英語の副詞とは、単語や文章を修飾して、より詳しく説明してくれる品詞のひとつです。なくても文章を成立させることはできますが、副詞があることでより具体的な説明ができるようになります。副詞を使いこなせるようになると、英語の表現の幅は大きく広がるので、英語力アップには副詞の理解は欠かせません。
今回の記事では、そんな副詞についてその役割や使い方を、例文を交えて詳しく解説していきます。
基礎を確認!副詞の役割とは?
それぞれの品詞には文章の中で必ず役割があります。まずは副詞の働きについて、知っていきましょう。
副詞は動詞を修飾するもの?
中学校や高校で、「副詞は動詞を修飾するもの」と習った人は多いのではないでしょうか。形容詞が「名詞を修飾するもの」と説明されるのに対し、副詞は上記のように説明されることがしばしばあります。例えば下記のような文が良い例です。
He speaks slowly.(彼はゆっくり話す)
この場合、slowlyは「話す」という動作をより細かく説明(=修飾)しています。このように、副詞は動詞の前後に置かれてその動作について説明することがしばしばあるため、「動詞を修飾するもの」と言われることが多いのです。
副詞は動詞以外も修飾できる!
しかし、実はこれだけでは説明しきれないこともあります。例えば下記の文章を見てみましょう。
He runs much faster than her.(彼は彼女よりはるかに速く走る)
この文章にはmuchとfaster、2つの副詞が使われています。fasterはfastの比較級で「~より速い」という意味です。それに対しmuchにはいろいろな意味がありますが、副詞として使われるときには「おおいに、はるかに」という意味があります。
仮にこの副詞が文章内の動詞(runs)を修飾するとなると、「おおいに、はるかに走る」と意味の通じない文章になってしまいますね。実はこのmuchは動詞ではなく、その後ろのfasterにかかっており、「~よりはるかに速く」という意味を形成しています。副詞をさらに説明するために、副詞を重ねているのです。
副詞は「名詞以外すべて」を修飾するもの!
他にも、形容詞を修飾したり、句や節を修飾したり、はたまた文章全体を修飾したりと、副詞の用法はバラエティに富んでいます。
I am very happy.(私はとても幸せです)
veryがhappy(形容詞)を修飾している
He arrived exactly at 10 o’clock.(彼は10時きっかりに到着した)
exactlyがat 10 o’clock(句)を修飾している
Surprisingly, she won the game.(驚いたことに、彼女が試合に勝った)
Surprisinglyが文章全体を修飾している
このように副詞はいろいろな使われ方をします。端的に言うと、「名詞以外をすべて」を修飾するもの、それが副詞です。
よく使われる時間、頻度、程度の副詞
ここからは、具体的な副詞の使い方を見ていきましょう。まずは頻繁に使われるものからご紹介します。
時間
「今朝散歩した」「昨日本を読んだ」などというときの「今朝」「昨日」といった、「いつ」を表わす副詞はたくさんあります。
today、yesterday、tomorrow(今日、昨日、明日)
I don’t feel like doing anything.(今日は何もしたくない)
She went to the library yesterday.(昨日、彼女は図書館にいきました)
Joe will leave here tomorrow.(ジョーは明日、ここを出発する)
soon(すぐに、まもなく)
It will rain soon.(まもなく雨が降ります)
before、after(前に、後に)
I have met her before.(私は彼女に前にあったことがある)
Ken arrived soon after.(ケンはそのあとすぐに到着した)
before、afterは前置詞として使われることもあるので注意が必要です。後ろに名詞が続いていたら前置詞、そうでなかったら副詞、と見分けましょう。
頻度
「しばしば」「めったに」といった、頻度を表わす副詞もよく使われます。
always(いつも)
He always skips his breakfast.(彼はいつも朝食を抜く)
usually(普段は、たいていは)
Mary usually gets home after 5 pm.(メアリーは普段家に帰るのは5時以降です)
often(しばしば)
David often drives his car.(デービッドはしばしば車を運転する)
seldom(めったに~ない)
Cathy seldom reads books.(キャシーはめったに本を読まない)
never(決して~しない)
He never breaks a promise.(彼は決して約束を破らない)
程度
程度の副詞とは、「もっと」「かなり」など日常生活の中でも頻繁に出てくる単語です。
very(とても)
Thank you very much.(とても感謝しています)
enough(十分に)
I am full enough.(十分です=満腹です)
a little(少しは)
She can speak Spanish a little.(彼女は少しはスペイン語を話せます)
more(もっと)
I need more and more.(もっともっと必要です)
他にもこんな副詞も!
副詞の種類はまだまだあります。
場所
「遠くに」「近くに」、あるいは「上」「下」など、場所を伝えたいときにも副詞を使います。
far(遠くに)
She has gone far away.(彼女は遠くへ行ってしまった)
nearby(近くに)
They live nearby.(彼らは近くに住んでいる)
above、below(上、下)
Peter looked up above.(ピーターは上を見上げた)
Please see the file below.(下記のファイルをご覧ください)
in、out(中へ、外へ)
Come in!(入っておいで!)
Do you want to go out?(外出したいですか?)
状態
「簡単に」「はっきりと」など、物事の状態について説明する副詞です。~lyで終わることが多く、種類がたくさんあります。
clearly(はっきりと)
He speaks clearly.(彼ははっきりと話す)
easily(簡単に)
John made it easily.(ジョンは簡単にやってのけた)
effectively(効果的に)
Do you think this works effectively?(これが効果的に作用すると思いますか?)
obviously(明らかに)
She didn’t understand what her teacher said obviously.(彼女は先生が言ったことを明らかに理解していなかった)
副詞はどこに置く?
副詞は種類によって置かれる位置が少しずつ違います。置く場所を変えると少し不自然に聞こえたり、意味が若干変わってしまったりするので、以下のルールをしっかり覚えておきましょう。
時間を表わす副詞=文末
I have an online meeting today.(今日オンラインミーティングがあります)
She went to the U.S. last month.(彼女は先月、アメリカに行った)
頻度を表わす副詞=一般動詞の前、be動詞の後ろ
I seldom use my laptop.(ノートパソコンはめったに使わない)
Dan is always kind.(ダンはいつでも優しい)
程度を表わす副詞=修飾する単語、句、節の前
Alex is totally addicted to coffee .(アレックスはすっかりコーヒー中毒だ)
ただし、wellだけは文末に置かれます。
I know about it well.(私はそれについてよく知っている)
場所を表わす副詞=動詞、目的語の後ろ
Susan is going abroad for her study.(彼女は留学する予定です)
状態を表わす副詞=文頭もしくは文末
Accidently, I missed the lecture.(うっかり講義を休んでしまった)
She deals with it carefully.(彼女はそれを非常に大事に扱う)
副詞を使いこなすには
今回の記事では、副詞について細かく見てきました。種類が多くなかなか覚えるのが大変ですが、逆に言うとマスターすればそれだけ表現の幅が増えるということです。シンプルな文章も、副詞を一言添えるだけでよりわかりやすく具体的な内容を伝えられるようになります。スピーキングやライティング力を上げたいと思うなら、ぜひ副詞の勉強に力を入れてみてくださいね。
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