日本のように四季がはっきり分かれている国も珍しいですが、どの国の人も四季それぞれに対する感覚はなんとなく似たものを持っています。
今回は季節に関する表現で、日常会話でよく使われる英語を学びましょう。
名詞と動詞をもつ季節(season)
季節を表すseason の意味のおさらいをします。season は名詞の「季節」という意味以外に、動詞でも使うことができます。
季節を表す
四季を表す英語は、spring(春)、summer (夏)、autumn(秋)、winter(冬)と言います。その語の後に、季節を強調する意味でseasonをつけて使うこともよくあります。
英語表記 | 日本語表記 |
---|---|
spring season | 春季 |
summer season | 夏季 |
autumn season | 秋季 |
winter season | 冬季 |
This is the best event in this winter season.(冬の季節に最高のイベントだ)
People travel a lot in the summer season.(夏のシーズンは旅行する人が多い)
特定の時期を表す
seasonの前に形容詞や名詞をつけて、雨季や乾季などの特定の季節やイベント、スポーツなどの時期を表すことができます。
dry season(乾季)
rainy season(梅雨)
monsoon season(モンスーン季)
typhoon season(台風の季節)
flu season(インフルエンザの季節)
クリスマスは一年でもっとも楽しみな季節。クリスマスの時期を表す英語は、Christmas season以外にもいくつかあるので覚えておきましょう。海外のブログなどでこのようなことばを見かけたら、「クリスマスのことなんだな」と理解しましょう。
・Christmas season
・holiday season
・festive season
・party season
・season of goodwill
クリスマスカードやメッセージをやりとりすることも多いですが、Merry Christmasという表現は基本的にはクリスチャンあるいはカトリック教徒に向けて使います。クリスマスカードで見たことがある方も多いと思いますが、相手の宗教がわからない場合は、season’s greetingsを使うと無難です。
seasonは、特定のスポーツを前に入れても使えます。
football season(サッカーシーズン)
basketball season(バスケシーズン)
baseball season(野球シーズン)
seasonは、狩猟の時期についても使われます。オープンかクローズは、狩猟時期が許されている時期かどうかを表します。
open season(狩猟時期)
closed season(狩猟ができない時期)
日本語でもオフシーズン、ハイシーズンといった使い方をしますが、英語も同じです。
off season(オフシーズン)
low season(オフシーズン)
high season(ハイシーズン)
動詞のseason
seasonは動詞としても使われます。一般的には、「料理に味付けをする」という意味で使われることがほとんどなので、ぜひ覚えておきましょう。
season A with B(AをBで味付けする)
Season the prawns with some coriander.海老にコリアンダーで味付けする
Add some sliced carrots and onions, then season to taste.スライスしたニンジンとタマネギを加え、味を整える(塩胡椒などを加える)
seasonを使ったフレーズ
最後にいくつかseasonを使ったフレーズを学びましょう。
in/out of season(旬である、時期はずれである)
果物や野菜が旬であるときは、in season、時期ではないときはout of seasonとなります。
Mackerels are in season now.秋刀魚は今がシーズンだ
Watermelons are out of season.スイカは旬ではない
man for all seasons(多才な人)
『アラビアのロレンス』などで知られるロバート・ボルトの戯曲で、映画にもなった『すべての季節の男』が元になっています。現在では、幅広いスキル、適応力、さまざまな状況や役割で活躍できる能力を持つ人物を表すのに使われています。
Ken is a talented musician, writer, actor, painter, and photographer. He is a man for all seasons!(ケンは才能ある音楽家であり、作家であり、俳優であり、絵描きであり、また写真家でもある。多才な人だ!)
four seasons in one day(一日に何度も天気が変わること)
雨が降ったと思えば、晴れになったり、暑くなったり、寒くなったり一日に何度も天気が変わることを表します。
We have four seasons in one day here. You should bring an umbrella.(ここでは一日に何度も天気が変わるよ。傘を持ってきた方がいい)
season ticket(シーズンチケット)
日本語でもそのまま使いますが、一度払えばスキーで期間中有効なパスや、野球のシーズン中にいつでも見にいくことができるチケットのことです。
I bought a season ticket for the Giants’ home games.(ジャイアンツのホームゲームのシーズンチケットを買った)
四季を使った英語フレーズ
春に関しては以前執筆したことがあるので、「spring feverってどういう意味?春に関する英語表現20選」を参考にしてくださいね。それ以外の夏(summer)、秋(autumn)、冬(winter)3つの季節を使った英語表現の中で、代表的なものをご紹介します。使われる場面やそれぞれの単語の持つ意味をイメージしながら見ていくと覚えやすいと思います。
各季節の半ば
季節の半ばを表すには、季節の前に真ん中を表す「mid」をつけます。
夏と冬は続けて一語ですが、春と秋にはハイフンがつくことに注意しましょう。
mid-spring(春半ば)
midsummer(真夏)
mid-autumn(秋半ば)
midwinter(真冬)
こうして見ると、日本語も夏と冬は「真〜」となるのに、春と秋は「〜半ば」となるのが面白いですね。「真〜」となる季節はハイフンなしで続けて一語、「〜半ば」となる季節はハイフンで繋げて二語になると頭に置いておくといいかもしれません。
夏(summer)を使った表現
夏の明るく開放的なイメージを頭に浮かべながら、summerを使った表現を学びましょう。
Indian summer(小春日和、インディアンサマー)
インディアンの夏といわれても、夏のことではありません。晩秋の暖かい日が続く時期を指します。
We had a picnic in the nearby park on a warm Indian summer afternoon.(私たちは小春日和の午後に、近くの公園でピクニックをした)
dog days (of summer)(1年で一番暑い時期、猛暑)
ギリシャ人とローマ人にとって、「いぬの日」はシリウスが太陽とともに昇る頃、北半球では7月下旬を意味していました。このシリウスと太陽という2つの星の熱が合わさって、この時期が1年で最も暑くなり、熱病や大災害をもたらすと信じていたことからできた表現で、動物の犬とは関係がありません。犬と関係ないとはいえ、暑すぎて犬がくたっと寝そべっているところを想像すると覚えやすいかもしれません。
Ice cream sells well during the dog days of summer.(真夏の一番暑い時期はアイスクリームがよく売れる)
summer house(別荘)
夏の家、つまり別荘のことを指します。
We bought a summer house near the beach.(ビーチのそばに別荘を買った)
one swallow doesn’t make a summer(一ついいことがあったからといって、状況がよくなるとは限らない)
ツバメは春に移動しますが、「春」を意味する古ギリシャ語の単語が「夏」と間違って翻訳されてそのままになったと言われています。ツバメが一羽渡るのを見たからといって、夏(実際は春)になるとは限らない、つまりいいことがあっても、それが全てよくなるという意味ではない、という格言です。
Our sales increased by 2% since February, but one swallow doesn’t make a summer. We have to continue to work hard.(2月から売上が2%増えているとはいえ、楽観視できない。まだまだ頑張らないと)
summer fling(一夏の恋)
flingはちょっとの間の楽しみを意味します。夏の間だけのちょっとした楽しみ、つまり一夏の恋やアバンチュールを指します。
I met an amazing guy during my holiday, but it was just a summer fling. We don’t keep in touch.(休暇中にすっごくステキな人に出会ったんだけど、一夏の恋で終わっちゃった。連絡もとってないし)
summer camp(サマーキャンプ)
サマーキャンプというと、日本では子どもたちが参加する田舎での実際のキャンプをイメージする人もいるかもしれませんが、英語のサマーキャンプは習い事を集中的にやるという意味合いが強く、どちらかというと夏の合宿です。
例えば、集中的にテニスをやる合宿だったり、プログラミングや語学を習うものだったり。サマーキャンプは必ずしも数日から数週間宿泊するものではなく、日帰りで1日のアクティビティが終わった後に毎日帰宅するものも含まれます。
My daughter will join a tennis summer camp in the US.(娘がアメリカでテニスのサマーキャンプに参加するの)
soak up the sun(太陽を楽しむ)
soak upは、何かの経験をできるだけ楽しむという意味です。直接夏という単語は使われていませんが、たとえばビーチで寝そべって日の光を楽しむといった使い方ができます。欧州や北米の北の地域では冬は長く暗いので、太陽は夏の代名詞です。
I lay on the beach and soaked up the sun last weekend.(先週末は、ビーチに寝転んで日光浴を楽しんだよ)
sweat like a pig(汗をびっしょりかく)
これも夏には直接関係ないかもしれませんが、日常会話ではよく使われる表現なので覚えておきましょう。砂の上に注がれた高温の鉄が冷えて固まり、その破片が豚に似ていることから、使われる表現です。
I went to the gym today and did a bench press thirty times. I sweat like a pig!(今日はジム行って、ベンチプレスを30回やった。めちゃめちゃ汗かいたよ)
秋(autumn )を使った表現
秋は涼しく少し肌寒い日もあります。紅葉も秋の風物詩ですね。そんなイメージで秋を使った表現を見ていきましょう。
autumn years(人生の晩生)
秋は一年で最後の方の季節です。そのことから晩生を秋の年月、晩生と表現しています。
I plan to spend my autumn years travelling overseas.(余生は海外旅行を楽しむつもりです)
autumn leaves(紅葉)
秋は紅葉の季節。秋の葉っぱとは赤や黄色に染まった紅葉を指します。日本では紅葉はあたり前ですが、海外は紅葉しない場所も多いです。筆者が住む香港でも紅葉はありません。冬に葉っぱが落ちることもなければ、秋に色が変わることもありません。秋の紅葉は四季でも一番きれいな時期で、紅葉を楽しむことができるのは贅沢ですね。
I want to see the autumn leaves in Canada.(カナダで紅葉を見たい)
autumn breeze(秋風)
秋風はそよそよとしていて、四季の中でも最も気持ちのいいものです。冷たくもなければ、暑くもない、気持ちのいい風をイメージしましょう。
When I was hiking, I felt the autumn breeze.(ハイキングしていたとき秋風を感じた)
Harvest Moon(秋の満月)
秋分の日に最も近い満月を指します。電気が普及するはるか昔、農民たちは収穫の時期になるとこの明るい月明かりを利用し、より長い時間を仕事についやしました。月が何日も連続して同じ時刻近くに昇るのが特徴です。ロマンチックで詩的なイメージがあります。
We had a nice walk under the Harvest Moon.(秋の満月の元で散歩を楽しんだ)
reap what you sow(自業自得)
自分がまいた種を自分で刈り取る、つまり過去に自分が行ったことの報いを受けるという意味の表現です。
He wasn’t nice to his girlfriend. Now he’s reaping what he sowed.(彼は彼女に優しくなかったから、今の状況は自業自得だね)
drive someone nuts(イラつかせる)
日常会話で非常によく使われるフレーズなので、ぜひ覚えておきましょう。nutは木の実のことですが、一説には頭を例えていると言われています。人の頭をdrive、何らかの悪い状態にすること、つまりイラつかせることです。nutはcrazy(気が狂っている)と同じ意味でいろいろな場面で使われます。
Can you stop zapping between channels? That drives me nuts!(チャンネルをちょくちょく変えるのやめてくれない?イライラする!)
old chestnut(古臭いジョーク、何度も聞いたつまらない昔話)
chestnutは栗のこと。古い栗は、何度も繰り返されて面白みのない話やジョークのことを指します。ウィリアム・ディモンドの戯曲『折れた剣』に由来する表現で、登場人物が同じ話を繰り返し、そのうちの1つはコルクの木についての話でした。相手が、「私はあなたがその冗談を言うのを27回聞いたが、あれは確かに栗だった」と返していたことに起源があるそうです。
Not that old chestnut again!(もうそのつまんないジョークやめて!)
冬(winter )を使った表現
冬は寒くて暗いイメージですが、クリスマスや新年など楽しいイベントもあります。
winter wonderland(冬の季節)
wonderlandはおとぎの国のように、魅力的で美しい場所のこと。冬のステキな場所とは、冬の楽しい時期という意味ですが、特にクリスマスあたりのウキウキした感じ、雪で覆われた楽しい場所のイメージがあります。クリスマス時期に『Walking in a Winter Wonderland』がかかっているのを聴く機会も多いのではないでしょうか。
I experienced a true winter wonderland when I visited Finland.(フィンランドに行ったとき、本当にステキな冬の景色を楽しんだわ)
cold snap(一時的な寒さ、急な寒さ)
snapは何かが壊れたり閉まったりするときに起こる大きな音のことです。指をパチンと鳴らしたり、ドアをバタンと閉めたりしたときの音をイメージするといいでしょう。寒さがバチっとする、つまり、急激に寒くなることを指します。
I wasn’t ready for the cold snap and forgot to ask my mom to send me a coat.(急な寒さに備えてなかったから、母にコート送ってくれるよう頼むのを忘れてた)
in the dead of winter( 1年で 一番寒いときに)
冬は寒いものですが、特に一番寒いとき、一般的には1月から2月になります。deadは死を意味しますが、イメージとしては全てが静まりかえって動かない様子、行動していない様子です。そのことから冬で一番活動的でない時期、死んだように静まりかえっているときを、一番寒いときという意味で使われます 。
Even in the dead of winter, I go for a walk every day.(真冬の一番寒さが厳しいときも、私は毎日散歩に出かける)
winter blues(冬の鬱)
日本の冬は青空が広がることも多く、空気も済んで、寒さを除けばかなり気持ちのいい季節です。しかし欧州や北米では、冬の空はどんよりと曇っていて、重く長く寒く辛い季節です。冬はクリスマスを除いては、気分が沈み込みやすく、鬱になる人も多いといわれています。
I don’t feel like meeting anyone. I’m having the winter blues.(誰にも会いたくないの。冬の鬱かな)
snowball effect(雪だるま効果)
雪玉を転がしていくと、どんどん大きくなります。雪だるまを作る時は、最初は小さな雪玉から始まり、転がして徐々に大きな玉にしていきますよね。そのことから、スピードを上げて何かが大きくなったり重要になることを表しています。
Her speech created a snowball effect. Every weekend there are big protests against the government.(彼女のスピーチは雪だるま効果を生んだ。週末のたびに、政府に対する大きなデモが行われている)
be snowbound(雪で立ち往生している)
降り積もった雪で車が動かなくなったり、飛行機や電車がキャンセルされて、旅行日程を延長せざるを得なくなる時もありますが、そういった場合に使えることばです。
I have been snowbound for several days in Sapporo.(大雪のため札幌で何日も立ち往生している)
freezing cold(ものすごく寒い)
freezingは凍てつくような寒さや、ゾッとすることを表します。freezingだけでも通じます。
Oh my god, it’s freezing cold! I can’t stand!(えー、めっちゃ寒い!耐えられない!)
季節の単語を使って英会話をしてみよう
日本人と同じ感覚を持つフレーズもありましたね。季節を使った英語を 使って外国人と話してみると、どんな国から来たのかわかるかもしれません。まずはレアジョブ英会話の無料体験レッスンで、講師と楽しくお喋りして みましょう。
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