皆さんは「agree with」や「compare to」など、「動詞+前置詞」で意味を成す「句動詞」は得意でしょうか?とくに「tired of」と「tired from」のように、前置詞が変わるだけで意味が大きく変わってしまう句動詞は覚える際に注意したいところです。
そこで今回は前置詞によって意味が変わってしまう句動詞の中でも特に注意が必要なものを、11セット集め、例文とともにわかりやすくご紹介したいと思います。
前置詞で意味が変わる句動詞たち
「agree with」と「agree to」のように、前置詞が 変わるだけで使い方が変わってしまう句動詞は、TOEICや受験などでも問われやすいものです。また間違って使ってしまうと相手を戸惑わせてしまうことになりかねませんので、注意が必要です。そこで特に間違いやすいそんな句動詞のセットを例文付きでご紹介していきたいと思います。
agree to /agree with / agree on
The company agreed to the terms of the contract.(会社は契約条件に同意した。)
I agree with you.(私はあなたに賛成です。)
The team couldn’t agree on a strategy for the project.(チームはプロジェクトの戦略について合意できなかった。)
「agree to」「agree with」「agree on」はいずれも、「〜に同意する」という意味ですが、toの後ろには「特定の意見や提案、条件」などが置かれ、それを受け入れるということを示します。一方withの後ろは「人」が来ることになり、「その人の意見や立場に個人的に同調する」という意味になります。withのほうが、「あなたと共にある」というイメージが強いため、強い同意を表現します。
また、agree onは多数の人が、一つのテーマに対して同意するというときに使うため、主語が複数の場合や団体となります。agree onは公式の場で使う際によく使われますよ。
succeed in / succeed to
She succeeded in passing the exam.(彼女は試験に合格した)
He succeed to his father’s business.(彼は父親の仕事を継いだ。)
前置詞が異なることでかなり意味が変わってくる句動詞です。「succeed in」は「〜に成功する」という意味。一方の「succeed to」は「〜の後を継ぐ」「継承する」という意味です。「to」という前置詞は「未来へ」というイメージがありますので、「未来へ継承していく」というイメージで覚えるといいかもしれませんね。なお1つ目の例文のように、前置詞の後ろに動詞が来る場合、動名詞となり、「passing」と変化しますよ。
動名詞についての詳細は、「英語の動名詞がよくわかる!混同しがちな「to不定詞」や「現在分詞」との区別も解説!」を参考にしてみてください。
hear from / hear of
Have you heard from your sister?(お姉さんから連絡あった?)
This is the company I have not heard of before.(これは聞いたことのない会社です。)
「hear from」は「〜から連絡がある」「〜から便りがある」という意味。遠いところに住んでいたりしばらく会っていない人から、電話やメール、手紙等で連絡がくるというときに使います。一方「hear of」は「〜のことを聞く」という意味。「〜の存在を聞いたことがある」というニュアンスで使われます。
tired of / tired from
I am tired from a long mountain hike(私は長い山歩きで疲れている。)
I am tired of my work.(私は自分の仕事にうんざりしている。)
この2つも間違えると大変なことになりそうな句動詞です。「tired from」は「〜で疲れる」という意味になり、fromの後ろには疲れの原因になるものが置かれます。一方「tired of」は「〜にうんざりする」「〜に飽き飽きする」という意味になり、ofの後ろには「うんざりさせる人やモノ」が置かれます。疲れたと言いたいのに、間違って「tired of」を使ってしまっては「うんざりしている」という意味になり、失礼な印象を与えることにもなりますので注意しましょう!
result from / result in
Accidents often result from carelessness.(事故はしばしば不注意から生じる。)
Carelessness often result in accidents.(不注意が事故になることが多い。)
「result in」と「result from」は因果関係において、真逆の働きをすると言って良いでしょう。「result in」は「〜という結果になる」という意味で、inの後ろに「結果」が来るのに対し、「result from」は「〜に起因する」という意味になり、fromの後に「原因」が置かれます。テストなどで、言い換えとして例文のように主語を入れ替えたような文が出ることもよくありますので、ぜひ覚えておいてください。
anxious about / anxious for
My mother is anxious about my health.(母が私の健康を心配している。)
We are anxious for world peace.(私達は世界平和を切望しています。)
「anxious」には「心配な」という意味と、そこから派生して「(心配な出来事について)切望した」という意味の2つがあります。
そこから、「anxious about」であれば「〜について心配した」という意味になり、「anxious for」だと「〜を心配する」という意味と同時に「〜を切望した」という意味も加わります。
「切望した」と表現する「anxious for」の場合も、根源には心配な出来事があり、「心がソワソワする」「いても立ってもいられない」というような気持ちがある中での「切望」を表現しており、例文のような「(戦争が存在する中で)平和を切望する」というときなどに使われます。
die of / die from
She died of cancer.(彼女はガンで死んだ)
She died from smoking.(彼女はタバコで死んだ。)
「die of」と「die from」はどちらも「〜で死ぬ」という意味ですが、前置詞の後ろに来る死の原因が「直接的」か「間接的」かによって使い分ける必要があります。例文のように「ガン」などの病名が後ろにきて、死の「直接的原因」になったことを表現したい場合には、「die of」を使います。一方、タバコを吸いすぎた結果、肺がんなどで亡くなった場合、タバコは死の「間接的な原因」となりますので、その場合は「died from」を使って表現します。
前置詞のイメージとして、「of」は「〜の」と訳すように、「一部」「帰属」といったイメージがあり、「切っても切れない関係のof」と表現されることが多々あります。ガンは死と切っても切れない距離の近いものだったことから、「直接的関係=of」と覚えると、忘れにくいと思います。
familiar to / familiar with
He is familiar with astrology.(彼は占星術に精通している。)
Her name is familiar to me.(彼女の名前は馴染みがある。)
「familiar with」と「familiar to」も構造としては真逆の意味になります。
「familiar with」は「〜に精通している」「〜をよく知っている」という意味になりますが、「familiar to」は「〜によく知られている」「〜に馴染みがある」という意味になり、toの後ろには「人」が来ます。まとめると、主語が「知っている」場合には「with」を、主語が「知られている」場合には「to」を使いますので、覚えておきましょう。
deal with / deal in
He is dealing with the problem.(彼はその問題に対処している。)
He deals in grain.(彼は穀物を商っている。)
「deal with」は「〜を扱う」「〜を処理する」という意味で、トラブルや問題に対応する際によく使われます。またそこから派生して、「(人や企業)と取引する」という意味や「(感情など)をコントロールする」という意味でも使われ、比較的様々なシーンで使われる便利な表現です。
一方「deal in」は「〜の商いを行う」の意味が根底にあり、人や商店などが「〜を商う」「〜の取引をする」と言いたい場合に使える表現です。
compare to / compare with
Don’t compare yourself to others.(他人と自分を比べるな。)
He compared the copy with the original.(彼は写しを元のものと比較してみた。)
「compare to」と「compare with」はどちらも「〜と比べる」という意味ですが、この2つのニュアンスの違いを知っておかなければ、相手が本当に言いたいことがつかめないということにもなりかねません。
「compare to」は「(発言者にとって)ぜんぜん違うもの」を比べる時に使われ、「compare with」は「比べることができる同じ土俵のもの」を比べる時に使われると覚えておきましょう。
例文のように、「他人と自分を比べるな」という場合、その発言者が「自分と他人とはそもそも全然ちがうものなのだから」という思いがあるため、「compare to」を使っています。
一方「compare with」は「実際に比べる事が可能なものを比べてみて結果をみようとする」というときに使われるため、発言者の中に「copy」と「original」が「比較可能なもの」という意識が反映されているといえます。
talk to / talk with
The mother talked to her baby every day.(母親は毎日赤ちゃんに話しかけた。)
I talked with the client on the phone.(私はクライアントと電話で話し合った。)
一般に「talk to」は「〜に話しかける」「〜に話す」という意味で、話し手と聞き手がいるような状況で使われます。「誰かに話しかける」という場合にも使われますし、「上司が部下に仕事の指示などをする」といった場合にも使われる表現です。
一方「talk with」のニュアンスは「〜と話し合う」という意味になり、双方向での話し合いというイメージが強く、一方的に話すという意味は含まれていません。
前置詞を使い分けて英語で話してみよう!
似たように見えて、使い方や意味、ニュアンスが異なる「動詞+前置詞」の句動詞ですが、たくさんあるように見えて、テストなどでよく目にするものは限られています。まずは今回の11選をしっかり覚えて例文を口に出すなどして体になじませましょう。
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