ニュース英語に強くなる。サクッと読めるコツやポイント

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「英語学習にはニュースを使うのがいい」とよく言われますが、「難しそう」「内容が頭に入らない」という人もいるのではないでしょうか。実は、ニュース英語には「見出しでは過去のことも現在形で表す」「先へ進むほど追加情報になる」といった独特のルールがあり、それがわかりにくいと感じてしまう理由かもしれません。そこで、実際の記事から主なルールをご紹介します。より効率よく理解できるようになって、ニュースを英語学習に役立ててください。

ニュース英語の見出しを攻略

インターネットのニュース記事を読むときは、まずheadline(見出し)を見て自分が興味を引かれるものを選びましょう。英語のheadlineには、読む際にいくつか注意すべきことがあります。

過去のことも現在形で表す

例えば次のような見出しがあったとします。

Shohei Ohtani hits first home run(大谷翔平が最初のホームランを打った)

「打った」という過去の出来事を伝える際にも、hits(打つ)と現在形を使います。first home runの前には冠詞theや所有代名詞hisが入りそうなものですが、見出しでは省略していいことになっています。

未来のことにはto不定詞を使う

これから起こることが見出しになる場合もあり、その際は

Meeting to be held(会談が実施される)

のように、to不定詞で表現します。

受け身のbe動詞は省略してよい

Man arrested for murder(男が殺人で逮捕された)

これはMan was arrested for murder(男が殺人で逮捕された)のwasが省略されたもの。男が「逮捕した」わけではありません。通常の文ではA man was arrested for murder.(ある男が殺人で逮捕された)のようにmanの前に冠詞をつけますが、これも省略可。

本文の構造を把握しよう

何かの出来事を伝えるときには、起こった順に沿って書きたくなるかもしれませんが、ニュース英語では、記事の中で一番大事なことが冒頭に来ます。本文がどのような構造になっているか、大まかに把握しておきましょう。

最も大事なことを冒頭で伝える

ニュース記事では、最初の1文、もしくは1段落目に、その記事で最も伝えたいことが詰まっています。1文目や1段落目が理解できれば、その記事が言おうとしていることが、だいたい把握できます。

先へ進むほど追加情報になる

最初に一番大事なことを説明したら、後は状況説明や詳細に入ります。これも、書かなければいけない大事なことを優先させていき、最後のほうになると補足的な追加情報だったりします。つまり、冒頭と中ほどを読んで中身を把握できたら、無理に最後まで読まなくてもその記事が言いたいことをおおむね理解できることになります。

よく使われる構文を押さえておこう

ニュース記事では、短い文章の中で事実を簡潔に伝えることが重要。そのため、まわりくどくなる可能性がある構文がどんどん省略されていきます。

-ing形やwithで状況を説明

He said, hoping for success

He said with hope for success(彼は成功を願って言った)

このように、動詞の-ing形や前置詞withを使って状況を説明します。he said because he was hoping for success(彼は成功を願っていたので言った)のような冗長な言い方は敬遠されます。

無生物主語にする

The most iconic scene of the movie shows us ~(その映画の最も象徴的な場面が私たちに示すのは~)

ここでは、The most iconic scene of the movie(その映画の最も象徴的な場面)が動詞shows(示す)の主語になっています。こうすると、It was the most iconic scene of the movie and it shows us ~のように文を重ねて説明する必要がなくなります。

副詞を使って文を短くする

The president allegedly committed the crime.(社長が犯罪を犯したとされている)

It is said that ~(~と言われている)の代わりにallegedly(~とされている)、reportedly(~と伝えられている)といった副詞を使い、文を短くします。

実際のニュース記事からコツをつかもう

インターネットのニュース記事から、ここで紹介したルールがどのように適用されているかを見ていきましょう。レアジョブの「Daily News Article」の記事を参考に、ポイントを説明します。ニュース記事全体は、下記のページから参照してください。

A Swiss castle becomes the world’s first Water Library

用語解説や読み上げ音声もあり、リスニング学習にも役立ちます。

見出しには現在形を使う

A Swiss castle becomes the world’s first Water Library(スイスの城が、世界最初の水の図書館になる)

becomes(なる)と現在形が使われていますが、実際には過去のことです。

最も大事なことを冒頭で伝える

The first World Water Library was launched in Switzerland in March,(最初の世界水図書館が、3月にスイスで発足した、)

これに続く1文と最初の段落に、この記事で最も伝えたいことが詰まっています。

-ing形で状況を説明

aiming to become a campaigning force for the conservation of water.(水保全の推進力となることを意図して)

aim(ねらう、意図する)という動詞の-ing形を使い、「~をねらって、意図して」という説明を続けています。

無生物主語にする

this 17th-century castle on an idyllic spot on the river Rhine will inspire a generation of youth(ライン川の牧歌的なスポットにあるこの17世紀の城は、若者世代を動かすだろう)

this 17th-century castle on an idyllic spot on the river Rhine(ライン川の牧歌的なスポットにあるこの17世紀の城)が主語、inspire(動かす、鼓舞する)が動詞です。This is a ~, it will …(これは~であり、それは…)と文を分ける必要がなくなります。

記事の後のほうで情報を追加

The library aims to become a repository for the best evidence-based information to be made free for all.(この図書館は、すべての人にとって無料の、エビデンスに基づいた最良の情報の保管場所になることを目指している)

図書館の目的はすでに最初のほうで説明していますが、ここでa repository for the best evidence-based information(エビデンスに基づいた最良の情報の保管場所)、free for all(すべての人にとって無料)といった情報を追加しています。

aiming ~といった状況説明では無理に主語を探そうとせず「~して」のように理解する、無生物主語では語句のつながりを見極めてどこまでが主語なのかを把握する、といったことが大切です。ニュース英語独特のスタイルに慣れてくると、文の構造に惑わされることなく、重要な部分を的確につかめるようになります。

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