英語で「結婚する」「結婚している」のように表現するとき、「marry」「get married」「be married」という単語やフレーズが思い浮かぶことでしょう。どれも見聞きしたことがあるかもしれませんが、この3つの表現の明確な違いを理解していますか?
今回は、上記3つの表現の違いと結婚に関する英語表現について解説します!
「結婚」を意味する英単語
「marry」「get married」「be married」の違いを解説する前に、「結婚」を意味する基本的な英単語を確認します。
「結婚」を意味する英単語として思い浮かぶのは、冒頭で述べた「marry」や「married」でしょう。また、カタカナでもよく使う「marriage(マリッジ)」もありますね。その他にも、「ブライダルフェア」などで使われる「bridal」も聞いたことがあるでしょう。ここでは、それぞれの英単語の意味を見ていきます。
bridal(名詞・形容詞)
bridal(名詞):結婚式
bridal(形容詞):花嫁の、新婦の、婚礼の
bridalは「結婚式」や「婚礼」を意味する名詞で、花嫁(bride)から派生した形容詞では「花嫁の」「婚礼の」という意味。一般的に花嫁や結婚式の雰囲気やアイテムを指すために使われます。例えば、「bridal shower(ブライダルシャワー)」や「bridal gown(花嫁ドレス)」など。
ブライダルシャワーとは結婚式を控えた花嫁を祝う前祝いパーティーのことで、「花嫁ドレス」はwedding dressとも表現します。ちなみに、花婿はgroomです。
結婚式で新婦の付き添いをする女性をbridesmaid(ブライズメイド)、新郎の付き添いをする男性をgroomsmanまたはbest man(ベストマン)と言います。
She tried on several bridal gowns before finding the perfect one for her wedding day. (彼女は結婚式にピッタリの花嫁ドレスを見つけるために、いくつかのドレスを試着した)
At the end, the groom expressed his gratitude to everyone who attended the wedding. (最後に新郎は結婚式に参加してくれた皆さんに感謝の意を表した)
One groomsman is required for each bridesmaid. (ブライズメイド1人につきベストマンが1人必要だ)
marriage(名詞)
marriage(名詞):結婚、結婚生活、婚姻
marriageは「結婚」「結婚生活」「婚姻」を意味する名詞で、一般的に2人の人間が法的・社会的・宗教的な契約に基づいて共同生活を始めることです。
Even after many years of marriage, they still cherish and support each other. (結婚して何年も経った今でも、彼らはお互いを大切にし、支え合っている)
marriageに似た言葉に「matrimony」があり、一般的に両者は同義ですが、微妙な違いがあります。
marriageはすでに述べたように一般的で日常的な表現ですが、matrimonyは結婚を神聖な行為と見なす文学的または形式ばった表現として使用されることがあります。例えば、宗教的な儀式や結婚の神聖な側面を強調する文脈などでの使用です。
The couple exchanged vows in the sacred bond of matrimony in the presence of their families and friends. (そのカップルは家族や友人の見守る中、結婚という神聖な絆で誓いを交わした)
marry(動詞)
marry(他動詞):(~と)結婚する
marry(自動詞):結婚する、嫁ぐ
marryには他動詞と自動詞の働きがあります。他動詞には目的語が必要なため、marryの直後に「人」を置くことで「~と結婚する」という意味になり、自動詞の場合は目的語を置く必要はありません。
他動詞:
She decided to marry her long-time boyfriend. (彼女は長年つき合った彼氏と結婚することに決めた)
自動詞:
They met in college and eventually married. (彼らは大学で出会って、最終的に結婚した)
married(形容詞)
married(形容詞):結婚している、既婚の
unmarried(形容詞):結婚していない、未婚の、独身の
marriedは一般的に結婚している状態を表し、反対の意味となる未婚の状態はunmarriedで表します。unmarriedはsingleで置き換え可能。
They celebrated their married life with a romantic dinner. (彼らはロマンチックなディナーで結婚生活を祝った)
Are you married or single? (結婚していますか、それとも独身ですか?)
Are you married or unmarried? (既婚ですか、それとも未婚ですか?)
marry, get married, be marriedの違い
「結婚」に関する英単語の意味や使い方がわかったところで、「marry」「get married」「be married」の違いを見ていきます。
marryは「結婚相手」にフォーカス
すでに述べたようにmarryは「結婚する」という意味の動詞で、直後に「人」を置くと「~と結婚する」という意味になります。ですから、「誰と」結婚するのかにフォーカスを当てた表現です。
映画などで見たことがあるかもしれませんが、「結婚してください」や「結婚してくれませんか」のようにひざまずいてプロポーズをする際には、「私と」と明確に伝える必要があるのでmarryが使われます。この場合のmarryは、他動詞なので、withやtoは置きません。
Will you marry me? ([私と]結婚してくれませんか?)
He promised to marry her when he returned from the United States. (彼はアメリカから帰国したら彼女と結婚することを約束した)
get marriedは「結婚する」ことにフォーカス
get marriedは、「結婚する」という行為にフォーカスを当てた表現です。
We are planning to get married in the fall. (私たちは秋に結婚式を予定している)
I heard that he got married two years ago. (彼は2年前に結婚したと聞いた)
もし「誰と」結婚するのかを表したい場合は「get married to ~(~と結婚する)」で表現できますが、相手を明示する場合は動詞のmarryが一般的。get marriedの後はwithではなくtoなので注意しましょう。
She got married to her high school sweetheart. (彼女は高校時代の恋人と結婚した)
He got married to a woman he met while traveling abroad. (彼は海外旅行中に知り合った女性と結婚した
be marriedは「結婚している」ことにフォーカス
先述した通り、marriedは結婚している状態を表す形容詞となるため、be marriedは「結婚している」ことにフォーカスを当てた表現です。
She is happily married and has two children. (彼女は幸せな結婚生活を送り、子どもが2人いる)
She was married to her college sweetheart, but they divorced a few years later.(彼女は大学時代の恋人と結婚していたが、数年後に離婚した)
「結婚」に関するさまざまな英単語や表現
「marry」「get married」「be married」の違いは明確になりましたか?最後に、「結婚」に関するさまざまな英単語や表現を見ていきましょう。
「結婚する」を意味する他の表現
結婚相手を明示するか否かは別として、「結婚する」を意味するのは「marry」と「get married」でしたが、その他にもイディオムなどがあるので簡単に解説します。
tie the knot
tie the knotは「結婚する」を意味するイディオムで、カジュアルで軽いニュアンスを持ち、結婚に対するポジティブな感情や期待を示す際によく使われます。
直訳は「結び目を結ぶ」となり、結婚を「結び目」に例えて、2人が結びついて一緒に生活を始めるという意味合いを含んでいるそう。
We decided to tie the knot on a tropical island. (私たちは南の島で結婚することにした)
wed
wedも「結婚する」という意味の動詞ですが、古風な表現です。現代の英語ではあまり一般的ではありませんが、詩や文学、フォーマルな文体で使用されることがあります。
They wedded in a small chapel surrounded by their closest friends and family. (彼らは小さなチャペルで親しい友人や家族に囲まれて結婚した)
「結婚」に関する英単語
ここまで「結婚」に関する英単語がいくつかでてきましたが、それ以外のものを以下にまとめます。また、それらを使った例文もいくつか記しておきましょう。
男性から見た女性の婚約者 | fiancée |
女性から見た男性の婚約者 | fiancé |
婚約中 | to be engaged |
結婚相手 | marriage partner |
結婚式 | wedding ceremony |
披露宴 | wedding reception |
花嫁 | bride |
花婿 | bridegroom |
(結婚式で)花嫁の付き添い女性 | bridesmaid |
(結婚式で)花婿の付き添い男性 | groomsman |
結婚指輪 | wedding ring |
婚姻届 | marriage registration form |
新婚夫婦 | newly married couple |
結婚祝い | wedding present / wedding gift |
結婚記念日 | wedding anniversary |
恋愛結婚 | love marriage |
見合い結婚 | arranged marriage |
事実婚・内縁関係 | de facto marriage |
He is engaged to my sister. (彼は私の妹と婚約している[婚約中だ])
「結婚」に関する英語フレーズ
「結婚」に関する英語フレーズも同じように例文を含めて示します。
結婚相手を探す | to look for someone to marry |
婚約する | to get engaged |
新婚ホヤホヤである | to have just got married |
結婚して◯年だ | to have been married for ◯ years |
(親などが子どもを)嫁がせる・結婚させる | marry off to |
Her parents decided to marry her off to a successful local businessman. (彼女の両親は、彼女を地元の成功した実業家と結婚させることに決めた)
It seems that my husband’s parents separated three months ago. (夫の両親は3ヶ月前に別居したそうだ)
marry, get married, be marriedの違いがわかったら
「marry」「get married」「be married」は似たような単語が並んでいるので混乱しがちですが、違いがわかれば難しい表現ではありません。ここで得た知識はアウトプットすることで確実に定着していくので、なるべくアウトプットの機会を増やすようにしましょう。
marry, get married, be marriedの違いがわかったという人は、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみましょう。経験豊富な講師が丁寧に指導します。
初回レッスンのレベルチェックをもとに日本人カウンセラーがあなたのためにアドバイスします。
Please SHARE this article.
英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう
英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。
無料登録しておくとお得な情報が届きます
今すぐ無料体験する最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結
※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます
レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。
利用者インタビュー
無料登録~7日以内なら初月半額
今すぐ無料体験する