英語で「どこか」というニュアンスを持つ単語には、「somewhere」「anywhere」「everywhere」などがあります。これらの単語は場所を表す副詞ですが、それぞれの違いと使い方を理解していますか?
これらの単語はすべて「◯◯where」という形で、◯◯に当たる接頭辞が異なり、当然のことながら意味や使い方も違います。
そこで今回は、nowhereを含めた「◯◯where」という副詞について解説します。混同しやすい4つの副詞の違いをしっかり理解しましょう!
somewhere, anywhere, everywhere, nowhereの意味
まず、somewhere, anywhere, everywhere, nowhereの意味の違いを見ていきましょう。
someとanyの違いを理解しよう
somewhere, anywhere, everywhere, nowhereの意味を理解するために、それぞれの単語を2つに分けてニュアンスをつかんでいきます。接頭辞を除いたwhereは「どこ」という意味で、疑問副詞あるいは関係副詞の用途があり、どちらにしても「場所」を表す単語です。
接頭辞の部分にはいろいろな用途がありますが、主な意味を以下に示します。
some:いくぶん、多少とも、少し、およそ
any:少しも~ない、少しでも、少しは、いくらか、どれも
every:すべての、可能な限りの
no:ひとつも~ない、少しの~もない
everyとnoに関しては特に解説は必要ではないでしょう。しかし、someとanyは混同されがちなので簡単に解説します。
someとanyはどちらも量を表す単語ですが、両者の本来の違いは「存在」の有無です。someは「実際に存在がある」、anyは「実際に存在がない」ことが前提。言い方を変えると、someには量は限定しないものの「実際に存在する」というニュアンスがありますが、anyには「実際に存在する」という前提がありません。以下の例文で確認してみましょう。
I have some friends.(私は友だちが何人かいます[何人かの友だちが存在する])
Do you have any friends?(友だちはいますか?[友だちが存在するかどうか、どれくらいいるか])
I don’t have any plans for the weekend. (週末の予定は一切ありません[予定は存在しない])
例文からもわかるようにsomeは肯定文で使われ、ある程度の量を示すのに対して、anyは否定文や疑問文で使われ、あるかどうかやどれくらいの量かを尋ねる際に使われるのが一般的です。ただし、具体的な文脈によっては両方の単語が使用可能な場合もあります。
somewhere, anywhere, everywhere, nowhereの違い
4つの接頭辞のニュアンスを確認したので、次はsomewhere, anywhere, everywhere, nowhereの意味の違いを見ていきます。
somewhere:漠然とした場所
someは「存在がある」ことだと解説した通り、somewhereとはsome place(存在するいくつかの場所)のこと。具体的な場所を指定することなく、ある程度の不確かさを伴って漠然と場所を指し示す際に使います。
somewhereの意味:どこか、どこかに(で・へ)
I left my keys somewhere in the house.(カギを家のどこかに置いてきてしまいました)
We should meet somewhere for lunch.(昼食のためにどこかで会いましょう)
I think I saw her somewhere downtown.(繁華街のどこかで彼女を見た気がします)
anywhere:不特定の場所
anyは「実際に存在する」ことを前提としていないため、anywhere はany place(不特定の場所)のこと。つまり、場所を限定しない「どこでもいいどこか」ということです。特定の場所を指定せず、あらゆる場所を含む広範囲を指し示す際に使います。
anywhereの意味:どこにでも、どこへでも、どこででも、どこかへ
I didn’t go anywhere yesterday. (昨日はどこにも行きませんでした)
She has never been anywhere other than Japan. (彼女は日本以外のどこにも行ったことがありません)
Please do not go anywhere until the police arrive. (警察が到着するまでどこにも行かないでください)
everywhere:すべての場所
everyは「すべての」という意味なので、everywhereはevery place(すべての場所)のこと。
everywhereの意味:どこでも、どこにも、いたる所に、あらゆる場所、すべての方向
Trash was piled up everywhere in the park. (公園内のいたる所にゴミが山積みになっていました)
There are cats everywhere on this island. (この島のいたる所にネコがいます)
New houses are being built everywhere. (あちこちで新しい家が建てられています)
nowhere:存在しない場所
noは「ひとつも~ない」という意味なので、nowhereはno place(場所がない)のこと。
nowhereの意味:どこにも~ない
They have no job and nowhere to live. (彼らには仕事も住む場所もありません)
After the fire, the residents had nowhere to go. (火災の後、住民はどこにも行くところがありませんでした)
I looked everywhere for my glasses, but they were nowhere to be found. (あらゆる場所を探しましたが、メガネはどこにも見当たりませんでした)
somewhere, anywhere, everywhere, nowhereの使い方
最後に、somewhere, anywhere, everywhere, nowhereという4つの◯◯whereの主な使い方を見ていきましょう。
somewhereの使い方
somewhereは特定の場所を漠然と示すときに使われ、具体的な広がりを持たせることができます。文脈によっては、ある程度の不確かさや一般性を表す言葉としても使われます。
具体的な場所を示す:
I left my cell phone somewhere in the office. (携帯電話をオフィスのどこかに置き忘れてしまいました)
不確かな場所を示す:
I left my umbrella somewhere. (傘をどこかに忘れてしまいました)
近似の場所を示す:
I think I saw him somewhere near the park. (公園の近くのどこかで彼を見た気がします)
方向を示す場合:
The restaurant is located somewhere east of the hotel. (そのレストランはホテルの東側のどこかにあります)
希望や提案を示す
Let’s have coffee somewhere. (どこかでコーヒーを飲みましょう)
anywhereの使い方
anywhereはすでに述べた通り「どこか」や「どこにでも」という意味合いがあり、場所を特定せずに広範囲を指す際に使われます。anyは否定文や疑問文で使われることが多いため、anywhereもしばしば否定文や疑問文で使われますが、すべてがその限りではありません。
場所を示す:
These birds nest anywhere. (これらの鳥はどこにでも巣を作ります)
否定文で使用:
We cannot go anywhere without a car. (私たちは車がないとどこへも行けません)
疑問文で使用:
Did you go anywhere exciting during your vacation? (休暇中にどこか刺激的な場所に行きましたか?)
選択の幅を示す:
You can sit anywhere you like.(好きな場所に座っても構いません)
everywhereの使い方
everywhereは、「あらゆる場所」「すべての方向」「どこにでも」という意味。非常に一般的で幅広く使われる単語で、場所や方向に制限を加えず、広い範囲を指すのに適しています。広い範囲を指す点においてanywhereと似ていますが、anywhereは「不特定の場所(どこでもいいどこか)」で、everywhereは「特定された範囲のすべての場所」というニュアンスです。
場所を示す:
I’ve looked everywhere but I can’t find my sunglasses anywhere. (あちこち探しましたが、サングラスはどこにも見当たりません)
範囲を広げる:
Technology has made communication possible everywhere in the world.(技術の進歩により、世界中どこでもコミュニケーションが可能になりました)
状態や存在を表現する:
News of their engagement spread everywhere.(彼らの婚約のニュースはあちこちに広まった)
頻繁に存在することを強調する:
There are surveillance cameras everywhere these days.(近年はいたる所に監視カメラがあります)
特定の文脈での使用:
It’s a small town, but there are cafes everywhere.(小さな町ですが、いたる所にカフェがあります)
nowhereの使い方
nowhereは否定的な文脈でよく使われ、場所や状態が存在しないことを強調するのに役立ちます。
場所を示す:
She is nowhere to be found.(彼女はどこにも見当たりません)
否定文で使用:
He has nowhere to stay for the night.(彼は夜を過ごす場所がどこにもありません)
疑問文で使用:
A:Did you find your keys? (カギは見つかりましたか?)
B:No, nowhere. (いいえ、どこにもありません)
否定的な状態を示す:
The project is nowhere near completion.(そのプロジェクトは完了にはほど遠い状態です)
be nowhere near ~で「~にほど遠い」「全然~でない」という意味。
somewhere, anywhere, everywhere, nowhereの意味の違いと使い方がわかったら
somewhere, anywhere, everywhere, nowhereには明らかな違いがありますが、somewhereとanywhereは混同しがちなので、より多く使うことで身につけていきましょう。
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