(子どもの相手をするのが苦手)、good with my hands(手を扱うのが苦手=手先が不器用)のように、withの後に苦手とするものの名詞が入ります。

「能力が乏しい、下手な」のpoor

I’m poor at cooking.(私は料理が苦手なんです)

poorはよく「貧乏な、かわいそうな」という意味で使われますが、「能力が乏しい、下手な」という意味にもなります。「poor at+行為」で、「~するのが苦手」となります。

I’m a poor cook.(私は料理が苦手なんです)

poorの後にcook(料理をする人)、learner(学習する人)、singer(歌う人)といった名詞を入れて、「~が苦手(な人)」とすることもできます。

My English is poor.(私は英語が下手なんです)

「能力を表す言葉 is poor」で「~が貧弱、苦手」と言うこともできます。My handwriting is poor.と言えば、「字を書くのが下手=字が汚い」ということ。

「全然ダメ」のterrible

I’m terrible at drawing.(私は絵を描くのが全然ダメなんです)

「全然ダメ」なときも「苦手」と言うことがありますが、そんなときに当てはまるのがterrible(ひどい)。not good at ~同様、terrible atの後に「~すること」という意味を表す語を入れます。

I’m terrible with names.(名前を覚えるのが全然ダメなんです)

not good with ~同様、terrible with の後に苦手とするものの名詞を入れると「~を扱うのが全然ダメ」と表現できます。

「あんまり好きじゃない」「合わない」と英語で言う

「辛い食べ物は苦手」「あの人は苦手」など、「好きじゃない」「自分には合わない」というときに、「苦手」ということがありますよね。英語では次のように、「能力がない、得意じゃない」と言うときとはまた違った表現が使われます。

「あんまり好きじゃない」のI don’t really like

I don’t really like spicy food.(辛い食べ物はあんまり好きじゃありません)

I don’t likeにreallyを入れると、「あんまり、実は」といったニュアンスが出ます。「辛い食べ物」はspicy foodまたはhot food。

「好みじゃない」のnot my thing

Dance music is not my thing.(ダンス音楽は私の好みじゃありません=苦手です)

~ is not my thingで「~は私の好みではない」、つまり「苦手、嫌い」という意味になります。Dance music is my thing.と肯定文にすると、「ダンス音楽大好き、ダンス音楽なら私にまかせて」といったニュアンスです。

「大好きというわけじゃない」のnot a big fan

I’m not a big fan of horror movies.(ホラー映画がすごく好きってわけじゃありません=ホラー映画は苦手です)

fanはI’m a fan of yours.(あなたのファンです)のように使う「ファン」ですが、人だけでなく物事に対しても使えます。日本語同様、not a big fan(すごく好きってわけじゃない)ということは、実は「苦手」「嫌い」を意味していることになります。

なお、I’m a big fan of horror movies.と肯定文だと、「ホラー映画大好き」ということ。

「自分には向かない」のnot my cup of tea

I’m not going to the party. It’s not my cup of tea.(パーティーには行きません。私には合いません)

my cup of teaは「私のお茶」ですが、口語で「自分の好みに合ったこと」を意味します。It’s my cup of tea.は「私に向いている、好みに合っている」ということで、not my cup of teaと否定にすると、「私には向かない、合わない、苦手」といった意味で使えます。

「嫌い」とうまく伝えるには?

日本語では「嫌い」「嫌だ」と言いにくいので「苦手」と言うことがありますよね。英語で「嫌い」はhateと言いますが、果たしてI hate ~(~が大嫌い)とはっきり言ってしまっていいのでしょうか。会話の中でhateや「嫌い」を表す表現を上手に使う方法を見ていきましょう。

「~したくないんだけれど」とうまく伝えるhate

I hate speaking in public.(公共の場で話すのは大の苦手なんです)

I hate to bother you, but it’s time.(お邪魔したくないんですが、もう時間です)

I hate green peppers.(ピーマンが嫌いです)、I hate him.(彼が嫌いです)とはっきり言うのは子どもっぽい感じがしますが、「~が大の苦手なんです」「~したくないんですが」という言いたいとき、hateをこのように使うとうまく表現できます。

「嫌なんです」をthe last thingを使って表現

Apology is the last thing I want to do.(謝るなんてしたくないんです)

He’s the last person I want to meet.(彼には絶対会いたくないんです)

~is the last thing I want to do(~は最後にしたいこと=~はしたくない)、the last person I want to meet(最後に会いたい人=絶対に会いたくない人)ということになります。

英語でもやはりI hate~(~が嫌い)、I don’t want to ~(したくない)という直接的な言い方を避け、こういう婉曲的な表現を使って「嫌い」「嫌だ」という気持ちを表すことがあります。

苦手なことを英語で伝えてみよう

「苦手」「合わない」というのは切り出しにくい感じがするかもしれませんが、ここでご紹介したような表現を使うと、スムーズに会話することができます。例えば、以下のようなやりとりを参考にしてみてください。

A: I found a good Indian restaurant for Saturday lunch.(土曜日のランチに、いいインド料理店を見つけたんです)

B: I don’t really like spicy food.(辛い食べ物はあんまり好きじゃないんです)

A: What about Chinese?(中華料理は?)

B: I hate to say it, but that’s not my thing.(言いたくないんですが、私の好みではありません)

A: Then why don’t you come to my house? My cooking is poor, but my husband is a great cook.(では、私の家に来ては?私は料理が下手ですが、夫がとても得意なんです)

B: Sounds great!(いいですね!)

失礼にならない「苦手」の伝え方がわかったら

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