本来「人見知り」とは子どもが知らない人に対して恥ずかしがったり会話を嫌ったりすることですが、近年では大人に対しても個性の1つとして使われます。もちろん「内気」や「恥ずかしがり屋」といった表現もあり、さらにコミュニケーションが苦手な人を「コミュ障」とタイプ分けすることもあるでしょう。
そんな「人見知り」ですが、英語で表す場合はshyでいいのでしょうか?今回は、「人見知り」を表すさまざまな英語表現をご紹介したいと思います。
shyを使った「人見知り」を表す英語表現
英語で「人見知り」を表す場合、最初に思い浮かぶのがshyという単語でしょう。shyは日本語でも「シャイな人」「シャイな性格」のように使われるのでなじみがあるかもしれませんね。ここでは、shyを使った「人見知り」を表す英語表現を見ていきます。
微妙にニュアンスが違う「人見知り」とshy
「人見知り」はshyだけで表現すればいいと考える人が多いようですが、厳密にいうとshyは「恥ずかしがり屋」という意味で、「人見知り」とは微妙にニュアンスが異なります。
She is shy. (彼女は恥ずかしがり屋だ)
「人見知り」の人はただ単に恥ずかしいということではなく、初めて会った人や知らない人の前で恥ずかしくなったり会話を避けてしまったりします。ですから「人見知り」をshyだけで表現するのは適しているとはいえません。英会話では、もう少し具体的に説明を加えましょう。
shyを使った「人見知り」を英語表現
shyを使って「人見知り」を表す場合は、以下のように少し情報を加えます。
be shy around strangers
be shy with strangers
be shy of strangers
strangersはstrangerの複数形で、「見知らぬ人」「他人」という意味です。around strangers(他人の周りでは)、with strangers(他人と一緒だと)、of strangers(他人に)のように、情報を少し加えることで「人見知り」の意味やニュアンスに近づけます。
また、strangersの代わりにnew people(新しい人・初対面の人)を使っても同様の意味です。もちろん、もう少し具体的にaround boysやwith girlsなどを使ってもいいでしょう。
When she started her new job, she was very shy around new people, but she gradually became more comfortable. (新しい仕事を始めたとき、彼女はとても人見知りだったが、徐々に慣れてきた)
Tom is usually outgoing, but he’s quite shy with strangers until he gets to know them better. (トムは普段は社交的だが、相手をよく知るまではかなり人見知りする)
Although she’s confident at work, she’s surprisingly shy with boys she meets at parties. (彼女は仕事では自信満々だが、パーティーで出会う男性には驚くほど人見知りする)
My little nephew is shy of strangers. He always hides behind his mom when we have visitors. (私の幼い甥は人見知りだ。私たちが訪問すると、彼はいつも母親の後ろに隠れる)
「社交的」はoutgoingの他に、sociableでも表現可能。outgoingが積極的な交流を求めて社会的な行動を楽しむのに対し、sociableは交流を楽しんだり得意だったりすることを指します。
「人見知り」に似た英語表現
人見知りには「内向的」「恥ずかしがり屋」「◯◯を怖がる」「引っ込み思案」「居心地が悪い」など、多くの意味が含まれているので、「人見知り」に似た英語表現も見ていきます。
introvert
introvert 【名】:内向的な人、内気な人
introverted 【形】:内向的な、内気な
introvertは内向的な性格を指す言葉で、新しい人々や社交的な場面に対して消極的で、1人でいることを好む人々を表すのに使われます。
Introvertは自己内省や1人でいる時間を通じてエネルギーを回復する人々を指し、対照的にextrovert(外向的な人)は、他人との交流を通じてエネルギーを得る人々を指すので併せて覚えておきましょう。
Julia is an introvert, so she prefers reading books at home rather than going out with friends. (ジュリアは内向的なので、友達と出かけるよりも家で本を読むことを好む)
Unlike his extroverted sister, Mark is an introvert and often spends weekends alone. (外向的な妹とは異なり、マークは内向的で週末を1人で過ごすことがよくある)
I’m a little worried because my son is very quiet and introverted. (息子はとても静かで内向的なので少し心配だ)
afraid of ~ / scared of ~ / fear of strangers
afraid of ~とscared of ~はどちらも「~を恐れる」「~を怖がる」という意味なので、afraid of strangersやscared of strangersとすると「他人を怖がる」という意味になるので「人見知り」に似たニュアンスでしょう。
afraid of strangers:他人を怖がる
Scared of strangers:他人を怖がる
fear of strangers:見知らぬ人への恐怖
afraid of strangersは新しい人々や見知らぬ人に対して不安や緊張を感じることを指し、社交的な場面や新しい環境で他人との接触を避ける傾向がある人々に言及する際に使われます。
She’s always afraid of strangers, so it takes her a while to warm up to her new classmates. (彼女はいつも見知らぬ人を怖がっているので、新しいクラスメートと打ち解けるまでに時間がかかる)
scared of strangersは他人や見知らぬ人に対する心理的な防衛反応や不安を指し、新しい人々や未知の状況に対する恐れが強い場合に使われます。
My dog is scared of strangers and always barks when people come to the door. (うちの犬は知らない人が怖くて、玄関に人が来るといつも吠える)
fear of strangersは新しい人々や見知らぬ人々に対する不安や心理的な防衛反応を指し、社交的な場面や新しい環境で他人との接触を避ける傾向がある場合に使われます。
He has a deep fear of strangers due to his childhood experience of getting lost in a crowded place. (彼は幼少期に混雑した場所で迷子になった経験から、見知らぬ人に対して深い恐怖を抱いている)
uncomfortable
uncomfortableは「居心地が悪い」「気持ちが落ち着かない」という意味があるので、uncomfortable around strangersとすると「見知らぬ人といると心地が悪い」のような意味合いになります。
uncomfortable around strangers:見知らぬ人といると心地が悪い
この表現は新しい人や見知らぬ人との接触や交流に対して不快や緊張を感じることを指し、社交的な場面で自然な反応であり、他人との初対面や未知の人々とのコミュニケーションに対する不安を表します。
She tends to avoid large gatherings and social events because she feels uncomfortable around strangers. (彼女は見知らぬ人と一緒にいると不安を感じるため、大規模な集まりや社交的なイベントを避ける傾向がある)
He says he always feels uncomfortable around strangers and has difficulty starting a conversation in public. (彼は見知らぬ人と一緒にいるといつも居心地が悪くなり、公共の場で会話を始めるのが難しいという)
timid
timid 【形】:臆病な、小心な、内気な
timidity【名】:臆病、小心
timidは新しい状況や人との接触に対して自信がない、恐れや不安を感じやすい人々を表し、timidityは同様の性質や特性を指します。
He is timid and has difficulty communicating with new people. (彼は内気で、新しい人とコミュニケーションをとるのが苦手だ)
As she gained confidence through practice and experience, her timidity disappeared. (練習と経験を通じて自信を得るにつれ、彼女の臆病さは消えていった)
reserved
reserved 【形】:遠慮した、内気な、控えめな
reservedは「予約した」「指定の」という意味でよく知られる単語ですが、「遠慮した」「内気な」という意味もあり、遠慮がちで内気な性格を表します。
She’s quite reserved, so it takes time for her to open up to new people. (彼女はかなり控えめなので、新しい人に心を開くのに時間がかかる)
Although reserved, he listens carefully and quietly observes in social situations. (遠慮がちだが、彼は社交の場で注意深く耳を傾け、静かに観察する)
bashful
bashful 【形】:恥ずかしがりの、はにかみ屋の、内気な
bashfulは新しい状況や人との接触に対して照れたり、不安を感じたりする人の性格や振る舞いを表し、内気で控えめな性格や恥ずかしがり屋の性質を指すことがよくあります。
She gave a bashful smile when he complimented her on her artwork. (彼が彼女のアートワークを褒めたとき、彼女は恥ずかしそうに微笑んだ)
My brother is bashful and doesn’t talk much, so it’s easy for him to be misunderstood. (兄は内気であまり話さないので誤解されやすい)
<bashful, embarrassed, shyの違い>
どれも恥ずかしさや照れを表す言葉ですが、微妙な違いがあります。
bashfulは人が自然に内気で控えめな性格を持つときに使われ、恥ずかしさは特定の状況や称賛に対する反応としても現れます。一般的には、愛らしい特性として捉えられるポジティブな意味。
一方、embarrassedは特定の行動や状況によって恥ずかしさを感じることを指し、失敗、誤解、または不適切な行動によるネガティブな恥ずかしさが含まれます。
shyは社交的な状況での自信の欠如や他人との接触を避ける傾向を指し、内向的な性格や恥ずかしさによって引き起こされることがあり、社交的な不安や不安定さを含むことがあります。
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ここではご紹介しませんでしたが、ネイティブはbe socially awkward(人付き合いが苦手な)やto have social anxiety(社会不安がある)なども使います。ただし、「人見知り」より社会への適応が困難な場合を表すので、使う場合は注意してくださいね。
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